このトピックでは、プラグインのリストア・プロセスと利用可能なすべての機能について説明します。さらに、MySQL Standard/Community用リストア・シナリオ例およびMySQL Enterpriseバックアップ用リストア・シナリオ例では、さまざまなリストア・タイプの例が用意されています。Dellでは、これらのトピックを熟読し、さまざまなリストア・タイプに対して利用可能な機能と適用方法について確認するようお勧めします。
リストアを正常に実行するには、利用可能なリストア・タイプについてよく理解する必要があります。
プラグインでフル・バックアップまたは個々のデータベース/テーブル・コピーのみのバックアップを実行すると、MySQLのmysqldumpユーティリティを使用して、テーブルの作成とデータ追加に使用されるSQLステートメントがバックアップ・メディアに直接送信されます。プラグインがこれらのいずれかの形式で作成されたバックアップをリストアするときに、SQLステートメントがバックアップ・メディアから直接読み取られ、自動的に実行されます。
プラグインは増分または差分バックアップを実行するときに、MySQLのバイナリ・ログ・インデックスを使用して、バックアップ・メディアにコピーする必要のあるバイナリ・ログを判断します。これらのバックアップをリストアすると、バイナリ・ログがテンポラリ・ディレクトリ(NETVAULT_HOME/tmp/MySQL)にリストアされます。その後、mysqlbinlogによって、バイナリ・ログに記録された各トランザクション用のSQLステートメントが生成され、自動的に実行されます。このプロセスを「バイナリ・ログの適用」と言います。
通常、時間に基づくPITリカバリは、1つの手順から成るプロセスです。[バイナリ・ログをリストアし適用する]([オプション]タブの[バイナリ・ログをリストアし適用する]を選択)の対象として選択したバイナリ・ログを増分または差分バックアップからリストアし、不要なトランザクションの直前の中止時刻を指定します。
位置に基づくPITリカバリは、3つの手順から成るプロセスです。
1 |
[オプション]タブの[テンポラリ・ディレクトリへのログをリストアし、時間あるいは位置を特定する]オプションを選択して、増分または差分バックアップからMySQLサーバーのテンポラリ・ディレクトリにバイナリ・ログをリストアします。 |
2 |
MySQLのmysqlbinlogユーティリティを使用して、不要なトランザクションの位置を特定します。詳しくは、『MySQLリファレンス・マニュアル』の「任意時点のリカバリ」セクションを参照してください。 |
3 |
同じ増分または差分バックアップを再度リストアします。ただし、今度は[テンポラリ・ディレクトリからのバイナリ・ログを適用する]リストア・オプションを選択し、不要なトランザクションの直前の停止位置を指定します。 |
Plug‑in for MySQLを使って標準リストアを実行するには、以下のトピックで説明する手順に従います。
1 |
[ナビゲーション]パネルで、[リストア・ジョブ作成]をクリックします。 |
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3 |
5 |
[Next]をクリックします。 |
6 |
[セレクション セット作成]ページで、リストアするデータを選択します。 |
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フル・バックアップまたは個々のデータベース/テーブル・コピーのみのバックアップ:ルート・ノードが[全てのデータベース]として表示されます。これは、実際のデータベース/テーブル・データがバックアップに含められたからです。 |
重要: ルート・ノードは[全てのデータベース]という名前ですが、ターゲットのMySQLインスタンスに対して現存するデータベースをすべて包括していません。このノードを選択すると、バックアップ・ジョブとして実際に選択されたデータ・アイテムのみがリストアされます(つまり、リストア対象としてこのノードを選択すると、MySQLインスタンス内に現存するすべてのデータベースはリストアされず、単にバックアップに含めたデータベースのみがリストアされます)。 |
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増分または差分バックアップ:ルート・ノードは[バイナリ・ログ]として表示されます。これは、この形式のバックアップに、前のバックアップの実行以降に行われたトランザクション(バイナリ・ログ)が含まれているからです。 |
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