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NetVault Plug-in for SQL Server 11.2 - ユーザー・ガイド

Quest® NetVault® Backup Plug-in  for SQL Server®の概要 SQL Serverシステム構築計画 プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ
バックアップ戦略の策定 圧縮機能の確認 オンラインVDIのバックアップの実行 SQL Server®でVSSバックアップを実行する AlwaysOn可用性グループのVDIによるフル・バックアップの作成例
データのリストア トラブルシューティング

代替インスタンスへのデータベースのリストア

本プラグインのVDIベース・バックアップ方法を使用すると、データベース・サーバーで実行中の代替SQL Server®インスタンスにデータベースをリストアすることができます。このタイプのリストアを実行する手順については、以下のトピックを参照してください。このプロセスではAlwaysOn可用性グループの使用はサポートされません。

重要: データベースを同じサーバーにある代替インスタンスにリストアする予定で、元のデータベースがまだ存在している場合、前に「データベースの名前変更または移動」で説明した[名前変更]/[再配置]オプションを使用します。このオプションを使用してデータファイルの名前を変更するかデータファイルを移動して、元のデータベースの同じファイルを上書きしたり、同じファイルと競合したりしないようにします。

SQL Serverのバージョンが同一であること:データのバックアップ元のソース・インスタンスとデータのリストア先のターゲット・インスタンスで同じバージョンのSQL Serverが稼働している必要があります。
インスタンスがアクセス可能に設定されていること:データベースのリストア先インスタンスがプラグインからアクセス可能である必要があります。インスタンスのアクセス設定について詳しくは、「認証の詳細を設定する」を参照してください。
2
[ナビゲーション]パネルで[リストア・ジョブ作成]をクリックして、[プラグイン・タイプ]リストから[Plug‑in for SQL Serverを選択し、適切なセーブセットを選択して[次へ]をクリックします。
オンラインVDIバックアップからのデータのリストア」で説明した手順に従って、バックアップ・セーブセットからリストアするデータベースを選択します。
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[セレクション・セット作成]ページで、[プラグイン・オプションの編集]をクリックします。次に、「オンラインVDIバックアップからのデータのリストア」の説明に従って、リストア・オプションを設定します。
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また、[ターゲット・インスタンス]パラメータを設定します。
選択したデータベースのリストア先インスタンスの名前を指定します。このフィールドには、完全修飾名(<ホスト名>\<インスタンス名> - 例: WIN2K3\SQLINSTANCE2など)またはインスタンス名(例: SQLINSTANCE2)を入力できます。
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オンラインVDIバックアップからのデータのリストア」で説明した手順に従って、手順を完了します。

代替SQL Server®へのデータのリストア

代替SQL Server®へのデータのリストア

プラグインでデータベースを同じデータベース・サーバー上の別のSQL Serverインスタンスにリストアできるのと同様に、リストア・プロセス中に別のSQL Serverをターゲットにすることができます。このプロセスではAlwaysOn可用性グループの使用はサポートされません。

この機能は、障害復旧操作を実行する場合に便利です。データベースを別のSQL Serverにリストアするには、次のトピックで説明する手順に従います。この手順を利用してNetVault Backup仮想マシンを、スタンドアロンNetVault Backupクライアントへリストアすることもできます。

重要: MicrosoftのVSSバックアップ方法では、代替インスタンスへのVSSベース・バックアップのリストアをサポートしていません。従って、Plug‑in for SQL Serverを使用したVSSベースのバックアップの代替インスタンスへのリストアもサポートされません。

ディザスタ・リカバリ・シナリオでは、次の手順を使用してmasterおよびmsdbデータベースのバックアップをリストアします。masterデータベースのリストア後、サーバーを再起動します。各データベースをリストアし、リカバリします。
同一バージョンのSQL Serverがインストールされていること:SQL Serverのバージョンが、既存のデータベース・サーバーで稼働しているバージョンと同じである必要があります。
NetVault BackupソフトウェアとPlug‑in for SQL Serverがインストールされていること:新規リストア・ターゲット上で同じバージョンのNetVault Backupソフトウェアとプラグインがインストールされ設定されている必要があります。
NetVault Backupサーバーにクライアントが追加されていること:NetVault Backup WebUIの[クライアント管理]ページを使用して、ターゲット・マシンをNetVault Backupサーバーに追加する必要があります。
新しいリストア・ターゲットにSQL Serverインスタンスが必ず存在していること:新しいリストア・ターゲットにSQL Serverインスタンスが存在している必要があります。このインスタンスが移動リストアのターゲットとなります。SQL Serverでこのインスタンスを正しく設定するだけでなく、新しいリストア・ターゲット上のプラグインからアクセス可能である必要があります。インスタンスをアクセス可能に設定する方法については、「認証の詳細を設定する」を参照してください。
2
masterおよびmsdbデータベースのバックアップをリストアします。
重要: 代替サーバーへリストアを実行する場合、リストア済みmasterデータベースの名前やリストア先パスを変更することはできません。masterデータベースは、リストア用ターゲット内に格納されているmasterデータベースの現在位置へリストアされます。
3
masterデータベースのリストア後、サーバーを再起動します。
a
[ナビゲーション]パネルで[リストア・ジョブ作成]をクリックして、[プラグイン・タイプ]リストから[Plug‑in for SQL Serverを選択し、適切なセーブセットを選択して[次へ]をクリックします。
オンラインVDIバックアップからのデータのリストア」で説明した手順に従って、バックアップ・セーブセットからリストアするデータベースを選択します。
b
[セレクション・セット作成]ページで、[プラグイン・オプションの編集]をクリックします。次に、「オンラインVDIバックアップからのデータのリストア」の説明に従って、リストア・オプションを設定します。
c
また、ターゲット・インスタンスパラメータを設定します。
メモ: デフォルトSQL Server®インスタンスを代替サーバーへリストアする場合は、[ターゲット・インスタンス]にリストア先サーバー名を入力できます(例:MSSQLSERVER)。
d
[OK]をクリックして設定を保存し、[次へ]をクリックします。
e
デフォルト設定を使用しない場合は、[ジョブ名]に、ジョブの名前を指定します。
f
[ターゲット・クライアント]リストで、新しいリストア・ターゲットを選択します。
g
[スケジュール][ソース・オプション]、および[詳細設定]リストを使って、その他の必要なオプションを設定します。
h
[保存]または[保存 & 実行]の、どちらか適切な方をクリックします。
[ジョブ・ステータス]ページで進捗状況を監視したり、[ログ参照]ページでログを表示したりできます。詳しくは、『Quest NetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。

トラブルシューティング

このトピックでは一般的なエラーとその解決方法について説明します。この表に記載されていないエラーが発生した場合は、NetVault BackupログからSQL Server®エラー番号を取得し、関連するSQL Serverドキュメントで解決手段を参照してください。

NetVault Backup 10.xサービス(netvault-pgsql)がWindows®で開始しない

Windowsイベント・ビューアに以下のメッセージが表示されているかどうかを確認します。PDT FATAL: lock file "postmaster.pid" already exists.

NetVault Backup 10.xはPostgreSQLデータベースを使用しています。PostgreSQLデータベースが開始しない場合、NetVault Backupを開始することはできません。
この問題に対処するには、ログで参照されている場所にある「
postmaster.pid」を削除して、NetVault Backupサーバーを再起動します。詳しくは、
https://support.quest.com/ja-jp/netvault-backup/kb/122475を参照してください。

トランザクション・ログ・バックアップに失敗した

単純復旧モデル・データベースでは、トランザクション・ログのバックアップを実行できません。

トランザクション・ログのバックアップを実行するには、データベースの復旧モデルを完全復旧モデルに設定する必要があります。

または、単純復旧モデル・データベースの選択を解除してください。

バックアップに失敗した

ファイルおよびファイルグループのバックアップに失敗すると、ログに以下のエラー・メッセージが表示されます。

“The primary filegroup cannot be backed up as a file backup because the database is using the SIMPLE recovery model.Consider taking a partial backup by specifying READ_WRITE_FILEGROUPS.(データベースで単純復旧モデルを使用しているため、ファイルのバックアップとしてプライマリ・ファイルグループをバックアップできません。READ_WRITE_FILEGROUPSを指定して部分バックアップを実行することを検討してください。)”

単純復旧モデル・データベースのセカンダリ・ファイルグループのみを含めるようセレクション・セットを変更するか、バックアップ・タイプとして部分データベースのバックアップまたは差分部分データベースのバックアップを選択してください。

バックアップに失敗した

ユーザー<ユーザー名>のログインに失敗しました。

プラグインのパスワードの入力が正しいかどうかを確認します。

バックアップが警告と共に完了した

バックアップ完了時にこのステータスが表示された後、ジョブに対するNetVault Backupログ・エントリで以下の一方または両方のメッセージが表示されているかを確認します。

これらのメッセージは、選択されたデータのバックアップは完了したものの、NetVault Backupによってジョブのインデックス情報がデータベースに適切に追加されなかったことを示します。このインデックス情報が追加されていないと、データは正しくリストアされません。

方法1:

[デバイス管理]ページを開いてバックアップ・メディアを選択し、[スキャン]をクリックします。NetVault Backupでは、バックアップ・ジョブのインデックス情報はNetVaultデータベースとバックアップ対象メディアの双方に保存されます。このスキャンを実行することで、インデックス情報が、NetVaultデータベースに書き込まれます。情報が追加されたことを確認するには、[ジョブ定義管理]ページを開いて対象のジョブを見つけます。ジョブを実行できるようになった場合、スキャン・プロセスにより問題が修正されています。

方法2:

方法1が失敗した場合は、バックアップ・ジョブを再実行します。

Linux®またはUNIX®上にインストールされているNetVault BackupサーバーからのVSSリストアが失敗する

本プラグインでは、デフォルトでバックアップ・テープのメディア・フォーマットはMTFであると想定しています。これは、Windowsで通常最もよく使われているためです。ただし、LinuxおよびUNIXはメディア・フォーマットにCPIOを使用します。

プラグインを設定して、VSSリストア中のメディア・フォーマットにCPIOを使用するよう指定する必要があります。詳細は、「プラグイン・オプションの設定」を参照してください。

仮想クライアントの下にAlwaysOn可用性グループが表示されない

仮想クライアントの下にグループが表示されない場合、SQL Serverインスタンスのサービスが実行されていない可能性があります。有効なログイン認証情報が[すべてのインスタンス]レベルでプラグインに設定されなかった可能性もあります。

SQL Server Configuration Managerを使用してサービスが実行中か確認します。
選択ツリーの適切な仮想クライアントの下にある[すべてのインスタンス]ノードに有効な認証情報を設定しているか確認します。詳細は、「プラグインの設定」を参照してください。

ノードを開くのに時間がかかる

ノードの次のレベルを展開するために、プラグインはSQL Serverに対しインスタンスおよびクラスタ情報を問い合わせます。プラグインがWindowsサービスが実行されていないインスタンスに対し問い合わせまたはログインを行うと、SQL Serverによる長時間のタイムアウトが発生することがあります。NetVault Backupでは5分間のタイムアウトを使用します。NetVault Backupのタイムアウトを超えると、プラグインはエラー・メッセージを表示し、ノードは開きません。ログインおよびクエリ・プロセスで遅延を発生させている問題に対処します。

SQL Server Configuration Managerを使用してサービスが実行中か確認します。
[すべてのインスタンス]ノードを開いて特定のインスタンスまたはAlwaysOn可用性グループのログイン認証情報を設定する必要があるが、NetVault Backupのタイムアウト設定により[すべてのインスタンス]ノードが開けない場合、[物理クライアントの長時間タイムアウト]オプションを使用してノードのタイムアウト値を変更します。詳細については、『Quest NetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。

VSSバックアップおよびリストア・ジョブは、NVBUからOS上で実行されている同時バックアップ・ジョブによって、失敗する場合があります。

スナップショットを使用している2つのバックアップ/リストア・ジョブが同時に実行するようスケジュールされていると、いずれかのジョブが失敗する場合があります。ログにはVSS_E_SNAPSHOT_SET_
IN_PROGRESSと表示されます。このメッセージは、VSSが2つの異なるスナップショット・セットの同時取得をサポートしていないことを示します。

対象のクライアントで複数のジョブを同時に実行しないことをお勧めします。

ジョブを再スケジュールするか、1回限りのジョブの場合、30分後にジョブに戻り再実行します。

SQL ServerのVSSバックアップおよびリストア・ジョブは、ログにエラーが表示されて失敗する場合があります。

VSSオプションを使用したSQL Serverのバックアップおよびリストア・ジョブは、ログに次のいずれかのエラーが表示されて失敗する場合があります。

VSS_E_WRITERERROR_RETRYABLE

VSS_E_SNAPSHOT_SET_IN_PROGRESS

VSS_E_FREEZE_TIMEOUT

失敗したバックアップ/リストア・ジョブを30分後に再実行/再試行します。

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