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NetVault Plug-in for Exchange 11.0 - ユーザー・ガイド

Dell™ NetVault™ Backup Plug-in for Exchangeの概要 Exchangeデータ保護戦略の定義 Exchange Serverシステム構築計画 プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ データのリストア
リストアとリカバリの概要 プラグインを使用したデータのリストア 高度なリストア手順の使用
トラブルシューティング Dellについて

バックアップ対象データの選択

TIP: 既存のセットを使用するには、[バックアップ・ジョブ作成]をクリックし、[選択]リストからセットを選択します。
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[ナビゲーション]パネルで、[バックアップ・ジョブ作成]をクリックします。
[ガイド付き設定]リンクからウィザードを開始することもできます。[ナビゲーション]パネルで、[ガイド付き設定]をクリックします。[NetVault設定ウィザード]ページで、[バックアップ・ジョブ作成]をクリックします。
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[ジョブ名]に、ジョブの名前を指定します。
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[セレクション]リストの隣にある、[新規作成]をクリックします。
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プラグインのリストで[Plug‑in for Exchange]を開いて、Exchange ServerかExchange Virtual Serverの名前までドリル・ダウンし、利用可能なノードを表示させます。
Microsoft Exchange Serverノードを選択すると、Exchange Serverまたは仮想サーバー・ノードを選択することと等しく、これによりExchange Server上のすべてのデータベースがバックアップされます。ただし、Microsoft Exchange Serverを選択して、複数のPlug‑in for Exchangeインストールにわたって使用可能なセレクション・セットを作成することも可能です。
Microsoft Exchange Serverノードを選択すると、Exchange ServerまたはNetVault Backup Virtual Clientを選択することと等しく、これによりDAG内に含まれるすべてのデータベースがバックアップされます。ただし、Microsoft Exchange Serverを選択して、複数のPlug‑in for Exchangeインストールにわたって使用可能なセレクション・セットを作成することも可能です。
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[保存]をクリックして、[新規セットの作成]ダイアログ・ボックスに名前を入力し、[保存]をクリックします。
名前には英数字と英数字以外の文字を使用できますが、非ラテン語系の文字を含めることはできません。Windows®の場合、長さ制限はありません。ただし、すべてのプラットフォームで、40文字以内にすることをお勧めします。

バックアップ・オプションの設定

TIP: 既存のセットを使用するには、[プラグイン・オプション]リストで使用するセットを選択します。
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[プラグイン・オプション]リストの隣にある、[新規作成]をクリックします。
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Exchange 2007を使用している場合は、[バックアップ方法]セクションから適切なオプションを選択します。
[バックアップ方法]は、[Exchange Server設定]ダイアログ・ボックスで選択される[デフォルトのバックアップ方法]になります。プラグインでは、たとえばバックアップ戦略にESEバックアップまたはVSSバックアップのいずれかを含む必要がありますが、両方の組み合わせを必要としないような場合、ESEあるいは純粋なVSSバックアップ戦略の実行をサポートしますExchange 2010以降はVSSのみをサポートするため、これらのバージョンにバックアップ方法を選択する必要はありません。ご使用のExchange Serverに対するバックアップ方法の選択について詳しくは、「Exchangeデータ保護戦略の定義」を参照してください。
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[Exchangeバックアップ・タイプ]セクションで、利用可能なオプションを選択します。
[フル]:フル・バックアップは、選択されたアイテムのセットの完全なバックアップを実行します。フル・バックアップはその他のいかなるバックアップにも依存することなく、ひとつの手順でリストアすることができます。Exchange Serverにおいて、フル・バックアップにはすべてのデータベース・ファイルおよびトランザクション・ログ・ファイルが含まれます。
[コピー]:コピー・バックアップは、トランザクション・ログ・ファイルの切り捨てを実行することなく、選択されたアイテムのセットのバックアップを実行します。このバックアップにより、バックアップの時点で存在したファイルのスナップショットを提供します。コピー・バックアップは、高速でノン・イントルーシブなExchange Server完全バックアップに使用され、通常はオフライン・スケーリングやマイグレーション・シナリオ用に使用されます。
[増分]:増分バックアップは、最後のフル・バックアップまたは増分バックアップ以降選択されたアイテムのセットのトランザクション・ログ・ファイルをバックアップします。バックアップが完了すると、Exchange Serverによりトランザクション・ログが切り捨てられます。この切り捨てにより、Exchange Serverの操作の健全性が保たれます。
[差分]:差分バックアップは、最後のフル・バックアップまたは増分バックアップ以降選択されたアイテムのセットのトランザクション・ログ・ファイルをバックアップします。差分バックアップは、トランザクション・ログの切り捨ては実行しませんが、その代わりExchange Serverの操作の健全性も保たれません。
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[詳細設定]セクションで、以下のオプションを指定します。
[最大パラレル・ストリーム数]:高速なバックアップを可能にするために、プラグインはパラレル・ストリームを利用してストレージ・グループ/メールボックス・データベースのバックアップを同時に実行します。このオプションにより、バックアップ中に使用するパラレル・ストリームの最大数を指定することができます。パラレル・ストリームの最大数は、以下の条件の両方を満たす必要があります。
[ターゲット]タブで指定したバックアップ・デバイスのドライブ数以下(=)であること。
[最大ストレージ・グループ/メールボックス・データベース数]で設定した値以下のパラレル・ストリームが作成できること。以下の表では、Exchange Serverの各バージョンおよびエディションごとに使用できるストレージ・グループ/メールボックス・データベースの最大数を示します。
IMPORTANT: パラレル・ストリームを使用する場合は、[ターゲット・ストレージ]セクションにある[必ずメディアの先頭に書き込む]オプションを選択しないでください。プラグインが複数のデータ・ストリームを生成する場合、各データ・ストリームは異なるメディアをターゲットとし、それをメディアの最初のバックアップであると解釈します。
[マウント解除されたデータベースをバックアップ前にマウント]:このオプションにより、データベースをバックアップする前に、マウントされていないすべてのデータベースをマウントします。
[VSS整合性チェックの実行]:このオプションでは、バックアップ・ジョブに含まれるExchangeストレージ・グループ/メールボックス・データベースについてVSS整合性チェックを実行するか指定します。Dellでは、このオプションはデフォルト選択のまま使用することをお勧めします。
[選択したすべてのアイテムについて不完全なバックアップ]:複数のアイテムがバックアップに含まれており、選択されたアイテムのうちプラグインで正しくバックアップできないアイテムがある場合、プラグインでは、バックアップで実行するアクションを指定することができます。たとえば、ジョブに複数のストレージ・グループ/メールボックス・データベースおよびそのすべてのバックアップが含まれているが、そのうちのひとつだけが正常にバックアップされているような場合、バックアップ・ジョブで実行すべきアクションを指定することができます。
[警告で終了 — セーブセットは保持されます]:ジョブが[警告で完了]というステータスを返し、正常にバックアップされたアイテムからなるバックアップ・セーブセットが作成されます。
[警告なしで完了 — セーブセットは保持されました]:ジョブが完了し、[ジョブ終了]というステータスを返します。エラーはNetVault Backupバイナリ・ログに記録され、[ジョブ・ステータス]ページでは無視されます。バックアップされたアイテムからなるバックアップ・セーブセットが作成されます。
[失敗 — セーブセットは保持されます]:バックアップ・ジョブは、[バックアップ・ジョブ失敗]というステータスを返しますが、正常にバックアップされたアイテムからなるバックアップ・セーブセットが作成されます。
[失敗 — 保存セットは保持されませんでした]:バックアップ・ジョブは、[バックアップ 失敗]いうステータスを返し、バックアップされたオブジェクトのセーブセットは保持されません。選択された一部のオブジェクトが正しくバックアップされた場合も削除されます。
[DAG内のバックアップ・アルゴリズム]:(DAGシステムが構築されている場合に限り利用可能):
[すべてアクティブ]:バックアップ実行時にアクティブであるデータベースだけを各メールボックス・サーバー上のPlug‑in for Exchangeにバックアップさせたい場合は、このオプションを選択します。
[最も低いライセンス認証の設定数を使用してデータベース コピーをバックアップ]:利用可能なデータベース・コピーをプラグインに選択させたい場合はこのオプションを選択します。プラグインはバックアップにライセンス認証設定数に最も低い値が設定されたコピーを選択します。データベース・コピーがバックアップに利用可能になっていないか、コピーが一時停止中の場合は、プラグインはアクティブなデータベースを選択します。
[最も高いライセンス認証の設定数を使用してデータベース コピーをバックアップ]:最も高いライセンス認証の設定数を持つ利用可能なデータベース・コピーをプラグインに選択させたい場合はこのオプションを選択します。データベース・コピーがバックアップに利用可能になっていないか、コピーが一時停止中の場合は、プラグインはアクティブなデータベースを選択します。
[可能であれば優先Exchange Serverからデータベースをバックアップ]:バックアップ実行元の優先Exchange Serverのリストと除外するサーバーのリストを指定したい場合は、このオプションを選択します。プラグインは、一時停止状態のデータベース・コピーをスキップします
[可能であれば以下のExchange Serverからに限りExchangeデータベースをバックアップ][可能であれば優先Exchange Serverからデータベースをバックアップ]オプションを選択した場合、Exchange Serverのリストを優先順にカンマ区切りで入力します。これはデータベースのバックアップに使用されます。Exchange Serverリストの先頭に入力されたデータベース(コピーあるいはアクティブ)が利用可能であれば、そのサーバーから順にバックアップされます。利用可能でない場合は、本プラグインは次にリストされたサーバーを順にバックアップしようとします。リストされた任意のサーバー上に使用できるコピーが1つもない場合(アクティブなデータベースを含む)、本プラグインはアクティブなデータベースを含むサーバーまたは最も低いライセンス認証の設定数を持つデータベース・コピーを使用します。
[可能であれば以下のExchange ServerからExchangeデータベースをバックアップしない][可能であれば優先Exchange Serverからデータベースをバックアップ]オプションを選択した場合、Exchange Serverのリストを優先順にカンマ区切りで入力します。これはデータベースのバックアップには使用されなくなります。先頭にリストされたサーバーの優先度が最も低くなります。その他のExchange Server上でデータベース(コピーあるいはアクティブ)が利用可能であれば、そのデータベースはリストされたサーバーからバックアップされなくなります。本プラグインは、このフィールドにリストされたすべてのサーバーを除外しようとします。データベースが除外対象サーバーでのみ利用可能な場合、本プラグインは除外リスト内で最後にリストされているサーバーを使用してバックアップを実行します。
NOTE: なお、[可能であれば以下のExchange Serverからに限りExchangeデータベースをバックアップ]オプションは[可能であれば以下のExchange ServerからExchangeデータベースをバックアップしない]オプションに優先します。つまり、バックアップは最初にリストされたサーバーを使用して実行することはできますが、本プラグインは除外対象サーバーのリストに沿って処理を実行することはありません。
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LCRまたはCCR環境でVSSベースのバックアップを実行する場合、[Volume Shadow Copy Service (VSS)]セクションで以下の項目を設定します。
[アクティブ・データ]:このオプションを選択して、すべてのストレージ・グループのアクティブ・コピーをバックアップします。このオプションは、スタンドアロン・システム用のデフォルトで、SCC/フェイルオーバー・クラスタ・システムやすべてのストレージ・グループ用に有効になっているSCR(Standby Continuous Replication)を持つシステム用にのみ使用可能です。
[複製データ]:このオプションを選択して、すべてのストレージ・グループのパッシブ・コピーをバックアップします。CCRシステムおよびLCRシステムの両方が使用可能な限り、このオプションはCCRシステム用のデフォルト・オプションですが、以下の制約があります。
パッシブ・データのバックアップ実行中には、CCRとLCR環境におけるパッシブ・コピーがExchange管理コンソール内で健全な状態であることを必ず確認する必要があります。パッシブ・コピーが失敗状態の場合、バックアップも失敗に終わります。失敗したパッシブ・コピーは、削除またはUpdate-StorageGroupCopyコマンドで更新することにより、健全な状態に復帰させることができます。Update-StorageGroupCopyコマンドについて詳しくは、http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/aa998853.aspxを参照してください。
[混合](LCRシステムでのみ使用可能):このオプションを使用すると、LCRが有効になっていないストレージ・グループのアクティブ・コピーとともに、すべてのストレージ・グループのパッシブ・コピーをバックアップします。このオプションはデフォルトであり、SCRを持たないLCRシステム用にはお勧めできますが、以下の制約がある点に注意してください。
SCRがすべてのストレージ・グループで有効である場合、このオプションを選択するとバックアップが失敗に終わります。従って、[アクティブ・データ]オプションは、LCRとSCRが同時に構築された環境用に選択する必要があります。
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[保存]をクリックして、セットを保存します。
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[新規セットの作成]ダイアログ・ボックスで、セットの名前を指定して、[保存]をクリックします。
名前には英数字と英数字以外の文字を使用できますが、非ラテン語系の文字を含めることはできません。Windows®の場合は長さ制限はありませんが、40文字以内に収めることをお勧めします。

バックアップ・ジョブのファイナライズと実行

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[スケジュール][ターゲット・ストレージ]、および[詳細設定]リストを使って、その他の必要なオプションを設定します。
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[保存]または[保存 & 実行]の、どちらか適切な方をクリックします。
TIP: 既に作成、保存しているジョブを実行するには、[ナビゲーション]パネルで[ジョブ定義管理]を選択し、目的のジョブを選択して、[今すぐ実行]をクリックします。
[ジョブ・ステータス]ページで進捗をモニタしたり、[ログ参照]ページでログを参照表示したりできます。詳しくは、『Dell NetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。
IMPORTANT: Microsoft Exchange Information StoreMicrosoft Exchange Replication Serviceなどを含むExchange VSS Writersをホストするサービスを再起動すると、OSの再起動が完了し、クラスタ・フェイルオーバーにより実行中のバックアップ・ジョブが失敗します。この失敗はMicrosoftがVSSバックアップ用に保持している「バックアップ進行中」状態でのメモリの損失によるものです。

データのリストア

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