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NetVault Plug-in for PostgreSQL 11.1 - ユーザー・ガイド

NetVault Backup Plug-in for PostgreSQL - はじめに プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ データのリストア トラブルシューティング

サポートされるバックアップ・フォーマット

プラグインでは、バックアップ・フォーマットとしてプレーンテキストSQLスクリプトTARアーカイブ、およびカスタム・アーカイブをサポートしています。これらのフォーマットでデータベース・クラスタ全体または個別のデータベースおよびテーブルをバックアップできます。

プレーンテキストSQLスクリプト・ファイル:このフォーマットでは、データベースを再構築してバックアップ時点の状態にするために必要なSQLコマンドが含まれるプレーンテキスト・ファイルを生成します。
TARアーカイブ・ファイル:このフォーマットでは、圧縮されていないテープ・アーカイブ(TAR)ファイルを生成します。
カスタム・アーカイブ・ファイル:このフォーマットでは、デフォルトで圧縮されたアーカイブ・ファイルを生成します。圧縮レベルを選択できます。オペレーティング・システムでサポートされる最大ファイル・サイズより大きいテーブルに使用できます。
カスタム・アーカイブ・フォーマットを使用するにはzlib圧縮ライブラリが必要です。このフォーマットは、このライブラリがインストールされたシステム上に構築したPostgreSQLでのみ使用できます。このライブラリは、PostgreSQLのインストール時に--without-zlibオプションを指定してカスタム・アーカイブのサポートを無効にしない限り、デフォルトでインストールされます。

3つのすべてのフォーマットで使用できるバックアップ・オプションは同様ですが、多少の違いもあります。3つのいずれのフォーマットでも、必要な対象のみをリストアすることや、データを別のクラスタまたはサーバーにリストアすることが可能です。

使用可能なバックアップ・タイプ

プラグインでは、以下のバックアップ・タイプを使用できます。

[フル・データベース・クラスタ]:このオプションは、クラスタ内のすべてのデータベースを、選択したバックアップ・フォーマットでバックアップします。これにはグローバル・オブジェクトのバックアップも含まれますが、グローバル・オブジェクトについては、指定したバックアップ・フォーマットに関係なくプレーンテキスト・スクリプト・ファイル・フォーマットになります。プラグインでは、データベース・クラスタを選択すると、自動的に設定ファイルもバックアップ対象になりますが、必要に応じてバックアップから除外することも可能です。
[個々のデータベース/テーブル]:このオプションは、選択したデータベースまたはテーブルを、選択したバックアップ・フォーマットでバックアップします。ほかのデータベースより更新頻度の高いデータベースをバックアップする場合、またはテスト環境の作成時にソースとして使用できます。データベースまたはテーブルを個別にバックアップする場合、このオプションではグローバル・オブジェクトは含まれません。
[グローバル・オブジェクトのみ]:このオプションは、グローバル・オブジェクトのみをバックアップします。このオプションを使用して、データベース・ユーザー、グループ、およびアクセス権に対して行われた更新をバックアップすることができます。
[設定ファイルのバックアップ]:前述の任意のバックアップ・タイプを使って、または個別に、設定ファイルをバックアップすることができます。このオプションを選択すると、以下のファイルが含まれます。
postgresql.conf:このファイルは、すべてのパラメータ設定と指示が含まれるプライマリ・サーバーの設定ファイルです。
pg_hba.conf:このファイルは、ホストベースの認証(HBA)またはクライアント認証ファイルです。
pg_ident.conf:このファイルには、sameuser以外のidentマップが保存されます。identに基づく認証に使用されます。

バックアップ戦略の考慮事項

バックアップ戦略の定義時には、以下の事項を考慮します。

バックアップ・シーケンス例

PostgreSQLデータベースの保護要件を満たす可能性がある、いくつかのシーケンス例を以下に示します。

フル・データベース・クラスタのバックアップのみ:複数のデータベースの更新特性が類似している場合、フル・データベース・クラスタのバックアップを毎晩実行するよう設定すれば、前日までのデータ保護を保証できます。
フルデータベース・クラスタのバックアップでは、大量のストレージ容量が消費されます。ただし、クラスタ全体をリストアするために必要なジョブは1つのみのため、リストアを簡単かつ短時間で実行できます。カスタム・アーカイブ・バックアップ・フォーマットを使用すると、バックアップ・サイズは小さくなります。
フル・データベース・クラスタ・バックアップと個別のデータベース/テーブル・バックアップ:一部のデータベースがほかのデータベースより頻繁に更新される場合、標準の個別のデータベース/テーブルのバックアップと、定期的なフル・データベース・クラスタのバックアップを組み合わせた戦略が最適です。たとえば、毎週日曜日の夜11:00にフルデータベース・クラスタのバックアップを実行し、頻繁に更新されるデータベースについては月曜日から土曜日の午後11:00に個別のデータベースのバックアップを実行します。これにより、前日までのデータ保護を保証できます。バックアップ頻度を高くすれば、データの損失が低減されます。また、大規模なデータベースに対してカスタム・アーカイブ・フォーマットを高い圧縮レベルで使用すれば、バックアップ・サイズを小さくできます。
リストア時には、最後のバックアップから更新されていないデータベースはフルデータベース・クラスタのバックアップから、またその他のデータベースは最後に実行した個別のバックアップからリストアできます。バックアップ時間は短くなりますが、複数のリストア・ジョブを実行するために必要な操作が多くなるため、リストア時間は長くなる可能性があります。
グローバル・オブジェクトのみのバックアップ:個別のデータベースのバックアップにはグローバル・オブジェクトは含まれないため、データベース・ユーザー、グループ、およびアクセス権の更新後にグローバル・オブジェクトのみのバックアップを使用できます。このオプションにより、フル・データベース・クラスタのバックアップの代わりに、これらの最近のバックアップを利用することができます。
個別のデータベース/テーブルのバックアップとグローバル・オブジェクトのみのバックアップ個別のデータベース/テーブルのバックアップ戦略とグローバル・オブジェクトのみのバックアップを組み合わせて、更新頻度に応じて個別のデータベースをバックアップすることができます。更新頻度が低いデータベースは週単位でバックアップし、それ以外の残りのデータベースを日単位でバックアップすることができます。また、グローバル・オブジェクトのみのバックアップを週単位に実行することも、データベース・グループ、ユーザーおよびアクセス権の更新が行われた後にオン・デマンドでバックアップを実行することもできます。
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