バックアップは無期限に保持することもできますし、指定された期間が経過したらリタイアさせることもできます。NetVaultは、バックアップに対して世代ベースおよび時間ベースのリタイア方式をサポートしています。バックアップのリタイア時に、そのインデックスはNetVaultデータベースから削除されます。
バックアップに対して世代ベースおよび時間ベースのリタイア方式を指定できます。
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世代ベースのバックアップ・リタイア:この方法では、フル・バックアップの最大世代数、つまり同一データ・セットで保持するフル・バックアップの最大数を指定します。世代ベースのリタイアを設定できるのは、フル・バックアップだけです。フル・バックアップの数が、指定した世代数を超えると、最も古いフル・バックアップがリタイアされます。 |
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時間ベースのバックアップ・リタイア:この方法では、バックアップの保持期間を時間で指定します。バックアップのリタイア期間は、日数、週数、または年数で指定できます。バックアップがリタイアされるのは、リタイア期間に達したときです。時間ベースのリタイア期間は、すべてのバックアップ・タイプ(フル、増分、および差分バックアップ)に設定可能です。 |
メモ: ディスク・ベースのストレージ・デバイス(NetVault SmartDisk、Quest DR Seriesシステム、およびData Domainシステムなど)に保管されているバックアップがリタイアした場合、そのバックアップはデバイスから削除されます。デバイスをスキャンして、削除されたバックアップをインポートすることはできません。
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バックアップに依存関係にあるバックアップが含まれる場合は、次のルールを使用してバックアップ・シリーズを削除できます。
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最後のバックアップがリタイアされたときにすべてのバックアップをリタイアする:デフォルトでは、バックアップ・シリーズのリタイアはこのシリーズのすべてのバックアップがリタイアする準備が整うまで延期されます。増分シリーズまたは差分シリーズからのバックアップは、シリーズの最後の依存関係にあるバックアップがリタイアされると、リタイアされます。 |
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最初のバックアップがリタイアされたときにすべてのバックアップをリタイアする:NetVaultを使用して、最初のバックアップがリタイアされたときにバックアップ・シリーズをリタイアするためのリタイアの動作を変更できます。このルールが適用されると、増分シリーズまたは差分シリーズからのバックアップは、シリーズの最初のバックアップがリタイアされると、リタイアされます。 |
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[破棄のタイミングの管理]設定を使用して、すべてのバックアップのデフォルトの動作を変更 します。 |
次の例は、さまざまなバックアップ・シリーズのリタイア動作を示しています。
この例では、日曜日にフル・バックアップが実行され、月曜日から土曜日まで増分バックアップが実行されます。保存期間は7日間に設定されています。
増分バックアップは、任意のタイプ(フル、増分、または差分)の最新のバックアップに依存します。そのため、これらのバックアップは単一のバックアップ・シリーズを作成します。
フル・バックアップ <- 増分バックアップ1 <- 増分バックアップ2 <- 増分バックアップ3 <- 増分バックアップ4 <- 増分バックアップ5 <- 増分バックアップ6
適用されているリタイア・ルールに応じて、バックアップは次のようにリタイアされます。
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最後のバックアップがリタイアされたときにすべてのバックアップをリタイアする:このルールを適用している場合は、このシリーズのすべてのバックアップが15日目にリタイアされます。 |
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最初のバックアップがリタイアされたときにすべてのバックアップをリタイアする:このルールを適用している場合は、このシリーズのすべてのバックアップが8日目にリタイアされます。 |
この例では、日曜日にフル・バックアップが実行され、月曜日から土曜日まで差分バックアップが実行されます。保存期間は7日間に設定されています。
差分バックアップは、最新のフル・バックアップに依存します。そのため、これらのバックアップは6つの個別のバックアップ・シリーズを作成します。
適用されているリタイア・ルールに応じて、バックアップは次のようにリタイアされます。
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最後のバックアップがリタイアされたときにすべてのバックアップをリタイアする:このルールを適用している場合は、この例のバックアップは次のようにリタイアされます。 |
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最初のバックアップがリタイアされたときにすべてのバックアップをリタイアする:このルールを適用している場合は、この例のすべてのバックアップが8日目にリタイアされます。 |
この例では、フル・バックアップが日曜日に実行され、増分バックアップが月曜日、火曜日、および木曜日に実行され、差分バックアップが水曜日と土曜日に実行されます。保存期間は7日間に設定されています。
フル・バックアップ <- 増分バックアップ1 <- 増分バックアップ2
フル・バックアップ <- 差分バックアップ1 <- 増分バックアップ3 <- 増分バックアップ4
適用されているリタイア・ルールに応じて、これらのバックアップは次のようにリタイアされます。
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最後のバックアップがリタイアされたときにすべてのバックアップをリタイアする:このルールを適用している場合は、この例のバックアップは次のようにリタイアされます。 |
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最初のバックアップがリタイアされたときにすべてのバックアップをリタイアする:このルールを適用している場合は、この例のすべてのバックアップが8日目にリタイアされます。 |
バックアップストレージに QoreStor を使用する場合は、RDA バックアップを不変にするように選択できます。RDA の不変性により、バックアップファイルの上書きおよび削除に対して保護することができます。このテクノロジは RDS コンテナにデフォルトで存在しますが、すべてのバックアップがデフォルトで保護されるわけではありません。NetVault は、RDA プロトコルを使用して QoreStor にデータを送信する場合、バックアップデータを不変にするかどうかを指定できます。バックアップセットに不変性を設定した後は、あらかじめ設定されている時間が経過するまで、RDA コンテナからバックアップデータを変更も削除もできません。
メモ: バックアップの不変性機能は、NetVault 13.0.3 以降および QoreStor 7.1 以降で使用できます。以前のバージョンの NetVault とは互換性がありません。詳細については、『NetVault サポート対象のストレージターゲットガイド(Supported Storage Targets Guide)』および『QoreStor 相互運用性ガイド』を参照してください。
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NetVaultセットは、バックアップおよびリストア・ジョブの作成に使用されます。
NetVaultで使用できるセットの種類を以下の表に示します。
このセットは、バックアップ・ジョブのデータ選択を指定するために使用されます。選択できるデータ・アイテムは、使用しているプラグインによって異なります。 | |||||||||
このセットは、バックアップ方法、バックアップの種類、その他のバックアップ・オプションを指定するために使用します。 ジョブで使用可能なバックアップ・オプションは、使用しているプラグインによって異なります。これらのセットについての詳細は、該当するプラグインのユーザーズ・ガイドを参照してください。 | |||||||||
このセットは、バックアップおよびリストア・ジョブのスケジュール・オプションを指定するために使用されます。これらのオプションでは、ジョブの実行時期と、ジョブの実行間隔を定義します。 NetVaultには、以下の事前定義されたスケジュール・セットが含まれています。
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このセットは、ソース・デバイス・オプションを指定するために使用します。
NetVaultには、以下の事前定義されたソース・セットが含まれます。
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このセットは、バックアップ・ジョブのターゲット・デバイスおよびメディア・オプションを指定するために使用されます。 NetVaultには、以下の事前定義されたターゲット・セットが含まれています。
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このセットを使用して、バックアップ・リタイア設定、セカンダリ・コピーのジョブ定義、ユーザー定義イベント、その他の詳細オプションを指定します。 NetVaultには、以下の事前定義された詳細設定セットが含まれています。
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このセットは、リストア・ジョブのデータ選択を指定するために使用されます。 選択できるデータ・アイテムは、使用しているプラグインによって異なります。詳細は、該当するプラグインのユーザーズ・ガイドを参照してください。 | |||||||||
このセットを使用して、リストアのタイプ、ユーザー定義イベント、その他の詳細リストア・オプションを指定します。 NetVaultは、以下の事前定義されたリストア詳細設定セットを提供しています。 |
一般的にバックアップ計画には、使用するバックアップ手段、バックアップの実行時期と間隔、バックアップの保管方法、バックアップの保持期間、バックアップ・メディアの再利用方法を定義する必要があります。
NetVault には、データをバックアップするための、次の 2 つのオプションがあります。
通常のバックアップジョブでは、指定した日数ごとにフル、増分、または差分バックアップを取得することにより、設定したスケジュールに従ってサーバを保護します。詳細は、「バックアップ・ジョブの作成」を参照してください。
メモ: 継続的バックアップジョブは、Plug-in for VMware 13.1 および Plug-in for Microsoft 365 13.1 と QoreStor 7.1.2 以降とでのみ使用できます。詳細については、『NetVault Plug-in for VMware ユーザーズガイド』、または『NetVault Plug-in for Microsoft 365 ユーザーズガイド』を参照してください。
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