NetVault Plug-in for VMware 13.1.2 - ユーザー・ガイド


	メモ： VDDK（VMware Virtual Disk Development Kit）7.0 の制限により、VMware プロキシサーバが Windows 2019 を使用している場合は、Plug‑in for VMware でゲストオペレーティングシステム上の ReFS（Resilient File System）ボリュームを参照できない場合があります。

継続的なバックアップを実行するには

［ナビゲーション］パネルで、［継続的なバックアップジョブの作成］をクリックして、設定ウィザードを開始します。

［ジョブ名］に、ジョブの名前を指定します。

ジョブの進捗状況の監視やデータのリストア時にジョブを識別しやすくするため、分かりやすい名前を割り当てます。ジョブ名には英数字と英数字以外の文字を使用できますが、ラテン語以外の文字を含めることはできません。また、長さ制限はありません。ただし、すべてのプラットフォームで、40文字以内にすることをお勧めします。

［セレクション］リストで、既存のバックアップ・セレクション・セットを選択するか、以下の手順に従ってセットを作成します。


	メモ： CDP セレクションセットのみがセレクションセットとして表示されます。

［NetVault セレクション］ページを開くには、

をクリックします。

プラグインがインストールされているNetVaultクライアントを開いて、次に［VMwareプラグイン］を開きます。

目的のVMware ESXi ServerまたはVMware vCenter Serverを開きます。

使用するVMwareの設定とインベントリ・ビュー・タイプにより、利用可能なコンテナ・ノードを開きます。


	メモ： 2つのビュー（［ホストおよびクラスタ］と［仮想マシンおよびテンプレート］）間を切り替えるには、ESXiまたはvCenter Serverをクリックして、コンテキスト・メニューから［インベントリ・ビューの切り替え］を選択します。このオプションは、サーバー・ノードがオープン状態の場合に限り利用可能です。

次にバックアップするデータを選択します。

•

［コンテナ内のすべての仮想マシンをバックアップ］：コンテナ・ノードを選択します。データはDatacenterノードから始まるすべてのレベルを選択することができます。たとえば、ESXi Serverでホストされているすべての仮想マシンをバックアップするには、ホスト・ノードを選択し、［仮想マシンおよびテンプレート］ビューで、対応するフォルダ・ノードを選択します。

•

［個別の仮想マシンをバックアップ］：該当するコンテナ・ノード（Datacenter、クラスタ、およびリソース・プールなど）を開いて、バックアップする仮想マシンを選択します。［仮想マシンおよびテンプレート］ビューで、フォルダ・ノードを開いてバックアップする仮想マシンを選択します。

または、コンテナ・ノードを選択して、次にバックアップしない仮想マシンのチェック・マークを解除することもできます。

•

［個別の仮想ドライブをバックアップ］：仮想マシン・ノードを開いてバックアップするディスクを選択します。仮想ドライブの名前は「Hard Disk 1」、「Hard Disk 2」、...「Hard Disk n」のようになります。スナップショットを生成できるディスクのみが表示されます。

または、コンテナ・ノード（例：Datacenter、リソース・プール、ESXi Server、フォルダ）または個別の仮想マシンを選択して、バックアップ・オプション・セット内にディスク・タイプ（システムまたはデータ）を指定できます。この設定についての詳細は、「仮想マシンのディスク選択オプション」を参照してください。

仮想マシンの設定ファイル、nvram、およびログ・ファイルは、仮想マシン全体を選択した場合でも、個別のディスクを選択した場合でも、常にバックアップされます。


	メモ：バックアップをインスタントリストアの対象にする場合は、すべてのディスクを選択します。

［保存］をクリックして、［新規セットの作成］ダイアログボックスにセットの一意の名前を入力します。


	メモ： CDP 以外のセットの名前を入力すると、その名前がすでに存在することを示すエラーが表示されます。名前が CDP バックアップセットとして表示されない場合は、標準バックアップセットとして存在します。

セット名には英数字と英数字以外の文字を使用できますが、非ラテン語系の文字を含めることはできません。Linux OSの場合、名前は最大で200文字です。Windows OSの場合、長さ制限はありません。ただし、すべてのプラットフォームで、40文字以内にすることをお勧めします。

ダイアログ・ボックスを閉じるには、［保存］をクリックします。

［プラグイン・オプション］リストで既存のバックアップ・オプション・セットを選択するか、以下の手順に従ってセットを作成します。


	重要： Windowsで、イメージ・レベルのバックアップのバックアップ・オプション・セットを作成する際には、デフォルトのセット［デフォルトのバックアップオプション — VMwareプラグイン — Windows］をテンプレートとして使用する必要があります。別のセットをテンプレートとして使用すると、バックアップに失敗することがあります。

［VMware プラグインバックアップオプション］ページを開くには、［

］をクリックします。

［仮想マシンのディスク選択オプション］で、以下のいずれかのオプションを選択します。

ディスク選択オプションは、対応するノードを明示的に選択またはコンテナ・ノード（例：ESXi Server、リソース・プール、Datacenter、フォルダ）を暗黙的に選択することにより選択した、すべての仮想マシンに適用されます。このオプションは、セレクション・ツリー内で明示的に選択した1つまたは複数の仮想ドライブには適用されません。


	注意：ディスクを選択する場合は、［分散バックアップジョブ（Distributed Backup Job）］オプションを無効にします。

表5. 仮想マシンのディスク選択オプション
オプション	説明
すべてのディスクのバックアップ	選択した仮想マシンの利用可能なすべての仮想ドライブをバックアップする場合、このオプションを使用します。メモ：スナップショットを生成できるディスクのみがバックアップされます。メモ：このオプションは、インスタントリストアに必要です。
Exclude boot disk	選択した仮想マシンのデータ・ディスクのみをバックアップして、ブート・ディスクを除外する場合、このオプションを使用します。メモ：バックアップをインスタントリストアの対象にする場合は、このオプションを選択しないでください。
Exclude data disks	選択した仮想マシンのブート・ディスクのみをバックアップして、データ・ディスクを除外する場合、このオプションを使用します。メモ：ブート・ディスクを識別するために、プラグインはMBRディスク上のアクティブなパーティションのみを考慮します。またプラグインは、ブート・ディスクとしてのアクティブ・ブート・パーティション基準を満たす最初のディスクのみを考慮します。このプラグインは、複数のオペレーティング・システムを持つマシンには対応していません。メモ：バックアップをインスタントリストアの対象にする場合は、このオプションを選択しないでください。

［その他のオプション］で、以下の設定を行います。

オプション

説明

Active Block Mappingの有効化

ABM（Active Block Mapping）技術では、バックアップ時に未使用のブロックを削除するフィルタが用意されています。未使用のブロックを削除するとバックアップ・サイズおよびネットワーク経由で送信されるデータ量が削減されます。ABMをCBTと併用することにより、増分および差分バックアップ時に、変更されたアクティブなブロックのみをバックアップすることができます。

ABMは、標準ディスク上のNTFSファイル・システムおよびEXTファイル・システムでサポートされます。XFSでは、ABMはサポートされていません。

ABMは、デフォルトでは無効化されています。このチェック・ボックスを選択するとABMが有効になります。これにより、本プラグインは仮想ドライブ上でアクティブな対象セクションのみをバックアップします。ABMはディスクをスキャンし、インアクティブなブロックを検出します。それらのブロックはバックアップ中に省略されます。

メモ： ABMはまた削除済みデータを除外します。ABMを使ってバックアップされた仮想マシンをリストアする場合、その仮想マシンの削除取り消し操作を実行することはできません。Active Block Mappingを使用しない場合、CBTには削除済みブロックが含まれます。

バックアップ・ジョブにサポートされていないディスク・タイプが含まれている場合、このオプションはこれらのディスクでは無視されます。

以前のバックアップからスナップショットを削除する

バックアップ・ジョブを実行すると、選択したデータをバックアップするために、プラグインにより仮想マシンにスナップショット「BKB_SNAP」が作成されます。バックアップが正常に完了するか失敗するかにかかわらず、ジョブが完了するとプラグインによりスナップショットが削除されます。ジョブが停止された場合、または親プロセスか子プロセスが何らかの理由で終了された場合にも、プラグインによりスナップショットが削除されます。ただし、ジョブが異常終了した場合は、クリーンアップ処理でスナップショットを削除できない場合があります。このような場合に対応するために、プラグインではジョブの次回実行時にスナップショットを削除するオプションが利用できます。

現在のジョブを実行するとき、［以前のバックアップからスナップショットを削除］チェック・ボックスを選択して、既存のスナップショットを削除できます。スナップショット「BKB_SNAP」のみが仮想マシンから削除されます。このオプションでは、その仮想マシンに存在するその他のスナップショットは削除されません。

最大パラレル・ストリーム数

デフォルトで、プラグインは1つのバックアップ・ジョブに付き1つのデータ・ストリームを生成し、連続して選択した仮想マシンをバックアップします。スループットの向上およびイメージレベル・バックアップの全体的なバックアップ時間を短縮するため、本プラグインを設定して複数の仮想マシンのパラレル・バックアップを実行することができます。

この設定を使用して、1つのイメージレベル・バックアップ・ジョブについて生成可能なパラレル・データ・ストリームの最大数を決定することができます。たとえば、バックアップ・ジョブに10台の仮想マシンが含まれており、このパラメータに「4」を設定すると、本プラグインは4台の仮想マシンを並行してバックアップします。

1つのジョブに対する実際のパラレル・ストリーム数は以下の要因により異なります。

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バックアップ・デバイス数またはバックアップ・ジョブに利用可能なストリーム数。たとえば、このパラメータを 4 に設定した一方で、利用可能なテープドライブが 2 台しかない場合、または NetVault SmartDisk が 2 つの同時ストリームしかサポートできない場合、本プラグインは 2 つの仮想マシンのみを並行処理します。

•

ジョブ内に含まれる仮想マシン数について。たとえば、このパラメータを「4」に設定し、バックアップに選択された仮想マシン数が「3」の場合、本プラグインは3つのデータ・ストリームのみを作成します。

パラレル・バックアップの場合、プラグインはバックアップ全体を調整する親プロセスと、仮想マシンの実際のバックアップ・タスクを実行する個別の子プロセスを生成します。1つのバックアップ・ジョブに対して生成可能な最大子プロセスは、該当するジョブに設定した［最大パラレル・ストリーム数］の値に相当します。親プロセスおよび子プロセスはすべて、本プラグインが実行中のNetVaultクライアント上で作成されます。

子プロセスがバックアップ・デバイスを取得しバックアップ・ストリームを作成すると、ワーカー・プロセスに仮想マシンをバックアップするタスクが割り当てられます。バックアップの完了後、バックアップ対象の仮想マシンが他に存在すると、ワーカー・プロセスには次のタスクが割り当てられます。各タスクにはタスクIDが割り当てられます。スナップショットは、仮想マシンが子プロセスに割り当てられた場合に限り生成されます。

［最大パラレル・ストリーム数］を設定する際、以下の点を考慮する必要があります。

•

［最大パラレル・ストリーム数］オプションに設定した値が、ジョブからアクセス可能なバックアップ・デバイス数およびストリーム数を超えていないことを確認します。

利用可能なデバイスが十分でないと、複数の子プロセスが同一のデバイスに同時にアクセスし、一斉に書き込みを行うため、バックアップ全体の所要時間が著しく長くなります。

•

NetVaultクライアント上で実行中の複数プロセスが及ぼす負荷は、パフォーマンスにマイナスとなる影響を与えます。

•

同一のデータストアからの複数仮想マシンのバックアップにかかる負荷は、データストア上のI/Oアクティビティを増加させます。

•

データ転送に LAN 転送モード（NBD/NBDSSL）を使用している場合、同一の ESXi Server の管理下にある複数の仮想マシンのバックアップにかかる負荷は、ホストにおける負荷を増加させます。

メモ：さらにデータ・ストリームが利用できる場合でも、仮想マシンの複数ディスクのバックアップには、1つの子プロセスのみが使用されます。子プロセスは、仮想マシン全体をバックアップするのか、または個別のディスクをバックアップするのかにかかわらず、仮想マシン全体のスナップショットを作成し、ジョブが完了するまでそのスナップショットを保持します。

バックアップエラー時に仮想マシンを自動診断する

仮想マシンのバックアップ・エラーの原因を特定できる事前定義されたテストを実行するには、このチェック・ボックスを選択します。

診断方式についての詳細は、「仮想マシンの問題の診断」を参照してください。

［診断結果］ダイアログ・ボックスには、［ログ参照］ページからアクセスできます。詳細は、ログ・コンテキスト・オブジェクトとして保存されます。

他のVMwareバックアップ・プロキシへのバックアップ・ジョブの分配を無効にする

分散ジョブ機能を使用するように環境を設定した場合は、このチェック・ボックスを選択して、特定ジョブに対してこの機能をオフにします。このオプションはデフォルトでは無効になっています。

ジョブ・レベルの転送モードを有効にする

分散ジョブ機能を使用してジョブ・レベルで転送モードを手動で設定する場合は、このオプションを選択して、該当する［プライマリ転送モード］と［フォールバック転送モード］を選択します。

［保存］をクリックして、［新規セットの作成］ダイアログボックスにセットの名前を入力します。

ダイアログ・ボックスを閉じるには、［保存］をクリックします。

［スケジュール］オプションを選択するには、［

］をクリックして、以下の手順を実行します。

［スケジュール］ウィンドウで、各増分スナップショットの間隔を時間単位で設定します。最小値は 1 時間です。

各合成フルバックアップの間隔を日単位で設定します。

［保存］をクリックします。

［ターゲットストレージ］オプションを選択するには、［

］をクリックして、以下の手順を実行します。


	メモ： CDP は、QoreStor バージョン 7.1.2 以降でのみ使用できます。サポートされているデバイスのみが、使用可能なターゲットストレージとして表示されます。サポートされているデバイスがない場合は、ターゲットオプションとしてのデバイスは表示されません。

［バックアップターゲット］ウィンドウで、使用可能な QoreStor デバイスを選択します。

［保存］をクリックします。

［詳細設定］オプションを選択するには、［

］をクリックして、以下の手順を実行します。

以前の合成フルバックアップを削除する前に、保持する合成フルバックアップの数を選択します。

必要に応じて、［バックアップを不変にする］を選択します。


	メモ：手順 a で選択した時間の長さによって、バックアップを不変にする時間の長さも決まります。

［保存］をクリックします。

詳細設定セットの詳細については、『Quest NetVault アドミニストレーターズガイド』を参照してください。

［バックアップジョブ作成］ページで、ジョブ実行をスケジュールするために、［保存 & 実行］をクリックします。

スケジュールしないでジョブ定義を保存するには、［保存］をクリックします。このジョブは、［ジョブ定義管理］ページから、表示、編集、または実行することができます。実行しない限り、［ジョブ・ステータス］ページにこのジョブは表示されません。

［ジョブ・ステータス］ページではジョブの進捗をモニタしたり、［ログ参照］ページではログを表示したりすることができます。


	注意： CDP バックアップジョブに対しては、［今すぐ実行］オプションを使用しないでください。使用すると、合成フルスケジュールとインスタンス数の不一致が生じます。

［ジョブステータス］、［ログ参照］、［ジョブ定義管理］の詳細については、『Quest NetVault アドミニストレーターズガイド』を参照してください。

継続的なデータ保護と Plug-in for Data Copy

ビルトインの Plug-in for Data Copy には、継続的なデータ保護（CDP）バックアップのコピーを作成する機能が用意されています。

QoreStor 7.1.2 以降では、データコピーによる CDP バックアップ時のデータのレプリケーションは、レプリケーションの最初のインスタンスに対してのみサポートされます。後続のデータコピーでは、レプリケーションは行われずにフルコピーが作成されるため、データコピージョブの速度が低下することがあります。

合成フルバックアップ間のデータコピーのスケジュールが重複していないことを確認します。データコピージョブが開始される前に次回の合成フルバックアップが完了するよう十分な時間を確保します。

表6. データコピーを使用した CDP バックアップのレプリケーション
データコピー方法	スケジュール	ターゲット・ストレージ	コピーの種類	コピーにかかる時間
バックアップセット	重複しない 2 つの合成フルバックアップの間	QoreStor 7.1.2 以降	差分のレプリケーション	バックアップ内の変更のみをコピーする時間
バックアップセット	重複しない 2 つの合成フルバックアップの間	他のターゲットストレージ	バックアップのフルコピー	バックアップ内のすべてのデータをコピーする時間
バックアップ	合成フルバックアップおよび増分バックアップをオンデマンドで 1 回	QoreStor 7.1.2 以降	差分のレプリケーション	バックアップ内の変更のみをコピーする時間
	合成フルバックアップをオンデマンドで 1 回	他のターゲットストレージ	バックアップのフルコピー	バックアップ内のすべてのデータをコピーする時間
	フルバックアップの増分バックアップを含める（非推奨）	他のターゲットストレージ	バックアップのフルコピー	バックアップ内のすべてのデータをコピーする時間

追加説明

•

コンテナ・ノード（たとえば、Datacenter、リソース・プール、またはESXi Serverなど）を選択すると、ジョブの定義後にホストに新たに追加された仮想マシンがすべて自動的にバックアップに含められます。同様に、ホストから仮想マシンが削除されると、自動的にバックアップから除外されます。仮想マシンをホストに追加またはホストから削除するたびにジョブ定義を変更する必要はありません。

•

バックアップ・ジョブを定義した後、選択した仮想マシンを他のホストにStorage vMotionを使用して移動した場合は、以下の要件が満たされる場合に限り、その仮想マシンは当該ジョブの一部としてバックアップされます。

•

vCenter Serverが本プラグインに追加され、仮想マシンへのアクセスがvCenter Serverを通じて認証されていること。

•

選択した仮想マシンの移動先であるESXi Serverホストも、同一のvCenter Serverによって制御されていること。

上記の要件に当てはまらない場合、移動した仮想マシンのバックアップは失敗に終わります。

•

VMware vSphereフォールト・トレランス（vSphere FT）を使用して保護されている仮想マシンをバックアップするときは、以下の点に注意してください。

•

vSphere FTグループは、6.0ビルド番号4192238以降を使用しているVMware ESXiホストによりvCenter Serverの下で管理する必要があります。

•

バックアップのFTグループでは、プライマリ仮想マシンのみ選択できます。プラグインでは、セカンダリ仮想マシンを選択できません。

•

プラグインでは、vSphere FTを使用して保護されている場合のみ、プライマリ仮想マシンがFTグループで表示され、選択できます。仮想マシンがレガシーのフォールト・トレランスを使用して保護されている場合は選択できません。

•

コンテナ・レベルの選択の場合、FTグループ内のプライマリ仮想マシンのみがバックアップされます

•

セカンダリ仮想マシンはバックアップから除外されます。検出された場合、プラグインでは次のログ・メッセージが生成されます。

フォールトトレランスグループで二次的な役割のVM '<VM_name>' は
バックアップされません

•

レガシーFTを使用しているプライマリ仮想マシンもバックアップされません。検出された場合、プラグインでは次のログ・メッセージが生成され、次の警告付きで完了します。レガシーのフォールト・トレランスが有効である間は、仮想マシンをバックアップできません。

•

バックアップ・ジョブにFTマシンが含まれていて、フェイルオーバーが発生した場合、ジョブでは、次にジョブを実行するときに、新しいプライマリ仮想マシンが自動的に保護されます。

•

バックアップ・ジョブの実行中にフェイルオーバーが発生した場合、バックアップ・スナップショットを作成できないため、バックアップ・ジョブが失敗する可能性があります。VADPにより、フォールト・トレランスが有効化された仮想マシンのフェイルオーバー中はスナップショットを作成できません。ログには以下のメッセージが表示されます。

VMスナップショットの作成タスクは、次の理由で失敗しました。
「現在の状態では操作が許可されません。」

この問題が発生した場合、フェイルオーバー・プロセスが完了した後にもう一度バックアップ・ジョブを実行します。

•

FT が有効になっている仮想マシンでは、VMware が CBT に対応していないため、このような仮想マシンの場合、［仮想マシンに対して CBT（Changed Block Tracking）を有効化］が選択されていても、ディスク上のすべてのセクタが常にバックアップされます。この動作は、フルおよび増分バックアップ・ジョブの両方に該当します。

•

FTが有効化された仮想マシンをリストアするとき、プラグインでは、リカバリ後にマシンにFTを設定しません。リカバリが完了した後、リストアされたマシンでFTを有効化する必要があります。プラグインでは、次のログ・メッセージが生成され、次の警告付きでリストア・ジョブを完了します。「バックアップ時、仮想マシンに対してフォールト・トレランスが設定されました。その機能を引き続き使用するには、リカバリ後に再設定してください。」

•

VMwareでは、FTが有効化された仮想マシンのファイル・レベルのマウントがサポートされません。

•

プラグインでは FT が有効になっている仮想マシンのファイルレベル（.vmdk）のリストアをサポートしていませんが、ゲストファイルシステムレベルでファイルをリストアできます。

•

仮想アプリケーション（vApp）の一部である仮想マシンについては、その他の仮想マシンと組みあわせて選択することができます。現在セレクション・ツリーは、そのような仮想マシンと、vAppの一部ではないその他の仮想マシンを区別して表示しない点に注意してください。

vAppノードを選択すると、vAppに含まれる仮想マシンのみがバックアップされます。vAppのメタデータはバックアップに含まれません。

•

初回のフル・バックアップまたは後続の増分または差分バックアップの実行後に、バックアップ・セレクション・セット（またはバックアップ・セレクション・セットに含まれるESXi Server）に新しい仮想マシンを追加すると、プラグインでは、以下の操作が実行されます。

•

増分または差分バックアップを実行する場合、新しい仮想マシンのフル・バックアップを作成します。

•

CBT がすでに仮想マシンに対して有効になっている場合や、増分または差分バックアップに対して［仮想マシンに対して CBT（Changed Block Tracking）を有効化］チェックボックスを選択した場合を除き、CBT に対応していないフルバックアップを作成します。

•

CBTが有効化されており、仮想マシンでCBTベースのフル・バックアップが実行されている場合は、新しい仮想マシンの後続の増分バックアップを増分として実行します。

•

新しい仮想マシンの後続の差分バックアップをフル・バックアップとして実行します。これは、これらのバックアップがバックアップ・セレクション・セットに対して作成された最新のフル・バックアップに基づいているためです。

例：

任意の仮想マシン（MyVM1など）を1つ選択し、バックアップ・セレクション・セット（MySelectionSetなど）を作成します。

MySelectionSetを使用してCBT対応のフル・バックアップを実行します。

MySelectionSetを変更し、仮想マシン（MyVM2など）を追加します。

MySelectionSetを使用してCBT対応の増分および差分バックアップを実行します。

MySelectionSetを使用してもう1回CBT対応の増分および差分バックアップを実行します。

結果：

•

増分バックアップを選択した場合は、プラグインによりステップ4でMyVM2のフル・バックアップが作成され、ステップ5でその仮想マシンの増分バックアップが作成されます。

•

差分バックアップを選択した場合は、プラグインによりステップ4およびステップ5でMyVM2のフル・バックアップが作成されます。これは、これらのバックアップがステップ2で作成された最新のフル・バックアップに基づいているためです。

•

バックアップでCBTを使用する場合、Storage vMotionまたはVMware vSphere Storage DRSを使った仮想マシンの移行はお勧めできません。詳しくは、http://kb.vmware.com/kb/2048201を参照してください。

•

CBTを有効化せずにThick Provisioned Lazy Zeroedディスクのフル・バックアップを実行する場合、空セクタはバックアップ中に実質ゼロ（0）に変換されます。このバックアップをリストアする場合、ディスク・タイプはEager Zeroedに変更されます。

•

データのバックアップが完了後、プラグインによって、NetVaultデータベースにバックアップのインデックスが書き込まれます。この手順でエラーが発生すると（たとえば、ファイル転送エラーやサーバーの空きディスク領域不足など）、次のエラーが報告されます。

ログ・メッセージ：バックアップ・インデックスをデータベースに書き込むことができませんでした。

ログ内容：バックアップ・メディアをスキャンして、このバックアップのインデックスを取得し、データベースに追加できます。

このような場合、バックアップ・メディアをスキャンしてインデックスを回復できます。ただし、インデックスをインポートする前に、ログ・メッセージをチェックしてバックアップ時に他のエラーが報告されていないことを確認する必要があります。

バックアップ・セレクション・ツリーのアイコン

次の表を参照して、本プラグインのバックアップ選択ツリーに表示される各アイコンの意味を確認してください。

表7. バックアップ・セレクション・ツリーのアイコン
アイコン	説明
	vCenter Server
	Datacenter Server
	ESXi Serverクラスタ
	クローズ・フォルダ
	オープン・フォルダ
	ESXi Server
	メンテナンス・モードのESXi Server
	アクセス不能なESXi Server
	バーチャルアプライアンス（vApp）
	リソース・プール
	仮想マシン（電源オン）
	アクセス不能な仮想マシン
	マウント済み仮想マシン
	一時停止中の仮想マシン
	電源オフの仮想マシン
	仮想マシン（電源オン、CBT有効）
	アクセス不能な仮想マシン（CBT有効）
	マウント済み仮想マシン（CBT有効）
	一時停止中の仮想マシン（CBT有効）
	電源オフの仮想マシン（CBT有効）
	耐障害性グループ内のプライマリ仮想マシン（電源オン）
	アクセス不能なプライマリ仮想マシン
	一時停止中のプライマリ仮想マシン
	電源オフのプライマリ仮想マシン
	耐障害性グループ内のセカンダリ仮想マシン
	アクセス不能なセカンダリ仮想マシン
	一時停止中のセカンダリ仮想マシン
	電源オフのセカンダリ仮想マシン