Microsoftは、VSSを使用したExchangeデータのスナップショットの作成をサポートしています。Microsoftでは、Exchange固有のVSS Writerを提供してExchange Serviceを連係させ(Plug‑in for Exchangeの代わりとなる動作)、バックアップ用メールボックス・データベース・ファイルを用意し、ExchangeトランザクションによるIOアクティビティを凍結してからバックアップを実施します。次に、バックアップが完了したらログを解凍し、切り捨てを実行します。
メモ: [ファイルをストレージにバックアップ]オプションは、どのディスク・ベースのストレージでもサポートされます。[クライアントを使用してオフホストでバックアップを実行する]、[Retain Array-based Persistent Snapshot(アレイ・ベースの永続的なスナップショットを保持)]、および[次の期間を経過したら廃棄]オプションを使用するには、バックアップするデータがNetVault Backup対応ディスク・アレイに存在している必要があります。また、永続的なスナップショットの場合、メタデータのみがターゲットにコピーされます。 |
Exchange Serverにおけるバックアップ戦略を定義する場合、トランザクション・ログ・ファイルの管理は第一に考慮すべき項目です。
フル・バックアップや増分バックアップ・タイプなどのトランザクション・ログ・ファイルの切り捨てをサポートするバックアップ・タイプを使用する場合、プラグインがExchange Serverにバックアップが正常に完了したことを通知すると、Exchange Serverによってトランザクション・ログ・ファイルの切り捨てが実行されます。また、切り捨ての発生はExchange Serverでレプリケーションなど他の目的にログがまだ必要かどうかで決まるため、バックアップが正常に終了した直後には切り捨ては発生しない場合があります。
Exchange Serverがトランザクション・ログ・ファイルを切り捨てるには、以下の条件を満たす必要があります。
一時停止またはオフラインのデータベース・コピーによるトランザクション・ログ・ファイルの蓄積の影響を軽減するために、Exchange Server 2013 Service Pack 1で緩やかな切り捨てが導入されました。緩やかな切り捨てでは、各データベース・コピーで独自の使用可能なディスク・スペースが追跡され、ディスク・スペースが大幅に少なくなった場合に緩やかな切り捨てが適用されます。緩やかな切り捨てが適用されると、各パッシブ・データベース・コピーで独自にトランザクション・ログ・ファイルが切り捨てられます。アクティブ・データベース・コピーの場合、ログの再生が最も遅れているパッシブ・データベース・コピーでの切り捨ては無視されます。
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