SharePlex 11.4 - リファレンス・ガイド

job status

job statusコマンド

job statusコマンドを使用して、最後のcompare、compare using、repair、repair using、copy、またはappendジョブのステータス、およびまだ実行中の他のジョブのステータスを表示します。job statusコマンドを使用すると、ジョブまたはジョブの一部の詳細なステータスを表示したり、SharePlexが履歴を保持するすべてのジョブのステータスを表示したりできます。SharePlexは、SP_SYS_JOB_HISTORY_RETENTIONパラメーターで指定されたすべてのジョブの履歴を保持します。履歴やジョブ・プロセス・ログを能動的に削除する方法については、clear historyコマンドおよびremove logコマンドを参照してください。

SharePlexが履歴を保持するすべてのジョブの概要を表示するには:

ジョブのステータスを詳細に表示するには:

sp_ctrl (alvspxl11:8567)> compare status detail

用途

構文

構文の説明

リモートオプション

これらのオプションにより、リモートマシンにコマンドを発行したり、ログイン名、パスワード、ポート番号、またはそれらの組み合わせを含むコマンドをスクリプト化したりすることができます。

list config

ソースシステム上のすべてのアクティブおよび非アクティブな設定のリストを表示するには、list configコマンドを使用します。

このコマンドは、次の情報を表示します。

• ファイル名: 設定の名前、変更された日時、およびファイルのサイズ。
• 状態: 設定がアクティブか非アクティブか。アクティブは、設定ファイルが現在レプリケーションに関与していることを意味します。非アクティブは、設定が現在レプリケーションに関与していないことを意味します。
• データソース: 設定によってレプリケートされるオブジェクトを含むOracleインスタンス。
• 内部名: アクティブな設定の内部コピーの名前。これは、SharePlexが実際にレプリケートするファイルです。その名前は、アクティブな設定のState見出しの下に表示されます。

用途

構文

リモートオプション

これらのオプションにより、リモートマシンにコマンドを発行したり、ログイン名、パスワード、ポート番号、またはそれらの組み合わせを含むコマンドをスクリプト化したりすることができます。

list param

SharePlexチューニングパラメーターを表示するには、list paramコマンドを使用します。オプションがない場合、コマンドは基本（ユーザが設定可能な）パラメーターとその現在の設定を表示します。

以下を表示するためのオプションが用意されています。

• SharePlexユーザが変更してはならないパラメーター（内部パラメーター）を含む、すべてのSharePlexパラメーター。
• 設定がデフォルト値から変更された基本パラメーターと内部パラメーターのみ（これらの設定は、SharePlex変数データディレクトリに記録されます）。

• SharePlexモジュールに従ってフィルタリングされた前述のオプションのいずれか。

パラメーターはモジュールごとにグループ化されており、各モジュールはソフトウェアの機能コンポーネントを表します。次の表は、ユーザが設定可能なパラメーター（Questからの指導なしに変更可能）を含むモジュールの一覧です。

SharePlexパラメーターモジュール

各list param表示には、パラメーターの以下の情報が表示されます。

• パラメーター名
• 実際の値: パラメーターの現在の設定値、およびそのデフォルト値（現在の設定値と異なる場合）。

注意: このフィールドには36文字までしか表示されません。

• 単位: 秒、キロバイト、操作など、パラメーターの測定単位。
• セットアットポイント: set paramコマンドを発行したときに、パラメーターが有効になるポイント。パラメーターが設定された直後、影響を受けるプロセスが再起動された後、またはsp_copが再起動された後のいずれか。

用途

構文

構文の説明

リモートオプション

これらのオプションにより、リモートマシンにコマンドを発行したり、ログイン名、パスワード、ポート番号、またはそれらの組み合わせを含むコマンドをスクリプト化したりすることができます。

lstatus

lstatusコマンド

lstatusコマンドを使用して、ソースまたはターゲットシステム上のレプリケーションのステータスに関する詳細情報を表示します。このコマンドはsp_ctrlでの最も包括的な情報コマンドです。レプリケーションの簡単なステータスを表示するには、statusコマンドを使用します。

lstatusコマンドは以下の情報を表示します。

• 関連付けられたそれぞれのキューを含むレプリケーションプロセスのステータス。
• 各プロセスのオペレーティングシステムのプロセスID。
• プロセスがいつ開始されたか。
• プロセスが実行されているマシン。
• キュー内のメッセージ数（SQLまたはSharePlex操作）とその経過時間。
• マシンがソースシステムかターゲットシステムか。
• sp_copの開始後に行われたイベント。
• アクティブな設定のリスト。

lstatusコマンドは、以下のようなキューに関する情報も提供します。

• タイプ: キューの種類（captureキュー、exportキュー、postキュー）。
• キュー名: キューの名前。デフォルトの名前か、ユーザが割り当てた名前付きキューの名前。
• メッセージ数: キュー内のメッセージの数。メッセージはほぼSQL操作に対応しますが、LONG列やLOB列に対する1つの操作に対して複数のメッセージが存在することもあります。逆に、配列の挿入では、多数の操作に対して1つのメッセージが存在する可能性があります。
• サイズ: キューの現在のサイズ。これはデータ量によって異なります。
• 経過時間: キューの中で最も古いメッセージと最も新しいメッセージが、そのキューに書き込まれた時間の差。
• 最も古いメッセージの日時: 最も古いメッセージがキューに入った日時。
• 最も新しいメッセージの日時: 最も新しいメッセージがキューに入った日時。

lstatusコマンドは、システムの使用状況、設定アクティビティ、発生したエラーなど、その他の情報も提供します。

SharePlexキューを理解する

以下は、SharePlexキューの統計情報を理解するのに役立ちます。

キューサイズ

SharePlexはキューにメモリを使用しますが、データはチェックポイント・リカバリ・システムの一部として定期的にディスクに書き込まれます。SharePlexキューファイルのデフォルトサイズは8MBです。ただし、キューファイルはスパースファイルです。つまり、システムの観点から見るとファイルサイズは8MBですが、ファイルシステムはキューに書き込まれたデータのために、ファイルの一部のみを割り当てる可能性があります。

このようなことから、qstatusコマンドは8MB未満のキューサイズを表示できますが、qstatusで表示されるのは、実際のファイルサイズを示す真の表示ではありません 。キューファイルのディスク使用量を予測するには、ファイルシステムではなく、qstatusからの情報を使用します。

キューの数

通常、captureキューとexportキューは、postキューよりもキューファイルの数が少なくなります。ソースシステム上の1つのキューファイルに存在するデータは、ターゲットシステム上の複数のサブキューファイルに分離され、それぞれがソースシステム上のユーザセッションにほぼ対応します。

キューの名前

キュー名はすべてのプラットフォームで大文字と小文字が区別されます。SharePlexキューの命名規則を以下で説明します。

• デフォルトのcaptureキューは、o.SourceSIDで表されるデータソースによって識別されます。例えば、o.ora64。
• デフォルトのexportキューは、ソースシステムの名前、例えばSysAによって識別されます。
• デフォルトのpostキューは、ソースシステムの名前で識別され、datasource-datadestinationが追加されます。そこでのdatasourceはo.sourceSid、datadestinationはo.targetSIDで 、例えばlajolla (o.ora10a-o.ora10b)のようになります。
• 名前付きexportキューと名前付きpostキューは、デフォルトの名前ではなく、ユーザが割り当てた名前によって識別されます。名前付きキューの詳細については、『SharePlex管理ガイド』を参照してください。

用途

構文

リモートオプション

これらのオプションにより、リモートマシンにコマンドを発行したり、ログイン名、パスワード、ポート番号、またはそれらの組み合わせを含むコマンドをスクリプト化したりすることができます。