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SharePlex 11.4 - 管理者ガイド

このガイドについて このガイドで使用される表記規則 SharePlexの概要 SharePlexの実行 SharePlexの複数のインスタンスの実行 sp_ctrlでのコマンドの実行 SharePlexパラメータの設定 データレプリケーションの設定 コンテナデータベースとの間のレプリケーションの設定 名前付きキューの設定 分割レプリケーションの設定 変更履歴ターゲットへのレプリケーションの設定 レプリケーション戦略の設定 DDLレプリケーションの設定 エラー処理の設定 データトランスフォーメーションの設定 セキュリティ機能の設定 SharePlexユーザのセキュリティグループへの割り当て 本番システムでのレプリケーションの開始 SharePlexの監視 レプリケーションの問題の防止と解決 非同期データのrepair Captureプロセスの調整 Postプロセスの調整 Oracleフェールオーバー後のレプリケーションのリカバリ アクティブなレプリケーション環境に対する変更 Oracleアプリケーションのパッチまたはアップグレードの適用 ソースまたはターゲットのOracleデータのバックアップ トラブルシューティングのヒント 付録A: ピアツーピア図 付録B: SharePlex環境変数

設定ファイル内のターゲット仕様

設定ファイル内のターゲット指定

次の表は、設定ファイルでターゲットテーブルまたはテーブル以外のターゲットを指定する方法を示しています。

ターゲット ターゲット指定 説明
データベーステーブル tgt_owner.table

データベーステーブルの完全修飾名。詳細については、「オブジェクト名の修飾方法ページを参照してください。

データベースシーケンス

tgt_owner.sequence

シーケンスの完全修飾名。詳細については、「オブジェクト名の修飾方法

ファイル !file[:tgt_owner.table]

!file指定子は、変更操作をファイルにSQL、XML、またはJSON形式で書き込むようPostに指示します。ファイル名はSharePlexによって内部的に適用されます。

オプションで、最終的にデータベーステーブルに適用するプロセスでデータを消費する場合は、ターゲットテーブルの完全修飾名を指定できます。

JMS !jms[:tgt_owner.table]

!jms指定子は、変更操作をJMSキューまたはトピックにXML形式で書き込むようPostに指示します。キュー名やトピック名は、targetコマンドを使用して定義できます。

オプションで、最終的にデータベーステーブルに適用するプロセスでデータを消費する場合は、ターゲットテーブルの完全修飾名を指定できます。

Kafka

!kafka[:tgt_owner.table]

!Kafka指定子は、変更操作をKafkaトピックにXMLまたはJSON形式で書き込むようPostに指示します。トピック名は、targetコマンドを使用して定義できます。

オプションで、最終的にデータベーステーブルに適用するプロセスでデータを消費する場合は、ターゲットテーブルの完全修飾名を指定できます。

変更履歴テーブル

!cdc:tgt_owner.table

!cdc指定子は、古いデータに新しいデータをオーバーレイするのではなく、データの変更ごとに新しい行としてテーブルに挿入するようPostに指示します。変更履歴テーブルの完全修飾名を指定します。

詳細については、変更履歴ターゲットへのレプリケーションの設定を参照してください。

設定ファイル内のルーティング仕様

設定ファイル内のルーティング指定

以下の説明では、ソースデータの送信先に基づいてルーティングマップを作成する方法を示します。ルーティングマップにより、レプリケートされたデータが正しいターゲットシステム上の正しいターゲットに送信されます。

この設定のコンポーネントの詳細については、以下を参照してください。

設定ファイル内のデータベース指定

設定ファイル内のターゲット指定

1つのターゲットへのルーティング

単純なルーティングマップは、1つのソースオブジェクトからレプリケートされたデータを1つのターゲットオブジェクトに送信します。

datasource_specification
src_owner.table tgt_owner.table2 host2[@database_specification]
src_owner.table tgt_owner.table3 host3[@database_specification]

クラウドサービスへのルーティング

Amazon AWSのEC2およびRDS、Microsoft AzureのAzure SQL、PostgreSQLのGoogle Cloud SQL、Oracle Cloud InfrastructureのCompute Virtual Machinesなど、クラウドサービスによってホストされているデータベースターゲットには、特別なルーティング要件があります。サービスがInfrastructure as a ServiceIaaSであるか、Platform as a ServicePaaSであるかによって、SharePlexのインストール方法と設定方法が異なります。以下で、これらの要件について説明します。

IaaSターゲット

IaaSクラウドサービスでホストされているデータベースターゲットにレプリケートする場合は、ルーティングマップのターゲットホストとして完全なエンドポイントURLを指定します。

datasource_specification
src_owner.table tgt_owner.table2 endpointURL@database_specification
src_owner.table tgt_owner.table3 endpointURL@database_specification

例えば、次のルーティングマップはAmazon EC2上のクラウドデータベースへのルートを示します。

ec2-12-345-678-910.compute-1.amazonaws.com@o.myora

別の方法として、ローカルhostsファイルでクラウドサービスのプライベートIPアドレスを短縮名にマッピングし、その名前をルーティングマップのホストとして指定することもできます。以下に例を示します。

shortname@o.myora

PaaSターゲット

PaaSクラウドサービスでホストされているデータベースターゲットにレプリケートする場合は、特別なインストール、セットアップ、ルーティングの要件があります。SharePlexはPaaSクラウドサーバに直接インストールできないため、ソースサーバまたは中間サーバにSharePlexをインストールして、そこからPostがターゲット・クラウド・データベースに接続する必要があります。詳細については、『 SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「クラウドホスト型データベースのインストールとセットアップ 」を参照してください。

複数のターゲットへのルーティング

複合ルーティングマップは、1つのソースオブジェクトからレプリケートされたデータを複数のターゲットオブジェクトに送信します。これにより、ルートごとに個別の設定エントリを入力するのではなく、すべてのルートに対してソースとターゲットのオブジェクトを一度指定するだけで済みます。複合ルーティングマップでは、ターゲット指定は1つしか使用できないため、以下のようにすべてのターゲットオブジェクトは同一である必要があります。

  • すべて1つのタイプ: すべて同じデータベース・オブジェクト・タイプ、またはすべてJMSキュー、またはすべてJMSトピック、またはすべてKafkaトピック、またはすべてファイルこれらの組み合わせは不可
  • JMS、Kafka、またはファイルのターゲット指定内のテーブル指定も含め、すべて同じ完全修飾名を持ちます。
  • 列のマッピングまたはキーのマッピングはすべて同一とします使用する場合。これらのマッピングの詳細については、以下を参照してください。

注意:
datasource_specification
src_owner.table tgt_owner.table

host1[@database_specification]+host2[@database_specification][...]

同一システム上のオブジェクト間のルーティング

以下の項目間でレプリケートできます。

  • Oracleの場合、同一システム上の同一データベースまたは異なるデータベースにあるオブジェクト間でレプリケートできます。所有者が異なる限り、同じ名前のオブジェクト間でレプリケートできます。

SharePlexが同一システム上のオブジェクト間でレプリケートする場合、ImportプロセスおよびExport プロセスは作成されません。以下のルーティングマップを使用することで、SharePlexに強制的にImportプロセスおよびExport プロセスを作成させることができます。ImportプロセスおよびExportプロセスが不要な場合は、ルーティングマップのhost*の部分を省略します。

同一システム上の同一または異なるデータベース内のオブジェクトへのレプリケーションの設定
datasource_specification
src_owner.table tgt_owner.table

host*host[@database_specification]

ルーティングの制限

  • デフォルトでは、SharePlexは最大19の直接ターゲットシステムへのレプリケーションをサポートしています。これは、exportキューを読むことができるプロセスの最大数です。19を超えるターゲットにレプリケートするには、名前付きexportキューを使用します。キューを追加するごとに、19の追加ターゲットにレプリケートできます。詳細については、名前付きexportキューの設定を参照してください。
  • システム上のsp_copの各インスタンスは、最大1024の異なるルートを許可します。この制限には、異なる名前付きpostキューを使用する各ルートも含まれます名前付きpostキューの設定ページを参照。レプリケーション戦略により1024を超えるルートが必要な場合は、1つまたは複数の中間システムを使用して、複数のsp_copインスタンスにルートを分割することを検討してください。詳細については、データを共有または配布するためのレプリケーションの設定を参照してください。
  • デフォルトでは、各sp_copインスタンスは、システム上に合計25個のキューを許可します。ソースシステムには常に1つのcaptureキューが存在し、ターゲットシステムには1つのpostキューが存在します。したがって、ソースシステムには最大24個の名前付きexportキューを、ターゲットシステムには最大24個の名前付きpostキューを持つことができます。システムがソースとターゲットの両方を兼ねている場合、captureキューとpostキューの両方を持つことになります。この場合、どちらのタイプでもあるいは両方の組み合わせでも、最大23個の名前付きキューを作成できます。システムメモリに余裕がある場合は、SP_QUE_MAX_QUEUESパラメータを設定することによって、許可されるキューの数を変更することができます。このパラメータの詳細については、『SharePlexリファレンスガイド』を参照してください。

設定例

データソースとターゲットによる設定例

ここに示すのは、考えられるデータソースの種類とターゲットの種類に応じた基本的な設定ファイルの例です。

通常のOracleインスタンスから通常のOracleインスタンスへのレプリケーション

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_owner.table tgt_owner.table

host@o.SID

次の例では、OracleインスタンスoraAからテーブルSCOTT.EMPを、ターゲットシステムsysprod上のOracleインスタンスoraBのターゲットテーブルSCOTT.EMP2にレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    SCOTT.EMP2    sysprod@o.oraB

OracleからPaaS CloudのターゲットのOracleへのレプリケーション

オンプレミスまたはIaaSベースのOracleソースから、PaaSクラウドでホストされているターゲットのOracleデータベースにレプリケートするには、SharePlexターゲットコンポーネントImport および Postをソースサーバまたは中間サーバで実行する必要があります。PostはTNSエイリアスを使用するリモート接続を介して接続します。このトポロジーをセットアップするには、『 SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「クラウドホスト型データベースのインストールとセットアップ 」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_owner.table tgt_owner.table

source_or_intermediary_host@o.SID

次の例では、OracleインスタンスoraAからテーブルSCOTT.EMPを、PaaSクラウドOracleインスタンスoraBのターゲットテーブルSCOTT.EMP2にレプリケートします。Postは中間ターゲットシステムsysprod2で実行されます。

datasource:o.oraA
SCOTT.EMP     SCOTT.EMP2    sysprod2@o.oraB

通常のOracleインスタンスからオープン・ターゲット・データベースへのレプリケーション

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_owner.table tgt_owner.table host@r.database_name

次の例では、OracleインスタンスoraAからテーブルSCOTT.EMPを、ターゲットシステムsys2上のOpen TargetデータベースmydbのターゲットテーブルScott2.Emp2にレプリケートします。ターゲットテーブルは大文字と小文字が区別されます。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    "Scott2"."Emp2"    sys2@r.mydb

通常のOracleインスタンスからXMLまたはSQL形式のファイルへのレプリケーション

Datasource:o.SID
src_owner.table !file host

次の例では、OracleインスタンスoraAからテーブルSCOTT.EMPを、ターゲットシステムsysprod上のファイルにレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    !file    sysprod 

通常のOracleインスタンスからJMSキューまたはトピックへのレプリケーション

Datasource:o.SID
src_owner.table !jms host

次の例では、OracleインスタンスoraAからテーブルSCOTT.EMPを、ターゲットシステムsysprod上のJMSキューにレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    !jms    sysprod

通常のOracleインスタンスからKafkaトピックへのレプリケーション

Datasource:o.SID
src_owner.table !kafka host

次の例では、SharePlexターゲットシステムsysprodを使用して、OracleインスタンスoraAからテーブルSCOTT.EMPをKafkaトピックにレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    !kafka    sysprod

SSL暗号化を使用したOracleからKafkaへのレプリケーション

この設定はKafkaターゲットに適用できます。

前提条件:

SSL暗号化を使用したレプリケーションを開始する前に、Kafkaにデータをポストするために、以下のパラメータを使用してKafkaターゲットを設定します。

  • sp_ctrl target x.kafka set kafka broker = <kafka-server-hostname>:<Kafka-server-port>
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka security.protocol = SSL
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka ssl.ca.location = <ca-cert-file-path>
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka ssl.certificate.location = <.pem-file-path>
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka ssl.key.location = <ssl-key-file-path>
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka ssl.key.password = <key-password>
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka sasl.mechanisms = PLAIN
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka api.version.request = true
注意:
  • <>内の値はすべて、Kafkaプロデューサーからの実際のパラメータに置き換える必要があります。

  • ターゲットKafkaレプリケーションパラメータを設定する前に、Posterを停止してからパラメータを設定し、その後Posterを起動する必要があります。

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_owner.table !kafka host

例:

次の例では、SharePlexターゲットシステムsysprodを使用して、OracleインスタンスoraAからテーブルSCOTT.EMPをKafkaサーバにレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    !kafka    sysprod

SASL認証を使用したOracleからKafkaへのレプリケーション

この設定はKafkaターゲットに適用できます。

前提条件:

SASL認証を使用したレプリケーションを開始する前に、Kafkaにデータをポストするために、以下のパラメータを使用してKafkaターゲットを設定します。

  • sp_ctrl target x.kafka set kafka api.version.request=true
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka sasl.mechanisms=PLAIN
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka sasl.username=<username>
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka sasl.password=<password>
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka security.protocol=SASL_PLAINTEXT
注意:
  • <>内の値はすべて、Kafkaプロデューサーからの実際のパラメータに置き換える必要があります。

  • ターゲットKafkaレプリケーションパラメータを設定する前に、Posterを停止してからパラメータを設定し、その後Posterを起動する必要があります。

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_owner.table !kafka host

例:

次の例では、SharePlexターゲットシステムsysprodを使用して、OracleインスタンスoraAからテーブルSCOTT.EMPをKafkaサーバにレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    !kafka    sysprod

Kerberos認証を使用したOracleからKafkaへのレプリケーション

この設定はKafkaターゲットに適用できます。

前提条件:

kerberos認証を使用したレプリケーションを開始する前に、Kafkaにデータをポストするために、以下のパラメータを使用してKafkaターゲットを設定します。

  • sp_ctrl target x.kafka set kafka sasl.kerberos.keytab = <kerberos-keytab-file>
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka sasl.kerberos.kinit.cmd = <kerberos-kinit-cmd>

注意: {broker.name}プロパティは、sp_ctrl target x.kafka set kafka sasl.kerberos.kinit.cmd = <kerberos-kinit-cmd>パラメータではサポートされなくなりました。

  • sp_ctrl target x.kafka set kafka sasl.kerberos.min.time.before.relogin = <relogin-time>
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka sasl.kerberos.principal = <kerberos-principal>
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka sasl.kerberos.service.name = <kerberos-service-name>
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka sasl.mechanisms = GSSAPI
注意:
  • <>内の値はすべて、Kafkaプロデューサーからの実際のパラメータに置き換える必要があります。

  • ターゲットKafkaレプリケーションパラメータを設定する前に、Posterを停止してからパラメータを設定し、その後Posterを起動する必要があります。

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_owner.table !kafka host

例:

次の例では、SharePlexターゲットシステムsysprodを使用して、OracleインスタンスoraAからテーブルSCOTT.EMPをKafkaサーバにレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    !kafka    sysprod

mTLS認証を使用したOracleからKafkaへのレプリケーション

この設定はKafkaターゲットに適用できます。

注意: ターゲットKafkaレプリケーションパラメータを設定する前に、Posterを停止してからパラメータを設定し、その後Posterを起動する必要があります。

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_owner.table !kafka host

例:

次の例では、SharePlexターゲットシステムsysprodを使用して、OracleインスタンスoraAからテーブルSCOTT.EMPをKafkaサーバにレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    !kafka    sysprod

OracleからAzure Event Hubsへのデータレプリケーション

ソースからAzure Event Hubsにデータをレプリケートするために、この設定を行う必要があります。SharePlex for Kafkaは、Kafka Event Hubsコネクタを通じてAzure Event Hubsと通信するために使用されます。

前提条件:

レプリケーションを開始する前に、Azure Event Hubsにデータをポストするために、以下の Kafkaパラメータを使用してSharePlexソースマシンを設定します。

  • sp_ctrl Target x.kafka set kafka api.version.request = true
  • sp_ctrl target x.kafka set kafka broker = <Azure Event Hubs namespace>:<Kafka-server-port>
  • sp_ctrl Target x.kafka set kafka sasl.mechanisms = PLAIN
  • sp_ctrl Target x.kafka set kafka sasl.username = $ConnectionString
  • sp_ctrl Target x.kafka set kafka sasl.password =<Event Hubs名前空間で生成されたプライマリキー>
  • sp_ctrl Target x.kafka set kafka security.protocol = SASL_SSL
  • sp_ctrl Target x.kafka set kafka topic = <Event Hubs名前空間内で生成されたKafka Event Hubsトピック>
注意:
  • <>内の値はすべて、Azure Event Hubからの実際のパラメータに置き換える必要があります。

  • ターゲットKafkaレプリケーションパラメータを設定する前に、Posterを停止してからパラメータを設定し、その後Posterを再起動する必要があります。

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_owner.table !kafka src_hostname

 

例:

次の例では、SharePlexターゲットシステムsysprodを使用して、OracleインスタンスoraAからテーブルSCOTT.EMPをAzure Event Hubにレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    !kafka    sysprod

OracleからSQL Serverへのレプリケーション

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_owner.table dst_owner.table dst_hostname

例:

次の例では、Oracle インスタンスoraAからテーブル SCOTT.EMPを、ホストsysprod上のMS SQL Serverにレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    SCOTT.EMP   sysprod@r.sp_ss

OracleからAzure SQLデータベースへのデータレプリケーション

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_owner.table dst_owner.table dst_hostname

例:

次の例では、OracleインスタンスoraAからテーブル SCOTT.EMPを、ホストsysprod上のAzure SQLデータベースにレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    SCOTT.EMP    sysprod@r.azuresqldb

OracleからPostgreSQLデータベースへのデータレプリケーション

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_owner.table dst_owner.table dst_hostname

例:

次の例では、Oracle インスタンスoraAからテーブル SCOTT.EMPを、ホストsysprod上のPostgreSQLターゲットサーバにレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    SCOTT.EMP    sysprod@r.sp_ss

OracleからMySQLデータベースへのデータレプリケーション

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_owner.table dst_owner.table dst_hostname

例:

次の例では、OracleインスタンスoraAからテーブル SCOTT.EMPを、ホストsysprod上のMySQLターゲットサーバにレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    SCOTT.EMP    sysprod@r.sp_ss

図2: コンテナデータベースCDB内のOracleプラガブルデータベースPDBとの間のレプリケーション*

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.PDBalias
src_owner.table tgt_owner.table

host@o.PDBalias

この例では、aliasAのTNSエイリアスを使用するOracle PDBからテーブルSCOTT.EMP を、ターゲットシステムsysprod上のaliasBのTNSエイリアスを使用するOracle PDB内のターゲットテーブルSCOTT.EMPにレプリケートします。

Datasource:o.aliasA
SSCOTT.EMP SCOTT.EMP sysprod@o.aliasB

* Oracle PDBから他のサポートされているターゲットにデータをレプリケートすることもできます。詳細については、キャプチャとデリバリの設定を参照してください。

変更履歴ターゲットを維持するためのレプリケーション

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource: o.SID

src_owner.table

!cdc:tgt_owner.table

host@c.SID

次の例では、OracleインスタンスoraAからテーブルSCOTT.EMPを、ターゲットシステムsysprod上のOracleインスタンスoraB内の変更履歴ターゲットテーブルSCOTT.EMP2にレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    !cdc:SCOTT.EMP2    sysprod@c.oraB

詳細については、変更履歴ターゲットへのレプリケーションの設定を参照してください。

拡張データ型を使用したOracleからOracleへのデータレプリケーション

OracleからOracleへ拡張データ型を使用してデータをレプリケートするには、この設定を行う必要があります。

前提条件:

Oracleデータベースが拡張データ型をサポートしている必要があります。

制限事項:

ターゲットタイプがSQL、JMS、File、Kafkaの場合、SharePlexは拡張データ型のデータをレプリケートしません。

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_owner.table tgt_owner.table

host@o.SID

次の例では、OracleインスタンスoraAからテーブルSCOTT.EMPを、ターゲットシステムsysprod上のOracleインスタンスoraBのターゲットテーブルSCOTT.EMP2にレプリケートします。

Datasource:o.oraA
SCOTT.EMP    SCOTT.EMP2    sysprod@o.oraB

OracleからSnowflakeへのデータレプリケーション

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:o.SID
src_schema.table dst_schema.table dst_hostname

例:

次の例では、OracleインスタンスoraAからテーブルscott.empを、ホストsysprod上のSnowflakeにレプリケートします。

Datasource:o.oraA
"scott"."emp"    "SCOTT"."EMP"    sysprod@r.dbname

PostgreSQLからPostgreSQLデータベースへのデータレプリケーション

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:r.dbname
src_schema.table dst_schema.table dst_hostname

例:

次の例では、PostgreSQLインスタンスdbnameAからテーブルSCOTT.EMPを、ホストhostB上のPostgreSQLターゲットサーバにレプリケートします。

Datasource:r.dbnameA
scott.emp scott.emp hostb@r.mydb

PostgreSQLからOracleデータベースへのデータレプリケーション

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:r.dbname
src_schema.table dst_owner.table dst_hostname

例:

次の例では、PostgreSQLインスタンスdbnameAからテーブルSCOTT.EMPを、ホストhostB上のOracleターゲットサーバにレプリケートします。

Datasource:r.dbnameA
"scott"."emp"    "scott"."emp"   hostB@o.mydb

PostgreSQLインスタンスからKafkaトピックへのレプリケーション

Datasource:r.dbname
src_schema.table !kafka host

次の例では、SharePlexターゲットシステムtargetHostを使用して、PostgreSQLインスタンスtestdbAからテーブルSCOTT.EMPをKafkaトピックにレプリケートします。

Datasource:r.testdbA
scott.emp !kafka targetHost

PostgreSQLからSQL Serverへのデータレプリケーション

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:r.dbname
src_schema.table dst_owner.table dst_hostname

例:

次の例では、PostgreSQLインスタンスtestdbAからテーブル SCOTT.EMPを、ホストsysprod上のMS SQL Serverにレプリケートします。

Datasource: r.testdbA
SCOTT.EMP SCOTT.EMP sysprod@r.dbname

PostgreSQLからSnowflakeへのデータレプリケーション

この設定は、オンプレミスとIaaSクラウドの導入に適用されます。サポート対象のデータベースのバージョンとプラットフォームについては、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』の「システム要件」を参照してください。

Datasource:r.dbname
src_schema.table dst_schema.table dst_hostname

例:

次の例では、PostgreSQLインスタンスtestdbAからテーブルscott.empを、ホストsysprod上のSnowflakeにレプリケートします。

Datasource: r.testdbA
"scott"."emp"    "SCOTT"."EMP"   sysprod@r.dbname

複数のローカルデータソースからのキャプチャ

SharePlexの1つのインスタンスを使用して、システム上の複数のデータソースからキャプチャすることができます。すべての設定を同時にアクティブにすることができます。

注意: SharePlexは、同じデータソースに対する複数のアクティブな設定ファイルをサポートしていませんが、それぞれが異なるデータソースをレプリケートする場合は、複数のアクティブな設定ファイルをサポートします。

複数のデータソースからキャプチャするには、次の手順を実行します。

  1. 1つ目のデータソースの設定ファイルを作成します。各ルーティングマップに、名前付きexportキューを含めます。詳細については、名前付きexportキューの設定を参照してください。
  2. 2つ目のデータソースの設定ファイルを作成します。各ルーティングマップで、名前付きexportキューを指定しますが、これが1つ目の設定ファイルで指定したどのキューとも異なっていることを確認してください。一方のデータソースからのデータが、もう一方のデータソースのexportキューを介して処理されないことが重要です。

  3. 必要に応じて、専用の名前付きexportキューを持つ追加の設定を作成します。
  4. 設定ファイルをアクティベーションする場合は、設定ファイルごとに個別のsp_ctrlセッションを使用します。詳細については、複数の設定ファイルをアクティベーションする方法を参照してください。
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