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SharePlex 11.4 - リファレンス・ガイド

このガイドについて このガイドで使用される表記規則 Oracle用SharePlexコマンド SharePlexパラメーター PostgreSQL用SharePlexコマンド PostgreSQL用SharePlexパラメーター 一般SharePlexユーティリティ Oracleクラウドインフラストラクチャ SharePlex環境変数

qstatus

qstatusコマンド

qstatusコマンドを使用して、任意のシステムのcapture、post、およびexportキューの統計情報を表示します。各キューのメッセージ数、その経過時間、キューの現在のサイズが表示されます。通常の場合、メッセージはほぼSQL操作に対応しますが、LONG列やLOB列に対する1つの操作に対して複数のメッセージが存在することもあります。また、配列挿入の多数の操作に対して1つのレコードしか存在しないこともあります。また、メッセージはSharePlexの内部操作に対応する場合もあります。

qstatusコマンドを使用するタイミング

次の目的にqstatusコマンドを使用します。

  • レプリケーションプロセスによって読み取られるかまたはターゲットデータベースにポストされるのを待機しているデータがまだあるかどうかを判断する。
  • メッセージの蓄積速度を分析することで、SharePlexの処理速度を推定する。
  • キューのサイズを表示し、利用可能なディスク容量を超えないようにする。
  • 特定の運用手順で必要になる場合、またはシステムのメンテナンス、アップグレードなどの管理タスクのためにレプリケーションをシャットダウンする必要がある場合に、すべてのキューが空であることを確認する。
  • データが同期されない原因となるようなユーザアクティビティがターゲットシステム上にあるかどうかを判断する。
出力について
  • キュー内のメッセージ数は、次のSharePlexプロセスによって読み取られたメッセージと、読み取られていないメッセージを反映します。チェックポイント・リカバリ・システムの一部として、SharePlexは次のプロセスに送信されたメッセージのコピーを保持します。これらのメッセージは、そのプロセスによる受信が確認された時点で削除されます。
  • Backlogバックログフィールドは、次のSharePlexプロセスでまだ読み取られていないメッセージの数を示します。
  • Age経過時間フィールドは、キュー内の最も古いメッセージと最も新しいメッセージがキューに書き込まれた時刻の差を示します。
  • captureキューとexportキューもあるシステム上のpostキューの存在は、このシステムがソースシステムとしてもターゲットシステムとしても使用されていることを示します。
  • Sizeサイズフィールドは、キューの真のサイズを示します。

用途

サポート対象のソース: Oracle
サポート対象のターゲット: すべて
認証レベル: ビューアー3
発行対象: ソースまたはターゲットシステム
関連コマンド: lstatus、show

構文

基本コマンド リモートオプション
qstatus

[ on host |

on host:portnumber |

on login/password@host |

on login/password@host:portnumber ]

リモートオプション

これらのオプションにより、リモートマシンにコマンドを発行したり、ログイン名、パスワード、ポート番号、またはそれらの組み合わせを含むコマンドをスクリプト化したりすることができます。

オプション 説明
on host

リモートシステム現在のsp_ctrlセッションが実行されているシステム以外でコマンドを実行します。リモートシステムのログイン認証情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。

例: sp_ctrl(sysB)>status on SysA

on host:portnumber

リモートログインとポート番号を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。

例: sp_ctrl(sysB)>status on SysA:8304

on login/password@host

リモートログイン、パスワード、ホスト名を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。

例:sp_ctrl(sysB)>status on john/spot5489@SysA

on login/password@host:portnumber

リモートログイン、パスワード、ホスト名、ポート番号を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。

例: sp_ctrl(sysB)>status on john/spot5489@SysA:8304

quit

quitコマンド

sp_ctrlの現在のセッションを閉じるには、quitコマンドを使用します。sp_ctrlを閉じても、レプリケーションはシャットダウンされません。ユーザによって停止されない限り、すべてのレプリケーションプロセスは中断されることなく続行されます。このコマンドは、そのシステム上のsp_ctrlでのセッションを単に終了します。sp_ctrlを再度実行するには、SharePlexバイナリを含むディレクトリに移動し、./sp_ctrlコマンドを入力しますUnixおよびLinuxシステムの場合

quitコマンドには [on host]オプションはありません。実行されているsp_ctrlを停止するシステム上で発行する必要があります。このコマンドはexitコマンドと同じです。

用途

サポート対象のソース: Oracle
サポート対象のターゲット: すべて
認証レベル: ビューアー3
発行対象: ソースまたはターゲットシステム
関連コマンド: exit

構文

基本コマンド リモートオプション
quit | q 利用不可

reconcile

reconcileコマンド

reconcileコマンドをプロシージャの一部として使用して、データベースユーザの中断を最小限に抑えると共に、ソースデータとターゲットデータを同期インスタンス化します。reconcileコマンドは、進行中のレプリケーションの結果を、ホットバックアップやネイティブ・コピー・ユーティリティなどによってターゲットシステムに適用されたソースデータのコピーと照合します。照合機能は、postキュー内のレプリケートされた変更を、リカバリプロセス後のターゲットデータベースの状態とcompareします。リカバリ中に適用されたトランザクションと、まだ適用されていないpostキューで待機しているトランザクションを区別し、両システムが同期するように、重複していない変更のみをポストします。

reconcileコマンドは、大容量環境で使用するように設計されていますが、状況によっては照合プロセスが停滞する可能性があることを理解すれば、小容量環境でも使用することができます。この状況は、ソースシステムから継続して届くデータにreconcileコマンドが依存しているために生じます。ホットバックアップまたはコピーの実施以降、ソースシステムにレプリケーションアクティビティがない場合、照合プロセスはソースのアクティビティが再開するまで待機します。

reconcileコマンド使用時の注意点

reconcileコマンドは、ソースデータとターゲットデータの初期同期を特定の手順で行う場合に使用します。したがって、これは独立したコマンドではありません。初期同期手順については、『SharePlex管理ガイド』を参照してください。

用途

サポート対象のソース: Oracle
サポート対象のターゲット: すべて
認証レベル: 管理者1
発行対象: ターゲットシステム
関連コマンド: flush

構文

基本コマンド コマンドオプション リモートオプション
reconcile queue queuename for datasource-datadest

[seq sequence_number]

[scn scn_number]

[to flush]

[ on host |

on host:portnumber |

on login/password@host |

on login/password@host:portnumber ]

構文の説明
コンポーネント 説明*
queue queueはコマンドの必須部分です。
queuename

照合するターゲットシステム上のpostキュー。有効な値:

  • デフォルトキューを使用する場合のソースシステムの名前
  • 名前付きキューを使用している場合のキューの名前。

名前付きpostキューを使用している場合は、それぞれに対してreconcileコマンドを実行します。キュー名を決定するには、sp_ctrlqstatusコマンドを発行します。キュー名はすべてのプラットフォームで大文字と小文字が区別されます。

for datasource-datadest
  • datasourceo.SIDで表されます。ここで、SIDはソースインスタンスのORACLE_SIDです。
  • datadesto.SIDで表されます。ここで、SIDはターゲットインスタンスのORACLE_SIDです。

: sp_ctrl (sysB)> reconcile queue SysA for o.oraA-o.oraB

seq sequence_number

OracleOracleホットバックアップを使用して同期手順でOracleターゲットデータを確立する場合に、このオプションを使用します。これは、Oracleがリカバリに使用するのと同じログの最後まで照合するようSharePlexに指示します。

sequence_numberは、Oracleがリカバリするログのシーケンス番号です。

この構文は、基本コマンドの構文の後に表示する必要があります。このオプションは、to flushオプションと併用しないでください。

: sp_ctrl (sysB)> reconcile queue SysA for o.oraA-o.oraB seq 1234

scn scn_number

OracleOracleホットバックアップを使用して同期手順でOracleターゲットデータを確立する場合に、このオプションを使用します。これは、特定のOracle System Change NumberSCNに対して照合するようSharePlexに指示します。

scn_numberはOracleがリカバリするSCNです。

この構文は、基本コマンドの構文の後に表示する必要があります。このオプションは、to flushオプションと併用しないでください。

: sp_ctrl (sysB)> reconcile queue SysA for o.oraA-o.oraB scn 0123456789

to flush

このオプションは、flushコマンドで確立されたフラッシュマーカーに対して照合するために使用します。ピアツーピアレプリケーション環境で複数のOracleデータベースを同期する場合に使用します。

この構文は、基本コマンドの構文の後に表示する必要があります。このオプションはseq sequence_numberオプションと併用しないでください。

: sp_ctrl (sysA)> reconcile queue SysA for o.oraA-o.oraB to flush

リモートオプション

これらのオプションにより、リモートマシンにコマンドを発行したり、ログイン名、パスワード、ポート番号、またはそれらの組み合わせを含むコマンドをスクリプト化したりすることができます。

オプション 説明
on host

リモートシステム現在のsp_ctrlセッションが実行されているシステム以外でコマンドを実行します。リモートシステムのログイン認証情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。

例: sp_ctrl(sysB)>status on SysA

on host:portnumber

リモートログインとポート番号を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。

例: sp_ctrl(sysB)>status on SysA:8304

on login/password@host

リモートログイン、パスワード、ホスト名を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。

例:sp_ctrl(sysB)>status on john/spot5489@SysA

on login/password@host:portnumber

リモートログイン、パスワード、ホスト名、ポート番号を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。

例: sp_ctrl(sysB)>status on john/spot5489@SysA:8304

redo

redoコマンド

redoコマンドを使用すると、直前のコマンドを再入力することなく再度実行できます。このコマンドは、例えばキュー量の変化を監視するためにqstatusコマンドを使用するなど、情報コマンドを使用して頻繁にステータスチェックを行う場合に有用です。

このコマンドは、sp_ctrl内からのみ発行できます。オペレーティングシステムのコマンドラインから直接発行することはできません。このコマンドには[on host]オプションはありません。

SharePlexには、 redoコマンドと同じタスクを実行するキーボードショートカットも用意されています。sp_ctrl内でフォワードスラッシュまたは上矢印を押すと、直前のコマンドが実行されます。

用途

サポート対象のソース: Oracle
サポート対象のターゲット: すべて
認証レベル: 直前のコマンドを「やり直す」には、そのコマンドに対応する権限レベルまたはそれ以上のレベルが必要です。
発行対象: 直前のコマンドの影響を受けるシステム。
関連コマンド: なし

構文

基本コマンド リモートオプション
redo |/ |r 利用不可
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