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NetVault Plug-in for Exchange 12.3 - ユーザー・ガイド

NetVault Backup Plug-in for Exchange - はじめに Exchangeデータ保護戦略の定義 Exchange Serverシステム構築計画 プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ データのリストア トラブルシューティング

トラブルシューティング

プラグインのアップグレードの失敗

アップグレードのインストール時にnvexchangeserver.exeプロセスが実行中であると、アップグレードが失敗して次のメッセージが表示されることがあります。

この問題に対処するには、Exchange Serverが実行されているNetVault Backupクライアントで次のいずれかを実行します。

Windowsタスク・マネージャを使用してnvexchangeserver.exeプロセスを見つけ、これを停止します。
NetVault Backupサービスを停止して再始動します。

NetVault Backupサービスの停止と開始について詳しくは、『Quest NetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。

VSS関連問題の診断と解決

VSSバックアップ・ジョブが実行されると、プラグインはひとつまたは複数のシャドウ・コピー(スナップショット)を生成する場合があります。ジョブの完了後、プラグインはVSSサブシステムに、そのシャドウ・コピーを削除してもかまわない旨を示す通知を送信します。また、VSSジョブが何らかの理由でキャンセルされ、プラグインがイベントを検出すると、プラグインは同じタイプの通知を送信します。ただし、シャドウ・コピーが正しく削除されない場合があり、これはVSSが誤って古いシャドウ・コピーを保存したことを意味します。

本プラグインでVSSシャドウ・コピーを正しく作成できない、またはバックアップ・ジョブがスナップショットの取得または管理処理中に失敗した場合、古いシャドウ・コピーがVSSサブシステムの妨げとなっている可能性があります。

NetVault Backupログや個別のジョブ・ログのほかに、バックアップおよびリストア・ジョブにおけるVSS関連問題の診断を迅速に処理するため、以下のリソースが用意されています。

Windowsアプリケーション ログ:VSS Writersは、NetVault Backupログに記録されていないエラー・ログをこのログに詳細に記録します。詳しくは、http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms157312.aspxを参照してください。
VssadminとDiskShadow:Vssadminを利用して、Writers/Providerとそのステータスを含む検証をすることが可能です。これにより、VSS Writersが依存するプラグインが有効で使用可能であることを確認します。またそれらにエラーが発生していないか確認することができます。新規ユーティリティのDiskShadowも有益な情報を提供します。詳しくは、http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb491031.aspxおよびhttp://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc772172(v=WS.10).aspxを参照してください。
コマンド・プロンプトでvssadminまたはdiskshadowと入力して、追加情報を取得することも可能です。

Questは、VssadminおよびDiskShadowユーティリティを使用して、VSSサブシステムの管理、および古いシャドウ・コピーの削除などの特定の問題に対処することをお勧めします。これらのユーティリティを使用すると、VSSごとに格納されているシャドウ・コピーのリスト、シャドウ・コピーの削除、およびシャドウ・コピーのストレージに使用する特定ボリュームに割り当てる容量を管理することができます。

クラスタ関連問題への対処

DAGのようなクラスタ化Exchange環境では、特に、プラグインがすべての利用可能なNetVault Backupクライアントの検出を試みる場合や、クライアント同士がお互いに通信する必要がある場合に、さまざまな課題があります。通常、NetVault Backupはネットワークをスキャンして既知のNetVault Backupクライアントがないか探します。ただし、たとえばクライアント同士が同一ネットワーク上にあるもののセグメントが異なる場合や、地理的に離れたネットワーク内に配置されている場合などの状況下では、NetVault Backupクライアントはそれぞれを正しく認識することができません。この問題により、バックアップ・ジョブ中にバイナリ・ログに「Failed to launch Proxy Master in <NetVault Backupクライアント名>(<NetVault Backupクライアント名>上でプロキシ・マスタが起動できませんでした)」メッセージが表示されるなどのエラーが発生することがあります。このメッセージは、バックアップ・ジョブを実行中のNetVault Backupクライアントがメッセージ内で指定されているクライアントのネットワーク上の位置を正しく識別していないことを示します。

この問題の対処法として、machines.datファイルを使用してNetVault Backupクライアントが識別する必要のあるすべてのクライアントを特定することができます。各NetVault Backupクライアントには、NetVault Backupインストールに含まれるetcサブディレクトリ内の既知のNetVault Backupクライアントのリストが含まれます。例えば、通常のWindowsインストールで、このパスは以下のとおりです。C:\Program Files (x86)\Quest\NetVault Backup\etc\machines.dat。このファイルに既知のNetVault Backupクライアント名をIPアドレスとして追加することにより、ローカルのNetVault Backupクライアントが、ネットワーク内のリモートNetVault Backupクライアントを正常に特定することができます。

「Failed to launch Proxy Master in <NetVault Backupクライアント名>(NetVault Backupクライアント上でプロキシ・マスタが起動できませんでした)」メッセージが表示された場合、Questでは、バックアップを実行する特定のNetVault BackupクライアントへExchangeクラスタ内のすべてのNetVault Backupクライアントを追加することをお勧めします。以下の手順では、DAGにはClient_1、Client_2、およびClient_3の3つのNetVault Backupクライアントが含まれます。バックアップを管理するNetVault BackupクライアントはClient_1です。したがって、Client_1上の「machines.dat」ファイルを修正する必要があります。

クライアントを追加するには、以下の手順に従います。

1
NetVault Backupコンフィギュレータを開き、[サービス]タブを選択します。
2
[サービス]タブで、[サービスの停止]をクリックします。
3
Windowsで、NetVault Backupがインストールされているetcディレクトリに移動します(例:C:\Program Files (x86)\Quest\NetVault Backup\…)。
4
必要に応じて必ず元の設定に戻せるようにするには、「machines.dat」ファイルのバックアップ・コピーを作成します(例:「machines.dat_saved」)。
5
テキスト・エディタを使用して元のmachines.datファイルを開きます。
Networks=<Client_1のIPアドレス>
Preferred Address=<Client_1のIPアドレス>
Contact Address=<Client_1のIPアドレス>
Networks=<<Client_2のIPアドレス>
Preferred Address=<Client_2のIPアドレス>
Contact Address=<Client_2のIPアドレス>
Networks=<Client_3のIPアドレス>
Preferred Address=<Client_3のIPアドレス>
Contact Address=<Client_3のIPアドレス>
9
NetVault Backupコンフィギュレータの[サービス]タブに戻り、[サービスの開始]をクリックします。
10
[現在の状態][稼働中]のままであれば、変更が適用されます。そうでない場合は数秒後に[現在の状態]が[停止]に変わります。この場合は、以下の手順を完了します。
a
Windowsタスク マネージャを起動し、[プロセス]タブ選択します。
b
プロセスをアルファベット順に表示させるには、[イメージ名]カラムのヘッダをクリックします。
c
リストをチェックして、nvstatsmngr.exeまたはnvstatsmngr.exe*32プロセスがリストされているか確認します。
e
確認プロンプトが表示されたら、[プロセスの終了]をクリックします。
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