Plug‑in for SQL Serverでは、以下のVSSバックアップ・タイプを使用できます。
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フル・データベースのバックアップ:フル・データベースのバックアップは以下でサポートされます。 |
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SQL Serverバージョン:Windows - 2008以降 |
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復旧モデル:すべて |
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差分データベースのバックアップ:差分データベースのバックアップは以下でサポートされます。 |
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SQL Serverバージョン:Windows - 2008以降 |
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復旧モデル:すべて |
重要: アクティブ/パッシブ・フェイルオーバー・クラスタでフェイルオーバーが発生し、VSSベースのバックアップ戦略に差分データベース・バックアップが含まれている場合、可能な限り早急に、変更された構成のフル・データベース・バックアップを実行してください。プラグインでフェイルオーバーの発生が検出され、別のノードでアクティブな役割が保持されている場合、プラグインはスケジュール設定されている次のバックアップ用にフル・バックアップを自動的に実行します。ただし、新しいフル・バックアップが実行される前に新しいアクティブ・ノードにリストアを実行する必要がある場合、最後のフル・バックアップと新しいフル・バックアップの間に発生したデータベースの変更は失われる可能性があります。 |
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コピーのみバックアップ:コピーのみバックアップは以下でサポートされます。 |
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SQL Serverバージョン:Windows - 2008以降 |
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復旧モデル:すべて |
以下に、SQL Serverのデータ保護要件を満たすために実装できる、複数のリストア・シナリオに対応可能なバックアップ・シーケンス例をいくつか示します。
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フル・データベースのバックアップのみ:要件で前日までのデータ保護が保証されている状況で、以下の1つ以上の条件に該当する場合、フル・データベースのバックアップを毎晩実行すれば十分です。 |
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フル・データベースのバックアップと差分データベースのバックアップの併用:要件で前日までのデータ保護が保証されており、バックアップを迅速に実行する必要がある場合、フル・データベースのバックアップと差分データベースのバックアップを組み合わせたバックアップ戦略が有効です。たとえば、フル・データベースのバックアップを毎週日曜日の夜11:00に実行し、差分データベースのバックアップを月曜日から土曜日の午後11:00に実行します。データベースの各差分バックアップには、最後のフル・データベースのバックアップ(差分ベース)以降のすべての変更が含まれます。 |
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コピーのみバックアップ:要件として、定期的にスケジュールされたバックアップ・シーケンスを妨げることなくバックアップを作成する必要がある場合、コピーのみバックアップは適した戦略です。場合によっては、テスト環境の更新など、定期的なバックアップ・スケジュール以外にフル・バックアップを作成する必要があるでしょう。このプロセスでは、定期バックアップ・スケジュールが影響を受け、後続の差分バックアップが混乱する可能性があります。コピーのみバックアップを使用することにより、定期バックアップ・スケジュールに影響を与えることなく、いつでも不定期のフル・データベース・バックアップを実行することができます。 |
永続的スナップショットを作成して使用するには、バックアップするデータがNetVault Backup対応ディスク・アレイ上に存在している必要があります。サポートされていないディスク・アレイ上のデータ、またはローカル・ドライブ(MicrosoftソフトウェアVSSプロバイダを使用してスナップショットを作成する対象)にあるデータを使用して、永続的なスナップショットを作成しようとする場合、必要なハードウェアのスナップショットの作成に失敗し、プラグインのデフォルトがソフトウェアのスナップショットの使用に設定されます。ソフトウェアのスナップショットを作成する場合、データは(オプション[ファイルをストレージにバックアップ]が選択されていない場合でも)ストレージにのみバックアップされ、非永続的なスナップショットが作成されます。
NetVault Backup対応のOSバージョンとディスク・アレイの詳細については、『QuestNetVault Backup互換性ガイド』を参照してください。
常にバックアップする必要のあるシステム・データベースとして、msdb、master、およびmodelがあります。masterおよびmsdbデータベースでは単純復旧モデル、modelデータベースでは完全復旧モデルを使用できます。レプリケートされたデータベースの場合も、ディストリビューション・データベースをバックアップする必要があります。
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master:masterデータベースはSQL Serverシステム用のシステム・レベル情報を記録しています。masterデータベースでは、フル・データベースのバックアップのみがサポートされます。Questでは、masterのフル・データベース・バックアップを定期的にスケジュールすることをお勧めします。 |
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msdbおよびmodel:msdbデータベースは、SQL Serverがデータを格納するために使用します。SQL Serverでは、ユーザー・データベースの作成時に、modelデータベースをテンプレートとして使用します。modelおよびmsdbデータベースは、これらのデータベースが更新されるたびにバックアップしてください。modelおよびmsdbデータベースは、ユーザー・データベースをバックアップするのと同じ方法でバックアップできます。Questでは、modelデータベースについてはフル・バックアップのみを作成することをお勧めします。これは、このデータベースが小さく、変更頻度も低いため、ログをバックアップする必要がないからです。 |
詳しくは、SQL Server Books Onlineの「システム・データベースのバックアップと復元」を参照してください。
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