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NetVault Plug-in for SQL Server 11.2 - ユーザー・ガイド

Quest® NetVault® Backup Plug-in  for SQL Server®の概要 SQL Serverシステム構築計画 プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ
バックアップ戦略の策定 圧縮機能の確認 オンラインVDIのバックアップの実行 SQL Server®でVSSバックアップを実行する AlwaysOn可用性グループのVDIによるフル・バックアップの作成例
データのリストア トラブルシューティング

オンラインVDIの差分ファイルおよびファイルグループ・バックアップ

差分ファイルおよびファイルグループのバックアップは以下でサポートされます。

SQL Server®バージョン:すべて

ファイルおよびファイルグループの差分バックアップでは、最後のファイルのバックアップ以降に変更されたデータのみを取り込みます。最後のファイルのバックアップ以降に行われた変更がデータベース・エンジンで追跡されるため、ファイルをスキャンする必要がなく、これらのバックアップを非常に短時間で実行できます。

単純復旧モデル・データベースの場合、現在のファイルのバックアップを作成するための、高速でスペースを節約できる手段は、差分ファイル・バックアップとなります。完全復旧モデル・データベースの場合も、差分ファイル・バックアップはリストアする必要があるトランザクション・ログ数が減るため、リカバリ時間を短縮できます。

以下のような状況では、差分ファイルおよびファイルグループのバックアップを使用することを検討してください。

オンラインVDIの部分データベース・バックアップ

部分データベースのバックアップは以下でサポートされます。

SQL Server®バージョン:2005以降

部分データベースのバックアップは、単純復旧モデル・データベースで柔軟性を実現するように設計されています。データベースの一部のファイルグループのみが含まれることを除き、フル・データベースのバックアップと同様です。部分データベースのバックアップには、プライマリ・ファイルグループおよびすべての読み書き可能ファイルグループの全データが含まれます。オプションで、指定した読み取り専用ファイルを含めることもできます。ただし、読み取り専用部分データベースのバックアップには、プライマリ・ファイルグループのみが含まれます。

部分データベースのバックアップは、データベースのすべてのバックアップに含める必要のない読み取り専用ファイルがデータベースに含まれている場合に役立ちます。また、このプラグインでサポートされていない段階的リストア・シナリオの基盤としても使用できます。

オンラインVDIの差分部分データベース・バックアップ

差分部分データベースのバックアップは以下でサポートされます。

SQL Server®バージョン:2005以降

差分部分バックアップは部分データベースのバックアップのみと併用し、前の部分バックアップ以降にプライマリ・ファイルグループおよび読み書き可能ファイルグループで変更された範囲のみが含まれます。部分バックアップで取り込まれたデータの一部のみが変更された場合、フル・データベースのバックアップに伴うオーバヘッドを負うことなく、差分部分バックアップによって頻繁にバックアップを実行できます。

ファイルグループの追加、削除、または変更による差分部分バックアップへの影響について詳しくは、SQL Server Books Onlineの「Differential Partial Backups」を参照してください。

VDIオンライン・バックアップ・シーケンスの例

以下に、SQL Server®のデータ保護要件を満たすために実装できる、複数のリストア・シナリオに対応可能なバックアップ・シーケンス例をいくつか示します。

フル・データベースのバックアップのみ:要件で前日までのデータ保護が保証されている状況で、以下の1つ以上の条件に該当する場合、フル・データベースのバックアップを毎晩実行すれば十分です。
フル・データベースのバックアップと差分データベースのバックアップの併用:要件で前日までのデータ保護が保証されており、バックアップを迅速に実行する必要がある場合、フル・データベースのバックアップと差分データベースのバックアップを組み合わせたバックアップ戦略が有効です。たとえば、フル・データベースのバックアップを毎週日曜日の夜11:00に実行し、差分データベースのバックアップを月曜日から土曜日の午後11:00に実行します。データベースの各差分バックアップには、最後のフル・データベースのバックアップ(差分ベース)以降のすべての変更が含まれます。
フル・ファイルおよびファイルグループのバックアップと部分データベースのバックアップの併用:単純復旧モデル・データベースに読み取り専用のセカンダリ・ファイルグループが含まれている場合、プライマリおよび読み取り/書き込み可能ファイルグループに対して部分データベースのバックアップ、読み取り専用のセカンダリ・ファイルグループに対してフル・ファイルおよびファイルグループのバックアップを実行する戦略が有効です。この戦略により、読み書き可能ファイルグループをバックアップするたびに、読み取り専用ファイルグループをバックアップする必要なく、データベース全体のリカバリ可能性が確保されます。
フル・ファイルおよびファイルグループのバックアップ、部分データベースのバックアップ、差分部分データベースのバックアップの併用:要件で前日までの読み取り/書き込みデータの保護が保証されており、バックアップを迅速に実行する必要がある場合、読み取り/書き込みデータに対して部分データベースのバックアップと差分データベースのバックアップ、読み取り専用のセカンダリ・ファイルグループに対してフル・ファイルまたはファイルグループのバックアップを実行するバックアップ戦略が有効です。
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