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NetVault Plug-in for SQL Server 12.0 - ユーザー・ガイド

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VDIオンライン・バックアップ・シーケンスの例

以下に、SQL Serverのデータ保護要件を満たすために実装できる、複数のリストア・シナリオに対応可能なバックアップ・シーケンス例をいくつか示します。

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単純復旧モデルのバックアップ・シーケンス
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完全復旧モデルのバックアップ・シーケンス
単純復旧モデルのバックアップ・シーケンス
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フル・データベースのバックアップのみ：要件で前日までのデータ保護が保証されている状況で、以下の1つ以上の条件に該当する場合、フル・データベースのバックアップを毎晩実行すれば十分です。
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バックアップ時間枠が大きい
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データベースが小さい
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データベース全体で更新が頻繁でない
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データベースがテストまたは開発目的にのみ使用される
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データベース全体が読み取り専用
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フル・データベースのバックアップと差分データベースのバックアップの併用：要件で前日までのデータ保護が保証されており、バックアップを迅速に実行する必要がある場合、フル・データベースのバックアップと差分データベースのバックアップを組み合わせたバックアップ戦略が有効です。たとえば、フル・データベースのバックアップを毎週日曜日の夜11:00に実行し、差分データベースのバックアップを月曜日から土曜日の午後11:00に実行します。データベースの各差分バックアップには、最後のフル・データベースのバックアップ（差分ベース）以降のすべての変更が含まれます。
リカバリをいつ実行するかに関係なく、必要なリストア・ジョブの数は同じです。たとえば、火曜日にリカバリを実行する場合、日曜日に実行したフル・データベースのバックアップと月曜日に実行した差分データベースのバックアップをリストアする必要があります。また、木曜日にリカバリを実行する場合は、日曜日に実行したフル・データベースのバックアップに続いて、水曜日に実行した差分データベースのバックアップをリストアする必要があります。
差分データベースのバックアップは、サイズだけでなく実行時間も増加していきますが、実行する必要のあるリストア・ジョブの数は少なくなるため、リストア時間は短くなります。
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フル・ファイルおよびファイルグループのバックアップと部分データベースのバックアップの併用：単純復旧モデル・データベースに読み取り専用のセカンダリ・ファイルグループが含まれている場合、プライマリおよび読み取り/書き込み可能ファイルグループに対して部分データベースのバックアップ、読み取り専用のセカンダリ・ファイルグループに対してフル・ファイルおよびファイルグループのバックアップを実行する戦略が有効です。この戦略により、読み書き可能ファイルグループをバックアップするたびに、読み取り専用ファイルグループをバックアップする必要なく、データベース全体のリカバリ可能性が確保されます。
読み取り専用のセカンダリ・ファイルグループのバックアップは、初期ロード後と以降の更新後にのみ必要です。要件で読み書き可能ファイルグループの前日までのデータ保護が保証されている場合、部分データベースのバックアップを毎晩実行すれば十分です。
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フル・ファイルおよびファイルグループのバックアップ、部分データベースのバックアップ、差分部分データベースのバックアップの併用：要件で前日までの読み取り/書き込みデータの保護が保証されており、バックアップを迅速に実行する必要がある場合、読み取り/書き込みデータに対して部分データベースのバックアップと差分データベースのバックアップ、読み取り専用のセカンダリ・ファイルグループに対してフル・ファイルまたはファイルグループのバックアップを実行するバックアップ戦略が有効です。
たとえば、読み取り専用データに対してフル・ファイルおよびファイルグループのバックアップを初期ロード後および以降の更新後にのみ実行し、プライマリ・ファイルグループとすべての読み取り/書き込みファイルグループを含む部分データベースのバックアップを毎週日曜日の夜11:00に実行します。また、同じ読み取り/書き込みファイルグループに対して月曜日から土曜日の午後11:00に差分部分データベースのバックアップを実行します。データベースの各差分部分バックアップには、最後の部分データベースのバックアップ（差分ベース）以降に行われたすべての変更が含まれます。
リカバリをいつ実行するかに関係なく、必要なリストア・ジョブの数は同じです。たとえば、火曜日にリカバリを実行する場合、日曜日に実行した部分データベースのバックアップと月曜日に実行した差分部分データベースのバックアップをリストアする必要があります。また、木曜日にリカバリを実行する場合は、日曜日に実行した部分データベースのバックアップに続いて、水曜日に実行した差分部分データベースのバックアップをリストアする必要があります。
差分部分データベースのバックアップは、サイズだけでなく実行時間も増加していきますが、実行する必要のあるリストア・ジョブの数は少なくなるため、リストア時間は短くなります。

完全復旧モデルのバックアップ・シーケンス

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フル・データベースのバックアップと増分トランザクション・ログのバックアップの併用：要件でPITのデータ保護が要求されており、以下の1つ以上の条件に該当する場合、フル・データベースのバックアップを毎晩実行し、かつ増分トランザクション・ログのバックアップを4～8時間おきに実行すれば十分です。
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バックアップ時間枠が大きい
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データベースが小さい
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データベース全体で更新が頻繁でない
たとえば、フル・データベースのバックアップを毎晩実行し、増分トランザクション・ログのバックアップを4～8時間おきに実行します。トランザクション・ログの各増分バックアップには、最後に実行されたフル・データベースのバックアップまたは増分トランザクション・ログのバックアップ以降のトランザクション・ログが含まれます。
増分トランザクション・ログのバックアップを使用するリストア・シーケンスでは、最後のフル・データベースのバックアップから障害時点までの間に実行したすべての増分トランザクション・ログのバックアップが連続してリストアされます。このプロセスでは、リストア時間が長くなり、複数のリストア・ジョブを開始するための操作が増加する可能性があります。リストア時間を短縮するには、差分データベースのバックアップを含めます。これにより、リストアする必要のある増分トランザクション・ログのバックアップの数は少なくなります。
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フル・データベースのバックアップ、差分データベースのバックアップ、増分トランザクション・ログのバックアップの併用：要件でPITデータ保護が要求されており、データベース全体のリストアを迅速に実行する必要がある場合、フル・データベースのバックアップ、差分データベースのバックアップ、および増分トランザクション・ログのバックアップを併用する戦略が最適です。
たとえば、フル・データベースのバックアップを毎週日曜日の夜11:00に実行し、差分データベースのバックアップを月曜日から土曜日の午後11:00に実行し、増分トランザクション・ログのバックアップを毎時間実行します。データベースの各差分バックアップには、最後のフル・データベースのバックアップ以降に行われたすべての変更が含まれます。また、トランザクション・ログの各増分バックアップには、最後の差分データベースのバックアップ以降のトランザクション・ログが含まれます。
増分トランザクション・ログのバックアップを使用するリストア・シーケンスでは、最後のフル・データベースのバックアップまたは差分バックアップから障害時点までの間に実行したすべての増分トランザクション・ログのバックアップが連続してリストアされます。このプロセスでは、リストア時間が長くなり、複数のリストア・ジョブを開始するための操作が増加する可能性があります。リストア時間を短縮するには、データベースの差分バックアップの実行頻度を4～8時間おきにします。これにより、リストアする必要のある増分トランザクション・ログのバックアップの数は少なくなります。この戦略では、最も単純な管理によってデータベース全体を完全に保護でき、複数のリストア・シナリオに対応できます。
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フル・ファイルおよびファイルグループのバックアップ、差分ファイルおよびファイルグループのバックアップ、増分トランザクション・ログのバックアップの併用：要件でPITデータ保護が要求されており、リストアを迅速に実行する必要がある場合、フル・ファイルおよびファイルグループのバックアップ、差分ファイルおよびファイルグループのバックアップ、増分トランザクション・ログのバックアップを併用する戦略が最適です。この戦略では、データベース全体あるいは損傷したファイルまたはファイルグループをリストアできます。必要なものだけをリストアできるため、リストア時間が短くなり、データ損失が最小限に抑えられます。
たとえば、フル・ファイルおよびファイルグループのバックアップを毎週日曜日の夜11:00に実行し、差分ファイルおよびファイルグループのバックアップを月曜日から土曜日の午後11:00に実行し、増分トランザクション・ログのバックアップを毎時間実行します。ファイルおよびファイルグループの各差分バックアップには、最後のフル・ファイルおよびファイルグループのバックアップ以降に行われたすべての変更が含まれます。また、トランザクション・ログの各増分バックアップには、最後の差分ファイルまたはファイルグループのバックアップ以降のトランザクション・ログが含まれます。
増分トランザクション・ログのバックアップを使用するリストア・シーケンスでは、最後のフル・ファイルおよびファイルグループのバックアップまたは差分バックアップから障害時点までの間のすべての増分トランザクション・ログのバックアップを連続してリストアする必要があります。このプロセスでは、リストア時間が長くなり、複数のリストア・ジョブを開始するための操作が増加する可能性があります。リストア時間を短縮するには、差分ファイルおよびファイルグループのバックアップの実行頻度を4～8時間おきにします。この変更により、リストアする必要のある増分トランザクション・ログのバックアップの数は少なくなります。この戦略では、損傷したファイルまたはファイルグループのみを柔軟にリストアすることでデータベース全体を完全に保護でき、多くのリストア・シナリオに対応できます。

VSSバックアップ戦略の定義とタイプの確認

Plug‑in for SQL Server では、以下のVSSバックアップ・タイプを使用できます。

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フル・データベースのバックアップ：フル・データベースのバックアップは以下でサポートされます。
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SQL Serverバージョン：2008以降
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復旧モデル：すべて
VSSフル・データベースのバックアップでは、データベースのデータとすべての必要なログファイルをバックアップすることにより、リストア処理でデータベースを一貫した状態に保ちます。フル・データベースのバックアップでは、バックアップの容量が大きくなり時間が長くなるため、通常は差分バックアップをより頻繁に作成して補足します。フル・データベースのバックアップを使用すると、1つの手順でデータベースをリストアし、データベース全体を再作成できます。
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差分データベースのバックアップ：差分データベースのバックアップは以下でサポートされます。
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SQL Serverバージョン：2008以降
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復旧モデル：すべて
差分データベースのバックアップでは、最後のフル・データベースのバックアップ以降に変更されたデータのみをバックアップします。差分データベース・バックアップには、データベース・ファイルで変更された部分のみが含まれます。差分データベース・バックアップは、フル・データベース・バックアップよりサイズが小さく実行時間も短くなります。差分データベースのバックアップは、データベースの一部のテーブルが他のテーブルより頻繁に変更される場合に便利です。この場合、フル・データベースのバックアップに伴うオーバヘッドを負うことなく、差分データベースのバックアップによって頻繁にバックアップを実行することができます。
 
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重要： アクティブ/パッシブ・フェイルオーバー・クラスタでフェイルオーバーが発生し、VSSベースのバックアップ戦略に差分データベース・バックアップが含まれている場合、可能な限り早急に、変更された構成のフル・データベース・バックアップを実行してください。プラグインでフェイルオーバーの発生が検出され、別のノードでアクティブな役割が保持されている場合、プラグインはスケジュール設定されている次のバックアップ用にフル・バックアップを自動的に実行します。ただし、新しいフル・バックアップが実行される前に新しいアクティブ・ノードにリストアを実行する必要がある場合、最後のフル・バックアップと新しいフル・バックアップの間に発生したデータベースの変更は失われる可能性があります。
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コピーのみバックアップ：コピーのみバックアップは以下でサポートされます。
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SQL Serverバージョン：2008以降
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復旧モデル：すべて
VSSコピーのみバックアップは、バックアップの通常シーケンスとは無関係です。フル・バックアップとは異なり、コピーのみのバックアップは、一連の差分バックアップのベースとして利用することはできません。また、コピーのみのバックアップは、次の差分バックアップでバックアップされる対象に影響を与えません。コピーのみのバックアップは、テスト・データベース構築などの特殊な目的を必要とする状況に適しています。

VSSバックアップ・シーケンスの例

以下に、SQL Serverのデータ保護要件を満たすために実装できる、複数のリストア・シナリオに対応可能なバックアップ・シーケンス例をいくつか示します。

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フル・データベースのバックアップのみ：要件で前日までのデータ保護が保証されている状況で、以下の1つ以上の条件に該当する場合、フル・データベースのバックアップを毎晩実行すれば十分です。
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バックアップ時間枠が大きい
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データベースが小さい
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データベース全体で更新が頻繁でない
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データベースがテストまたは開発目的にのみ使用される
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データベース全体が読み取り専用
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フル・データベースのバックアップと差分データベースのバックアップの併用：要件で前日までのデータ保護が保証されており、バックアップを迅速に実行する必要がある場合、フル・データベースのバックアップと差分データベースのバックアップを組み合わせたバックアップ戦略が有効です。たとえば、フル・データベースのバックアップを毎週日曜日の夜11:00に実行し、差分データベースのバックアップを月曜日から土曜日の午後11:00に実行します。データベースの各差分バックアップには、最後のフル・データベースのバックアップ（差分ベース）以降のすべての変更が含まれます。
リカバリをいつ実行するかに関係なく、必要なリストア・ジョブの数は同じです。たとえば、火曜日にリカバリを実行する場合、日曜日に実行したフル・データベースのバックアップと月曜日に実行した差分データベースのバックアップをリストアする必要があります。また、木曜日にリカバリを実行する場合は、日曜日に実行したフル・データベースのバックアップに続いて、水曜日に実行した差分データベースのバックアップをリストアする必要があります。
差分データベースのバックアップは、サイズだけでなく実行時間も増加していきますが、実行する必要のあるリストア・ジョブの数は少なくなるため、リストア時間は短くなります。
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コピーのみバックアップ：要件として、定期的にスケジュールされたバックアップ・シーケンスを妨げることなくバックアップを作成する必要がある場合、コピーのみバックアップは適した戦略です。場合によっては、テスト環境の更新など、定期的なバックアップ・スケジュール以外にフル・バックアップを作成する必要があるでしょう。このプロセスでは、定期バックアップ・スケジュールが影響を受け、後続の差分バックアップが混乱する可能性があります。コピーのみバックアップを使用することにより、定期バックアップ・スケジュールに影響を与えることなく、いつでも不定期のフル・データベース・バックアップを実行することができます。
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