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NetVault Plug-in for Oracle 11.2 - ユーザー・ガイド

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その他のパラメータ:「format」節

「format」節は、バックアップ・ピースまたは作成されるイメージ・コピーのファイル名を作成するためのパターンを指定します。本プラグインでは、format節で変数として使用できる追加パラメータが用意されています。以下の3つの変数を使用することで、バックアップ・ジョブの3つのパラメータを指定できます。

format節はrunブロック内で使用され、構文のbackupコマンドの直後に記述します。「%d_%u_%p_%c」変数の前のコロンは必ず含める必要があります。また、「%d_%u_%p_%c」変数は非常に重要です。これは通常Oracle®が生成した一意の文字列を使用してNetVault Backupメディア・マネージャが内部で個別のバックアップ・セグメントを識別するためです。

この節では、指定された順序で特定の変数が記述されます(たとえば、変数_1変数_2、および変数_3)。各変数は、以下の表で示すように、NetVault BackupおよびRMANの特定の値に対応します。コマンドの各変数は、コロン(:)で区切って入力し、「%d_%u_%p_%c」変数の前のコロンも含める必要があります。

表2. 変数

<変数_1>

NetVault Backupサーバー名:バックアップ・ジョブの実行元であるNetVault BackupサーバーのNetVault Backupマシン名。この値は必須です。

<変数_2>

ターゲット・セット名:特定のデバイスをバックアップ対象にするために、Oracle® RMANバックアップ用に作成されたターゲット・セットを指定します。NetVault Backupのデフォルト設定である任意のデバイスを使用する場合は、このオプションをそのままにします。このオプションは、[設定]ダイアログ・ボックスで指定されたCLIバックアップ・ターゲット・セットより優先されます。ターゲット・セットについて詳しくは、『Quest NetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』のセレクション・セットの説明を参照してください。

<変数_3>

詳細設定セット名:Oracle RMANバックアップで使用するために作成された詳細設定セットを指定します。NetVault Backupのデフォルトの詳細設定を使用する場合は、このオプションをそのままにします。このオプションは、[設定]ダイアログ・ボックスで指定された[CLIバックアップ詳細設定セット]より優先されます。

[CLIバックアップ詳細設定セット]オプションを設定する場合、[詳細設定]タブの[バックアップ寿命]フィールドで[フル・バックアップ]ではなく、[期間指定日/週/年]オプションを指定する必要があります。CLIベースのRMANバックアップでは、フル・バックアップ用の世代管理はサポートされていないため、[フル・バックアップ]が指定されている場合、バックアップが予期せず期限切れになる可能性があります。詳細設定オプションについて詳しくは、『Quest NetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』のセレクション・セットの説明を参照してください。

「%d_%u_%p_%c」

これらの値は、固有のRMAN識別子です(Oracle環境変数)。Oracleはこの変数を使用して文字列を生成し、これを使用してNetVault Backup Media Managerは個別のバックアップ・セグメントを識別します。

%d:データベースの名前を指定します。
%u:圧縮されたバックアップ・セットまたはイメージ・コピーの番号と、バックアップ・セットまたはイメージ・コピーが作成された時刻で構成される8文字の名前を指定します。
%p:バックアップ・セット内のピースの番号を指定します。
%c:一連の複製されたバックアップ・ピース内のバックアップ・ピースのコピー番号を指定します。
メモ: または「%d_%s_%t」、あるいは一意の識別子を生成する別のキーワードの組み合わせを使用することもできます。formatSpecサブ節で使用できる代替変数については、Oracleのドキュメントを参照してください。

その他のパラメータ:「send」節および「PARMS」節

このトピックで説明するパラメータを「send」または「PARMS」のいずれかのコマンドで使用して、コマンド・ラインから実行するバックアップ・ジョブに対してNetVault Backupオプションを設定します。このトピックでは、「send」および「PARMS」節の動作について説明します。

「send」節「send」節で指定されたパラメータは特定のジョブに適用されます。
send '<変数>=<値>';
この例では、「NV_TARGET_MEDIA」コマンドは、SBT_TAPEチャネル「ch1」のみに影響します。
「send」節はRunブロック内で使用され、構文内で「allocate」コマンドの直後で指定されます。
「PARMS」節「PARMS」節で指定されたパラメータは、Oracle®インスタンスから実行されるすべてのジョブに適用されます。
PARMS="ENV=(<変数>=<値>)"
この例では、コマンド「NV_TARGET_MEDIA」は、「SBT_TAPE」チャネル「ch1」と、もう一方のRunブロックに設定されたその他すべてのチャネルに影響します。
「PARMS」節はRunブロック内で使用され、構文内で「allocate」コマンドの直後で指定されます。

以下の表で、「send」節と「PARMS」節で使用可能な変数を説明します。

表3. 変数

これらの変数を使用して、バックアップまたはリストアを実行するNetVault Backupユーザーおよびパスワードを設定します。これらの変数は、バックアップまたはリストアを実行する、NetVault Backupのデフォルト・ユーザーまたはデフォルト以外のユーザーにパスワードが定義されている場合に設定されます。

send 'NETVAULTCLIPASSWORD=<パスワード>';
メモ: NETVAULTCLIPASSWORD変数の使用は、セキュリティ・リスクを伴います。「NetVault Backup 「nvpluginaccess」ユーティリティの実行」で説明しているnvpluginaccessユーティリティを使用することをお勧めします。NETVAULTCLIPASSWORD変数が実装されている場合、NetVault Backupのパスワードがプレーン・テキストで表示されます。

この変数を使用して、作成された詳細設定オプションのテンプレートを指定します。これは、バックアップ中にNetVault Backup詳細設定オプションの特定セットをターゲットとするOracle® RMAN CLIバックアップで使用されます。このパラメータは、[設定]ダイアログ・ボックスで指定された[CLIバックアップ詳細設定セット]より優先されます。

詳細設定オプションについて詳しくは、『Quest NetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』のセレクション・セットの説明を参照してください。

この変数を使用して、ジョブに対するメディアが他に存在しない場合に、任意のブランク・メディアに自動的にラベルを付けて使用します。以下の値を指定できます。

この変数を使用して、ターゲット・メディア上でのバックアップの有効期間を制御します。以下の値を指定できます。

中括弧内のパラメータは省略可能です。Countとともにfullを指定すると、保存されるバックアップの世代数が指定されます。このパラメータはデフォルトです。つまり、countとともに何も指定しない場合、バックアップの有効期間にわたりバックアップのバージョン数が指定されます。Daysweeks、またはyearsは、それぞれバックアップが削除されるまでに保存される日数、週数、または年数を指定します。

この変数を「PARMS」節に使用してOracleインスタンス全体に対するデフォルトNetVault Backupサーバーを確立します。

この変数を使用して、特定のメディア・グループをそのグループ・ラベルに基づいて選択します。この変数は、「NV_TARGET_MEDIA」変数とともに使用する必要があります。それ以外の場合は、無効になります。

この変数を使用してCLIタスクに対するNetVault Backupジョブ優先度を設定します。優先度レベルは「1」(最高優先度)から「100」(最低優先度)で入力できます。このパラメータを指定しない場合、優先度はデフォルトの「30」になります。

この変数を使用して、ジョブにタイトルを指定します。Questでは、この変数は、ジョブ単位ごとに「send」コマンドとのみ使用することをお勧めします。これは、「PARMS」節とともに適用した場合に、後続のすべてのジョブにこのジョブ・タイトルが指定されることを回避するためです。

この変数を使用して、特定のメディアをそのメディア・ラベルに基づいて選択します。この変数は、「NV_TARGET_MEDIA」変数とともに使用する必要があります。それ以外の場合は、無効になります。

この変数を使用して、バックアップ・データをネットワーク上に転送する前に圧縮します。これは、[詳細設定]タブの[ネットワーク圧縮]オプションと類似した機能です。以下の値を指定できます。

この変数は「PARMS」節と併用して、バックアップが実行されたNetVault Backupクライアント・マシン名のマシン名を確立します。

この変数を使用してバックアップ・ジョブの完了後にスクリプトを実行します。実行するスクリプトは、Oracleデータベース・サーバーの「...\netvault\scripts」サブディレクトリに保存する必要があります。
「...」は、NetVault Backupのインストール場所へのフル・パスです。

この変数を使用してバックアップ・ジョブの実行前にスクリプトを実行します。実行するスクリプトは、Oracleデータベース・サーバーの「...\netvault\scripts」サブディレクトリに保存する必要があります。「...」は、NetVault Backupのインストール場所へのフル・パスです。

この変数を使用して、runブロックで「PARMS」節を使用した後にOracle環境をリセットします。

この変数を使用して、特定のメディアを再利用可能として設定します。以下の値を指定できます。

この値をNeverに設定すると、再利用可能なメディアはバックアップで使用されません。このパラメータの値をAnyに設定すると、事前に再利用可能として指定されたメディアがバックアップで使用されます。With same group label as the target mediaに設定すると、指定したグループ・ラベルを含み、事前に再利用可能として指定されたメディアがバックアップで使用されます。

この変数を使用して、Oracle RMAN CLIリストアに使用するために作成したリストア・デバイス・ソース・セットを指定します。この変数により、リストア時に、デバイスおよびデバイス・オプションの特定のNetVault Backupセットを対象にすることができます。NetVault Backupのデフォルト設定である任意のデバイスを使用する場合は、このオプションを使用しないよう注意してください。

メモ: この変数を使用するには、[リストア・オプション]タブの[復元のコピー元]オプションで作成したリストア・デバイス・ソース・セットを指定します。このとき、NetVault Backupバックアップ・ターゲット・セットは使用しないよう注意してください。これは、NetVault Backupバックアップ・ターゲット・セットがバックアップ中に指定したターゲット・デバイスによって使用されるためです。NetVault Backupリストア・デバイス・ソース・セットは、リストア中にソース・デバイスとデバイス・オプションのセットを指定するために使用されます。

この変数は、RMAN CLI内で「send」または「PARMS」節を使用して設定します。

[「send」の使用]:このパラメータ指定は特定ジョブに限り適用します。

send '<変数>=<値>';
[「PARMS」の使用]:このパラメータ指定は、Oracleインスタンスから実行するすべてのジョブに適用します。

PARMS=“ENV=(<変数>=<値>)

この変数を使用して、Oracle RMAN CLIバックアップに使用するために作成したスケジュール・セットを指定します。これを使用して、既存スケジュール・セットをバックアップ中に指定または再利用することができます。

スケジュール・セットついて詳しくは、『Quest NetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。

この変数を使用して、ターゲット・デバイス内のメディアを設定します。以下の値を指定できます。

[グループに属さない任意のメディア]:グループ・ラベルが割り当てられていないメディアを対象とします。
[任意]:利用可能なメディアを対象とします。
[MID]:メディア・ラベルに基づいて特定のメディアを対象とします(この変数とともにNV_MID_LABEL変数を使用し、利用可能なメディア名を指定する必要があります)。
[グループ・ラベル]:グループ・ラベルに基づいて特定グループのメディアを対象とします(この変数とともにNV_GROUP_LABEL変数を使用し、利用可能なグループ・ラベルを指定する必要があります)。

この変数を使用して、作成されたTarget Setを指定します。これは、バックアップ中に特定のNetVault Backupデバイスを対象とするOracle RMAN CLIバックアップに使用されます。NetVault Backupのデフォルト設定である任意のデバイスを使用する場合は、このオプションをそのままにします。このパラメータは、[設定]ダイアログ・ボックスで指定されたCLIバックアップ・ターゲット・セットより優先されます。

ターゲット・セットについて詳しくは、『Quest NetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』のセレクション・セットの説明を参照してください。

この変数を使用してバックアップ・ジョブの完了を確認します。以下の値を指定できます。

Trueを設定した場合、データ転送が確認され、NetVault Backupジョブ・ログに「Backup job has verified successfully.(バックアップ・ジョブの検証に成功しました。)」というジョブ・メッセージが追加されます。

「PARMS」節を使用した後に、以下のいずれかの構文を使用してRMAN環境をリセットします。

重要: NETVAULTCLIACCOUNT変数およびNETVAULTCLIPASSWORD変数を設定した ターミナル・セッションまたはウィンドウを閉じます。

NetVault Backupメディア名の照会

本プラグインを使用して実行されるRMAN CLIバックアップの場合、SQL*Plusを使用して、RMANバックアップ・ピースが格納されている物理メディアを特定できます。以下の例は、Oracle® SQL*Plusを使用してメディア情報を照会する方法を示します。

SQL*Plusは、以下の形式を使用してメディア情報を表示します。

mediaフィールドに表示される文字列には次のような特徴があります。
tape_barcodeは、かっこ内に表示されます。
tape_media_labelがない場合、メディア・ラベルはデフォルトで「MMS NetVault Backup Tape」になります。

CLIベースのリストアを実行する

この形式のリストアは、RMAN CLIユーティリティを使用して実行します。このユーティリティを使用することで、バックアップの作成方法に関わらずリストアを実行できます。つまり、本プラグインまたはコマンド・ラインから実行できます。RMANコマンドについて詳しくは、『Oracle® Database Backup and Recovery Reference Guide』を参照してください。

重要: この形式のリストアはOracleデータベース・サーバー上のターミナル・セッションからローカルで開始されますが、必要に応じてジョブの進捗状況をNetVault Backup WebUIの[ジョブ・ステータス]ページで監視できます。ただし、NetVault Backupサーバーが制御しているデバイスに含まれるメディアからデータをリストアする場合に限られます。
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