NetVault Plug-in for VMware 13.1.2 - ユーザー・ガイド

ファイル・レベルのバックアップでは、リパース・ポイントのデータをバックアップできない

ファイルレベルのバックアップ方法では、リパース・ポイントからデータをバックアップできない。

ゲストOS上のリパース・ポイントとしてマウントされているディスクが、ファイルレベル・バックアップに含まれている場合、バックアップはエラーや警告を伴わず正常に完了する。しかし、実際にはプラグインは、リパース・ポイントのデータをバックアップしない。リバース・ポイントは、［セレクション セット作成］ページに空のノードとして一覧表示される。

VMware APIは、このバックアップ・タイプをサポートしていません。

対処法：

SAN転送使用時にリストア・ジョブが失敗する

リストア・ジョブが失敗する。

リストア・ジョブが以下のエラーを伴って失敗する。

ログ・メッセージ：

VMのディスク・データをリストアできませんでした

ログ内容：

Failed to open vmdk VDDK error encountered: code 13

Retrieving error message text VDDK error message is ‘You do not have access rights to this file’

Disk data restore failed for ‘[datastore]VirtualMachineName/ VitrualDiskName.vmdk’

Plug‑in for VMwareを実行しているNetVaultクライアントは、SANにアクセスできないことがあります。これを検証するには、NBD転送モードを使用する必要があります。このモードでリストアが正常に完了した場合、SAN接続に関する問題であることを示します。

SAN転送モードを使用するには、NetVaultクライアントがVMFS LUNへSAN接続できる必要があります。LUNがアクセス可能であること、およびSANが正しく設定されていることを確認する必要があります。

リストアジョブで、サーバインベントリまたは代替スタンドアロン ESXi Server に仮想マシンを追加できない

リストア・ジョブが失敗する。

リストア・ジョブが以下のエラーを伴って失敗する。

ログ・メッセージ：

Vmをターゲット・サーバーのインベントリに追加できませんでした。

—または—

データストア形式が無効です。

ログ内容：

Fault string is 'Invalid configuration for device '3'.

このエラーが発生した場合、トレースを有効化してからリストア・ジョブを再実行します。ジョブが完了したら、vmw<nnn>_soaprecv.logという名前のファイルを開き、以下の内容に類似したXMLメッセージ<WaitForUpdatesExResponse>が含まれているかどうかを確認します。

見つかった場合は、このバックアップにはCDまたはDVDドライブに無効な設定が含まれていることを意味します。

この問題に対処するには：

イメージ・レベルのバックアップをリストアすると、ディスク・タイプが必ずシック・プロビジョニングのEager Zeroedになってしまう

仮想マシンのリストアを行うと、シン・プロビジョニングまたはシック・プロビジョニングのLazy Zeroedの仮想ドライブがシック・プロビジョニングのEager Zeroedに自動的に変換されてしまいます。

ディスクのプロビジョニング・タイプに関係なく、CBTを有効にしていないイメージ・レベルのバックアップは、常にフル・ディスクのバックアップを作成します。リストア中に、「.vmdk」ファイルは完全に上書きされ、VMware によってシンプロビジョニングまたはシックプロビジョニング Lazy Zeroed のドライブは、シックプロビジョニング Eager Zeroed に自動的に変換されます。

リストア中にドライブの元のタイプを維持するには、［仮想マシンに対して CBT（Changed Block Tracking）を有効化］オプションがバックアップジョブで有効になっていることを確認します。詳細は、「バックアップ戦略の策定」を参照してください。