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NetVault Plug-in for SQL Server 12.0 - ユーザー・ガイド

NetVault Backup Plug-in for SQL Server- はじめに SQL Serverシステム構築計画 プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ
バックアップ戦略の策定 スナップショット・ベースのバックアップについて 圧縮機能の確認 オンラインVDIのバックアップの実行 SQL ServerでVSSバックアップを実行する AlwaysOn可用性グループのVDIによるフル・バックアップの作成例
データのリストア トラブルシューティング

スタンドアロン・システム構築

1つのマシンをNetVault BackupサーバーおよびSQL Serverの両方として設定できます。つまり、すべてのソフトウェアのインストールおよび設定要件を1つのマシンで実行します。ただし、Questでは、これら2つのエンティティを別々のマシンで実行することをお勧めします。

[パブリッシャ]:実装されているレプリケーション・タイプに関係なく、このノードにプラグインをインストールします。
[ディストリビュータ]:ローカル・ディストリビュータを使用する場合、ディストリビュータはパブリッシャと同じノードで実行されます。ただし、リモート・ディストリビュータを使用する場合は、ディストリビュータ・ホストにプラグインをインストールします。
[サブスクライバ]:サブスクライバ・データベースの変更データをバックアップする場合は、サブスクライバ・ホストにプラグインをインストールします。この設定により、リカバリ後に、パブリケーション・データベースとサブスクリプション・データベースを同期できます。サブスクライバ・ノードにプラグインがインストールされていない場合、リカバリ後に、パブリケーション・データベースのパブリケーションに対するすべてのサブスクリプションを再初期化します。

高可用性システム構築

アクティブ/パッシブ構成とアクティブ/アクティブ構成のどちらのシステム構築を行う場合でも、フェイルオーバー・クラスタリングをインストールし、設定する必要があります。高可用性システム構築には以下が含まれます。

このガイドでは、NetVault Backupのアプリケーション・クラスタ・サポートを使用してSQL Server以外の関連データ/ファイルのバックアップ/リストアを管理する設定手順については説明していません。このプロセスは本プラグイン固有のものではありません。この手順について詳しくは、『QuestNetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。

フェイルオーバー・クラスタリング

SQL Serverフェイルオーバー・クラスタリング(アクティブ/パッシブ)では、SQL Serverインスタンス全体の高可用性を実現します。たとえば、フェイルオーバー・クラスタの1つのノードで、障害が発生した場合、あるいは計画されたアップグレードを行う際に、クラスタ内の別のノードにフェイルオーバーするようSQL Serverインスタンスを設定できます。

フェイルオーバー・クラスタは、リソース・グループと呼ばれる、1つ以上のノード(ホスト)と2つ以上の共有ディスクで構成されます。リソース・グループと、そのネットワーク名、クラスタ・アプリケーションまたはサーバーを構成するIPアドレスを組み合わせたものを仮想サーバーと呼びます。ネットワーク上では、仮想サーバーは単一のコンピュータとして認識されますが、現在のノードが使用不可になった場合は、ノード間でのフェイルオーバーが可能です。

重要: NetVault Backupの用語では、クラスタ・ノードを仮想クライアントと呼びます。基本的に、Plug‑in for SQL Serverでの仮想クライアントは、SQL Serverフェイルオーバー・クラスタ環境またはAlwaysOn可用性グループの仮想サーバーを指します。

Plug‑in for SQL Serverはフェイルオーバー・クラスタ・ネットワーク名を使用して、SQL Server仮想サーバーを管理している現在のノードを特定し、それをバックアップ対象とすることができます。

同じWindows Serverを使用してクラスタ・コア・リソース・グループをホストし、アクティブなロールを担当していることを確認します。クラスタ・コア・リソース・グループにはIPアドレス、ネットワーク名、およびディスク監視が含まれます。仮想クライアントが正常に機能するには、クラスタ・コア・リソース・グループをホストするWindows Server(現在のホスト・サーバーと識別されるホスト)が、アクティブなロールを保持するノードと同じノードにある必要があります。フェイルオーバーが発生し、アクティブなロールは別のホストへ移動するがクラスタ・コア・リソース・グループは移動しない場合、仮想クライアントはアクティブなホストにアクセスできません。仮想クライアントはクラスタのIPアドレスを、アクティブなロールを担当するサーバーに対して解決する必要があります。

必要に応じて(フェイルオーバーの発生後などに)、Windows PowerShellまたはコマンド・プロンプトを使用してクラスタ・コア・リソース・グループをアクティブなホストに移動します。

PowerShellの例:Move-ClusterGroup "Cluster Group" –node <ClusterNodeName>

コマンド・プロンプトの例:cluster group "Cluster Group" /Move:<ClusterNodeName>

AlwaysOn可用性グループ

本プラグインは、WSFCクラスタの最上位に作成したAlwaysOn可用性グループで使用できます。データのバックアップだけでなく、本プラグインでは、リストア・プロセス中のプライマリ・レプリカおよびセカンダリ・レプリカの追加および削除を管理できます。これにより、SQL Server Management Studioを使用してレプリカを追加および削除する必要がなくなります。

プラグインで、仮想クライアントがAlwaysOn可用性グループで実行中であることを識別するには、選択ツリーの該当する仮想クライアントの下にある[すべてのインスタンス]ノードに有効な認証情報を入力します。プラグインがその認証情報を使用して、グループのメンバーである少なくとも1つのSQL Serverインスタンスにログインできる必要があります。詳細は、「プラグインの設定」を参照してください。

ノード2台で構成されるSQL Server AlwaysOn可用性グループ・クラスタリングでプラグインを使用できます。ここで、各ノード自体はWSFCフェイルオーバー・クラスタで、フェイルオーバー・クラスタ2台が物理的に異なる位置にあり、手動のフェイルオーバーは1つだけ許可されています。

この場合、インスタンスのいずれか(たとえば「SQLinstance」)が、AlwaysOnグループで「プライマリ」の役割を担うフェイルオーバー・クラスタで実行されるSQL Serverのインスタンスです。もう片方のインスタンス(たとえば「SQLDRinstance」)は、「セカンダリ」の役割を担うフェイルオーバー・クラスタで実行されるSQL Serverのインスタンスです。

各インスタンスでログインが同一である場合は、選択ツリーの適切な仮想クライアントの下にある[すべてのインスタンス]ノードに有効な認証情報を入力します。

各インスタンスでログインが異なる場合は、[すべてのインスタンス]ノードの下にリストされているそれぞれのインスタンスに対して有効な認証情報を入力します。インスタンスがリストされていない場合は、インスタンスの追加操作で認証情報を各インスタンスに入力します。

AlwaysOnフェイルオーバー・クラスタ・インスタンスに対してNetVault Backup仮想クライアントを作成している場合は、AlwaysOnグループを構成する2個のフェイルオーバー・クラスタ・インスタンスのうちいずれか1台の仮想ネットワーク名のIPアドレス(Virtual IP)を指定します。プライマリまたはセカンダリの役割を備えたインスタンスの仮想IPアドレスを指定できます。ただし、セカンダリの役割を備えたインスタンスがNetVault Backupサーバーから離れた場所にある場合、Questでは、プライマリの役割を備えたインスタンスの仮想IPアドレスを使用してパフォーマンスを上げることをお勧めします。

バックアップを実行する際、レプリカ選択アルゴリズムをプライマリ(デフォルトのアルゴリズム)に設定する必要があります。セカンダリ・レプリカ選択アルゴリズムを使用して実行中のバックアップは、セカンダリ・インスタンスがNetVault BackupServerから離れた場所にあるためにパフォーマンスが遅くなることがあります。

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