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NetVault Plug-in for Exchange 12.0 - ユーザー・ガイド

NetVault Backup Plug-in for Exchange- はじめに Exchangeデータ保護戦略の定義 Exchange Serverシステム構築計画 プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ データのリストア
リストアとリカバリの概要 プラグインを使用したデータのリストア 高度なリストア手順の使用
トラブルシューティング

データのリストア

リストアとリカバリの概要

既存バックアップをリストアするために準備する場合、理解しておくと便利なキー・コンセプトがいくつかあります。以下のトピックで、これらのコンセプトについて検討します。

リストア方法とは、リストアを実行するために選択されたテクノロジーを指します。Plug‑in for Exchangeでは、さまざまなリストア方法がサポートされ、各々固有の目的を持ちます。

ESEは、Microsoft Exchange Serverのリストアおよびリカバリ操作に使用される技術です。ESEは、Microsoftが提供するExchange 2007の標準Exchange Serverコンポーネントです。

ESEリストア方法を使用する場合、リストアされたすべてのデータベースは、Microsoftが承認した方法または[リストアオプション]タブ>[リストアとリカバリのオプション]サブタブの[リストア前にデータベースのマウントを解除]オプションを使用してマウント解除する必要があります。リストア実行前にデータベースのマウントを解除し忘れると、「リストア失敗」または「リストアが警告付きで完了」ジョブ・ステータスのいずれかが出力されます。

重要: Windows Server 2008はExchange Server 2007 SP1以降をサポートしますが、それ以前のExchange 2007バージョンはサポートしていません。標準Exchange Server 2007 SP1インストールにおいて、ESEクライアント ライブラリ(esebcli2.dll)はExchange Server Binフォルダに格納されています。Exchange Server 2007 SP1のesebcli2.dllバージョンは8.1.240.5です。ただし、このライブラリをExchange BinフォルダからWindows Binフォルダへレプリケートしないと、Windows Binフォルダには古いバージョンの.dllファイルが表示される場合があります。 Plug‑in for Exchange はESEクライアント・ライブラリを使用します。これは、Windows Binフォルダ内で利用可能です。Windows Binフォルダ内に古いバージョンのライブラリが格納されていると、バックアップまたはリストア・ジョブは失敗することに注意してください。ジョブが失敗した場合は、ESEクライアント・ライブラリのコピーをWindows Binフォルダから別の安全な場所に退避してから、ESEクライアント・ライブラリのコピーをExchange Server BinフォルダからWindows Binフォルダへコピーした後、バックアップまたはリストア・ジョブを再度実行します。

VSSベースのリストア中は、プラグインはExchange Store WriterExchange Information Storeと連携させ(プラグインの代わりに)、リストア用システムの準備、リストア・ターゲットの検証実行、バックアップ・デバイスからデータを戻し、その後必要に応じてトランザクション・ログを再生します。

Plug‑in for Exchange では、ストレージから指定したターゲット・ディレクトリへのRAWファイルのリストア機能が用意されています。この方法により、特にデータ・マイニングや監査といった従来とは異なる目的でファイルをリストアする必要がある場合など、データベース・ファイルのリストアにおける自由度が高まりました。

コピー・ファイルのリストア方法では、Exchange Serverからデータベースをマウント解除する必要がありません。ただし、このリストア方法を使用したデータベース・リカバリはサポートされていません。

リストア・シーケンス・フェーズの確認

各Exchange Serverのリストア・シナリオには、リストア・フェーズとリカバリ・フェーズというふたつの特徴のあるフェーズがあります。

リストア・フェーズは、ストレージからローカル・ディスクへのバックアップに含まれるすべてのファイルの転送に使用されます。このプロセスは、利用可能なリストア方法の確認で定義されているリストア方法のうち1つを使用して実行することができます。

増分あるいは差分バックアップを含むリストア・シーケンスを実行する場合、リストアされた各バックアップに対してリストア・フェーズが実行されます。

ボリュームまたは複数ボリューム上に、リストア中にデータベースを格納するためのディスク空き容量が十分あるか確認してください。リストア・フェーズでディスク空き容量が使い尽くされると、リストア・ジョブが失敗します。

リカバリ・フェーズでは、Exchange Serverを所定の時間まで戻すために、トランザクション・ログ・ファイルに記録された変更が、対応するデータベースに再適用されます。このフェーズは、ESEまたはVSSリストア方法を使用している場合のみ利用可能です。

バックアップ・シーケンスのリストア中(増分または差分バックアップがある場合など)、リカバリ・フェーズはリカバリ・シーケンスの最終段階として1回実行されます。リカバリは、リストア・シーケンスに含まれるバックアップの数に関わらず、一度だけ実行されます。

プラグインを使用したデータのリストア

標準リストアを実行するには、以下のトピックで説明する手順に従います。

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