本プラグインでは、オンラインVDIまたは純粋なVSSバックアップ戦略の実行をサポートします。両方の併用ではありません。
Microsoftでは、NetVault Backupでサポートされる幅広いバックアップ・デバイスをVDIアプリケーション・プログラム・インターフェイス(API)によって統合する、オンライン・バックアップの実行をサポートしています。VDIバックアップでは、バックアップ戦略を定義する際に最大限の信頼性と柔軟性が提供されます。この方法では、SQL ServerのTransact SQL言語で使用可能なすべてのバックアップ・タイプおよびオプションがフル・サポートされ、複数のリカバリ・シナリオに対応できます。
VDIによるオンライン・バックアップ方法で使用可能なバックアップおよびリストア戦略の詳細については、SQL Server Books Onlineの「Backing Up and Restoring Databases」を参照してください。
Plug‑in for SQL ServerのVDIによるオンライン・バックアップ方法が推奨されるバックアップ方法です。
VDIバックアップ方法で、Plug‑in for SQL Serverは、SQL Serverとのユーザー接続をN件(ここでNはデータベース数)作成します。同時にアクティブになるユーザー接続は、最大1件です。
NetVault Backupは、名前の長さが117文字を超えないデータベースのVDIバックアップをサポートします。
VDIバックアップを実行するために、NetVault Backup Plug‑in for SQL ServerはBACKUP DATABASE Transact-SQLコマンドを使用します。Plug‑in for SQL Serverは、NAME節を含み128文字以内のBACKUP DATABASEコマンドを使用します。Plug‑in for SQL Serverは、データベース名とタイムスタンプを使用して、NAME節に渡す値を構成します。タイムスタンプの文字数を指定すると、データベース名に使用できる長さは117文字になります。
Microsoftでは、VSSを使用したSQL Serverデータのスナップショットの作成機能をサポートしています。VSSを使用すると、ボリューム・バックアップの実行中も、システム上のアプリケーションが引き続きボリュームに書き込むことができます。Microsoftは、SQL Serverを実行しながらPlug‑in for SQL Serverなどのバックアップ・プログラムによるSQL Serverデータのコピーを可能にするSQL Server VSS Writerを提供しています。VSSベースのバックアップが、SQL Serverの性能または安定性に悪影響を及ぼすことはありません。
VSSバックアップ方法で、Plug‑in for SQL Serverは、SQL Serverとのユーザー接続を2*N件(ここでNはデータベース数)作成します。同時にアクティブになるユーザー接続は、最大N件です。
メモ: [ファイルをストレージにバックアップ]オプションは、どのディスク・ベースのストレージでもサポートされます。[スナップショットを永続的に保持]および[次の期間を経過したら廃棄]オプションを使用するには、バックアップするデータがNetVault Backup対応ディスク・アレイに存在している必要があります。また、永続的なスナップショットの場合、メタデータのみがターゲットにコピーされます。 |
データベースを作成すると、復旧モデルが使用可能になります。Microsoftは、復旧モデルを、「データベースのバックアップおよびリカバリの基本動作を制御するデータベース・プロパティ」として定義しています。データベースの復旧モデルは、トランザクションをログに記録する方法、トランザクション・ログをバックアップできるどうか、サポートされるリストアの種類を制御します。SQL Serverでは、単純、完全、および一括ログの3種類の復旧モデルが提供されます。
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単純復旧モデル:単純復旧モデルでは、ログのバックアップはサポートされません。最後のバックアップ以降の変更は保護されないため、障害が発生した場合は、これらの変更を再実行する必要があります。PITリカバリは行えません。 |
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完全復旧モデル:完全復旧モデル・データベースではログのバックアップが必要なため、データ・ファイルが損失または損傷した場合も作業が失われることはありません。障害時点までのバックアップが完全であると想定して、PITリカバリがサポートされます。 |
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一括ログ復旧モデル:一括ログ復旧モデル・データベースはログのバックアップが必要です。一括ログ復旧モデルは完全復旧モデルの変形で、高性能な一括コピー操作が可能です。このモデルでは、多くの一括操作をログに一括記録することにより、ログの使用容量を低減します。ログが損傷するか、最後のトランザクション・ログのバックアップ以降に一括操作が実行された場合は、これらの変更を再実行する必要があります。一括ログ・データベースでは、PITリカバリはサポートされません。 |
データベースの復旧モデルを選択するときは、以下の点を考慮してください。
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単純復旧モデル:単純復旧モデルは、テストまたは開発用データベースや、ほとんどのデータが読み取り専用であるデータベースなど、頻繁には更新されないデータベースでのみ有効にしてください。 |
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完全復旧モデル:完全復旧モデルは、すべてのリカバリ・シナリオで完全なリカバリ可能性を確保し、作業の損失を防ぐ必要のあるトランザクション・データベースで有効にしてください。 |
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一括ログ復旧モデル:一括ログ復旧モデルは、一括挿入やインデックス作成などの一括操作を完全復旧モデル・データベースに対して実行する際に一時的に使用してください。一括ログ復旧モデルでは、性能が向上し、これらの操作中に消費されるログ容量が低減します。一括操作の完了後すぐにデータベースを完全復旧モデルに戻すことができます。 |
詳しくは、SQL Server Books Onlineの「復旧モデルとトランザクション・ログの管理」を参照してください。
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