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NetVault Plug-in for Oracle 12.3 - ユーザー・ガイド

Quest® NetVault® Backup Plug-in  for Oracle - はじめに バックアップ計画の策定 プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ Oracle Flashback Databaseの使用 データのリストア
データのリストアとリカバリ:概要 ユーザー管理リストアの実行 その他のユーザー管理リストア手順 RMANリストアの実行 非RAC環境で使用可能なRMANリカバリ・タイプ RMANを使用したその他のリストア手順
リカバリ・カタログの管理 RMAN CLIの使用 Oracle RAC環境におけるプラグインの使用 フェイルオーバー・クラスタ環境でのプラグインの使用 Oracle Data Guardでのプラグインの使用 Oracleコンテナ・データベース(CDB)およびプラガブル・データベース(PDB)でのプラグインの使用 トラブルシューティング

デフォルト設定の構成

プラグインでは、バックアップおよびリストア・ジョブのデフォルト・オプションを設定できます。これらのオプションは、ジョブごとに上書きできます。

1
[ナビゲーション]パネルで、[バックアップ・ジョブ作成]をクリックして、次に[セレクション]リストの隣にある[新規作成]をクリックします。
2
選択ツリーで該当するクライアント・ノードを開き、[Plug‑in for Oracleをクリックして、コンテキスト・メニューから[設定]を選択します。
[Oracleのパスワード・ファイルを認証に使用する]:Oracleは、DBAまたはSYSDBAユーザーの認証方法として、OS認証とパスワード・ファイル認証をサポートしています。パスワード・ファイルによる認証方法を有効にするには、このオプションを選択します。OracleのOS認証は、パスワード・ファイル認証より優先されます。つまり、OS認証の要件が満たされていれば、パスワード・ファイルを使用しても、ユーザーはOS認証によって認証されます。
connect target <SYSDBA ユーザー名>/<パスワード>@<接続ID>
[Flash Recovery Area使用可能]:本プラグインがインストールされているOracleデータベース・サーバー内のすべてのデータベース用にFRAが使用可能な場合、このオプションを選択します。このオプションを選択すると、[Flash Recovery Areaバックアップ]および[バックアップ格納先]オプションが使用可能になります。使用可能なFlash Recovery Area機能について詳しくは、「その他のバックアップ・タイプ」および「バックアップ格納先の計画定義」を参照してください。
[Oracle SYSDBAユーザー名]:本プラグインがデータベースに接続する際に使用する、SYSDBA権限を持つデフォルトのOracleユーザーを指定します。
[NLS_LANG]:NLS(National Language Support)言語に適合する文字セットまたはこのOracleデータベース・サーバー上にあるデータベースのNLS_LANGUAGEパラメータを選択します。NLS_LANGUAGEパラメータでは、データベースのデフォルト言語を指定します。この言語は、メッセージ、日付および月の名前、AD、BC、a.m.、およびp.m.を表すシンボル、デフォルトのソート・メカニズムに使用されます。
データベースの現在のNLS_LANGUAGEパラメータを特定するには、SQL*PlusからSYSDBAユーザーとして以下のコマンドを実行します。
<NLS_LANGUAGE>_<NLS_TERRITORY>.<NLS_CHARACTERSET>
[選択したアイテムのバックアップが不完全の場合]:複数のアイテムがバックアップに含まれているとき、RMANが選択されたアイテムのいくつかを正常にカタログ化していても、選択されたアイテムのうち本プラグインで正しくバックアップできないアイテムがある場合、本プラグインではバックアップで実行するアクションを指定できます。たとえば、ジョブに複数のテーブルスペースとアーカイブREDOログが含まれており、テーブルスペースは正しくバックアップされたが、アーカイブ・ログのバックアップに失敗した場合、バックアップ・ジョブによって実行するアクションを指定できます。
このエラー状態が発生した場合、Plug‑in for Oracleは以下のいずれかを実行できます。
[警告で終了 — 保存セットは保持されます]:ジョブから[バックアップが警告付きで完了]というステータスが返され、正常にバックアップされたアイテムからなるバックアップ・セーブセットが作成されます。
[警告なしで完了 — 保存セットは保持されました]:ジョブが完了し、[バックアップ完了]というステータスが返されます。エラーはNetVault Backupバイナリ・ログに記録され、[ジョブ・ステータス]ページでは無視されます。バックアップされたアイテムからなるバックアップ・セーブセットが作成されます。
[失敗 — セーブセットは保持されます]:バックアップ・ジョブから[バックアップ・ジョブ失敗]というステータスが返されますが、正常にバックアップされたアイテムからなるバックアップ・セーブセットが作成されます。
[失敗 — セーブセットは保持されません]:バックアップ・ジョブから[バックアップ・ジョブ失敗]というステータスが返され、バックアップされたオブジェクトのセーブセットは保持されません。つまり、選択された一部のオブジェクトが正しくバックアップされたとしても、セーブセットは破棄されます。
[RMANベースのバックアップ用カタログを使用]:リカバリ・カタログ・データベースを使用して、このプラグインで実行したすべてのRMANバックアップ・オペレーションの記録を保持するよう指定するには、このオプションを選択します。
[カタログのインスタンス名]:デフォルトのリカバリ・カタログ・データベースのOracleインスタンス名(Oracle Net Service名とは異なる場合があります)を入力します。このインスタンス名は、本プラグインがリカバリ・カタログ・データベースに接続できるように、Oracleデータベース・サーバー上の「tnsnames.ora」ファイルで定義されている必要があります。
メモ: 7.0より前のバージョンのプラグインからアップグレードした場合、[カタログのインスタンス名]フィールドにはラベル「カタログ・ネットサービス名」が付けられています。
[カタログの所有者]:カタログの所有者として定義され、RECOVERY_CATALOG_OWNERのロールが与えられたユーザーを指定します。
[ユーザー管理、ロー・デバイス・ブロッキング係数(KB)]:ユーザー管理バックアップの場合に限り、このフィールドでは、Rawデバイスのユーザー管理バックアップを高速化するために、ブロック読み取りユニットを設定できます。「1~64」キロバイト(KB)の値を指定できます。このフィールドに「8」KBを入力した場合、本プラグインはバックアップの実行中にデータを「8」KBの単位で読み取ります。
[NetVault Backupサーバー](RMANバックアップに必須):Oracleデータベース・サーバーがNetVault Backupクライアントとして追加されたNetVault Backupサーバーの名前を指定します。
[NetVault Backupサーバーからリストアを実施する](RMANバックアップに必須):Oracleデータベース・サーバーがNetVault Backupクライアントとして追加されたNetVault Backupサーバーの名前を指定します。
[NetVault Backupクライアントからのバックアップをリストアする]:このフィールドは、ターミナル・セッションから本プラグインを使用してリストアを実行する場合の、元のバックアップ実行元のNetVault Backupクライアントを示します。クライアント名を何も入力しないと、リストア・コマンドはリストア実行元のNetVault Backupマシンに対してローカルに実行されます。この機能について詳しくは、「CLIベースのRMANバックアップおよびリストア:概要」を参照してください。
[CLIバックアップ/自動バックアップ用の詳細設定セット]:このオプションを設定するには、先に[詳細設定]タブで目的のオプション・セットを作成し、これを特定の名前で保存しておく必要があります。このオプション・セットに指定した詳細設定をすべてのCLIベースのRMANバックアップで自動的に使用するには、このオプション・セット名をテキスト・ボックスに入力します。セット名を入力しない場合、すべてのCLIベースのRMANバックアップでデフォルトの詳細設定が使用されます。
[CLIバックアップ詳細設定セット]オプションを設定する場合、[詳細設定]タブの[バックアップ寿命]フィールドで[フル・バックアップ]ではなく、[期間指定日/週/年]オプションを指定する必要があります。CLIベースのRMANバックアップでは、フル・バックアップ用の世代管理はサポートされていないため、[フル・バックアップ]が指定されている場合、バックアップが予期せず期限切れになる可能性があります。
[CLIバックアップ/自動バックアップ用のターゲット・セット](RMANバックアップに必須):RMANバックアップ用デフォルト・ターゲット・セットの定義で作成されたターゲット・セットの名前を指定します。
[スレーブ接続タイムアウト(分 - 0=タイムアウトなし)]:このオプションを使用して、本プラグインとOracleデータベースの間の接続タイムアウト時間を分単位で設定します。本プラグインでのバックアップ時に、アクティビティ未検出の時間がこのオプションでの指定値に達すると、タイムアウトになり、バックアップとの接続が切断されます。このオプションのデフォルト値はゼロ(0)で、タイムアウトは設定されません。
[スクリプトのデフォルト・ディレクトリを生成]:RMANによって生成されたスクリプトが格納されるデフォルト・ディレクトリの完全パス名を入力します。このディレクトリは、すべてのバックアップ・オプションおよびリストア・オプションのタブで使用できる[RMANスクリプトの生成]機能のデフォルト・ディレクトリとして使用されます。
[Oracleダンプ・ディレクトリへsbtトレースを生成]:このオプションを選択すると、Oracleダンプ・ディレクトリへSystem Backup to Tape(SBT)トレース情報が送信されます。このログ・ファイルを参照してOracleサーバーが実行したトレース・コマンドのシーケンスを確認することができます。
[CLIはQuest NetVault Backupサーバー名をチェックしません]:RMAN CLIに、指定したNetVault Backupサーバーが利用可能で通信できることを検証させたくない場合は、このオプションを選択します。不明なNetVault Backupサーバーのジョブの処理中に、バックアップ・ジョブをタイム・アウトさせたくない場合は、このオプションを選択しないようにする必要があります。
[Preferred Phase for Restores](0 = デフォルト)[バックアップ・ジョブ作成]ページの[詳細設定]セクションでは、[複製]または[データ・コピー]オプションを使って、バックアップのセカンダリ・コピーを作成することができます。RMANバックアップのリストア時に、このフィールドを使って、フェーズからの適切なバックアップ・セットを利用可能な場合に、リストアを完了するために使用するバックアップ・フェーズを指定することができます。デフォルトの「0」の場合、NetVault Backupはアクセスが簡単なコピー(フェーズ1またはフェーズ2)を自動的に選択します。オリジナルのバックアップ(フェーズ1)が利用可能な場合にそれを使用するようNetVault Backupに指示する場合は、「1」を入力します。データ・コピー・バックアップのセカンダリ・コピー(フェーズ2)が利用可能な場合にそれを使用するようNetVault Backupに指示する場合は、「2」を入力します。
重要: データ・コピー・バックアップの場合、「2」を入力しない限り、NetVault Backupは常にオリジナル(フェーズ1)のバックアップからリストアを実行します。
[コンテンツ優先リストのオブジェクトの最大数(x100 - 0 = すべて)]:このフィールドを使用して、本プラグインによって[リストア・オプション][バックアップ・コンテンツ]タブに表示されるアイテムの最大数を指定します。本プラグインによってバックアップ・インデックスが生成される場合、アイテム数を制限することで、実行時に使用されるメモリ容量が減少します。入力値は100倍されます。たとえば、「50」を入力した場合、最大数は5000になります。制限しない(すべてのアイテムを表示する)場合、「0」を入力します。「0」を入力し、バックアップ中にバックアップ・インデックス([リストア・オプション])を生成するときに本プラグインでエラーが発生した場合にのみエントリを変更することをお勧めします。
4
設定を保存するには、[OK]をクリックします。

データベースの追加

バックアップおよびリストア用にプラグインを使用するには、まずプラグインにターゲットOracleデータベースを追加します。データベースを追加するには、本プラグインで保護するOracleサーバー上のデータベースごとに、以下の手順に従います。

1
[ナビゲーション]パネルで、[バックアップ・ジョブ作成]をクリックして、次に[セレクション]リストの隣にある[新規作成]をクリックします。
2
選択ツリーで該当するクライアント・ノードを開き、[Plug‑in for Oracleをクリックして、コンテキスト・メニューから[データベースの追加]を選択します。
3
[Oracleインスタンス詳細]タブで以下のパラメータを設定します。
[Oracle SID]:ターゲットOracleデータベースのSIDを入力します。Oracle SIDの特定方法については、非RAC環境におけるOracle SIDとホーム・ディレクトリの識別を参照してください。
[Oracleホーム]:ターゲット・データベースのインストール・ディレクトリのフル・パスを入力します。Oracleホームの特定方法については、非RAC環境におけるOracle SIDとホーム・ディレクトリの識別を参照してください。
重要: LinuxおよびUNIXでは、Oracleでエラーが発生しないように、ORACLE_HOMEディレクトリの末尾にスラッシュを入れないでください。ただしWindowsでは、バックスラッシュを使用してもエラーは起こりません。
[Oracle SYSDBAユーザー名]:本プラグインがデータベースに接続する際に使用する、SYSDBA権限を持つOracleユーザーを指定します。
[Oracle SYSDBAパスワード]上のフィールドに指定した名前に関連付けられているパスワードを入力します。
メモ: Plug‑in for Oracleの認証の詳細は、後から[データベース・パスワードを設定]機能にアクセスして設定することもできます。詳細は、「データベースのパスワード設定」を参照してください。
重要: [Oracleデータベースを追加する]ダイアログ・ボックスで、または[データベース・パスワードを設定]を使用して本プラグインの認証の詳細を設定していない場合、データベースへの接続が必要になるたびに、プロンプトが表示されます。
LinuxおよびUNIXのみ:以下のパラメータを設定します。
[Oracleソフトウェアの所有者]:すべてのOracleソフトウェアを所有しているLinuxまたはUNIXユーザーの名前を指定します。このユーザーは、プライマリ・グループとしてOracle Inventoryグループ(oinstall)、またセカンダリ・グループとしてOSDBAおよびOSOPERグループを持っている必要があります。通常、このユーザーにはoracleという名前が付けられます。
[Oracleソフトウェア・グループ]:システムにインストールされているすべてのOracleソフトウェアのカタログであるOracle inventoryを所有しているLinuxまたはUNIXグループの名前を指定します。通常、このグループにはoinstallという名前が付けられます。
[NLS_LANG]:NLS言語に適合する文字セットまたはこのOracleデータベース・サーバー上にあるデータベースのNLS_LANGUAGEパラメータを選択します。NLS_LANGUAGEはデータベースのデフォルト言語を指定します。この言語は、メッセージ、日付および月の名前、AD、BC、a.m.、およびp.m.を表すシンボル、デフォルトのソート・メカニズムに使用されます。
データベースの現在のNLS_LANGUAGEパラメータを特定するには、SQL*PlusからSYSDBAユーザーとして以下のコマンドを実行します。
<NLS_LANGUAGE>_<NLS_TERRITORY>.<NLS_CHARACTERSET>
このリストで、SQL*Plusクエリで特定した現在の設定に正確に一致するNLS_LANGが見つからない場合、リストに正確な値を入力(またはコピーして貼り付け)できます。また、完全な一致は必要ありません。互換性のある一致で十分です。たとえば、文字セット1252は文字セットWE8MSWIN1252と互換性があります。
[パラメータ・ファイル・パス]:Oracleインスタンスを開始すると、初期化パラメータ・ファイル内で指定されたパラメータによってインスタンスの特性が設定されます。これらの初期化パラメータは、PFILEまたはSPFILEに保存されます。
[RMANの詳細]タブで[制御ファイルの自動バックアップを使用する]オプションを選択し、SPFILEの自動バックアップを含む制御ファイルの自動バックアップを有効にする。
[RMANの詳細]タブで[SPFILEのバックアップにRMANコマンドを使用]オプションが選択されている場合、制御ファイルの自動バックアップを無効にし、SPFILEのバックアップにRMANコマンドを使用する。
制御ファイルの自動バックアップを無効にし、[パラメータ・ファイル・パス]フィールドにSPFILEファイルへのパスを入力することによりファイル・システム・ベースのコマンドを使用してSPFILEをバックアップする。

PFILE

Windows

initSID.ora

%ORACLE_HOME%\database\

LinuxおよびUNIX

initSID.ora(SIDはORACLE_SIDを表します)

$ORACLE_HOME/dbs

SPFILE

Windows

spfileSID.ora(SIDはORACLE_SIDを表します)

%ORACLE_HOME%\database\

LinuxおよびUNIX

spfileSID.ora(SIDはORACLE_SIDを表します)

$ORACLE_HOME/dbs

[自動ディスカバリ]:残りのデータベース設定フィールドを自動的に完了するには、[Oracle SID][Oracleホーム][Oracle SYSDBAユーザー名]、および[Oracle SYSDBAパスワード]の各フィールドを入力した後で、このボタンをクリックします。
重要: Questでは、[自動ディスカバリ]オプションを使用する場合は、すべてのデータベース設定フィールドが正確であることを確認することを推奨します。
4
RMANによるバックアップ方法を使用する場合は、[RMANの詳細]タブで、以下のパラメータを設定します。
[制御ファイルの自動バックアップを使用する](手動での制御ファイルとSPFILEのバックアップを無効にする):このデータベース用に制御ファイルの自動バックアップが有効になっている場合、このオプションを選択します。制御ファイルの自動バックアップは、障害復旧およびマルチ・インスタンスのRAC環境で必要です。このオプションを選択すると、手動による制御ファイルのバックアップが無効になり、[NetVault Backup選択]タブにある制御ファイルのノードが使用不可になります。マルチ・インスタンスのRAC環境での制御ファイルの自動バックアップについて詳しくは、「RAC環境における制御ファイルの自動バックアップの有効化」を参照してください。
[SPFILEのバックアップにRMANコマンドを使用][制御ファイルの自動バックアップを使用する]が選択されていない場合のみ使用可能です。このオプションを選択すると、SPFILEのバックアップにRMANコマンドが使用されます。このオプションを選択していない場合は、[Oracleインスタンス詳細]タブの[パラメータ・ファイル・パス]フィールドで指定されたSPFILEのファイル・システム・ベースのバックアップが実行されます。
[RMANベースのバックアップ用カタログを使用]:このデータベースのRMANリポジトリをリカバリ・カタログ・データベースに保存する場合、このオプションを選択し、次に以下のパラメータを設定します。
[カタログのインスタンス名]:リカバリ・カタログ・データベースのOracleインスタンス名(Oracle Net Service名とは異なる場合があります)を入力します。このインスタンス名は、本プラグインがリカバリ・カタログ・データベースに接続できるように、Oracleデータベース・サーバー上の「tnsnames.ora」ファイルで定義されている必要があります。
[カタログの所有者]:カタログの所有者として指定され、RECOVERY_CATALOG_OWNERのロールが与えられたユーザーを指定します。
[カタログのパスワード]:上のフィールドに指定したカタログの所有者に対応するパスワードを指定します。
[CLIバックアップ/自動バックアップ用の詳細設定セット]:CLIベースのバックアップを使用している場合は、このデータベースに使用するバックアップ詳細設定セットの名前を指定します。
[CLIバックアップ/自動バックアップ用のターゲット・セット]:CLIベースのバックアップを使用している場合は、このデータベースに使用するバックアップ・ターゲット・セットの名前を指定します。
[CLIデータベース名](オプション):CLIベースのバックアップを使用している場合は、CLIで使用されるデータベース名を入力します。
5
[ユーザー管理の詳細]タブで以下のパラメータを設定します。
このタブはユーザー管理によるバックアップ方法専用です。マルチ・インスタンスのRACまたはData Guard環境ではサポートされていません。
メモ: ユーザー管理によるバックアップ方法でバックアップできるのはファイル・システム・オブジェクトだけです。ASMストレージに保存されているアーカイブ・ログはバックアップできません。[ユーザー管理の詳細]タブの[アーカイブ・ログ・デスティネーション・ディレクトリ]フィールドは、ブランクのままにしても構いません。ASMストレージ内のデータベースのバックアップは、RMANバックアップの方法でのみ使用できます。
[制御ファイルの保存ファイル名(フル・パス)]:本プラグインでユーザー管理によるバックアップ方法を使用する場合、制御ファイルのバックアップおよびリストアを実行する際にアクティブな制御ファイルは使用されません。制御ファイルのスナップショットが作成され、[制御ファイルの保存ファイル名(フル・パス)]フィールドに入力したファイル名付きで保存され、さらに制御ファイルのスナップショットまたはコピーがバックアップされます。この手順により、制御ファイルの一貫したコピーが保護されます。
制御ファイルのリストアが含まれるユーザー管理リストア・シーケンスでは、制御ファイルが制御ファイルの保存ファイル名(フル・パス)にリストアされます。この手順により、アクティブな制御ファイルが上書きされなくなります。ユーザー管理リカバリ・プロセスの実行中、必要に応じて制御ファイルの保存ファイル名(フル・パス)から元の場所に制御ファイルを手動でコピーします。
制御ファイルの保存ファイル名(フル・パス)では、制御ファイルのコピーを保存するOracleデータベース・サーバー上のディレクトリのフル・パスと固有のファイル名を含むフル・パスを指定し、本プラグインが指定先およびそのファイルへの読み書き可能権限を持っていることを確認します。
[アーカイブ・ログ・デスティネーション・ディレクトリ]:パラメータ・ファイルでLOG_ARCHIVE_DESTまたはLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータに設定するアーカイブ・ログ・ディレクトリのフル・パスを入力します。REDOログを複数の場所にアーカイブする場合は、このフィールドにプライマリ・アーカイブ先ディレクトリのみを指定します。
[アーカイブ・ログ・フォーマット]:アーカイブ・ログ・ファイルの拡張子を指定します。アーカイブ・ファイル・パターンは、パラメータ・ファイルのLOG_ARCHIVE_FORMAT設定の内容によって異なります。以下に例を示します。
6
[外部設定]タブで以下のパラメータを設定します。
[Oracleネットワーク設定ディレクトリ、またはファイル・パス*]フィールドおよび[Oracleパスワード・ディレクトリ、またはファイル・パス*]フィールドでは、以下の項目のいずれか、または両方を入力できます。
ディレクトリ・パス:ディレクトリ・パスを入力すると、本プラグインによって、Oracleネットワーク設定ファイルまたはOracleパスワード・ファイルに対応するファイル名の検索のためにディレクトリがスキャンされます。ディレクトリ内の残りのファイルは無視されます。
ファイルの完全修飾パス:パスにディレクトリとファイル名が含まれます。
[外部設定]フィールドは以下のとおりです。
[Oracleネットワーク設定ディレクトリ、またはファイル・パス]:Oracleネットワーク設定ファイルがあるディレクトリ、またはOracleネットワーク設定ファイルのリストを入力します。
[Oracleパスワード・ディレクトリ、またはファイル・パス]::Oracleパスワード・ファイルがあるディレクトリ、またはOracleパスワード・ファイルのリストを入力します。
メモ: Oracleでは、複数のバージョンのOracleデータベースとOracleクライアント・ソフトウェアを同一システム上にインストールできます。このタイプの環境では、それぞれ独自の「tnsnames.ora」ファイルを持つ、複数のOracleネットワーク設定ディレクトリが存在する場合があります。複数の「tnsnames.ora」ファイルを持つデータベースに接続すると、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。ORA-12154:TNS:サービス名を解決できなかったか、SQL*NETがサービス名を解決できません

Oracleサービスは正しく、適切な「tnsnames.ora」ファイルに含まれていて、適切なOracleネットワーク設定ディレクトリにあります。しかし、Oracleサーバーで使用されている実際の「tnsnames.ora」ファイルは、別のディレクトリからのもので、接続先のデータベースを含んでいません。その結果、この問題が発生します。

環境変数TNS_ADMINを使用して、Oracleサービス名の解決に使用される「tnsnames.ora」ファイルを含む、Oracleネットワーク構成ファイルのディレクトリを指定する必要があります。そうしないと、デフォルトの場所が使用されて、前述の接続エラーが発生する可能性があります。

[Oracleネットワーク設定ディレクトリ、またはファイル・パス]フィールドに入力したら、「tnsnames.ora」ファイルを設定した、異なる場所のすべてのOracleネットワーク設定ディレクトリが含まれていることを確認してください。データベースへの接続に使用するOracleネットワーク構成ファイルの場所が適切に設定された、TNS_ADMIN変数をシステムで維持してください。

データベースを代替サーバーにリストアする場合は、接続先のOracleサービス名を解決するOracleデータベース・エントリが記述された「tnsnames.ora」ファイルが含まれるOracleネットワーク構成ファイルの場所が、TNS_ADMIN変数に設定されていることを確認してください。

7
[OS認証の詳細]タブ(WindowsベースのOSのみ)で、以下のパラメータを設定します。
[Windows管理者のユーザー名]:本プラグインを実行するアカウントのWindows管理者ユーザー名を入力します。このフィールドで指定する名前は、すでにWindows OSで作成されている必要があります。
[パスワード]:上のフィールドに指定した名前に関連付けられているパスワードを入力します。
[Windowsドメイン]:このユーザーが属するドメインを指定します。これがローカル・ドメインの場合は、ブランクのままにします。
8
設定を保存するには、[OK]をクリックします。
9
Oracle Database 12c以降でOracleマルチテナント・アーキテクチャを使用していて、かつCDBに1つ以上のPDBが含まれている場合は、PDBごとに1つのエントリが「tnsnames.ora」ファイルに含まれていること、およびPDBのステータスが読み書きモードになっていることを確認してください。
PDBを作成すると、PDB名と同じ名前で、デフォルトのOracleサービスが自動的に作成されます。ただし、「tnsnames.ora」ファイルにエントリが自動的に追加されない可能性があります。

データベース情報の編集

1
[ナビゲーション]パネルで、[バックアップ・ジョブ作成]をクリックして、次に[セレクション]リストの隣にある[新規作成]をクリックします。
2
セレクション・ツリー内で適切なクライアント・ノードを開き、[Plug‑in for Oracleをダブルクリックします。
4
コンテキスト・メニューから、[データベースの編集]を選択します。
[Oracleデータベースを編集する]ダイアログ・ボックスに、データベース・インスタンスに設定された値が表示されます。
6
変更を保存するには、[OK]をクリックします。
重要: [Oracleデータベースを編集する]ダイアログ・ボックスのパスワード・フィールドはブランクです。パスワードを再度設定します(変更しない場合も同様です)。この手順を行わないと、更新した情報を保存するときに、既存の値がリセットされブランクになります。本プラグインの認証のアカウント名、パスワードを更新するには、[データベースを編集]ではなく、[データベース・パスワードを設定]オプションを選択します。

データベースのパスワード設定

Plug‑in for Oracleでは、データベースに自動的に接続する際に使用するOracle認証のアカウント名およびパスワードを保存できます。アカウント情報を保存しておくと、データベースへの接続が必要になるたびにアカウント情報を入力する必要がなくなります。これらのアカウント情報は、データベースを追加するとき、または後から[データベースパスワードを設定]オプションを使用して保存できます。

1
[ナビゲーション]パネルで、[バックアップ・ジョブ作成]をクリックして、次に[セレクション]リストの隣にある[新規作成]をクリックします。
3
[Plug‑in for Oracleをダブル・クリックし、該当するデータベースをクリックして、コンテキスト・メニューから[データベース・パスワードを設定]を選択します。
[アカウント名]SYSDBA権限を持つOracleユーザーの名前を入力します。
[パスワード]:上のフィールドに指定した名前に関連付けられているパスワードを入力します。
5
設定を保存するには、[OK]をクリックします。
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