このセクションでは、制御対象のプロセスまたは機能に従ってグループ化されたすべてのSharePlexコマンドの概要を示します。
SharePlexコマンドの権限レベルとセキュリティグループの詳細については、『SharePlex管理ガイド』を参照してください。
設定コマンドは、SharePlex設定ファイルの管理全般を制御します。
コマンド | 認証レベル | サポート対象のターゲット | 説明 |
---|---|---|---|
abort config | 1 | すべて | データがポストされたかどうかにかかわらず、指定された設定ファイルのレプリケーションを直ちに終了します。設定を無効化し、キューとプロセスを削除します。 |
activate config | 1 | すべて | 設定で指定されたデータのレプリケーションを開始します。 |
copy config | 2 | すべて | 設定を複製し、新しいファイルとして編集して保存します。 |
create config | 2 | すべて | レプリケートするオブジェクトに関する情報を入力する新しい設定ファイルを作成します。 |
deactivate config | 1 | すべて | キューが削除される前にキュー内のデータがターゲットデータベースにポストされるように、設定で指定されたデータのレプリケーションを安全に終了します。 |
edit config | 2 | すべて | デフォルトのテキストエディタを使用して、既存の設定ファイルを変更します。 |
list config | 3 | すべて | ソースシステム上のすべての設定ファイルを、アクティブと非アクティブの両方で表示します。 |
purge config | 1 | すべて | アクティブな設定によって生成されたキューからデータを削除しますが、設定を非アクティブにしたりキュー自体を削除したりはしません。 |
rename config | 2 | すべて | 設定ファイルに別の名前を割り当てます。 |
verify config | 3 | すべて | 設定内のオブジェクトが有効であること、および設定が適切な構造になっていることを検証し、アクティベーションとレプリケーションが正常に行われるようにします。 |
情報コマンドはレプリケーション環境に関する情報を提供します。これらのコマンドは、レプリケーションの問題解決を試みるとき、または特定のプロセス条件を表示するときに使用します。
コマンド | 認証レベル | 説明 |
---|---|---|
3 | チューニングや問題解決に使用するために、Captureプロセスの簡単な、または詳細な統計情報を表示します。 | |
3 | チューニングや問題解決に使用するために、Postプロセスの簡単な、または詳細な統計情報を表示します。 | |
3 | compareおよびrepairコマンドの現在のステータスと履歴を表示します。 | |
3 | compare usingおよびcompareコマンドのステータスと結果を表示します。 | |
2 | repairおよびrepair usingコマンドのステータスと結果を表示します。 |
パーティション化コマンドは、水平分割レプリケーションに使用されるパーティションスキームと行パーティションを作成、管理、表示します。
コマンド | 認証レベル | サポート対象のターゲット | 説明 |
---|---|---|---|
add partition | 2 |
すべて |
パーティションスキームと行パーティションを作成します。 |
drop partition | 2 |
すべて |
パーティションスキームから行パーティションを削除します。 |
drop partition scheme | 2 |
すべて |
パーティションスキームを削除します。 |
modify partition | 2 |
すべて |
パーティションスキームの行パーティションを変更します。 |
view partitions | 3 |
すべて |
既存のパーティションスキームとその行パーティション仕様を表示します。 |
同期コマンドは、データ同期の側面を制御します。
同期コマンド一覧
コマンド | 認証レベル | サポート対象のターゲット | 説明 |
---|---|---|---|
compare / compare using | 2 | PostgreSQL | ソーステーブルとターゲットテーブルの内容をcompareし、同期を検証します。 |
cancel | 2 | PostgreSQL | 実行中のcompareまたはrepairコマンドジョブをキャンセルします。 |
repair / repair using | 2 | PostgreSQL | ターゲットテーブル内の同期していない行をrepairし、ソースとターゲットを同期状態に戻します。 |
flush | 2 | すべて | このコマンドはデータストリームにマーカーを置いて、ソースデータとターゲットデータ間の同期ポイントを確立してから、その時点のPostプロセスを停止します。 |
reconcile | 1 | すべて | ターゲットシステムに適用されたバックアップまたはコピーの結果を、ソースシステムのユーザトランザクションと同期します。 |
メンテナンスコマンドは、コマンドの表示とファイルを制御します。
コマンド | 認証レベル | サポート対象のターゲット | 説明 |
---|---|---|---|
Clear History | 2 | PostgreSQL | compare、compare usingおよびrepairコマンドの実行に関するジョブ情報とソースログを削除します。 |
Clear Status | 2 | PostgreSQL | ステータスデータベースから警告メッセージを削除します。 |
ここから、SharePlexコマンドの詳細なリファレンスドキュメントをアルファベット順に記載します。
abort configコマンドを使用すると、設定を即座に非アクティベーションし、関連するすべてのキューとレプリケーションプロセスを同時に削除できます。 このコマンドは、キュー内のデータがポストされたかどうかにかかわらず、ソースシステムとターゲットシステムで設定されたデータソースのすべてのレプリケーションアクティビティを停止します。これは強制的な非アクティベーションです。
abort configコマンドは、システム、設定、またはデータに問題が発生し、ターゲットシステムへのポストを防ぐ必要がある場合に有効です。パイプラインに残っているデータがすべて削除されるため、このコマンドが有効になると、ソースインスタンスとターゲットインスタンスは同期しなくなります。
abort configコマンドの実行前または実行中に、SharePlexレプリケーションプロセスが停止した場合、このコマンドも停止します。プロセスが再開されると、コマンドは動作を再開します。これにより、abort configはネットワークが一時的にダウンした場合でも機能し、接続が回復するまでキューに残ります。
サポート対象のソース: |
|
サポート対象のターゲット: | PostgreSQL、Oracle、SQL Server、Kafka、Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon Aurora for PostgreSQL、Azure Database for PostgreSQL Flexible Server、Google Cloud SQL for PostgreSQL |
発行対象: | ソースシステムおよびターゲットシステム |
関連コマンド: | deactivate config、purge config |
基本コマンド |
---|
abort config filename |
コンポーネント | 説明 |
---|---|
filename |
中断する設定の名前。設定名では大文字と小文字が区別されます。 例: sp_ctrl(sysA)>abort config sales |
設定をアクティベーションするには、activate configコマンドを使用します。レプリケーションは、アクティベーションプロセスが完了すると直ちに開始されます。
アクティベーションプロセスは、設定ファイルを読み込み、そこからSharePlexが以下を実行するために必要なすべての情報を取得します。
sp_copが設定をアクティベーションするために呼び出すプロセスはsp_tconfです。
注意:
|
設定をアクティベーションする前に、verify configコマンドを使用して、アクティベーションとレプリケーションを正常に実行するための基本要件が満たされていることを確認します。このコマンドは、アクティベーションの失敗を引き起こす可能性のある潜在的な問題を警告します。
SharePlexはオブジェクトを、設定ファイルの順番ではなく、オブジェクトIDに従ってアクティベーションするので、アクティベーションの順番を予測する方法はありません。
アクティベーションの結果を表示するには、show configコマンドを実行します。
テーブルや設定全体のアクティベーションに失敗する原因は多数あります。例えば、設定ファイルの1つ以上のコンポーネントが誤って入力された場合、影響を受けるオブジェクトのアクティベーションは失敗します。
アクティベーションの前にverify configコマンドを実行しなかった場合は、今すぐ実行し、検出された問題を修正してください。その後、もう一度アクティベーションを実行してください。
サポート対象のソース: | PostgreSQL(pglsnオプションは物理レプリケーションにのみ適用可)、Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon Aurora for PostgreSQL、Azure Database for PostgreSQL Flexible Server、Google Cloud SQL for PostgreSQL |
サポート対象のターゲット: | PostgreSQL、Oracle、SQL Server、Kafka、Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon Aurora for PostgreSQL、Azure Database for PostgreSQL Flexible Server、Google Cloud SQL for PostgreSQL |
認証レベル: | 管理者(1) |
発行対象: | ソースシステム |
関連コマンド: | abort config、 |
基本コマンド | コマンドオプション |
---|---|
activate config filename | pglsn=lsn_value |
コンポーネント | 説明 |
---|---|
filename |
必須。アクティベーションする設定の名前。設定名では大文字と小文字が区別されます。 例: sp_ctrl(sysA)>activate config sales |
pglsn=lsn_number |
WALファイルの特定のLSNでレプリケーションを開始する設定をアクティベーションするには、このオプションを使用します。設定をアクティベーションする前に、以下を実行してください。 以前にアクティブな設定があった場合は、ソースとすべてのターゲットでpg_cleanspユーティリティを実行して、環境をクリーンな状態に戻します。詳細については、「pg_cleansp」を参照してください。 show last_postedコマンドを使用して、すべてのPostプロセスから最後にポストされたトランザクションのLSNを取得します(名前付きキューを使用している場合)。これらのLSN値のうち最小値をactivate configに使用します。 例: sp_ctrl> activate config myconfig pglsn=6/555FAE0 注意: LSNによるアクティベーションは、論理レプリケーションではサポートされていません。データベースが非同期になった場合は、外部ユーティリティを使用して手動でデータを同期する必要があります。 |
注意: アクティベーションに成功すると、物理スロットと論理スロットがデータベースに作成されます。
重要! 進行中のレプリケーションの一部であるalter table add/drop column操作を実行する際の手順。 警告:
以下の手順に従います。
進行中のレプリケーションの一部であるalter table add/drop partition操作を実行する際の手順。 警告:
以下の手順に従います。
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