Affected Module & Version – VMware Plug-in 2.7未満
OS Version - ALL
Application Information - N/A
現象/不具合内容:
仮想マシンには、log-X(Xは数字)というファイル名のlogファイルが存在しますが、このlogファイルのサイズが数百MB以上のように大きい場合に、VMware Plug-inのイメージ・バックアップが数時間要するか、または数時間後に失敗することがあります。
バイナリログ上では以下のメッセージを出力した後、処理が停滞しているように見えます。
それぞれのバイナリログの出力は以下のようになります。
■イメージ・バックアップに数時間要する場合のログ
TaskID 1 Backing up log files to media
*** このメッセージ間が数時間空きます ***
TaskID 1 Writing VM disk data to media
■イメージ・バックアップが数時間後に失敗する場合のログ
TaskID 1 Backing up log files to media
Worker process 1 has exited prematurely
Will mark any backups handled by worker process 1 as failed
Fatal error: Backup failed
Marking the backup of VM '' uuid 'xxxxxxxxxxxxxxxxxxx' as failed
Failed to backup selected VM(s)
VMware Plug-inはlogファイルのバックアップ時に、メモリ内にlogファイル全体を展開して処理を行いますが、logファイルのサイズが大きい場合に、その処理に数時間要してしまいます。
また、logファイルのサイズの処理に必要なメモリを確保できない場合はエラーが発生します。
<ESXi5.0 以前の場合>
VMwareのログローテーションとオプション機能を使用してlogファイルの合計サイズが数MB程度になるように設定します。
設定方法はVMware社の下記KBをご参照ください。
vmware.log のログローテーションとログ機能のオプション
http://kb.vmware.com/kb/2033243
1.ログの移動、別のディレクトリに移動する
仮想マシンを停止後、仮想マシンのログを別のディレクトリに移動してください。
2.ログの削除
仮想マシンを停止後、仮想マシンのログを削除してください。
* ログが必要ない場合は、2.のみ実施してください。仮想マシン起動後に仮想マシンのログは再作成されます。
ESXi5.1以降は、VMware側の仕様変更に伴いvmware.log のログローテーションとログ機能のオプションを使用することができません。
対処方法が難しい場合は、以下の回避方法をご検討ください。
1.loggingを無効化する
仮想マシンを停止後に 仮想マシンの設定ファイル(vmxファイル)の以下の値を変更し、
* 仮想マシンのログは無効化となりますので、ログが必要ない場合のみの対処となります。
Log rotation and logging options for vmware.log (8182749)
http://kb.vmware.com/kb/8182749
ログサイズが大きくなる前に定期的に仮想マシンのパワーオン、パワーオフを実施し、
ログを強制的にローテーションすることで、logファイルのサイズを抑えることができます。
3.VMware Plug-inをバージョンアップ
本事象はVMware Plug-in 2.7以降で修正されておりますので、VMware Plug-in 2.7未満をご利用の場合はバージョンアップをご検討ください。