サポートと今すぐチャット
サポートとのチャット

SharePlex 11.4 - リファレンス・ガイド

このガイドについて このガイドで使用される表記規則 Oracle用SharePlexコマンド SharePlexパラメーター PostgreSQL用SharePlexコマンド PostgreSQL用SharePlexパラメーター 一般SharePlexユーティリティ Oracleクラウドインフラストラクチャ SharePlex環境変数

ora_cleansp

説明

設定の非アクティベーションを含む、システム上の現在のレプリケーション状態を削除するには、ora_cleanspユーティリティを使用します。

警告:
  • ora_cleanspを実行することは、テスト環境やデモ環境では許容できますが、本番環境ではほとんど適切とは言えません。クリーンアップの結果は元に戻すことができません。
  • ora_cleanspを実行しているSharePlexインスタンスが、複数のデータベースからキャプチャしたり複数のデータベースにポストしたりするように設定されている場合、ora_cleanspは、それらすべてのデータベースのレプリケーション設定とサポートデータを削除します。
  • ora_cleanspユーティリティを実行しているときに、ora_setupの実行時に提供されたTNSエイリアスを入力します。

サポート対象データベース

UnixおよびLinux上のOracle

ora_cleanspの他の代替手法

ora_cleanspを実行する前に、以下の代替手法を検討してください。

  • レプリケーションを初期状態に戻さずに設定のアクティビティを停止するには、sp_ctrlabort configコマンドまたはpurge configコマンドを使用できる場合があります。
  • 変数データディレクトリのファイルを消去せずにSharePlexテーブルを切り捨てるには、製品ディレクトリのbinサブディレクトリUnixおよびLinux システムからcleanup.sqlスクリプトを実行できます。
  • UnixおよびLinuxシステムでは、SharePlex製品ディレクトリのbinサブディレクトリからcleanup.sqlスクリプトを実行することで、SharePlexテーブルを切り捨てることなく、変数データディレクトリのファイルをパージできます。

シェル要件

このユーティリティを使用するには、Kornkshシェルがシステムにインストールされていなければなりません。ユーティリティは処理中にこのシェルを呼び出します。

ora_cleanspの仕組み

ora_cleanspは以下のように2段階でレプリケーションを初期状態に戻します。

内部テーブルの切り捨て: 最初にora_cleanspは、安全に切り捨てることができるSharePlex内部テーブルを切り捨てます。SharePlex Oracleユーザ、パスワード、デモオブジェクトは削除しません。

変数データディレクトリのクリーンアップ: 次にora_cleanspは、SharePlex変数データディレクトリから以下のコンポーネントを削除します。

    • rimサブディレクトリ内のキューファイル。
    • logサブディレクトリ内のログファイル。イベントログは、ora_cleanspプロシージャを反映する1つのエントリを保持します。
    • dataサブディレクトリ内のstatusdbファイルの内容。
    • dumpおよびstateサブディレクトリの内容。
    • SP_OPO_SAVE_OOS_TRANSACTIONパラメーターが有効な場合、oosサブディレクトリにあるすべてのトランザクション。

ora_cleanspは、設定ファイル、コンフリクト解決ファイル、トランスフォーメーションファイル、ヒントファイル、paramdb、oramsglistファイルなど、ユーザが作成したファイルを維持します。

ora_cleanspは設定を非アクティベーションします。ora_cleanspを実行した後にレプリケーションを開始するには、設定をアクティベーションする必要があります。

ora_cleanspを実行するには:

重要! レプリケーションを初期状態に戻すには、すべてのソースシステムとターゲットシステムでora_cleanspを実行する必要があります。ora_cleanspがシステム上で実行されたかどうか、またいつ実行されたかを確認するには、そのシステムのイベントログを表示します。

  1. SharePlex管理者としてログインします。
  2. [UnixおよびLinuxのみ] SharePlex変数データディレクトリを指すようにSP_SYS_VARDIR環境変数を設定します。複数の変数データディレクトリを使用してsp_copの複数のインスタンスを実行している場合は、クリーンアップしたい変数データディレクトリに対してSP_SYS_VARDIRを設定します。

    kshシェル:

    $export SP_SYS_VARDIR=/SharePlex_vardir_absolute_path

    cshシェル:

    $setenv SP_SYS_VARDIR /SharePlex_vardir_absolute_path
  3. SharePlex製品ディレクトリのbinサブディレクトリからsp_ctrlを実行します。
  4. sp_copを停止します。

    sp_ctrl> shutdown
  5. UnixおよびLinuxシステムで、ps -ef | grep sp_コマンドのいずれかを使用して、すべてのSharePlexプロセスが停止していることを確認します。
  6. UnixおよびLinuxシステムで、kill -9コマンドのいずれかを使用して、すべての孤立したSharePlexプロセスを強制終了します。
  7. [Unix および Linux のみ] まだ実行していない場合は、oratabファイルを表示して、インスタンスのORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDの値を確認します。

    $cd /etc
    $ more oratab
  8. [UnixおよびLinuxのみ] ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID環境変数を設定します。

    kshシェル:

    $export ORACLE_HOME=[oratabファイルからの値]
    $export ORACLE_SID=[oratabファイルからの値]

    cshシェル:

    $ setenv ORACLE_HOME [oratabファイルからの値]
    $ setenv ORACLE_SID [oratabファイルからの値]
  9. オペレーティングシステムのコマンドラインで、ディレクトリをSharePlex製品ディレクトリのbinサブディレクトリに変更します。

    注意: これは現在の作業ディレクトリである必要があります。

  10. OracleインスタンスでSharePlexユーザアカウントとしてora_cleanspを実行します。注意: 別のユーザとして実行すると、ora_cleanspSharePlexテーブルを切り捨てません。

    さらに、UnixとLinuxでは、connection.yamlファイルで定義されているデータベース/データソース名Oracle_SIDを含めます。

    UnixおよびLinux:

    $ ./ora_cleansp database_name/SharePlex_username[/SharePlex_password]

    Oracle PDBの場合: $./ora_cleansp tns_alias for pdb/SharePlex_username[/SharePlex_password]

  11. ユーティリティを実行した後、イベントログを表示して結果を確認します。

    注意: ユーティリティが .../save_SharePlex_versionディレクトリを削除できないというエラーメッセージを生成した場合、メッセージを無視してこのディレクトリを削除することができます。

PG_cleansp

pg_cleanspユーティリティ

説明

SharePlexがPostgreSQL Database as a ServiceからPostgreSQLターゲットにデータをレプリケートしているシステム上の現在のレプリケーションの状態を削除するには、pg_cleanspユーティリティを使用します。

警告: pg_cleanspの結果は元に戻すことはできません。

使用ガイドライン

  • このユーティリティを使用するには、Kornkshシェルがシステムにインストールされていなければなりません。ユーティリティは処理中にこのシェルを呼び出します。

  • pg_cleanspは、レプリケーション設定内のすべてのPostgreSQLソースシステムとターゲットシステムで実行しなければなりません。
  • レプリケーション環境を完全に削除するには、pg_cleanspユーティリティをレプリケーション設定内のすべてのPostgreSQLソースシステム上で実行します。pg_cleanspがシステム上で実行されたかどうか、またいつ実行されたかを検証するには、そのシステムのSharePlexイベントログを表示します。

このユーティリティの機能

pg_cleanspはソースシステム上で以下を行います。

  • SharePlexスキーマ内のすべてのSharePlex Client内部テーブルと、該当するその他のSharePlexインストール済みテーブルを切り捨てます。
  • 変数データディレクトリから、キューファイル、プロセス・ログ・ファイル、statusdbファイル、dumpおよびstateディレクトリの内容、イベントログの1つのエントリpg_cleanspのステータスエントリを除くすべてを削除します。
  • レプリケーションスロット物理/論理を削除します。

pg_cleanspは以下を保持します。

  • SharePlexデータベース、アカウント、パスワードSharePlexテーブルのデータのみを削除
  • paramdbやターゲットの設定など、ユーザが作成したファイル

PostgreSQLのソースとターゲット上でpg_cleanspユーティリティを実行するには:

  1. システム上のすべてのSharePlexプロセスを停止します。
  2. sp_copを停止します。
  3. SharePlex製品ディレクトリのbinサブディレクトリから、pg_cleanspユーティリティを以下の構文で実行します。

    <installationDirectiory\ProductDirectory>/binpg_cleansp [portnumber ] database_name/user_name

    ここで:

    • portnumberSharePlexインスタンスのポート番号ですデフォルトの2100以外の場合
    • database_nameSharePlexデータベースの名前です。
    • user_nameSharePlexユーザアカウントの名前です。
  4. プロンプトでパスワードを入力します。

    Enter the password for the SharePlex User :

  5. Y」と入力し、このSharePlexインスタンスのクリーンアップを実行することを確認します。

    Are you sure you want to perform the clean for '/splex/vardir/var2' and port 2200? [N] :Y

正常にセットアップされると、次のようなメッセージで終了します:

Clean port 3800

sh: /splex/atul/1100B51/opt/.app-modules//clean_vardir.sh: /bin/ksh: bad interpreter: No such file or directory

postgress internal tables are cleaned up.

注意: SharePlex 11.1では、アクティベーションの際に作成された物理スロットまたは論理スロットは、クリーンアップ後にデータベースから削除されます。

snowflake_cleanspユーティリティ

説明

SharePlexがSnowflakeターゲットにレプリケートしているシステム上の現在のレプリケーション状態を削除するには、snowflake_cleanspユーティリティを使用します。

警告: snowflake_cleanspの結果は元に戻すことはできません。

使用ガイドライン

  • このユーティリティを使用するには、Kornkshシェルがシステムにインストールされていなければなりません。ユーティリティは処理中にこのシェルを呼び出します。
  • snowflake_cleanspは、レプリケーション設定内のすべてのSnowflakeターゲットシステムで実行する必要があります。
  • レプリケーション環境を完全に削除するには、レプリケーション設定内のすべてのSnowflakeターゲットシステムでsnowflake_cleanspユーティリティを実行します。snowflake_cleanspがシステム上で実行されたかどうか、またいつ実行されたかを確認するには、そのシステムのSharePlexイベントログを表示します。

このユーティリティの機能

snowflake_cleanspは、ターゲットシステムで以下の処理を実行します。

  • SharePlexスキーマ内のすべてのSharePlexクライアント内部テーブルと、SharePlexがインストールしたその他のテーブル該当する場合を切り捨てます。
  • 変数データディレクトリから、キューファイル、プロセス・ログ・ファイル、statusdbファイル、dumpおよびstateディレクトリの内容、イベントログの1つのエントリsnowflake_cleanspのステータスエントリを除くすべてのエントリを削除します。

snowflake_cleanspは以下を保持します。

  • SharePlexデータベース、アカウント、パスワードSharePlex内部テーブルのデータのみが削除されます
  • paramdbやターゲットの設定など、ユーザが作成したファイル

Snowflakeターゲットでsnowflake_cleanspユーティリティを実行するには:

  1. システム上のすべてのSharePlexプロセスを停止します。
  2. sp_copを停止します。
  3. SharePlex製品ディレクトリのbinサブディレクトリから、snowflake_cleanspユーティリティを以下の構文で実行します。

    <installationDirectiory\ProductDirectory>/binsnowflake_cleansp [portnumber ] database_name/ schema name / user_name

    ここで:

    • portnumberSharePlexインスタンスのポート番号ですデフォルトの2100以外の場合
    • database_nameSharePlexデータベースの名前です。
    • schema_nameはShareplexスキーマの名前です。

    • user_nameSharePlexユーザアカウントの名前です。
  4. プロンプトでパスワードを入力します。

    Enter the password for the SharePlex User :

    注意: このオプションは、RSAベースのユーザには表示されません。

  5. Y」と入力し、このSharePlexインスタンスのクリーンアップを実行することを確認します。

    Are you sure you want to perform the clean for '/splex/vardir/var2' and port 2200? [N] :Y

正常にセットアップされると、次のようなメッセージで終了します:

Clean port 5626

Cleaning /splex/aparopka/sf_datatypes/var subdirectories

DEMO_SCHEMA_20.SHAREPLEX_OPEN_TRANS table truncated.

ライセンスユーティリティ

説明

SharePlexレプリケーション環境内のホストのライセンスキーの表示、追加、削除を行うには、SharePlexライセンスユーティリティを使用します。SharePlexの各インストールには、有効なライセンスキーが必要です。

SharePlexのライセンスキーは、サポート対象のプラットフォームごとに3種類あります。

  • トライアルライセンスキー

  • 永久ライセンスキー永続的
  • 期間ライセンスキー

以下は、ライセンスが利用可能なサポート対象プラットフォームのリストです。

  • Oracle

  • File

  • JMS

  • Kafka

  • SQL Server

  • Postgres

  • MySQL

  • Snowflake

  • Event Hubs

  • All Platforms

注意: SharePlexの評価版をインストールするには、SharePlexのインストール中またはsplex_add_keyユーティリティの実行中に、プロンプトが表示されたら、「All Platformsすべてのプラットフォーム」オプションを選択する必要があります。

SharePlexのライセンス情報は、『Quest Software Product GuideQuestソフトウェア製品ガイド』に記載されています。ご不明な点は、担当のアカウントマネージャまでお問い合わせください。

有効なライセンスキーをお持ちでない場合は、QuestテクニカルサポートまたはQuestの販売代理店を通じて、上記のサポート対象プラットフォームリストの中から必要なプラットフォームのライセンスキーを入手できます。このドキュメントの適切な手順を使用して、ライセンスリクエストをサポートするために必要な情報を入手してください。

UnixおよびLinuxのライセンスユーティリティ

UnixシステムとLinuxシステムでは、以下を実行するために異なるユーティリティを使用します。

ライセンスキーの追加

splex_add_keyユーティリティを使用して、SharePlexのインストール中にマシンにライセンスキーを追加したり、インストール後にライセンスを異なるタイプのライセンスに変換したりできます。

splex_add_keyユーティリティは以下のように使用できます。

  • クラスタのプライマリノードでsplex_add_keyを使用すると、クラスタ内のすべてのセカンダリノードにライセンスをインストールできます。これは、クラスタ内のすべてのセカンダリノードが1つの変数データディレクトリを共有しているからです。
  • splex_add_keyを使用して、あるマシンからクラスタ化されていないマシンのライセンスを追加することはできません。このユーティリティをクラスタ化されていない各レプリケーションシステムで実行して、ライセンス情報が各システムの変数データディレクトリに保存されるようにする必要があります。

splex_add_keyを実行するには:

  1. SharePlex管理者としてシステムにログオンします。
  2. ライセンスキーをインストールするマシンでsp_ctrlを実行します。
  3. SharePlexが実行中であればシャットダウンします。

    sp_ctrl> shutdown

  4. SharePlex製品ディレクトリのinstallサブディレクトリからsplex_add_keyを実行します。

    $ /proddir/install/splex_add_key

  5. ライセンスキーを追加/更新するプラットフォームを選択します。

    SharePlex License Utility
    1) Oracle
    2) File
    
    3) JMS
    4) Kafka
    5) SQL Server
    6) Postgres
    7) MySQL
    8) Snowflake
    9) Event Hubs
    10) All Platforms
    q) Quit License Utility
    Enter option:

    注意: SharePlexの評価版をインストールするには、「All Platformsすべてのプラットフォーム」オプションを選択する必要があります。

  6. 上記のリストから適切な番号を入力してプラットフォームを選択します。

  7. Questから受け取ったキーを手動で入力します。キーの入力が終わったら、Enterを押します。

  8. q」と入力してユーティリティを終了します。
  9. レプリケーションを再開する準備ができたら、SharePlexを起動します。

ライセンスキーの表示

SharePlexライセンスキーに関連する詳細を表示するには、splex_get_keyユーティリティを使用します。SharePlex製品ディレクトリのinstallディレクトリからこのユーティリティを実行します。

$ /proddir/install/splex_get_key

以下のような情報が表示されます。

$ /splex/proddir/install/splex_get_key 
Platform = All
Product Name = SharePlex
Product Version = 11
License Number = 123-456-789
License Key Type = Trial
License Expiry = Midnight of Jan 01, 2050
License Key = lxxjLny9CqMCqdPZKZGRXIjnz7vpbTPQANliJi7PXJ7+Q8=

ライセンスキーの削除

特定のプラットフォームにインストールされているSharePlexライセンスキーを削除するには、splex_remove_keyユーティリティを使用します。マシンにライセンスキーがインストールされていない場合、「No license installedライセンスがインストールされていません」というメッセージが表示されます。

splex_remove_keyを実行するには:

  1. SharePlex管理者としてシステムにログオンします。
  2. SharePlex製品ディレクトリのinstallサブディレクトリからsplex_remove_keyを実行して、ライセンスキーを削除します。実行すると、以前に追加されたライセンスキーのリストが表示されます。

    $ /proddir/install/splex_remove_key

  3. ライセンスキーを削除する適切なプラットフォームを選択します。

    SharePlex License Utility

    1) Oracle

    2) Postgres

    q) Quit License Utility

    Enter option: 1

ライセンスが正常に削除されると、次のようなメッセージが表示されて終了します。

The SharePlex for Oracle license has been successfully removed.

関連ドキュメント

The document was helpful.

評価を選択

I easily found the information I needed.

評価を選択