各Exchange Serverのリストア・シナリオには、リストア・フェーズとリカバリ・フェーズというふたつの特徴のあるフェーズがあります。
リストア・フェーズは、ストレージからローカル・ディスクへのバックアップに含まれるすべてのファイルの転送に使用されます。このプロセスは、利用可能なリストア方法の確認で定義されているリストア方法のうち1つを使用して実行することができます。
増分あるいは差分バックアップを含むリストア・シーケンスを実行する場合、リストアされた各バックアップに対してリストア・フェーズが実行されます。
標準リストアを実行するには、以下のトピックで説明する手順に従います。
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[ナビゲーション]パネルで、[リストア・ジョブ作成]をクリックします。 |
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[次へ]をクリックします。 |
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[セレクション セット作成]ページで、リストアするデータを選択します。 |
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バックアップ・ターゲットが、ディスク・アレイなどの非NetVault Backupメディアであった場合は、リストア・ジョブのファイナライズと実行に進む前に以下の情報を確認してください。 |
[セレクション・セット作成]ページで、[プラグイン・オプションの編集]をクリックして、[リストアおよびリカバリ・オプション]タブで以下のパラメータを設定します。
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[リストア方法]:以下のいずれかを選択します。 |
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[Volume Shadow Copy Service (VSS)]:選択したデータをVSS方法を使用してリストアするには、このオプションを選択します。これによりフル、差分および増分バックアップ・タイプのリカバリが可能になります。詳細は、「VSS(Volume Shadow Copy Service)バックアップ方式の確認」を参照してください。 |
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[ターゲット・ディレクトリのみへファイルをコピーする]:RAWファイルをストレージから特定のターゲット・ディレクトリにリストアする場合は、このオプションを使用します。この方法を選択した場合、データベース・リカバリはできません。この方法を使用してリストアする場合、リストア・ジョブの開始前にExchange Serverからデータベースをマウント解除する必要はありません。 |
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[リストア・オプション]:以下の利用可能なオプションを選択します。 |
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[ターゲット・ディレクトリ]:[ターゲット・ディレクトリのみへファイルをコピーする]オプションを選択した際、デフォルト・パスを使用したくない場合は、このフィールドでターゲット・パスを変更します。 |
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[最大パラレル・ストリーム数]:リストア中に使用されるパラレル・リストア・ストリームの最大数を指定します。デフォルトで、このフィールドにはバックアップの生成に使用されたExchange Serverのバージョンとエディションに基づいて利用可能な最大パラレル・ストリーム数が表示されます。 |
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[Do Not overwrite existing Files(既存のファイルを上書きしない)]:このオプションはデフォルトで選択されており、データベース・ファイル、トランザクション・ログ、および部分トランザクション・ログを含む、Exchange Serverデータベースを構成する物理ファイルに適用されます。このオプションは、前述の両方のリストア方法のオプションで使用できます。 |
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ソフト・リカバリを完了するには、このオプションを選択済みのままにして、指定したターゲット・ディレクトリ内の同じ名前のファイルが上書きされないようにします。たとえば、前回のバックアップが完了した後に作成されたトランザクション・ログおよび部分トランザクション・ログが存在するデータベース・ディレクトリにファイルをリストアする場合は、このオプションを選択すると既存のログが保持され、リカバリには既存のログに加えて、バックアップからリストアされた追加のトランザクション・ログが含まれます。 |
重要: フル・バックアップおよび増分バックアップまたは差分バックアップのシーケンスをリストアする場合は、シーケンスのそれぞれのステップで[Do Not overwrite existing Files(既存のファイルを上書きしない)]オプションに同じ設定を使用します。たとえば、ベースのフル・バックアップをリストアするときにこのオプションを選択した場合は、以降のすべての増分バックアップまたは差分バックアップでもこのオプションを選択してください。 |
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[リストア前にデータベースのマウントを解除]:実際にリストアを実行する前に、選択されているデータベースのマウントを自動的に解除するには、このオプションを選択します。VSSベース・バックアップのリストア時には、メールボックス・データベースで選択されたすべてのデータベースがマウント解除されます。また、このオプションを選択した場合、RSG内のデータベースはマウント解除されません。 |
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[データベースに「このデータベースはリストアで上書きできます」フラグを設定]:リストア操作に含まれるすべてのデータベースを自動的にリストアするには、このオプションを選択します。これにより、この操作にExchangeユーティリティを使用する必要がなくなります。Questでは、このオプションを選択しない場合、Exchange管理コンソール、Exchangeシステム・マネージャ、またはExchange管理シェルを使用して確実にリストアが完了するよう上書き権限を設定することをお勧めします。 |
重要: [このデータベースはリストアで上書きできます]チェックボックスを選択した場合、以下の制約がある点に注意してください。
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[リストア前にデータベース・レプリケーションを一時停止]:(DAGシステムのみ利用可能)このオプションを選択すると、DAGに利用可能なデータベース・コピーを含むすべてのメールボックス・データベースへのデータベース・コピーが自動的に無効化されます。 |
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[リカバリ後にデータベース・レプリケーションを更新(既存ファイルを削除し、レプリケーションを再開)]:(DAGシステムでのみ利用可能)このオプションを選択すると、DAG用にデータベース・コピーを自動的に更新します。データベース・コピーの既存ファイルが削除されると、データベース・コピーは新規データベースおよびログ・ファイルのコピーにより更新されます。この手順により既存のデータベースとログ・ファイルが削除されます。このオプションを使用してリストア・ジョブが完了するとExchange管理コンソール内のステータスは健全になるはずです。データベースのサイズ、ネットワーク帯域幅、および遅延率によっては、データベース・コピーの更新にかなりの時間を要する場合があります。 |
メモ: [リカバリ後にデータベース・レプリケーションを更新]が正常完了すると、Exchange管理コンソール内でリストアされたメールボックス・データベースの[コピー・ステータス]が[健全]の代わりに[初期化中]と表示される場合があります。ただし、このステータスは特に問題ではありません。これは、アクティブなメールボックス・データベースに対して新規ログ・ファイルが生成されると、[コピー・ステータス]は[健全]に変わるためです。 |
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[リカバリ・オプション]:以下の利用可能なオプションを選択します。 |
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リカバリの実行(リストア・シーケンスの最後ステップのみを有効にする):リストア・シーケンスの最後のジョブを実行する場合、このオプションを選択します。リストア・シーケンスにフル・バックアップしか含まれていない場合、フル・バックアップ用にこのオプションを選択します。リストア・シーケンスに増分または差分リストアが含まれる場合、リストア・シーケンスの最後のバックアップをリストアする際にこのオプションを選択します。このオプションにより、選択されていたリストア・ジョブの終了に伴い、リストア・プロセスを完了させます。つまり、Exchange Serverに必要なすべてのリカバリ・タスクを実行するよう促します。[リカバリ・オプション]セクション内の他のすべてのオプションは、このオプションが選択されない限り無効になります。 |
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[リカバリ後のデータベースをマウントする]:(デフォルトで選択)このオプションを選択すると、リストア完了後、データベース内でマウント解除されたデータベースを自動的にマウントすることができます。Questでは、このオプションはデフォルト選択のままにしておくことをお勧めします。そうでない場合、データベースをオンラインに戻すため、リストアが完了するごとに手動でデータベースをマウントします。 |
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