ターゲットLinux® Clientでリストア・プロセスを完了すると、そのマシンには以下の事項が適用されます。
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ターゲットの「hosts」ファイルが修正される:リストアでは、「.../etc/hosts」ファイル内の対象となるNetVault Bare Metal Recovery Clientマシンのエントリが修正されます。たとえば、リカバリ後は、「.../etc/hosts」ファイル内にこのクライアントのIPアドレスおよびエイリアスとともにホスト名が表示されなくなります。IPアドレスを使用すればマシンにアクセスできますが、ホスト名を使用してマシンにアクセスするには、このファイルを編集して適切なホスト名情報をファイルに含める必要があります。この「hosts」ファイルに関する情報と、ターゲットLinuxマシンの適切なホスト名が含まれるようファイルを編集する方法については、関連するLinuxドキュメントを参照してください。 |
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修正されたファイル・バックアップのリストアを実行する(該当する場合):リカバリの完了後、Plug‑in Live Client for Linuxで使用するDRイメージのリカバリで説明した、Plug-in for FileSystemでバックアップしたファイルをリストアすることができます。このプロセスにより、これらのファイルはDRリカバリ前の状態にリストアされます。 |
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ブート・ローダ・アプリケーションへの変更:GRUB以外のLinuxブート・ローダ・ユーティリティを実行している場合、対象となるLinuxクライアントでDRイメージをリカバリ後、ブート・ローダ・ユーティリティはこのアプリケーションのGRUBバージョンに置き換わります。 |
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GRUBエントリ:Storix®は、同一の物理ハードウェア上に再インストールするのか、同一のストレージ設定へリストアするのか判断することはありません。このため、前回のGRUBエントリが有効か保証されません。リストア後も有効性が保証されるGRUBエントリは、Storixが作成するエントリのみです。 |
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ボリューム・ラベルおよびボリュームUUID:起動またはマウントにユニバーサル固有識別子(UUID)を使用するシステムの場合、正しいデバイスUUIDで/boot/grub/grub.confおよび/etc/fstabを確認し編集します。詳細については、「手動によるUUID情報の更新」を参照してください。 |
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DRリストアのStart-endセクター・ロケーションの変更:DRイメージのリカバリ後、リストアされたパーティションのStart-endセクターは元のバックアップされた場所と異なることがあります。パーティション・サイズは変更されませんが、マスター・ブート・レコードの後に未使用領域が作成されません。そのため、この未使用領域を必要とする一部のブート・ローダ(GRUBなど)は使用できません。上記の項目で説明したブート・ローダ・ユーティリティのLILOバージョンはこの未使用領域を必要としないため、リカバリ後に自動的に設定され、使用することができます。 |
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スワップ・パーティションの変更:リカバリ中は、NetVault Bare Metal Recovery for Linuxモジュールはスワップ・パーティション用に「/etc/fstab」ファイル・エントリを暗黙的に修正します。 |
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ファイル・システム・チェックの有効化:リストアにより、「Maximum mount count」パラメータと「Check interval」パラメータが修正され、これによりファイル・システム・チェックが有効になります。マウント数または指定期間に基づいてパラメータが有効になっていないシステムについては、以下のコマンドを使用して手動でオプションを無効にします。 |
Plug-in Live Client for Linuxを使用してデータを復元する場合、各ファイル・システムのUUIDが再作成されます。/boot/grub/grub.confファイルと/etc/fstabファイル内でUUIDが使用されており、これらがPlug-in for FileSystemを使用して前回のバックアップから復元された場合、システムは起動に失敗します。これはUUIDが実際のファイル・システム上の値と一致しないためです。この問題への対処法として、ファイルを手動で更新します。
以下の手順では、「dev」や「sda」などのコマンドの使用例を示します。ただし、これらのコマンドをご使用の環境下で実行する場合は、該当する情報を環境に適した情報に置き換える必要があります。
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任意のテキスト・エディタを使用してgrub.confファイルを開きます。 |
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root=UUID=x-x-x-x-xを含むエントリについて、x-x-x-x-x-xをパーティション名に一致させた後、UUIDをパーティション名で置き換えます。 |
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任意のテキスト・エディタを使用してfstabファイルを開きます。 |
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grub.confおよびfstabファイル内のデバイス名をUUIDに変更するには、以下のコマンドを実行します。 |
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/boot/grub/grub.confと/etc/fstabのバックアップ・コピーを作成します。 |
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Linux®ベースPlug-in Offline Clientを使用して、ClientがWindows®ベースの仮想環境に物理サーバーをマイグレートする場合、そのマシンをバックアップする前にOS上にディスク・ドライバをインストールします。復元イメージに元の物理マシンのSCSI/IDEドライバが含まれるため、復元したVMが起動しません。また、復元したVMには復元先のVMのSCSI/IDEコントローラ用のドライバがありません。この問題により、ディスクがひとつも見つからないためブルー・スクリーン・エラーが表示され起動が失敗します。
この問題に対する解決策として、「.inf」ファイルを作成し、Windowsインストーラがシステムに適切なドライバをロードし、Windowsが起動するたびに正しいレジストリ・エントリを作成するよう設定します。物理マシンのバックアップの前に「.inf」ファイルのインストールが必要です。これによりリストア後、正しいドライバがロードされ、VMWare IDE/SCSIコントローラが検出されます。
Questでは、以下のデバイス・ドライバ.infファイルを提供しています。
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“vm_ide_2008.inf”:Windows Server 2008用IDEデバイス・ドライバ |
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“vm_lsi_2008.inf”:Windows Server 2008/2008 R2用SCSIデバイス・ドライバ |
メモ: ソース(物理)マシンにデバイス・ドライバがインストールされている必要がありますが、ターゲット(仮想)マシンのデバイス・ドライバのタイプと一致している必要があります。たとえば、SATAドライバを持つWindows Server 2008物理マシンを、SCSIドライバを持つVMに移行するには、物理マシンにvm_lsi_2008.infをインストールしてください。すべてのサポートされている設定についての詳細は、「サポートされる物理から仮想への設定」を参照してください。 |
デバイス・ドライバ「.inf」ファイルはQuestのWebサイトからダウンロードしていただけます。
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必要なデバイス・ドライバ(例:vm_ide_2008.inf)を物理マシンにコピーします。 |
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物理マシン上でファイルを見つけたら、右クリックし、メニューから[インストール]を選択します。 |
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[ハードウェアのインストール]警告メッセージが表示されたら、[続行]をクリックします。 |
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