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NetVault Plug-in for SQL Server 12.2 - ユーザー・ガイド

NetVault Backup Plug-in for SQL Server - はじめに SQL Serverシステム構築計画 プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ
バックアップ戦略の策定 スナップショット・ベースのバックアップについて 圧縮機能の確認 オンラインVDIのバックアップの実行 SQL ServerでのVSSバックアップの実行 WindowsでのAlwaysOn可用性グループのVDIによるフル・バックアップの作成例
データのリストア プラグインでのCLIの使用 トラブルシューティング

オンラインVDIの部分データベース・バックアップ

部分データベースのバックアップは以下でサポートされます。

SQL Serverバージョン:Windows - 2008以降

部分データベースのバックアップは、単純復旧モデル・データベースで柔軟性を実現するように設計されています。データベースの一部のファイルグループのみが含まれることを除き、フル・データベースのバックアップと同様です。部分データベースのバックアップには、プライマリ・ファイルグループおよびすべての読み書き可能ファイルグループの全データが含まれます。オプションで、指定した読み取り専用ファイルを含めることもできます。ただし、読み取り専用部分データベースのバックアップには、プライマリ・ファイルグループのみが含まれます。

部分データベースのバックアップは、データベースのすべてのバックアップに含める必要のない読み取り専用ファイルがデータベースに含まれている場合に役立ちます。また、このプラグインでサポートされていない段階的リストア・シナリオの基盤としても使用できます。

オンラインVDIの差分部分データベース・バックアップ

差分部分データベースのバックアップは以下でサポートされます。

SQL Serverバージョン:Windows - 2008以降

差分部分バックアップは部分データベースのバックアップのみと併用し、前の部分バックアップ以降にプライマリ・ファイルグループおよび読み書き可能ファイルグループで変更された範囲のみが含まれます。部分バックアップで取り込まれたデータの一部のみが変更された場合、フル・データベースのバックアップに伴うオーバヘッドを負うことなく、差分部分バックアップによって頻繁にバックアップを実行できます。

ファイルグループの追加、削除、または変更による差分部分バックアップへの影響について詳しくは、SQL Server Books Onlineの「Differential Partial Backups」を参照してください。

VDIオンライン・バックアップ・シーケンスの例

以下に、SQL Serverのデータ保護要件を満たすために実装できる、複数のリストア・シナリオに対応可能なバックアップ・シーケンス例をいくつか示します。

フル・データベースのバックアップのみ:要件で前日までのデータ保護が保証されている状況で、以下の1つ以上の条件に該当する場合、フル・データベースのバックアップを毎晩実行すれば十分です。
フル・データベースのバックアップと差分データベースのバックアップの併用:要件で前日までのデータ保護が保証されており、バックアップを迅速に実行する必要がある場合、フル・データベースのバックアップと差分データベースのバックアップを組み合わせたバックアップ戦略が有効です。たとえば、フル・データベースのバックアップを毎週日曜日の夜11:00に実行し、差分データベースのバックアップを月曜日から土曜日の午後11:00に実行します。データベースの各差分バックアップには、最後のフル・データベースのバックアップ(差分ベース)以降のすべての変更が含まれます。
フル・ファイルおよびファイルグループのバックアップと部分データベースのバックアップの併用:単純復旧モデル・データベースに読み取り専用のセカンダリ・ファイルグループが含まれている場合、プライマリおよび読み取り/書き込み可能ファイルグループに対して部分データベースのバックアップ、読み取り専用のセカンダリ・ファイルグループに対してフル・ファイルおよびファイルグループのバックアップを実行する戦略が有効です。この戦略により、読み書き可能ファイルグループをバックアップするたびに、読み取り専用ファイルグループをバックアップする必要なく、データベース全体のリカバリ可能性が確保されます。
フル・ファイルおよびファイルグループのバックアップ、部分データベースのバックアップ、差分部分データベースのバックアップの併用:要件で前日までの読み取り/書き込みデータの保護が保証されており、バックアップを迅速に実行する必要がある場合、読み取り/書き込みデータに対して部分データベースのバックアップと差分データベースのバックアップ、読み取り専用のセカンダリ・ファイルグループに対してフル・ファイルまたはファイルグループのバックアップを実行するバックアップ戦略が有効です。

完全復旧モデルのバックアップ・シーケンス

フル・データベースのバックアップと増分トランザクション・ログのバックアップの併用:要件でPITのデータ保護が要求されており、以下の1つ以上の条件に該当する場合、フル・データベースのバックアップを毎晩実行し、かつ増分トランザクション・ログのバックアップを4~8時間おきに実行すれば十分です。
フル・データベースのバックアップ、差分データベースのバックアップ、増分トランザクション・ログのバックアップの併用:要件でPITデータ保護が要求されており、データベース全体のリストアを迅速に実行する必要がある場合、フル・データベースのバックアップ、差分データベースのバックアップ、および増分トランザクション・ログのバックアップを併用する戦略が最適です。
フル・ファイルおよびファイルグループのバックアップ、差分ファイルおよびファイルグループのバックアップ、増分トランザクション・ログのバックアップの併用(Windowsのみ):要件でPITデータ保護が要求されており、リストアを迅速に実行する必要がある場合、フル・ファイルおよびファイルグループのバックアップ、差分ファイルおよびファイルグループのバックアップ、増分トランザクション・ログのバックアップを併用する戦略が最適です。この戦略では、データベース全体あるいは損傷したファイルまたはファイルグループをリストアできます。必要なものだけをリストアできるため、リストア時間が短くなり、データ損失が最小限に抑えられます。
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