このマニュアルでは、以下の手順を説明します。
SharePlexドキュメント一式については、https://support.quest.com/shareplex/technical-documentsをご覧ください。
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このガイドでは、以下の表記規則が使用されています。
[角括弧]は、オプションのコマンドコンポーネントを表します。また、コマンド文字列の例で、長い文字列の中の必須のユーザ定義変数を強調するために使用することもできます。
例:
reconcile queue {queuename} for {datasource-datadest} [on host]
角括弧または中括弧内のコンポーネントが縦棒(「パイプ」文字、「|」)で区切られている場合、それらのコンポーネントのいずれか1つのみを使用できることを示しています。
例:
abort service {service | all}
コマンド、プログラム、ディレクトリ、ファイルの名前は太字で表示されます。
その他の名前は、デフォルトのフォントを使用して大文字で表示されます。
例えば、次のようなものです。
sp_ctrlプログラムは、binディレクトリにあります。
oramsglstファイルを開きます。
ORACLE_HOMEの値を見つけます。
「適用」をクリックします。
プロンプトやコマンド出力などのシステム表示は、等幅(固定スペース)フォントで表示されます。
例えば、次のようなものです。
sp_ctrl(sysA)>
User is a viewer (level=3)
Windowsのメニュー項目、ダイアログボックス、およびダイアログボックス内のオプションは、太字で表わされます。
例:
「ファイル」メニューから、「印刷」を選択します。
システム名は、一般的な名前または架空の名前で表わされます。必要に応じて、ソースシステム(またはプライマリシステム)をSysAと呼びます。ターゲットシステム(またはセカンダリシステム)は、SysB 、SysC 、SysDなどと呼びます。
SharePlexは、異機種混在データベース環境においてさまざまなトポロジーの設定をサポートする高速レプリケーションを実施します。この章では、SharePlexのレプリケーションの仕組みの概要を説明します。SharePlexのレプリケーションに伴う概念を説明し、SharePlexの機能を概説します。
SharePlexでサポートされるプラットフォームとデータベースの詳細については、『SharePlexリリースノート』を参照してください。
SharePlexは、オンプレミスとクラウドの両方で、OracleおよびPostgreSQL(オンプレミスおよびクラウド)データベースから、主要なUnixおよびLinuxプラットフォーム上のさまざまなターゲットデータベースとメッセージングコンテナに対し高速レプリケーションを実現します。多様で複雑なデータ可用性のニーズを満たすために、SharePlexではさまざまな設定をサポートしています。さらにSharePlexには、レプリケーションの高い正確性と信頼性を確実に実現するために必要なcompareツールやrepairツールが追加料金なしで含まれています。
SharePlexは、企業の大量のデータを停止なくプリケートできるように設計されています。何千ものテーブルやその他のオブジェクトで、1日に何百万ものトランザクションをレプリケートすることができます。これは、Oracle XMLやユーザ定義型だけでなく、大規模なオブジェクト型や各国語の文字セット型など、ビジネスのさまざまなデータをサポートしています。
どのデータをどの場所にレプリケートするかを完全に制御できます。列をパーティション化することにより、テーブルの列のサブセットをファイアウォールを越えてレプリケートすると同時に、より機密性の高い他のデータを保護することができます。行をパーティション化することにより、異なるレコードを異なる場所にレプリケートしたり、特定のレコードのレプリケーションを完全に防止したりすることができます。SharePlexは、ターゲットデータベースにデータをポストする前に、またはポストする代わりに、データを変換するPL/SQLプロシージャとやり取りするように設定することができます。
SharePlexを使用することで、企業は高い可用性を確保し、1つのプラットフォームから別のプラットフォームにデータを移行して、ローカル、リモート、クラウドを問わず、多数の異なるデータストア間でデータを一度に統合することができます。SharePlexは、レポート作成、分析、データウェアハウスのような標準的なクエリ駆動型のレプリケーションターゲットをサポートするだけでなく、メッセージングシステムにデータをデリバリし、他の企業ソリューションに入力するためにファイルまたはXML形式でデータを提供することもできます。
SharePlexは、以下のような今日の一般的な数多くのデータストアからのキャプチャとそのようなデータストアへのレプリケーションをサポートしています。
SharePlexは同時に多くの異なるターゲットにレプリケートするため、1つの設定ファイルだけですべてのターゲットにルーティングの指示を与えることができます。
SharePlexでは、データレプリケーションに必要なすべてが「すぐに」使用できる状態で用意されています。アドオンや管理パックを購入する必要はありません。ここには、SharePlexManagerモニタリングGUIソフトウェアと、非同期のデータを検出して修復するためのcompare/repairユーティリティが含まれます。
SharePlexのインストールは素早く簡単で、データベースへの接続を設定するためのユーティリティも含まれています。アクティブ-アクティブやマルチステップ・カスケード・シナリオなどの複雑なレプリケーションシナリオでは、より多くの時間が必要になる可能性がありまが、SharePlex全体は、主に各ソースシステム上の単一の設定ファイルから実行されます。このファイルには、テーブルリスト、列のマッピングやパーティション化のような特別な処理、データルーティングなど、必要なレプリケーション命令のほとんどが含まれます。セットアップと制御のためのその他の入力は、比較的小さなコマンドとファイルのセットで行います。
SharePlexを使用すれば、データの同期とレプリケーションを簡単に開始できます。Oracleデータの場合、ソースデータをコピーしてターゲットに入力している間も、ソースデータ上のトランザクションを継続することができます。SharePlexはコピー中の継続的な変更を追跡し、これらの変更とコピーの結果を照合することで、コピー後に発生したトランザクションのみを適用します。データベースのパッチやアップグレードも同様の手法で行うことができます。
SharePlexは信頼性が高く、メンテナンス頻度も比較的低いソリューションですが、当社のトップクラスのサポートチームが24時間体制で万が一のトラブルにも対応します。お客様が導入を開始する際には、経験豊富な当社のプロフェッショナル・サービス・チームをいつでもご利用いただけます。
SharePlexでは、レプリケーションとデータのcompare/repairソフトウェアがすべて同じパッケージに含まれています。追加料金は不要です。SharePlexのcompare/repair機能を定期的に実行することで、ソースデータとターゲットデータの一貫性を確保することができます。Compareにより隠れた非同期状態を検出し、Repairによりターゲット行を修復し、同期を復元します。SharePlexは余分な行や欠落した行、値が一致しない行を検出します。行レベルの不一致を定期的に修復することで、データの完全な再同期が必要になるような大きな問題を回避することができます。compareする行をフィルタリングするなど、compareをカスタマイズすることができます。これらの機能は、ユーザのアクティビティやレプリケーション処理を停止することなく使用できます。
Oracle環境では、SharePlexは、レプリケーションによって、計画的モードまたは計画外モードでシームレスな高速フェールオーバーとフェールバックが可能な別の場所に複製データベースを維持する信頼性の高い高可用性設定をサポートします。プライマリシステムに障害が発生すると、トランザクションアクティビティはセカンダリシステムに移動して続行され、リカバリ中にセカンダリインスタンスがプライマリシステムにコピーされます。SharePlexは、セカンダリシステムからレプリケートされたトランザクションとコピーを照合し、コピーによって既に適用された操作を破棄します。SharePlexがデータの同期を復元した後、トランザクションアクティビティをプライマリシステムに戻すことができます。
また、ディスクミラーリングやOracle Data Guardなど、ソースとターゲットがミラーリングされている導入では、SharePlexは信頼性の高いレプリケーションリカバリもサポートします。ソースやターゲット、あるいはその両方に障害が発生しても、SharePlexはレプリケーションを迅速にリカバリします。
SharePlexは、ソースデータベース、ソースシステム、またはネットワークに大きな影響を与えることなくレプリケーションを実行します。SharePlexは、更新スケジュールではなく、OracleのREDOログの変更をその都度読み込むため、レプリケーションがネットワークに与える影響が軽減され、ネットワークパフォーマンスの急激な変動が発生することもありません。この設計は、ソースシステムとターゲットシステム間のレイテンシも最小限に抑えます。本番稼働サーバで非トランザクションデータを使用しないようにすることで、本番稼働データベースのパフォーマンスを向上させると同時に、ターゲットデータベースをユーザのニーズに合わせて最適化できるようになります。
SharePlexは高速で、設定されたオブジェクトへの変更を継続的にキャプチャすることにより、ソースデータベースとターゲットデータベース間のレイテンシを最小限に抑えます。SharePlexは読み取りの一貫性を維持し、操作の順序とセッションのコンテキストをターゲットまで維持します。SharePlexは標準SQLを使用して、レプリケートされた変更をターゲットデータベースに適用します。
SharePlexはトランザクションストリームを継続的に読み取り、コミットレコードを受信する前であっても、可能な限り迅速に適切なデータをターゲットに送信します。Oracleの場合、トランザクションがキャンセルされると、SharePlexはロールバックを単にレプリケートするため、ターゲットはソースの正確な表現を維持します。
SharePlexには、レプリケーションのスループットを最大化するためのツールがあります。名前付きキューによって、大量のトランザクションを並列処理ストリームに分割することができます。またハッシュパーティション化によって、大規模なテーブルの行を並列のPostプロセスに分割できます。
どこで停電が発生しても、SharePlexは耐えることができます。ターゲットシステムが停止した場合やネットワークに問題が発生した場合、SharePlexは操作と接続が復元するまでソースシステムにデータを保存します。ターゲットシステムは稼働しているが、ターゲットデータベースまたは受信ソフトウェア自体が停止している場合、ターゲットが再び利用可能になるまで、SharePlexはキャプチャされたデータをターゲットシステムのキューに入れます。
SharePlexがデータをターゲットに送信するタイミングはユーザが制御できます。デフォルトでは、SharePlexは安定したデータストリームをターゲットシステムに送信しますが、Exportプロセスを停止することで送信を遅らせることができます。ターゲットへのデータのポストは、Postプロセスを停止または遅延させることで遅らせることができます。
ハードウェアプラットフォームの変更、データセンターの移転、コスト削減のためのサーバ統合など、通常はハードウェアの移行にはかなりのダウンタイムが必要です。データベースのほぼリアルタイムのコピーを維持することで、SharePlexは移行が完了するまで元のシステムを正常に機能させることができ、移行のダウンタイムを最小限に抑えることができます。
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