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SharePlex 11.4 - リファレンス・ガイド

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SharePlexコマンド一覧

このセクションでは、制御対象のプロセスまたは機能に従ってグループ化されたすべてのSharePlexコマンドの概要を示します。

SharePlexコマンドの権限レベルとセキュリティグループの詳細については、『SharePlex管理ガイド』を参照してください。

 

設定コマンド

設定コマンドは、SharePlex設定ファイルの管理全般を制御します。

設定コマンド一覧
コマンド 認証レベル サポート対象のターゲット 説明
abort config 1 すべて データがポストされたかどうかにかかわらず、指定された設定ファイルのレプリケーションを直ちに終了します。設定を無効化し、キューとプロセスを削除します。
activate config 1 すべて 設定で指定されたデータのレプリケーションを開始します。
copy config 2 すべて 設定を複製し、新しいファイルとして編集して保存します。
create config 2 すべて レプリケートするオブジェクトに関する情報を入力する新しい設定ファイルを作成します。
deactivate config 1 すべて キューが削除される前にキュー内のデータがターゲットデータベースにポストされるように、設定で指定されたデータのレプリケーションを安全に終了します。
edit config 2 すべて デフォルトのテキストエディタを使用して、既存の設定ファイルを変更します。
list config 3 すべて ソースシステム上のすべての設定ファイルを、アクティブと非アクティブの両方で表示します。
purge config 1 すべて アクティブな設定によって生成されたキューからデータを削除しますが、設定を非アクティブにしたりキュー自体を削除したりはしません。
rename config 2 すべて 設定ファイルに別の名前を割り当てます。
verify config 3 すべて 設定内のオブジェクトが有効であること、および設定が適切な構造になっていることを検証し、アクティベーションとレプリケーションが正常に行われるようにします。

情報コマンド

情報コマンドはレプリケーション環境に関する情報を提供します。これらのコマンドは、レプリケーションの問題解決を試みるとき、または特定のプロセス条件を表示するときに使用します。

情報コマンド一覧
コマンド 認証レベル 説明

show capture

3 チューニングや問題解決に使用するために、Captureプロセスの簡単な、または詳細な統計情報を表示します。

show post

3 チューニングや問題解決に使用するために、Postプロセスの簡単な、または詳細な統計情報を表示します。

job status

3 compareおよびrepairコマンドの現在のステータスと履歴を表示します。

compare status

3 compare usingおよびcompareコマンドのステータスと結果を表示します。

repair status

2 repairおよびrepair usingコマンドのステータスと結果を表示します。

パーティション化コマンド

パーティション化コマンドは、水平分割レプリケーションに使用されるパーティションスキームと行パーティションを作成、管理、表示します。

パーティション化コマンド一覧
コマンド 認証レベル サポート対象のターゲット 説明
add partition 2

すべて

パーティションスキームと行パーティションを作成します。
drop partition 2

すべて

パーティションスキームから行パーティションを削除します。
drop partition scheme 2

すべて

パーティションスキームを削除します。
modify partition 2

すべて

パーティションスキームの行パーティションを変更します。
view partitions 3

すべて

既存のパーティションスキームとその行パーティション仕様を表示します。

同期コマンド

同期コマンドは、データ同期の側面を制御します。

同期コマンド一覧

コマンド 認証レベル サポート対象のターゲット 説明
compare / compare using 2 PostgreSQL ソーステーブルとターゲットテーブルの内容をcompareし、同期を検証します。
cancel 2 PostgreSQL 実行中のcompareまたはrepairコマンドジョブをキャンセルします。
repair / repair using 2 PostgreSQL ターゲットテーブル内の同期していない行をrepairし、ソースとターゲットを同期状態に戻します。
flush 2 すべて このコマンドはデータストリームにマーカーを置いて、ソースデータとターゲットデータ間の同期ポイントを確立してから、その時点のPostプロセスを停止します。
reconcile 1 すべて ターゲットシステムに適用されたバックアップまたはコピーの結果を、ソースシステムのユーザトランザクションと同期します。

メンテナンスコマンド

メンテナンスコマンドは、コマンドの表示とファイルを制御します。

メンテナンスコマンド一覧
コマンド 認証レベル サポート対象のターゲット 説明
Clear History 2 PostgreSQL comparecompare usingおよびrepairコマンドの実行に関するジョブ情報とソースログを削除します。
Clear Status 2 PostgreSQL ステータスデータベースから警告メッセージを削除します。

PostgreSQL向けSharePlexコマンドのアルファベット順リファレンス

ここから、SharePlexコマンドの詳細なリファレンスドキュメントをアルファベット順に記載します。

PostgreSQLの設定の中断

abort configコマンドを使用すると、設定を即座に非アクティベーションし、関連するすべてのキューとレプリケーションプロセスを同時に削除できます。 このコマンドは、キュー内のデータがポストされたかどうかにかかわらず、ソースシステムとターゲットシステムで設定されたデータソースのすべてのレプリケーションアクティビティを停止します。これは強制的な非アクティベーションです。

abort configコマンドは、システム、設定、またはデータに問題が発生し、ターゲットシステムへのポストを防ぐ必要がある場合に有効です。パイプラインに残っているデータがすべて削除されるため、このコマンドが有効になると、ソースインスタンスとターゲットインスタンスは同期しなくなります。

abort configコマンドの実行前または実行中に、SharePlexレプリケーションプロセスが停止した場合、このコマンドも停止します。プロセスが再開されると、コマンドは動作を再開します。これにより、abort configはネットワークが一時的にダウンした場合でも機能し、接続が回復するまでキューに残ります。

用途

サポート対象のソース:

PostgreSQLオンプレミスAmazon RDS for PostgreSQL、Amazon Aurora for PostgreSQL、Azure Database for PostgreSQL Flexible Server、Google Cloud SQL for PostgreSQL

サポート対象のターゲット: PostgreSQL、Oracle、SQL Server、Kafka、Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon Aurora for PostgreSQL、Azure Database for PostgreSQL Flexible Server、Google Cloud SQL for PostgreSQL
発行対象: ソースシステムおよびターゲットシステム
関連コマンド: deactivate configpurge config

構文

基本コマンド
abort config filename
構文の説明
コンポーネント 説明
filename 

中断する設定の名前。設定名では大文字と小文字が区別されます。

例: sp_ctrl(sysA)>abort config sales

PostgreSQLの設定のアクティベーション

設定をアクティベーションするには、activate configコマンドを使用します。レプリケーションは、アクティベーションプロセスが完了すると直ちに開始されます。

アクティベーションプロセスは、設定ファイルを読み込み、そこからSharePlexが以下を実行するために必要なすべての情報を取得します。

  • レプリケーション対象のオブジェクトを特定する
  • レプリケートされた変更を適切なソースおよびターゲットデータベースにルーティングする
  • Postがターゲットに変更を適用するために使用するSQLを生成する
  • レプリケーションに追加されたすべてのテーブルをアクティベーションする

sp_copが設定をアクティベーションするために呼び出すプロセスはsp_tconfです。

注意:

  • 論理レプリケーションを使用した設定のアクティベーション中に、コミットされていないトランザクションがPostgreSQLインスタンス上で実行されている場合、設定のアクティベーションに遅延が発生する可能性があります。

  • パーティション化されたテーブルの場合、すべてのサブパーティションについてレプリカIDをfullに設定する必要があります。fullに設定されていない場合、「Object may not be replicated because replica identity is not full for its partitionsレプリカIDがそのパーティションについてfullでないため、オブジェクトがレプリケートされない可能性があります」というメッセージが表示されます。アクティベーションしても、パーティション化されたテーブルはレプリケーションに追加されません。レプリカIDがfullに設定されていないすべてのサブパーティションテーブル名がアクティベーションログに記録されます。

アクティベーションのガイドライン

  • 設定をアクティベーションするには、レプリケートするオブジェクトを含むデータベースをマウントし、開いておく必要があります。アクティベーションにかかる時間は、設定されたオブジェクトのサイズ、数、構造によって異なります。
  • 各システム上のPostgreSQLサーバごとに1つの設定をアクティベーションできます。例えば、インスタンスdbname1にConfigA、ConfigB、ConfigCがある場合、一度にアクティベーションできるのはそのうちの1つだけです。同じデータソースについて別の設定をアクティベーションすると、最初の設定は自動的に非アクティベーションされます。
  • 設定をアクティベーションする前に、verify configコマンドを使用して、アクティベーションとレプリケーションを正常に実行するための基本要件が満たされていることを確認します。このコマンドは、アクティベーションの失敗を引き起こす可能性のある潜在的な問題を警告します。

アクティベーションのステータスと結果の表示

SharePlexはオブジェクトを、設定ファイルの順番ではなく、オブジェクトIDに従ってアクティベーションするので、アクティベーションの順番を予測する方法はありません。

アクティベーションの結果を表示するには、show configコマンドを実行します。

アクティベーションに失敗した場合の対処法

テーブルや設定全体のアクティベーションに失敗する原因は多数あります。例えば、設定ファイルの1つ以上のコンポーネントが誤って入力された場合、影響を受けるオブジェクトのアクティベーションは失敗します。

アクティベーションの前にverify configコマンドを実行しなかった場合は、今すぐ実行し、検出された問題を修正してください。その後、もう一度アクティベーションを実行してください。

用途

サポート対象のソース: PostgreSQLpglsnオプションは物理レプリケーションにのみ適用可、Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon Aurora for PostgreSQL、Azure Database for PostgreSQL Flexible Server、Google Cloud SQL for PostgreSQL
サポート対象のターゲット: PostgreSQL、Oracle、SQL Server、Kafka、Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon Aurora for PostgreSQL、Azure Database for PostgreSQL Flexible Server、Google Cloud SQL for PostgreSQL
認証レベル: 管理者1
発行対象: ソースシステム
関連コマンド: abort config、 copy config、create config、 deactivate config、 edit config、 list config、 purge config、remove config、rename config、show config、 verify config、view config

構文

基本コマンド コマンドオプション
activate config filename pglsn=lsn_value
構文の説明
コンポーネント 説明
filename 

必須。アクティベーションする設定の名前。設定名では大文字と小文字が区別されます。

例: sp_ctrl(sysA)>activate config sales

pglsn=lsn_number

WALファイルの特定のLSNでレプリケーションを開始する設定をアクティベーションするには、このオプションを使用します。設定をアクティベーションする前に、以下を実行してください。

以前にアクティブな設定があった場合は、ソースとすべてのターゲットでpg_cleanspユーティリティを実行して、環境をクリーンな状態に戻します。詳細については、「pg_cleansp」を参照してください。

show last_postedコマンドを使用して、すべてのPostプロセスから最後にポストされたトランザクションのLSNを取得します名前付きキューを使用している場合。これらのLSN値のうち最小値をactivate configに使用します。

例: sp_ctrl> activate config myconfig pglsn=6/555FAE0

注意: LSNによるアクティベーションは、論理レプリケーションではサポートされていません。データベースが非同期になった場合は、外部ユーティリティを使用して手動でデータを同期する必要があります。

注意: アクティベーションに成功すると、物理スロットと論理スロットがデータベースに作成されます。

 

重要!

進行中のレプリケーションの一部であるalter table add/drop column操作を実行する際の手順。

警告:

  • テーブルの変更中にCaptureプロセスを停止しないでください。

  • 列が追加または削除されるテーブルではDML操作を実行してはなりません。

以下の手順に従います。

  1. テーブルにDMLを実行することなく、alter table add/drop列にクエリを実行します。

  2. 設定ファイルを再度アクティベーションして、最新の詳細がすべてのプロセスのオブジェクトキャッシュに取得され、保存されるようにします。

  3. 再アクティベーションが完了すると、テーブルに対してDML操作を実行できるようになります。

進行中のレプリケーションの一部であるalter table add/drop partition操作を実行する際の手順。

警告:

  • テーブルの変更中にCaptureプロセスを停止しないでください再アクティベーションを行う場合のみ適用可

  • パーティションが追加または削除されるテーブルでは、DML操作を実行してはなりません。

以下の手順に従います。

  1. テーブルにDMLを実行することなく、alter table add/drop partitionにクエリを実行します。

  2. 設定ファイルを再度アクティベーションするか、Captureプロセスを再起動して、最新のパーティション詳細が取得され、Captureプロセスで使用されるようにします。

  3. Captureプロセスの再アクティベーションまたは再起動が完了すると、テーブルに対してDML操作を実行できるようになります。

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