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NetVault Plug-in for Exchange 12.0 - ユーザー・ガイド

NetVault Backup Plug-in for Exchange- はじめに Exchangeデータ保護戦略の定義 Exchange Serverシステム構築計画 プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ データのリストア
リストアとリカバリの概要 プラグインを使用したデータのリストア 高度なリストア手順の使用
トラブルシューティング

プラグインのアップグレードに失敗

 

アップグレードのインストール時にnvexchangeserver.exeプロセスが実行されていると、アップグレードが失敗して、次のメッセージが表示されることがあります。

この問題の対処法として、Exchange Serverが実行されているNetVault Backupクライアントで以下のいずれかを行います。

Windowsタスク・マネージャを使用してnvexchangeserver.exeプロセスを探して停止します。
NetVault Backupサービスを停止して開始します。

NetVault Backupサービスの停止と開始について詳しくは、『Quest NetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。

VSS関連問題の診断と解決

VSSバックアップ・ジョブが実行されると、プラグインはひとつまたは複数のシャドウ・コピー(スナップショット)を生成する場合があります。ジョブの完了後、プラグインはVSSサブシステムに、そのシャドウ・コピーを削除してもかまわない旨を示す通知を送信します。また、VSSジョブが何らかの理由でキャンセルされ、プラグインがイベントを検出すると、プラグインは同じタイプの通知を送信します。ただし、シャドウ・コピーが正しく削除されない場合があり、これはVSSが誤って古いシャドウ・コピーを保存したことを意味します。

プラグインがVSSシャドウ・コピーを作成できない、またはバックアップ・ジョブがスナップショット作成または管理処理中に失敗した場合、古いシャドウ・コピーがVSSサブシステムの妨げとなっている可能性があります。

NetVault Backupログや個別のジョブ・ログのほかに、バックアップおよびリストア・ジョブにおけるVSS関連問題の診断を迅速に処理するため、以下のリソースが用意されています。

Windowsアプリケーション ログ:VSS Writersは、NetVault Backupログに記録されていないエラー・ログをこのログに詳細に記録します。詳しくは、http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms157312.aspxの「Windows アプリケーション ログ」を参照してください。
VssadminとDiskShadow:Vssadminを利用して、Writers/Providerとそのステータスを含む検証をすることが可能です。これにより、VSS Writersが依存するプラグインが有効で使用可能であることを確認します。またそれらにエラーが発生していないか確認することができます。新規ユーティリティのDiskShadowも有益な情報を提供します。詳しくは、http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb491031.aspxおよびhttp://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc772172(v=WS.10).aspxを参照してください。
コマンド・プロンプトでvssadminまたはdiskshadowと入力して、追加情報を取得することも可能です。

Questは、VssadminおよびDiskShadowユーティリティを使用して、VSSサブシステムの管理、および古いシャドウ・コピーの削除などの特定の問題に対処することをお勧めします。これらのユーティリティを使用すると、VSSごとに格納されているシャドウ・コピーのリスト、シャドウ・コピーの削除、およびシャドウ・コピーのストレージに使用する特定ボリュームに割り当てる容量を管理することができます。

クラスタ関連問題への対処

DAGのようなクラスタ化Exchange環境では、特に、プラグインがすべての利用可能なNetVault Backupクライアントの検出を試みる場合や、クライアント同士がお互いに通信する必要がある場合に、さまざまな課題があります。通常、NetVault Backupはネットワークをスキャンして既知のNetVault Backupクライアントがないか探します。ただし、たとえばクライアント同士が同一ネットワーク上にあるもののセグメントが異なる場合や、地理的に離れたネットワーク内に配置されている場合などの状況下では、NetVault Backupクライアントはそれぞれを正しく認識することができません。この問題により、バックアップ・ジョブ中にバイナリ・ログに「Failed to launch Proxy Master in <NetVault Backupクライアント名>(<NetVault Backupクライアント名>上でプロキシ・マスタが起動できませんでした)」メッセージが表示されるなどのエラーが発生することがあります。このメッセージは、バックアップ・ジョブを実行中のNetVault Backupクライアントがメッセージ内で指定されているクライアントのネットワーク上の位置を正しく識別していないことを示します。

この問題の対処法として、machines.datファイルを使用してNetVault Backupクライアントが識別する必要のあるすべてのクライアントを特定することができます。各NetVault Backupクライアントには、NetVault Backupインストールに含まれるetcサブディレクトリ内の既知のNetVault Backupクライアントのリストが含まれます。例えば、通常のWindowsインストールで、このパスは以下のとおりです。C:\Program Files (x86)\Quest\NetVault Backup\etc\machines.dat。このファイルに既知のNetVault Backupクライアント名をIPアドレスとして追加することにより、ローカルのNetVault Backupクライアントが、ネットワーク内のリモートNetVault Backupクライアントを正常に特定することができます。

「Failed to launch Proxy Master in <NetVault Backupクライアント名>(NetVault Backupクライアント上でプロキシ・マスタが起動できませんでした)」メッセージが表示された場合、Questでは、バックアップを実行する特定のNetVault BackupクライアントへExchangeクラスタ内のすべてのNetVault Backupクライアントを追加することをお勧めします。以下の手順では、DAGにはClient_1、Client_2、およびClient_3の3つのNetVault Backupクライアントが含まれます。バックアップを管理するNetVault BackupクライアントはClient_1です。したがって、Client_1上の「machines.dat」ファイルを修正する必要があります。

クライアントを追加するには、以下の手順に従います。

1
NetVault Backupコンフィギュレータを開き、[サービス]タブを選択します。
2
[サービス]タブで、[サービスの停止]をクリックします。
3
Windowsで、NetVault Backupがインストールされているetcディレクトリに移動します(例:C:\Program Files (x86)\Quest\NetVault Backup\…)。
4
必要に応じて必ず元の設定に戻せるようにするには、「machines.dat」ファイルのバックアップ・コピーを作成します(例:「machines.dat_saved」)。
5
テキスト・エディタを使用して元のmachines.datファイルを開きます。
Networks=<Client_1のIPアドレス>
Preferred Address=<Client_1のIPアドレス>
Contact Address=<Client_1のIPアドレス>
Networks=<<Client_2のIPアドレス>
Preferred Address=<Client_2のIPアドレス>
Contact Address=<Client_2のIPアドレス>
Networks=<Client_3のIPアドレス>
Preferred Address=<Client_3のIPアドレス>
Contact Address=<Client_3のIPアドレス>
9
NetVault Backupコンフィギュレータの[サービス]タブに戻り、[サービスの開始]をクリックします。
10
[現在の状態][稼働中]のままであれば、変更が適用されます。そうでない場合は数秒後に[現在の状態]が[停止]に変わります。この場合は、以下の手順を完了します。
a
Windowsタスク マネージャを起動し、[プロセス]タブ選択します。
b
プロセスをアルファベット順に表示させるには、[イメージ名]カラムのヘッダをクリックします。
c
リストをチェックして、nvstatsmngr.exeまたはnvstatsmngr.exe*32プロセスがリストされているか確認します。
e
確認プロンプトが表示されたら、[プロセスの終了]をクリックします。

その他の問題のトラブルシューティング

このトピックでは一般的なエラーとその解決方法について説明します。これ以外のエラーが発生した場合は、NetVault Backupジョブ・ログでMicrosoft Exchange Serverエラー番号を確認し、Microsoft Exchange Serverの関連ドキュメントを参照してください。

NetVault Backup10.xサービス(netvault-pgsql)がWindowsで開始しません。

Windowsイベント・ビューアに次のメッセージが表示されているかどうかを確認します:PDT FATAL: lock file "postmaster.pid" already exists.

NetVault Backup10.xはPostgreSQLデータベースを使用しています。PostgreSQLデータベースが開始しない場合、NetVault Backupを開始することはできません。この問題に対処するには、ログで参照されている場所にある「postmaster.pid」を削除して、NetVault Backupサーバーを再起動します。詳しくは、https://support.questcom/netvault-backup/kb/122475を参照してください。

接続または<ユーザー名>ユーザーでのログオンに失敗しました。

以下のバックアップまたはリストア・ジョブを起動する前に、関連するすべてのExchangeサービスが起動していることを確認してください。以下のサービスが含まれます。

Microsoft Exchange Replication Service(LCRおよびCCR環境)
Microsoft Software Shadow Copy Provider (VSSバックアップ)
Volume Shadow Copy(ボリューム・シャドウ・コピー)(VSSバックアップ)(Microsoft Software Shadow Copy Providerによって自動的に起動)

バックアップ・コンポーネントの取得に失敗しました。

Exchange Serverデータベースがマウントされているか確認します。また、パッシブ・データのバックアップ実行中には、CCRとLCR環境におけるパッシブ・コピーがExchange管理コンソール健全な状態であることを確認します。パッシブ・コピーが失敗状態の場合、バックアップも失敗に終わります。失敗したパッシブ・コピーは、削除またはUpdate-StorageGroupCopyコマンドで更新することにより、健全な状態に復帰させることができます。このコマンドについて詳しくは、http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/aa998853.aspxを参照してください。

ジョブに適合するメディアがありません。

このエラーは、複数のストレージ・グループ/メールボックス・データベースがパラレル・ストリームを使用して同時にバックアップされ、メディア・ドライブの数がストレージ・グループ/メールボックス・データベースの数よりも少ない場合に発生します。

エラーが発生しました。データベースがマウント解除されていることを確認してください。

特定のデータベースがマウント解除されていても、[このデータベースはリストアで上書きできます]オプションが、ストアに関する[プロパティ]ダイアログ・ボックスの[データベース]タブで選択されていなければ、このエラーが発生します。

これらのメッセージは、選択されたデータのバックアップは完了したものの、NetVault Backupによってジョブのインデックス情報がデータベースに適切に追加されなかったことを示します。このインデックス情報が追加されていないと、データは正しくリストアされません。

方法1:

[デバイス管理]ページを開いてバックアップ・メディアを選択し、[スキャン]をクリックします。NetVault Backupでは、バックアップ・ジョブのインデックス情報はNetVaultデータベースとバックアップ対象メディアの双方に保存されます。このスキャンを実行することで、インデックス情報がNetVaultデータベースに書き込まれます。情報が追加されたことを確認するには、[ジョブ定義管理]ページを開いて対象のジョブを見つけます。ジョブを実行できるようになった場合、スキャン・プロセスにより問題が修正されています。

方法2:

方法1が失敗した場合は、バックアップ・ジョブを再実行します。

Exchange Server 2007のクラスタ化環境では、下記の操作は利用できません。

この問題は、クラスタ化環境におけるExchange Server 2007 RTMバージョンでのみ発生することが分かっています。Exchange Server 2007 RTMがExchange Server 2007 Service Pack 1またはそれ以降のバージョンにアップグレードされていることを確認する必要があります。

増分または差分リストアが正常終了した後、LCRデータベース上でレプリケーションがイベントID 2070を伴って失敗します。

リストア・ジョブは正常に完了し、Plug‑in for Exchangeはストレージ・グループのレプリケーションを問題なく更新することができます。ただし、レプリケートされたデータベース上で差分リストアが実行されると、パッシブ・ノード上で再シード処理が失敗することがあります。ストレージ・グループ用のExchange管理コンソールで、コピー状態の出力フィールドに表示されるステータスが本来なら[健全]になるはずが、実際は[失敗]と表示されてしまいます。また、ストレージ・グループのレプリケーション・コピーを更新しようとしても、ステータスは[失敗]のままになります。この問題を解決するには、Exchange ServerをExchange Server 2007 Service Pack 1用の更新プログラムのロールアップ9でアップグレードしてください。詳しくは、https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb218741(v=exchg.80).aspxを参照してください。

Exchange Serverがアップグレードできない場合、代替方法として、リストア・ジョブの後フル・バックアップを実行し、ストレージ・グループのレプリケーション・コピーを更新します。

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