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SharePlex 11.4 - リファレンス・ガイド

このガイドについて このガイドで使用される表記規則 Oracle用SharePlexコマンド SharePlexパラメーター PostgreSQL用SharePlexコマンド PostgreSQL用SharePlexパラメーター 一般SharePlexユーティリティ Oracleクラウドインフラストラクチャ SharePlex環境変数

PostgreSQLのshow post

Postプロセスの統計情報を表示するには、show postコマンドを使用します。

基本的なshow postコマンド

基本的なshow postコマンドは、Postプロセスの全セッションのグローバル統計情報を表示します。Postプロセスのステータスと、そのプロセスが開始されてからポストされたメッセージの数が表示されます。特定のpostキューまたはデータソースの出力をフィルタリングするには複数のレプリケート対象データストリームがある場合に便利queue queuenameまたはfor datasource-datadestオプションを使用します。

詳細なshow postコマンド

Postプロセスの詳細な統計情報を表示するには、show postコマンドにdetailオプションを指定します。このオプションは、処理された最新のSQLステートメントと、Postのパフォーマンスを評価し、チューニングパラメーターを調整する必要があるかどうかを決定し、問題やボトルネックを検出するのに役立つその他の統計情報を表示します。

以下では、show postで表示される詳細な統計情報の例について説明します。これらの統計情報は、ソースとターゲットのタイプによって若干異なります。

統計情報 説明
Hostホスト ローカルマシンの名前ターゲットシステム
Sourceソース Postが処理するデータのソース。
Queueキュー このPostプロセスのPostキュー。デフォルトのPostキューの場合は、ソースシステムの名前です。名前付きキューの場合は、ユーザ定義名です。
Targetターゲット このPostプロセスのターゲットの名前。例えば、PostgreSQLインスタンスまたはOpen Targetデータベースの名前です。
Statusステータス

Postプロセスのステータス実行中または停止中。可能なステータスは以下の通りです。

  • 実行中
  • 停止中
  • ユーザが停止
  • エラーにより停止

Operations postedポストされた操作数

Operations processed処理された操作数

このPostプロセスが開始後に処理したトランザクション操作とSharePlex内部操作の数。
Since開始時刻 Postが開始された時刻
Total合計 キュー内のまだ読み取り-リリースされていないメッセージの数。この数字は、qstatusを実行して返された「メッセージ数」に相当します。TOTALの値は時間とともに減少し、QSTATUSのメッセージ数と同じ値を示します
Backlogバックログ Postが処理するのをキューで待機しているメッセージの数。

Last operation postedポストされた最後の操作

Postがアクティブな場合はターゲットにポストされている最新の操作、非アクティブな場合は最後にポストされた操作の識別情報。この情報は、データを生成したデータストアのタイプに固有です。操作の内容は以下の通りです。

  • INSERT
  • UPDATE
  • DELETE
  • COMMIT
  • INSERT_MULTIPLEまたはDELETE_MULTIPLE配列/一括操作
  • SharePlex内部操作。

Last transaction postedポストされた最後のトランザクション

最後にポストされたトランザクションの識別情報。この情報は、データを生成したデータストアのタイプに固有です。
Post statePostの状態

実行対象のレプリケーション作業に関連するPostプロセスの状態。以下のいずれかが該当します。

  • Waiting待機中: Postはメッセージが処理されるまで待機しています。
  • Activeアクティブ: Postは変更をデータベースにポストしています。
  • Committedコミット済み: Postはトランザクションをコミットしています。
  • Idleアイドル: Postには処理する未決済トランザクションがありません。
  • Rollbackロールバック: Postはロールバックを処理中です。
  • Recoveryリカバリ: Postはクラッシュリカバリモードになっています。
Activation IDアクティベーションID 現在の設定のアクティベーションID。この値は、アクティベーション直後の、DMLレプリケーションが開始される前に表示される必要があります。

Operations processed処理された操作数

COMMITを受け取ったかどうかにかかわらず、Postがターゲットに適用したSQL操作の数。

Transactions processed処理されたトランザクション数

開始以後にPostがターゲットに適用したコミット済みトランザクションの数。
Insert operationsINSERT操作数 Postが開始後に処理したINSERT操作の数。
Update operationsUPDATE操作数 Postが開始後に処理したUPDATE操作の数。
Delete operationsDELETE操作数 Postが開始後に処理したDELETE操作の数。
レイテンシ レプリケーションの処理に要した時間ソースのデータベースが要した時間を除く

用途

サポート対象のソース:

PostgreSQLオンプレミスAmazon RDS for PostgreSQL、Amazon Aurora for PostgreSQL、Azure Database for PostgreSQL Flexible Server、Google Cloud SQL for PostgreSQL

サポート対象のターゲット: PostgreSQL、Oracle、SQL Server、Kafka、Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon Aurora for PostgreSQL、Azure Database for PostgreSQL Flexible Server、Google Cloud SQL for PostgreSQL
発行対象: ターゲットシステム
関連コマンド: show capture

構文

基本コマンド コマンドオプション
show post

[detail]

[queue queuename]

[fordatasource-datadest]

[sessions]

構文の説明
コンポーネント 説明
show post
  • Postプロセスの状態と処理された操作の概要を表示します。
  • detail

    このオプションはPostプロセスの詳細な統計情報を表示します。

    :

    sp_ctrl(sysB)> show post detail

    queuequeuename

    このオプションはshow postの表示を特定のpostキューに対してフィルタリングします。

    • queueは構文の必須部分です。
    • queuenameはPost統計情報を表示したいpostキューです。有効な値:

      • デフォルトキューを使用する場合のソースシステムの名前。
      • 名前付きキューを使用している場合は、ユーザ定義のキュー名。

    キュー名が不明な場合は、qstatusコマンドを実行します。キュー名はすべてのプラットフォームで大文字と小文字が区別されます。

    このオプションは、他のオプションと共に任意の順序で表示できます。

    :

    sp_ctrl(sysB)> show post queue sysA

    fordatasource-datadest

    このオプションはshow postの表示を特定のデータストリームに対してフィルタリングします。

    • forは構文の必須部分です。
    • datasourceは、r.databaseで表されます。ここで、databaseはdbnameです。
    • datadestは、ターゲットによって以下のいずれかで表されます。

      r.database_name

      x.kafka

      x.jms

      x.file

    このオプションは、他のオプションと共に任意の順序で表示できます。

    :

    sp_ctrl(sysB)> show post for r.dbnameA-r.ssB

    sessions

    PostgreSQLターゲットの場合、このオプションはPostプロセスによって生成されたすべてのスレッドの統計情報を表示します。

    シングルスレッドであるOpenターゲットの場合、このオプションを使用すると、そのスレッドの詳細を表示できます。

    このオプションは、他のオプションと共に任意の順序で表示できます。

    :

    sp_ctrl(sysB)> show post sessions queue queuename

    show_last_posted

    Postプロセスがターゲットに適用した最後のトランザクションのPostgreSQL LSNを表示するには、show_last_postedコマンドを使用します。このコマンドは、複数のpostキューを使用している場合、最後のLSNをすべて表示します。

    sp_ctrl (sysB)>show last_posted

    $> show_last_posted r.dbname1

    For resume replication from r.dbname1

    On source activate to pglsn=<LSN in hexadecimal format>

    reconcile queue sp01 for r.dbname1-r.dbname1 pglsn <LSN1 in hexadecimal format>

    reconcile queue sp02 for r.dbname1-r.dbname1 pglsn <LSN2 in hexadecimal format>

    reconcile queue sp03 for r.dbname1-r.dbname1 pglsn <LSN3 in hexadecimal format>

    注意: このコマンドは、LSN情報を取得するためにすべてのPostプロセスを停止します。

    用途

    サポート対象のソース:

    PostgreSQLオンプレミスAmazon RDS for PostgreSQL、Amazon Aurora for PostgreSQL、Azure Database for PostgreSQL Flexible Server、Google Cloud SQL for PostgreSQL

    サポート対象のターゲット: PostgreSQL、Oracle、SQL Server、Kafka、Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon Aurora for PostgreSQL、Azure Database for PostgreSQL Flexible Server、Google Cloud SQL for PostgreSQL
    認証レベル: ビューアー3
    発行対象: ターゲットシステム
    関連コマンド:

    activate config

    構文

    基本コマンド
    show last_posted

    PostgreSQL用SharePlexパラメーター

    PostgreSQLパラメーターは、PostgreSQLデータベースのレプリケーションのさまざまな側面を制御し、調整します。

    内容

    ユーザ設定可能なパラメーターの説明

    このセクションでは、PostgreSQLデータベースのユーザ設定可能なSharePlexパラメーターについて説明します。この章に記載されていないパラメーターは内部パラメーターであり、Questの開発者またはテクニカルサポート担当者の指導の下でのみ変更してください。

    パラメーターは以下のように分類されます。

    Captureパラメーター

    これらのパラメーターは、SharePlex Captureプロセスで使用されます。

    SP_CAP_INCLUDE_UNCHANGED_COL

    このパラメーターは、UPDATE操作の変更後イメージに未変更の列を含めるかどうかを制御します。デフォルトでは、SharePlexは変更された値のみを変更後イメージに含めます。

    デフォルト: 0オフ

    有効な値の範囲: 0または1

    有効になるタイミング: 即時

    SP_CAP_REDUCED_KEY

    このパラメーターは、WALファイル内の操作のどの部分をCaptureによってターゲットに送信し、Postで使用するかを制御します。SharePlexの機能によって、Postプロセスで使用可能にする必要のあるデータの量が異なることがあります。

    • 0に設定すると、このパラメーターは、PostgreSQLがWALファイルに書き込むTEXT以外のすべてのデータを送信するようにCaptureに指示します。この設定によりネットワーク経由で送信されるデータが最大になりますが、SharePlexの特定の機能をサポートするためには必要です。
    • 1デフォルトに設定すると、このパラメーターは、キー値と、UPDATEの場合は操作で変更された列の変更前後の値を送信するようにCaptureに指示します。この設定はデフォルトです。この設定により、PostはWHERE句を作成する際に、変更された列の変更前後のcompareができるため、レプリケーションのパフォーマンスとターゲットデータ整合性のバランスが適切になります。SharePlexが変更前後の値をどのように使用するかについての詳細は、『SharePlex管理ガイド 』を参照してください。
    • 2に設定すると、このパラメーターは、キー値と、UPDATEの場合は、ターゲットに対して変更された列の変更後の値を送信するようにCaptureに指示します。この設定により、ネットワーク経由で送信されるデータ量が最小限になり、さらにPostがデータをポストする際にキー値のみを使用できるようになるため、パフォーマンスが向上します。

    デフォルト: 1

    有効な値の範囲: 0、1、2

    有効になるタイミング: 即時

    SP_CAP_ONELINE_DEBUG

    このパラメーターは、Captureプロセスのオンラインデバッグ機能を制御します。

    オンラインデバッグ機能により、システムリソースを大量に消費することなく、非同期エラーのデバッグを実行できます。オンラインデバッグでは、データストリームで非同期状態が発生した場所を検出するのに十分な情報を1行で記録します。問題を引き起こしているプロセスがオンラインデバッグで特定されたら、そのプロセスについて通常のデバッグを有効にすることができます。

    このパラメーターを有効にするには、デバッグするオブジェクトをオブジェクトIDで指定し、それぞれをカンマで区切ります。例:

    sp_ctrl>set sp_cap_oneline_debug 230230, 351626

    以下の項目が記録されます。

    • SharePlexが使用するトランザクション識別子
    • 影響を受けたDMLまたはDDL操作のタイプ
    • 影響を受けるソーステーブルのオブジェクトID
    • 操作が行われた時刻PostgreSQL
    • トランザクションのLSN値
    • 冗長な操作を防ぐ内部SharePlexコード

     

    デフォルト: 無効

    有効な値の範囲: オブジェクトIDによりリストされるオブジェクトのリストを形成する文字列カンマで区切る

    有効になるタイミング: 即時

    SP_CAP_CHECKPOINT_FREQ

    このパラメーターは、show captureコマンドによって発行されるチェックポイントの頻度を定義するために使用できるパラメーターの1つです。このパラメーターは、SP_CAP_CHECKPOINT_TIMEパラメーターと連動します。

    デフォルト: 40,000メッセージ

    有効な値の範囲: 任意の正の整数

    有効になるタイミング: 即時

    SP_CAP_CHECKPOINT_TIME

    このパラメーターは、SP_CAP_CHECKPOINT_FREQパラメーターと連動します。Captureプロセスがチェックポイントを実行するまでの遅延時間を定義します。SP_CAP_CHECKPOINT_FREQに設定された値より前にこのパラメーターに設定された値に達すると、チェックポイントがトリガされます。チェックポイントは、障害リカバリに必要な場合に備えてプロセスの状態を保存します。

    デフォルト: 120秒

    有効な値の範囲: 任意の正の整数

    有効になるタイミング: 即時

    SP_CAP_DENIED_SESSION_PG

    このパラメーターは、SharePlex PostgreSQL Captureにのみ適用されます。これは、Captureプロセスがユーザセッションのすべてのトランザクションを無視するか、フィルタリングするかを制御します。

    0に設定すると、Captureは、ユーザセッションがオリジン名にバインドされているかどうかにかかわらず、トランザクションを無視しません。

    1に設定すると、Captureは、‘sp_deny_anyString’の形式でオリジン名にバインドされているユーザセッションのすべてのトランザクションを無視します。sp_deny_プレフィックスを使用する必要があり、「anyString」の代わりに文字列を挿入できます。例: sp_deny_1

    ユーザは、PostgreSQL関数の‘pg_replication_origin_create ()’ ‘pg_replication_origin_session_setup ()’を呼び出して、PostgreSQLユーザセッションを作成し存在しない場合、オリジン名にバインドする必要があります。

    例:

    • select pg_replication_origin_create('sp_deny_1’);

    • select pg_replication_origin_session_setup('sp_deny_1’);

    重要: ソースマシン上のトランザクションを無視すると、非同期の状態になることがあります。

     

    デフォルト: 0

    有効な値の範囲: 0または1

    有効になるタイミング: 即時

    このパラメーターの使用方法:

    指定されたユーザがソースデータベースでトランザクションを実行する前に、ソースsp ctrlで以下のコマンドを発行しますソースおよびターゲットとしてPostgreSQLを使用する場合

    sp_ctrl>set param SP_CAP_DENIED_SESSION_PG 1

    注意: パラメーターはライブです。このパラメーターを設定した後、ユーザはpg_replication_origin_session_setup()関数を呼び出して、PostgreSQLセッションをオリジンにバインドする必要があります。これ以降にソースデータベースに対して実行されるすべての操作は、パラメーターが設定解除されるまですべて無視されます。SP_CAP_DENIED_SESSION_PGはライブパラメーターであり、いつでも変更できます。

    パラメーターを設定解除するには、以下のコマンドを実行します。

    sp_ctrl>reset param SP_CAP_DENIED_SESSION_PG

    異なるオリジンに10を超えるPostgreSQLセッションを同時にバインドするには、以下の手順を実行します。

    1. PostgreSQLデータディレクトリcd /var/lib/pgsql/13/data/に移動します。

    2. postgresql.confファイルを編集し、max_replication_slotsパラメーターのコメントを解除しますデフォルトではコメント化されているため、コメントを解除し、異なるオリジンにバインドする同時セッションの最大数より大きい値に設定する必要があります

    3. データベースを再起動します。

    注意:

    • 有効なオリジンを追加するための構文は、sp_deny_nameです。ユーザ定義のオリジン名の前にsp_deny_プレフィックスを指定する必要があります。

    • max_replication_slotsの値は、セッションセットアップを行おうとする同時ユーザセッション数より大きくする必要があります。[例えば、ユーザが100セッションのオリジンセットアップを行おうとする場合、max_replication_slotsの値を100より大きく設定します]

    Open Target Posterパラメーター

    これらのパラメーターは、Open TargetOracle以外のターゲットにデータを適用する際にSharePlex Postプロセスで使用されます。

    SP_OPX_REDUCED_KEY

    このパラメーターはPostのWHERE句の内容を制御します。PostはWHERE句を使用して、ソースから複製されたUPDATEによって変更する必要がある行をターゲットで見付けます。SharePlexの機能によって、PostのWHERE句で使用する必要のあるデータの量が異なることがあります。

    • 0に設定すると、このパラメーターは、Captureから送信されるすべてのデータのWHERE句を作成するようにPostに指示します。Captureが送信するデータは、SP_OCT_REDUCED_KEYパラメーターの設定によって異なります。キーの値と、TEXT以外のすべての列をWHERE句に含めるには、両方のパラメーターを0に設定します。
    • 1に設定した場合、このパラメーターは、変更された列のキー値と変更前の値でWHERE句を構築するようにPostに指示します。この設定により、PostはWHERE句を作成する際に、変更された列の変更前後のcompareができるため、レプリケーションのパフォーマンスとターゲットデータ整合性のバランスが適切になります。この設定を使用するには、SP_OCT_REDUCED_KEYパラメーターを0または1に設定する必要があります。SharePlexが変更前後の値をどのように使用するかの詳細については、『SharePlex管理ガイド』を参照してください。
    • 2に設定すると、このパラメーターはキー列のみのWHERE句を作成するようにPostに指示します。この設定は、ポストのパフォーマンスを最大化するために使用できます。この設定では、変更された列の変更前後のcompareが省略されるため、SharePlex以外のプロセスやユーザがターゲットデータを変更できないようにする必要があります。

    デフォルト: 0

    有効な値の範囲: 0、1、2

    有効になるタイミング: Postの再開時

    SP_OPX_XML_MARK_NULL

    このパラメーターは、ユーザがKafkaのターゲット出力形式としてXMLを選択した場合に、Null値をどのように表示するかを制御します。JSON形式は常にNULLである必要があります。NULL値をxsi:nil="true"として表示するには、Kafkaターゲットで SP_OPX_XML_MARK_NULLパラメーターを1に設定します。

    デフォルト: 1

    有効な値の範囲: 0または1

    有効になるタイミング: プロセスの再開時

    SP_OPX_CREATE_ORIGIN_PG

    このパラメーターは、ターゲットがPostgreSQLの場合にのみ、Open Postに適用されます。これは、PostgreSQLデータベースにレプリケーションのオリジンを作成し、作成したオリジンにPostユーザセッションをバインドするために使用されます。これは、双方向レプリケーションピアツーピアレプリケーションで、Postプロセスによってポストされた操作がループバックするのを防ぐために有用です。有効にすると、Captureプロセスは、Postプロセスによってポストされたそのような操作を無視します。デフォルトでは無効になっています。

    注: このパラメーターを有効にすると、各Postプロセスでオリジンが作成されます。作成されるオリジンの数は、PostgreSQLデータベースのmax_replication_slotsパラメーターによって決定されます。この結果、Postプロセスの数がこのパラメーターの値を超える場合は、パラメーターの値を増やしてデータベースを再起動してください。

    デフォルト: 0無効

    有効な値の範囲: 0または1

    有効になるタイミング: Postの再開時

    SP_OPX_LOG_CONFLICT

    このパラメーターを使用すると、成功したコンフリクト解決プロシージャに関する情報をshareplex_conf_logテーブルに記録できるようになります。これは、SharePlexが提供する準備されたルーチンにのみ適用されます。

    • 1に設定すると、shareplex_conf_logテーブルへのコンフリクト解決のロギングが有効になります。

      注: 1に設定すると、shareplex_conf_logテーブルの列existing_timestamp既存のデータが置換されない場合は更新されません。

    • 2に設定すると、shareplex_conf_logテーブルへのコンフリクト解決のロギングが、Postによる追加のメタデータのクエリと共に有効になります。

      準備されたルーチンLeastRecentRecordまたはMostRecentRecordを使用すると、Postは既存のレコードのタイムスタンプ列のターゲットデータベースにクエリを実行します。クエリの結果は、shareplex_conf_logテーブルのexisting_timestamp列にログ記録されます。

      注: 2と設定すると、クエリを実行した結果、Postのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

     

    デフォルト: 0無効

    有効な値の範囲: 0、1、または2

    有効になるタイミング: Postの再開時

    PostgreSQL Open Target Posterでサポートされる追加パラメーターのリスト

    Oracle Posterパラメーター

    これらのパラメーターは、Oracleターゲットにデータを適用する際にSharePlex Posterプロセスで使用されます。

    SP_OPO_HINTS_LIMIT

    このパラメーターは、ヒントファイルに記載できるヒントテーブルとインデックスの組み合わせの最大数を制御します。ヒントは、定義されたインデックスがあるテーブルに対してPostがフルテーブルスキャンを行っている場合にのみ、使用してください。大量のヒントを使用すると、Postプロセスのパフォーマンスが低下する可能性があります。

     

    デフォルト: 100ヒント

    有効な値の範囲: 任意の正の整数

    有効になるタイミング: Postの再開時

    Oracle Posterプロセスでサポートされる追加パラメーターのリスト

    Readパラメーター

    これらのパラメーターは、SharePlex Readerプロセスで使用されます。

    SP_ORD_FIRST_FIND

    このパラメーターは、レプリケートされた行の変更が列条件を満たすかどうかを判断するために、Readプロセスが列条件をチェックする方法を制御します。

    • デフォルトの1では、行の変更がある列条件を満たす場合、SharePlexはその行の変更が他の列条件も満たすかどうかをチェックしません。
    • 値が0の場合、SharePlexは列条件を満たすすべてのターゲットシステムにデータを送信します。

    水平パーティショニングの詳細については、『SharePlex管理ガイド』を参照してください。

     

    デフォルト: 1オン

    有効な値の範囲: 0または1フラグ

    有効になるタイミング: Readの再開時

    SP_ORD_HP_IN_SYNC

    このパラメーターは、水平分割レプリケーションで、列条件の列の値が変更され、行が条件を満たさなくなった場合に、データが適切にレプリケートされるようにするために使用します。これにより、SharePlexは以下を自動的に修正できます。

    • UPDATEにより、ある行が、その行のために作成された列条件とは異なる列条件を満たすようになり、変更が別の場所に送信される。例えば、列条件region=Eastである行に対するUPDATEにより、region列の値がWESTに変更されるとします。この操作は失敗します。なぜなら、その行に対する元のINSERTステートメントは元の場所東部地域にレプリケートされたため、Postが更新を試みたときには、その行が新しい場所西部地域に存在しないからです。
    • UPDATEにより、レプリケートされるはずのない行が列条件を満たし、レプリケートされる。例えば、region列がHEADQUARTERSの値行がレプリケートされないからWESTの値に更新されたとします。この操作は失敗します。なぜなら、その行の元のINSERTステートメント本社システムへのが西部地域のシステムにレプリケートされないため、Postはそこで更新を実行できないからです。

    • UPDATEにより、行がどの列条件も満たさなくなる。例えば、region列がWESTの値からHEADQUARTERSの値に更新されたとします。元のINSERTステートメントは西部地域のシステムにレプリケートされますが、新しい値が列条件を満たしていない本社データは共有されていないため、新しい値への更新はレプリケートされません。行は非同期になりますが、エラーは発生しません。

    このパラメーターが有効な場合、SharePlexはUPDATEによって上記の状態が発生する行を自動的に修正します。SharePlexはUPDATEをDELETEに変換し、必要であればINSERTに変換します。

    UPDATEステートメント通常は変更された列とキーのみを使用をINSERTステートメントに変換するには、SharePlexはすべての列の値が必要です。SP_ORD_HP_IN_SYNCを有効にすると、SharePlexは水平分割レプリケーションを使用しているテーブルに対するUPDATEがあった場合、行のすべての列をPostプロセスに送信して、INSERTを構築できるようになります。

    設定をアクティベーションする前に、ソースシステムでこのパラメーターを設定してください。レプリケーションがアクティブな場合は、パラメーターを設定してから設定を再アクティベーションして、SharePlexがオブジェクトキャッシュを再構築できるようにします。

    水平分割レプリケーションを使用しているテーブルの列条件の列が変更されないことが分かっている場合は、このパラメーターを使用すると処理オーバーヘッドが発生するため、0に設定したままにします。

    このパラメーターは、SP_OCT_REDUCED_KEYおよびSP_OPO_REDUCED_KEY [任意の値: 1または2]と互換性がありません。このパラメーターは両方のパラメーターの動作をオーバーライドするからです。

     

    デフォルト: 0オフ

    有効な値の範囲: 0または1フラグ

    有効になるタイミング: Readの再開時

    PostgreSQL Readerプロセスでサポートされる追加パラメーターのリスト

    Compare/Repairパラメーター

    これらのパラメーターは、SharePlexのcompareおよびrepairコマンドのプロパティを制御します。

    SP_DEQ_PG_FORCE_PARALLEL

    このパラメーターは、PostgreSQLデータベースの実行中のセッションで並列クエリを使用できるようにします。

    このパラメーターの値に基づいて、以下の値がPostgreSQLデータベースパラメーター、 force_parallel_mode (DB version < 16.0)/ debug_parallel_query (DB version >= 16.x)に割り当てられます。

    0 - オフ

    1 - オン

    2 - 回帰

    デフォルト値: 0

    有効な値の範囲: 0~2

    有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能

    注意:

    • SharePlexは、PostgreSQLデータベースオプティマイザがSELECTクエリで並列処理に割り当てるワーカースレッドの数を制御できません。

    • このパラメーターは、pg_hint_plan拡張機能ではサポートされていません。

    SP_DEQ_PG_PARALLEL_MAX

    このパラメーターは、PostgreSQLデータベースの実行中のセッションで、クエリに対して許可される並列ワーカースレッドの最大数を管理します。

    このパラメーターの値は、PostgreSQLデータベースパラメーターのmax_parallel_workers_per_gatherに割り当てられます。

    デフォルト値: 6

    有効な値の範囲: 0~1,024

    有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能

     

    注意:

    • SharePlexは、PostgreSQLデータベースオプティマイザがSELECTクエリで並列処理に割り当てるワーカースレッドの数を制御できません。

    • このパラメーターは、pg_hint_plan拡張機能ではサポートされていません。

    SP_DEQ_PG_PARALLEL_SETUP_COST

    このパラメーターは、実行中のセッションでPostgreSQLデータベースのparallel_setup_costパラメーターを設定するために使用します。

    デフォルト値: 10

    有効な値の範囲: 0~2147483647

    有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能

    注意:

    • SharePlexは、PostgreSQLデータベースオプティマイザがSELECTクエリで並列処理に割り当てるワーカースレッドの数を制御できません。

    • このパラメーターは、pg_hint_plan拡張機能ではサポートされていません。

    SP_DEQ_PG_PARALLEL_TUPLE_COST

    このパラメーターは、実行中のセッションでPostgreSQLデータベースのparallel_tuple_costパラメーターを設定するために使用します。

    デフォルト値: 0.001

    有効な値の範囲: 0.0001~3.4E+38

    有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能

    注意:

    • SharePlexは、PostgreSQLデータベースオプティマイザがSELECTクエリで並列処理に割り当てるワーカースレッドの数を制御できません。

    • このパラメーターは、pg_hint_plan拡張機能ではサポートされていません。

    SP_DEQ_BATCH_ENABLED

    1に設定すると、このパラメーターは repairプロセス中のバッチDML操作を有効にします。0に設定すると、repair中に一度に1つのトランザクションを実行することによって、同期外OOSレコードが修正されます。

    デフォルト値: 1

    有効な値の範囲: 0または1

    有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能

    SP_DEQ_MAX_BATCH_MBYTES

    このパラメーターは、repairプロセス中に一度に実行されるバッチDML操作の最大サイズを制御します。repairプロセスは、このパラメーター値で指定されたバッチサイズに達するまで、操作I/U/Dを追加し続けます。このパラメーターは、クライアントプロセスが実行されるターゲット側で適用されます。

    デフォルト: 1メガバイト

    有効な値の範囲: 1~任意の正の整数

    有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能

    SP_DEQ_COMMIT_FREQ

    このパラメーターは、バッチモードがオフのときのrepairに適用されます。これは、コミットされる必要がある単一トランザクションの数を決定します。

    デフォルト値: 1,000

    有効な値の範囲: 0~10,000

    有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能

    SP_DEQ_USE_SP_CKSUM

    このパラメーターは、compareでSHA256ハッシュを使用するかどうかを決定します。デフォルト値の0に設定すると、SHA256ハッシュを使用します。1に設定すると、SharePlexは内部チェックサム方式を使用して、テーブルデータをそのまま選択します。

    注意:

    • 大規模なテーブルでこのパラメーターを1に設定すると、パフォーマンスに影響する可能性があります。hash_valuesの方が、そのままのテーブルデータを処理するよりも大幅に時間がかからないからです。

    • テーブルにキー列がなく、いずれかの列にNULL値がある場合、パラメーター SP_DEQ_USE_SP_CKSUMを1に設定して、compareおよびrepair操作を実行する必要があります。

    デフォルト値: 0

    有効な値の範囲: 0または1

    有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能

    SP_DEQ_PG_DECLARE_FETCH_SIZE

    このパラメーターは、ドライバが1回のフェッチで結果セットを返そうとするか、複数のフェッチにまたがって返そうとするかを決定します。

    このパラメーターを0に設定すると、ドライバは1回のフェッチを実行します。これにより、全体的な応答時間が向上しますが、その代償として追加メモリが必要になります。

    このパラメーターに0以外の数値を設定すると、ドライバは、このパラメーターに設定されたサ イズに応じて、1回のフェッチまたは複数のフェッチを実行します。このパラメーターにユーザが設定したサイズが、Selectクエリが返す結果セットの実際のサイズより大きい場合、ドライバは1回のフェッチを実行します。そうでない場合は、複数のフェッチを実行します。複数のフェッチが使用される場合、フェッチのサイズはこのパラメーターの値によって決定されます。大きな結果セットの場合、複数のフェッチで行を取得することで、応答時間を改善し、タイムアウトの可能性を回避できます。

    さらに、このパラメーターは、スループットと応答時間のバランスを調整することができます。

    デフォルト値: 100

    有効な値の範囲: 0~2147483647。サーバプロセスとクライアントプロセスの両方に適用されます。

    有効になるタイミング: CompareまたはRepairコマンドの実行直後。

    PostgreSQL用のSP_DEQ_READ_BUFFER_SIZE

    このパラメーターは、compare/repair操作中に、高度なデータ型の列にのみ適用されます。これらの列がcompare/repairされる際に、フェッチされた高度なデータ型に関連するデータを保持するバッファのサイズを調整します。パラメーターの値は、使用可能なシステムメモリとデータサイズに基づいて調整しなければなりません。

    デフォルト: 1 MB

    有効な値の範囲: 1~100の任意の整数単位はMB

    有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能

    Exportパラメーター

    これらのパラメーターは、SharePlex Exportプロセスで使用されます。

    Importパラメーター

    これらのパラメーターは、SharePlex Importプロセスで使用されます。

    Queueパラメーター

    これらのパラメーターは、SharePlexキューのプロパティを制御します。

    sp_copパラメーター

    これらのパラメーターは、SharePlex sp_copプログラムによって使用されます。

    Systemパラメーター

    これらのパラメーターは、システム関連のSharePlexプロパティを制御します。

    一般SharePlexユーティリティ

    SharePlexユーティリティは、SharePlex環境の設定、テスト、管理に役立ちます。

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