NetVault Plug-in for SharePoint 12.1 - ユーザー・ガイド

Quest® NetVault® Backup Plug‑in for SharePoint（Plug‑in for SharePoint）は、メディア障害および広範囲にわたるデータ損傷からの保護を提供します。本プラグインでは、Webベースのユーザー・インターフェイス（WebUI）と自動化されたワークフロー・プロセスを使用して、集中的な手段でSharePointのバックアップおよびリストアのポリシーを確立、設定、定義できます。本プラグインではきめ細かい制御が可能で、ファーム全体、個別のWebアプリケーション、または個別のコンテンツ・データベースをバックアップおよびリストアできるため、ダウンタイムを最小限に抑えられます。幅広いバックアップ・デバイスが統合されるため、データの保護およびオフサイトへの保存によって障害復旧および業務継続性の目標が満たされるという安心感を得ることができます。

主な利点

•

プラグイン・システム構築時の確実性を向上：本プラグインでは、スクリプトの作成は必要ありません。また、多様なリカバリ・シナリオに対応できる柔軟性を備えています。SharePoint PowerShell CmdletsおよびSTSADMユーティリティを使用して、本プラグインはSharePoint Farm全体（設定データベースと共有サービス・プロバイダ（SSP）や個別のサイト・コレクションを含む）をバックアップするための柔軟性を提供します。

本プラグインのバックアップ機能には、以下のものもあります。

•

データをオンラインでアクセス可能にした状態でフル、および差分バックアップを実行する

•

個別のサイト・コレクションのバックアップ

プラグインを使用してバックアップ・ポリシーを実装すると、障害発生時に必要となるリカバリ作業をおろそかにすることなく、より重要なタスクに専念することができます。また、SharePointデータが保護されていることが分かっているため、IT管理者の安心感は高まります。

•

高速なリストアによりダウンタイムを短縮：Plug‑in for SharePointでは、DBAは、リカバリ・プロセスに必要なそれぞれのコマンドを発行するときに介入を最小限に抑え、それによってさまざまなバックアップ・デバイスからのより高速で信頼性の高いリカバリを実現します。また、本プラグインでは、ファーム全体、個別のWebアプリケーション、および個別のコンテンツ・データベースを復元するための詳細なレベルの制御を提供することで、ダウンタイムを最小限に抑えます。

この他、Plug‑in for SharePointは以下のリストアおよびリカバリ機能を備えています。

•

フル、および差分リストア

•

ファーム全体、個別のWebアプリケーション、または個別のコンテンツ・データベースのリストア

•

代替SharePointFarmへのサイト・コレクションの移動

•

同じまたは代替のSharePointFarmへのディザスタ・リカバリ

•

ビジネスの継続性を確保：ビジネス上重要なアプリケーションのデータ保護でオフサイト・バックアップは重要です。本プラグインは幅広いバックアップ・デバイスとNetVault Backupとの統合を有効に活用します。NetVault Backupでは、バックアップの保存先バックアップ・デバイスを柔軟に選択することができます。バックアップをオンラインで仮想テープ・ライブラリ（VTL）に保存できます。また、複数のSharePointインスタンス、その他の専用データベース、または一般的なバックアップ・ファイルで共有される物理テープ・ライブラリにも、そのジョブを複製できます。

Plug‑in for SharePointによって、ディザスタ・リカバリに備えて、お使いのSharePoint環境が保護され、オフサイトに保存されているという安心感が得られます。同時に、経験が浅くてもリストアを開始できるため、ダウンタイムが短縮され、ビジネス継続性が高まることから、管理者は常時待機している必要がなくなります。