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NetVault Plug-in for MySQL 11.1 - ユーザー・ガイド

Dell™ NetVault™ Backup Plug-in for MySQL - はじめに プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ データのリストア MySQLレプリケーションの使用 フェイルオーバー・クラスタ環境でのプラグインの使用 トラブルシューティング

MySQL Standard/Community用バックアップ・シーケンス例

以下に、さまざまなバックアップ・シーケンスを示します。

フル・バックアップのみ:ビジネス要件で前日までのデータ保護が保証されており、読み取り専用アクセスが毎日許容される場合(勤務時間外など)、フル・バックアップのみを毎日実行すれば十分でしょう。データベース管理者がリカバリできるのは、データベースの最後のフル・バックアップ時点までですが、MySQLサーバーに存在しているバイナリ・ログを使用してPITリカバリを実行することができます。
フルおよび増分バックアップ:ビジネス要件で前日までのデータ保護が保証されているが、ターゲットMySQLインスタンスへの読み取り専用アクセスが断続的にのみ許容され(週1回または隔週の勤務時間外など)、バックアップ時間をできる限り短縮する必要がある場合、フル・バックアップと増分バックアップの組み合わせが最適です。たとえば、毎週日曜日の夜11:00にフル・バックアップが実行され、さらに月曜日から土曜日の午後11:00にトランザクション・ログ・ファイルのバックアップが実行されているとします。この場合、各増分バックアップには、前夜のバックアップ、すなわち日曜日の夜に実行されたフル・バックアップまたはいずれかの増分バックアップ以降に生成されたバイナリ・ログが含まれます。
フルおよび差分バックアップ:ビジネス要件で前日までのデータ保護が保証されているが、ターゲットMySQLインスタンスへの読み取り専用アクセスが断続的にのみ許容され(週1回または隔週の勤務時間外など)、リストア時間をできる限り短縮する必要がある場合、フル・バックアップと差分バックアップの組み合わせが最適です。たとえば、フル・バックアップを毎週日曜日の夜11:00に実行し、差分バックアップを月曜日から土曜日の午後11:00に実行します。各差分バックアップには、最後のフル・バックアップ以降に生成されたバイナリ・ログが含まれます。前述のように、このプロセスでの全体的なバックアップ時間は長くなります。

バックアップの実行

Plug‑in for MySQLを使用してバックアップを実行するには、以下のトピックで説明する手順に従います。

バックアップ対象データの選択

バックアップ・ジョブを作成するには、セット(バックアップ・セレクション・セット、バックアップ・オプション・セット、スケジュール・セット、ターゲット・セット、および詳細設定セット)を使用する必要があります。

バックアップ・セレクション・セットは、増分および差分バックアップに必要です。フル・バックアップを実行中にバックアップ・セレクション・セットを作成してから、フル、増分、差分バックアップに使用します。増分または差分バックアップにセレクション・セットが使用されていない場合、バックアップ・ジョブがエラーをレポートします。詳しくは、『Dell NetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。

ヒント: 既存のセットを使用するには、[バックアップ・ジョブ作成]をクリックして、[選択]リストからセットを選択します。
1
[ナビゲーション]パネルで、[バックアップ・ジョブ作成]をクリックします。
[ガイド付き設定]リンクからウィザードを開始することもできます。[ナビゲーション]パネルで、[ガイド付き設定]をクリックします。[NetVault設定ウィザード]ページで、[バックアップ・ジョブ作成]をクリックします。
2
[ジョブ名]に、ジョブの名前を指定します。
ジョブの進捗状況の監視やデータのリストア時にジョブを識別しやすくするため、分かりやすい名前を割り当てます。ジョブ名には英数字と英数字以外の文字を使用できますが、非ラテン語系の文字を含めることはできません。Linux®の場合、名前は最大で200文字です。Windows®の場合、長さ制限はありません。ただし、すべてのプラットフォームで、40文字以内にすることをお勧めします。
3
[選択]リストの隣りにある、[新規作成]をクリックします。
4
プラグインのリストで[Plug‑in for MySQL]を開くと、MySQLサーバが表示されます。
より細かく選択するには、[全てのデータベース]ノード内のデータベースを個別に表示させます。さらに、個々のデータベースを開き、その中のテーブルを表示して個別に選択し、バックアップ・ジョブに追加することもできます。
重要: [MySQL Standard/Community]オプションを使用したバックアップに細かいレベルのデータ・セットを選択する場合、[バックアップ・オプション]タブでバックアップ・タイプに[個々のデータベース/テーブル・コピーのみ]を選択します。他の形式のバックアップ(フル増分、または差分バックアップ)を選択した場合、細かいレベルの選択は無視されデータベース全体がバックアップされます。MySQL 5.1.x以降の場合、ストアド・プロシージャ、関数、およびトリガは、[MySQL Standard/Community]オプションの[フル]および[個々のデータベース/テーブル・コピーのみ]で自動的にバックアップされます。

MySQL 5.1.x(以降)では、選択ツリーに「information_schema」データベースが表示されますが、このデータベースは選択できません。この問題が発生するのは、このデータベースに含まれるすべてのデータが動的に生成され、永久的に存在するものではないからです。このため、プラグインは、すべてのバックアップからinformation_schemaデータベースを自動的に除外します。
6
[保存]をクリックして、[新規セットの作成]ダイアログ・ボックスに名前を入力し、[保存]をクリックします。
名前には英数字と英数字以外の文字を使用できますが、非ラテン語系の文字を含めることはできません。Linux®の場合、名前は最大で200文字です。Windows®の場合、長さ制限はありません。ただし、すべてのプラットフォームで、40文字以内にすることをお勧めします。

バックアップ・オプションの設定

次の手順には、バックアップ・オプション・セットの作成または既存のセットの選択が含まれています。[MySQL Standard/Community]または[MySQL Enterpriseバックアップ]オプションのいずれを使用するかによって、[バックアップオプション]で各設定が利用可能になります。

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