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NetVault Plug-in for Oracle 12.3 - ユーザー・ガイド

Quest® NetVault® Backup Plug-in  for Oracle － はじめに バックアップ計画の策定 プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ Oracle Flashback Databaseの使用 データのリストア
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Oracle PDB：概要

Oracleマルチテナント・アーキテクチャでは、マルチテナント・コンテナ・データベース（CDB）として機能するOracleデータベースを作成できます。また、非CDBデータベースを作成することもできます。CDBでは、1つまたは複数のプラガブル・データベース（PDB）を作成することも、データベースを作成しないこともできます。PDBは、非CDBデータベースとしてOracleクライアントに提供される、Oracleスキーマ、スキーマ・オブジェクト、および非スキーマ・オブジェクトの移植可能なコレクションです。Oracle Database 12cより前は、すべてのOracleデータベースが非CDBでした。詳しくは、Oracle 12c Multitenant Architectureのドキュメントを参照してください。

PDBへの接続の有効化

作成したPDBに接続するには、Oracle 「tnsnames.ora」ファイルにエントリが追加されていること、およびPDBのステータスが読み書きモードになっていることを確認する必要があります。PDBが作成されると、プラガブル・データベース名と同じ名前で、デフォルトのOracleサービスが自動的に作成されます。ただし、「tnsnames.ora」ファイルにエントリが追加されていない可能性があります。

次に、salesdbという名前のCDBのエントリのみを含む「tnsnames.ora」ファイルの例を示します。

SALESDB =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = 1521))
(CONNECT_DATA =
(SERVER = DEDICATED)
(SERVICE_NAME = salesdb)
)
)
LISTENER_SALESDB =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = 1521))
ORACLR_CONNECTION_DATA =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS_LIST =
(ADDRESS = (PROTOCOL = IPC)(KEY = EXTPROC1521))
)
(CONNECT_DATA =
(SID = CLRExtProc)
(PRESENTATION = RO)
)
)
PDBへの接続を有効化するには
1
PDBを作成した後に、PDBのエントリが「tnsnames.ora」ファイルに追加されていることを確認します。
追加されていない場合は、手動でエントリを追加します。次の例は、2つのPDB、sales_region200_pdbとsales_region300_pdbを作成した後に、手動で編集した「tnsnames.ora」ファイルを示しています。
SALESDB =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = 1521))
(CONNECT_DATA =
(SERVER = DEDICATED)
(SERVICE_NAME = salesdb)
)
)
LISTENER_SALESDB =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = 1521))
SALES_REGION200_PDB =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = 1521))
(CONNECT_DATA =
(SERVER = DEDICATED)
(SERVICE_NAME = sales_region200_pdb)
)
)
SALES_REGION300_PDB =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = 1521))
(CONNECT_DATA =
(SERVER = DEDICATED)
(SERVICE_NAME = sales_region300_pdb)
)
)
ORACLR_CONNECTION_DATA =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS_LIST =
(ADDRESS = (PROTOCOL = IPC)(KEY = EXTPROC1521))
)
(CONNECT_DATA =
(SID = CLRExtProc)
(PRESENTATION = RO)
)
)
2
PDBのステータスが読み書きに設定されていることを確認します。
次の例では、PDBのオープン・モード・ステータスを一覧表示するクエリを実行しています。その後に、PDB sales_region200_pdbのオープン・モードを読み書きに変更するクエリを入力しています。
SQLPLUS / AS SYSDBA
SQL> column name format a20
SQL> select name, open_mode from v$pdbs;
NAME OPEN_MODE
-------------------- ----------
PDB$SEED READ ONLY
SALES_REGION200_PDB MOUNTED
SALES_REGION300_PDB MOUNTED
SQL> alter pluggable database sales_region200_pdb open;
Pluggable database altered.
次の例は、1つのクエリですべてのPDBを開く方法を示しています。
SQL> alter pluggable database all open;
Pluggable database altered.
SQL> column name format a20
SQL> select name, open_mode from v$pdbs;
NAME OPEN_MODE
-------------------- ----------
PDB$SEED READ ONLY
SALES_REGION200_PDB READ WRITE
SALES_REGION300_PDB READ WRITE

CDB、PDB、および非CDBデータベースのクエリ

SQL*Plusを使用して、データベースのさまざまなクエリを実行できます。

•
データベースがCDBかどうかの判断
•
CDB内のコンテナの一覧表示
•
CDB内のPDBとそのステータスの一覧表示
データベースがCDBかどうかの判断

次に、非CDBデータベースのクエリと応答の例を示します。

SQLPLUS / AS SYSDBA
SQL> select name, cdb from v$database;
NAME CDB
--------- ---
PRODDB NO
SQL>

次に、CDBデータベースのクエリと応答の例を示します。

SQLPLUS / AS SYSDBA
SQL> select name, cdb from v$database;
NAME CDB
--------- ---
SALESDB YES
SQL>
CDB内のコンテナの一覧表示

CDB内のコンテナを一覧表示できます。例：

SQL> column name format a20
SQL> select name, con_id, dbid, con_uid from v$containers order by con_id;
NAME CON_ID DBID CON_UID
-------------------- ---------- ---------- ----------
CDB$ROOT 1 3924627550 1
PDB$SEED 2 3283839514 3283839514
SALES_REGION200_PDB 3 3022227374 3022227374
SALES_REGION300_PDB 4 1471149548 1471149548
CDB内のPDBとそのステータスの一覧表示

CDB内のPDBとそのステータスを一覧表示できます。例：

SQL> column pdb_name format a20
SQL> select pdb_id, pdb_name, status from dba_pdbs order by pdb_id;
PDB_ID PDB_NAME STATUS
---------- -------------------- ----------
2 PDB$SEED NORMAL
3 SALES_REGION200_PDB NORMAL
4 SALES_REGION300_PDB NORMAL

PDBのバックアップとリストアの制約

PDBをバックアップ・ジョブやリストア・ジョブのターゲットにする場合は、次の操作を使用できないことに注意してください。

•
リカバリ・カタログへの接続。PDBはリカバリ・カタログに接続できないので、Questでは、PDBではなくCDBをターゲットとしてバックアップを実行することをお勧めします。
•
アーカイブ・ログのバックアップ、リストア、および削除。必要に応じて、RMANはメディアのリカバリ中にアーカイブ・ログを自動的にリストアします。
•
CONFIGUREコマンドの使用
•
共有UNDOモード使用時の、DBPITRとフラッシュバック・リカバリの使用
•
テーブルスペースのポイント・イン・タイム・リカバリ（TSPITR）の使用
•
テーブル・リカバリの使用
•
複製データベースの使用
•
IMPORT CATALOGコマンドの使用
•
REGISTER DATABASEコマンドの使用
•
REPORT OBSOLETEおよびDELETE OBSOLETEコマンドの使用
•
RESET DATABASEコマンドの使用
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