サポートと今すぐチャット
サポートとのチャット

NetVault Plug-in for FileSystem 13.0 - ユーザー・ガイド

前書き プラグインのインストール プラグインの設定 データのバックアップ データのリストア トラブルシューティング

SYSVOLディレクトリのリストア方法

SYSVOL(システム・ボリューム)は、ドメイン内の各ドメイン・コントローラに存在する、ファイル・システム内のフォルダや再解析ポイントの集合体です。SYSVOLは、グループ・ポリシー・オブジェクト(GPO)やスクリプトの重要な要素がファイル・レプリケーション・サービス(FRS)によってドメイン内の他のドメイン・コントローラに適切に配布されるように、それらの要素の標準的な保管場所を提供します。FRSはSYSVOLを監視しており、SYSVOLに保管されているファイルが変更されると、ドメイン内の他のドメイン・コントローラのSYSVOLフォルダに、変更されたファイルを自動的に複製します。

NetVault Plug‑in for FileSystemは、SYSVOLディレクトリについて以下のリストア方法をサポートしています。

プライマリ・リストア:SYSVOLをスタンドアローンのドメイン・コントローラにリストアする場合、または複数のドメイン・コントローラの中で最初のドメイン・コントローラにリストアする場合に使用します。一般的にプライマリ・リストアは、ドメイン内のすべてのドメイン・コントローラが失われ、バックアップからドメインを再構築するような場合にのみ必要となります。プライマリ・リストアは、最初のサーバーに対してのみ選択します。すでに他のサーバーにSYSVOLをリストアしている場合は、プライマリ・リストアを使用してはいけません。
[権限のあるリストア]:SYSVOLの変更をロールバックする複数のドメイン・コントローラがあり、リストアしたデータを他のすべてのサーバーに複製する場合に使用します。
[権限のないリストア]:レプリケーション環境内の1台のドメイン・コントローラにデータをリストアし、そのデータを他のサーバーに複製しない場合に使用します。

前提条件

リストアを開始する前に、以下の条件を満たしていることを確認する必要があります。

ターゲット・サーバーがWindowsドメイン・コントローラの場合は、[ディレクトリ・サービス復元モード]で開始します。このモードでサーバーを起動するには、起動時にF8キーを押して、起動方法の一覧から[ディレクトリ・サービス復元モード]を選択します。

システム状態データのリストア

1
[ナビゲーション]パネルで、[リストア・ジョブ作成]をクリックします。
3
[セレクション・セット作成]ページで、リストアするデータを選択します。
重要: ドメイン・コントローラでは、システム状態のバックアップとリストアに、必ずCドライブを含める必要があります。Cドライブを含めると、グループ・ポリシー・オブジェクト(GPO)に関するすべての情報が、バックアップおよびリストアの実行中に収集されます。

システム状態データのみをバックアップまたはリストアする場合、バックアップからリストアされるGPOを編集することはできません。リストアされたGPOの編集を試みると、次のエラー・メッセージが表示されます。

「グループ・ポリシー・オブジェクトを開くことができませんでした。適切な権利がない可能性があります」

4
[セレクション・セット作成]ページで、[プラグイン・オプションの編集]をクリックします。
6
[システム状態]で、[活動中のリストア]オプションが選択されていることを確認します。
メモ: 稼働中のシステムに影響を与えずにシステム状態データのコピーを作成するには、[ファイルへのリストア]オプションを選択して、データをリストアする場所へのフル・ファイル・パスを入力します。ただしこれは、専門知識のあるユーザー向けのオプションです。Questは、この方法でリストアされたデータの使用方法について、いかなるサポートも説明も提供いたしません。
[プライマリSYSVOLリストア]:ドメインを再構築する場合にのみ、このチェック・ボックスを選択します。このオプションを使って、スタンドアロンのドメイン・コントローラをリストアするか、または複数のドメイン・コントローラの中で最初のドメイン・コントローラをリストアすることができます。
[権限のあるSYSVOLリストア]:システムを既知の状態にリストアし、リストアしたデータを他のすべてのサーバーに複製する場合に、このチェック・ボックスを選択します。
[権限のないSYSVOLリストア]:1台のドメイン・コントローラをリストアし、標準の複製プロセスを通してリストアしたデータを更新する場合は、このチェック・ボックスを選択します。
8
[保存]をクリックして設定を保存し、[次へ]をクリックします。

Windows 2008でのクラスタ・データベースのリストア

Windows 2008の場合、NetVault Plug‑in for FileSystemはクラスタ・データベースのバックアップとリストアにVSSを使用します。この機能を使用するには、Windowsクラスタ・サービスが動作している必要があります。NetVault Plug‑in for FileSystemは、権限のあるリストア・スキーマのみをサポートしています。アクティブ-アクティブ・クラスタの場合、リストア操作実行時にVSSが他のノードを停止します。リストア完了後、これらのノードは手作業で再開する必要があります。Windows 2008で、以下のリストア・オプションは利用できません。

関連ドキュメント

The document was helpful.

評価を選択

I easily found the information I needed.

評価を選択