NetVault 12.1 - リファレンス・ガイド

nvreportユーティリティを使用して生成したレポート・ファイルは、reportsディレクトリのoutputサブ・ディレクトリ（Windowsでは、<NetVault Backup home>\reports\outputs、Linuxでは、<NetVault Backup home>/reports/output）に保存し、必要に応じて、使用できます。たとえば、このようなレポート・ファイルをブラウザで開いて参照したり、電子メールの添付ファイルとして送信したりできます。外部レポート・ファイルを作成するには、以下のセクションで説明する手順を実行します。

•

テンプレート・ファイルの選択

•

•

•

レポート・テンプレート・ファイルには、2つのタイプがあります。

•

HTMLテンプレート・ファイル：これらのテンプレートは、NetVault WebUIで使用されます。 ‑outputdirオプションを指定して、これらのテンプレートを使用すると、HTMLベースの外部ファイルを作成できます。これらのテンプレートの詳細については、「HTMLテンプレート・ファイル」を参照してください。

•

プレーン・テキストのテンプレート・ファイル：これらのテンプレートは、ターミナル・ウィンドウで出力を表示するために、CLIユーティリティで使用されます。 ‑outputdirオプションを指定して、これらのテンプレートを使用すると、プレーン・テキストの外部ファイルを作成できます。プレーン・テキストのテンプレート・ファイルには、ファイル名に「clidefault」というテキストや、「ナイス・ネーム」に「cli default file」または「textual」というテキストが含まれます。これらのテンプレートの詳細については、「プレーン・テキストのテンプレート・ファイル」を参照してください。

レポート・ファイルを作成するには、以下のオプションを使用します。

•

-templatename：テンプレート・ファイルの「ナイス・ネーム」を指定します。

•

-templatefile：テンプレート・ファイルの名前を指定します。このオプションでは、完全なファイル・パスを指定する必要があります。レポート・テンプレートは、<NetVault Backup home>\reports\templatesディレクトリにあります。


	メモ：「-class」オプションを使用してレポート・ファイルを作成し、ターミナル・セッション・ウィンドウ以外で表示することは可能ですが、「-class」オプションの使用はお勧めしません。「-class」オプションは、デフォルトのテンプレート・ファイルで使用し、ターミナル・セッション・ウィンドウで表示するレポートを作成するように設計されています。「-class」オプションを使用すると、外部レポートで目的の結果を得ることができない場合があります。

outputdirの指定

出力ディレクトリは、Windowsでは<NetVault Backup home>\reports\output、Linuxでは、<NetVault Backup home>/reports/outputにあります。

このオプションの構文は次のとおりです。

-outputdir <サブ・ディレクトリの名前>

例：

nvreport -templatename “Executed Job History” -outputdir “Test01”

以下の点に注意します。

•

「-outputdir」オプションで既存のサブ・ディレクトリを指定すると、そのサブ・ディレクトリは上書きされます。

以下のコマンドでは、「report」という名前のサブ・ディレクトリを作成し、「output.html」というレポート・ファイルをこのディレクトリに保存します。

nvreport -templatename “Client Groups” -outputdir report

別のレポートを生成すると、既存の「report」サブ・ディレクトリと「output.html」ファイルは新しいファイルで上書きされます。

nvreport -templatename “Defined Jobs” -outputdir report

既存のレポート・ファイルを上書きしない場合は、新しいディレクトリを指定するか、‑appendoutputオプションを使用します。

•

HTMLレポート・テンプレートにはレイアウトにさまざまなアートワークが含まれます。 HTMLテンプレートを使用すると、アートワーク・ファイルは自動的に新しいサブ・ディレクトリにコピーされます。

appendoutputオプションの指定

-outputdirオプションで既存のサブ・ディレクトリが指定されると、新しいレポートが作成された場合に、上書きされます。既存のレポート・ファイルのコンテンツを保持するには、-appendoutputオプションを使用します。このオプションでは、新しいレポート・データを既存のレポート・ファイルに追加できます。

例：

nvreport -templatename "Restore Summary" -outputdir "Test01" -appendoutput

以下の点に注意します。

•

-appendoutputオプションは、-outputdirオプションと併用する必要があります。

•

このオプションを使用すると、2つの異なるタイプのテンプレートを組み合わせることができます。

•

このオプションを使用すると、HTML出力タイプとプレーン・テキスト出力タイプを組み合わせることができます。

titleオプションの使用

-titleオプションを-outputdirオプションと組み合わせて使用すると、保存したレポート・ファイルにユーザー定義のタイトルを付けることができます。このオプションの構文は次のとおりです。

-title <NewReport Title>