■はじめに
- バージョンアップ前にリリースノートをお読みいただくことをお勧めします。
技術文書 KACE SMA 8.0 KACE Systems Management Appliance 8.0 Release Notes (Japanese)
新機能と強化点、廃止される機能、解決済みの問題、既知の問題、システム要件、アプライアンスの更新
- ライフサイクル計画(サポート期間・終了) については以下の記事をご参照ください
■前提要件
サーバーの最小バージョン: 7.2.101 以上
エージェントの最小バージョン: Agent 7.1 以上(※サポートされない組合せのアップデートは 【補足】 参照)
サーバーバージョンが前提を満たしていない場合、満たすように先に更新をしてください。
参考記事: KACE システム管理アプライアンスを複数前のバージョンからアップグレードするパスについて (155574)
(Hyper-V環境のみ): (R2無しの)Hyper-V Server2012および(R2無しの)Windows Server 2012上での8.0への更新はサポートされません。御手数ですが2012R2以上の環境に移行してからアップグレード作業をしてください。
■推奨事項
K1000上でのバックアップデータの作成は、毎日夜間のメンテナンス時刻で行われておりますのでFTPまたはブラウザから直近のファイルを外部にダウンロードするのみです。
(単一組織の場合)設定→「バックアップ設定」に移動します。
(複数組織が有効の場合) 組織をシステム に切り替えて 設定→「バックアップ設定」に移動します。
以下のファイルを取得します。
ベースバックアップのダウンロード: yyyymmdd_k1_base_version.tgz
差分バックアップのダウンロード: yyyymmdd_k1_incr_version_YYYYMMDD.tgz
(バージョン6.4以上)手動でK1000のバックアップを行いバックアップファイルを取得する方法 (176568)
通信要件の変更(重要)
サーバーv7.2まではv6.4エージェントとの通信互換のためにAMP通信(52230/tcp)ができましたが本バージョン(8.0)からは完全にサポートされません。
7.0以上エージェントバージョンの通信要件の詳細について以下の記事をご参照ください。
K1000エージェントの通信プロトコル (148134)
一部のレポート定義の保存あるいは削除
トピックに 「デバイスNIC」 を持つウィザード形式のレポートがある場合、まれにアップグレードが完了しない場合があります。
7.2のバージョン時点で、事前に次の対処をしておくことを強くお勧めします。
■アップグレード手順
1. SMAサーバーの管理コンソールにadminユーザーでログイン後、下記の項目へと進みます。
(単一組織の場合) KACE管理コンソールにログインし、設定 | アプライアンスの更新 へ移動します。
(複数組織が有効の場合)KACE管理コンソールにログインし、
組織: システムに切り替え、設定 | アプライアンスの更新 へ移動します。
現在のバージョン が 7.2.101 以上であることを確認します。
2. 更新を開始します。
使用可能な更新 が 8.0.320 となっている場合には [今すぐ更新]ボタンを押します。
使用可能な更新 が 8.0.320 となっていない場合 または 無し の場合、
手動更新 にて、8.0 サーバー更新ファイル: k1000_server_8.0.320.kbin を指定して 更新 を押します。
この間、手動でのK1000サーバー再起動・停止は実施しないでください。
Webブラウザから管理インターフェース画面の利用が可能になりましたら使用許諾の確認が表示されます。
ログイン後、画面右側の ”サポートが必要な場合” のバーをクリックし、表示される情報アイコンをクリックして、
バージョン の表示が 8.0.320 となったことを確認してください(ログイン前にも画面下部に表示されます)。
以下のメッセージがダッシュボードに表示されることがありますが更新後の初回のバックアップ後に発生しなければ問題はありません。
'緊急: 1つまたは複数のエラーが発生したためK1000の日ベースのバックアップが失敗しました:「ベースバックアップ」ファイルが存在しません。「増分バックアップ」が存在しません。購入したばかりのK1000では、最初のバックアップが実行されるまでこれらのメッセージが表示されます。このメッセージが表示され続ける場合は、サポートにお問い合わせください。'
詳細情報: K1000 v6.4へアップグレード後、緊急のバックアップエラーが発生(155171)
更新手順は以上となります。
メモ: バンドル k1000_agents_8.0.153.kbin の 内容は バージョン8.0.152のエージェントであり、機能等も以前の8.0.152と同じです。すでに8.0.152がインストールされているデバイスへの入れ直しは不要です。
重要:(6.x以前からご利用のお客様)
SMA Server v8.0からは52230/tcpを使用した通信が行われなくなるため 6.xとそれ以前のエージェントではバージョン8.0のサーバーにたいして接続不可となります。 サーバーの更新を実施する前に全ての管理対象エージェントデバイスがkonea通信に対応した7.0以上にしていただくか、KACEの更新機能以外で更新できるようにしてください。
既存動作中のエージェントがv8.0サーバーでサポートされないエージェントのバージョン(7.0およびそれ以前)の場合、K1000エージェント更新によるアップデートは保証されません。(テクニカルサポートでは動作する前提でのトラブル対応は致しません)
アップグレード前にサポート対象バージョンへ更新していただくか、それが困難な場合、サーバーアップグレード後に手動あるいはKACE以外の仕組みでの更新をご検討ください。
(1)Agent msiとmsiexecコマンドを使用して手動でインストールする
msiexec /qn /i ampagent-x.x.xxx-x86_K1000Webサーバー名.msi
あるいは
msiexec /qn /i ampagent-x.x.xxx-x86.msi HOST=K1000Webサーバ名
(2)何らかのツールを使用してリモートでのインストールを行う
PSTools/PSexec を利用してKACE エージェントを遠隔操作する方法 (148209)
(3)ActiveDirectoryのGroupPolicyを使用する
GPO によるKACEエージェントインストール方法(111244)
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