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NetVault Plug-in for MySQL 4.4 - ユーザーズ・ガイド

Dell™ NetVault™ Backup Plug-in for MySQL - はじめに プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ データのリストア MySQLレプリケーションの使用 フェイルオーバ・クラスタ環境でのプラグインの使用 トラブルシューティング Dellについて

バックアップ計画の策定

[MySQL Standard/Community]オプションまたは[MySQL Enterpriseバックアップ]オプションのどちらを使用するか環境に両方のバージョンを導入している場合でも、プラグインでは1つの計画のみを使用することができます。MEBベース方法またはmysqldumpベース方法のいずれかを使用する必要があり、両方を併用することはできない点に注意してください。
MEBベース・オプションを使用すると、バックアップに選択したすべてのデータベース・オブジェクトに対してmysqlbackupコマンドが1度実行され、ジョブ・ログ内にmysqlbackupログが出力されます。データのバックアップには2つのステージが含まれます。最初のステージでは、すべてのInnoDBテーブルがコピーされます。2番目のステージでは、すべてのテーブル・タイプがコピーされます。InnoDBテーブルのホット・バックアップをサポートするだけでなく、MEBベース・オプションはバックアップ・パフォーマンスを向上させます。

MySQL Standard/Community用バックアップ・タイプの確認

[MySQL Standard/Community]オプションを使用する場合、本プラグインはmysqldumpを使用して以下のタイプのバックアップを実行します。
[MySQL Standard/Community]オプション用フル・バックアップの場合、本プラグインはmysqldumpユーティリティを使用して、インスタンスに含まれるすべてのデータベースをバックアップします。フル・バックアップはほぼすべてのリストア・シナリオの起点になるため、あらゆるバックアップ戦略の基盤となります。プラグインで生成されたフル・バックアップを使用して、インスタンス全体、個々または複数のデータベース、個々または複数のテーブルをリストアできます。
[MySQLレプリケーションを可能にする]オプションが無効化され、[特定時点リカバリを可能にする]オプションが有効化されている場合、[フルまたはインクリメンタル・バックアップ後、バイナリ・ログをパージ]オプションはデフォルトで有効化されますが、フルまたは増分バックアップ後にMySQLバイナリ・ログをパージする必要があります。
[フルまたはインクリメンタル・バックアップ後、バイナリ・ログをパージ]オプションを選択しない場合、プラグインは設定ファイルで最終バックアップのログを追跡し続けます。これにより必要に応じてバイナリ・ログを手動でパージすることができます。例えば、MySQLレプリケーション環境で、バイナリ・ログがスレーブ・インスタンスにレプリケートされるまで、バイナリ・ログをマスタ・インスタンスからパージしたくない場合などは、ユーザはバイナリ・ログを手動でパージする必要があります。
MySQLの増分バックアップを実行するには、バイナリ・ログを有効にする-log-binオプションを使用してMySQLインスタンスを開始する必要があります。この手順は、MySQLサーバでのバイナリ・ログの有効化(MySQL Standard/Communityオプションのみ)で概説しています。詳しくは、『MySQLリファレンス・マニュアル』のバイナリ・ログに関するセクションを参照してください。
上記で説明したように、[フルまたはインクリメンタル・バックアップ後、バイナリ・ログをパージ]オプションを使用して、フルまたはインクリメンタル・バックアップ後にバイナリ・ログをパージする必要があります。このオプションを使用しない場合は、本プラグインは設定ファイルで最終バックアップのログを追跡し続けます。これにより必要に応じてバイナリ・ログを手動でパージすることができます。
差分バックアップでは、最後のフルまたは増分バックアップ以降に生成されたバイナリ(トランザクション)・ログをバックアップします。ただし、この形式のバックアップでは、完了時にバイナリ・ログがパージされません。このため、各差分バックアップには、前の差分バックアップにも含まれていたバイナリ・ログおよび前の差分バックアップ以降に生成されたバイナリ・ログが含まれることになり、以降の差分バックアップのサイズが大きくなるだけでなく、その時間も長くなります。例えば、月曜日から金曜日までの差分バックアップを伴って、日曜日にフル・バックアップの実行がスケジュールされている場合、月曜日の差分には日曜日のフル・バックアップ以降生成されたトランザクション・ログ・ファイルが含まれます。一方、火曜日の差分には、月曜日に生成されたバイナリ・ログ・ファイルだけでなく、火曜日に生成されたバイナリ・ログ・ファイルも含まれます。水曜日の差分バックアップには、月曜日、火曜日、および水曜日のバイナリ・ログが含まれる、というようになります。
差分バックアップを実行するには、バイナリ・ログを有効にする-log-binオプションを使用してMySQLインスタンスを開始する必要があります。この手順は、MySQLサーバでのバイナリ・ログの有効化(MySQL Standard/Communityオプションのみ)で概説しています。詳しくは、『MySQLリファレンス・マニュアル』のバイナリ・ログに関するセクションを参照してください。

MySQL Enterpriseバックアップ用バックアップ・タイプの確認

[MySQL Enterpriseバックアップ]オプションについて、本プラグインは選択されたすべてのデータベース・オブジェクトに対してmysqlbackupコマンドを1度実行し、以下のタイプのバックアップをアーカイブします。フルと増分。
[MySQL Enterpriseバックアップ]オプション用フル・バックアップの場合、本プラグインはmysqldumpユーティリティを使用して、インスタンスに含まれるすべてのデータベース・オブジェクトをバックアップします。フル・バックアップはほぼすべてのリストア・シナリオの起点になるため、あらゆるバックアップ戦略の基盤となります。プラグインで生成されたフル・バックアップを使用して、インスタンス全体、個々または複数のデータベース、個々または複数のテーブルをリストアできます。

MySQL Standard/Community用バックアップ・シーケンス例

ビジネス要件で前日までのデータ保護が保証されているが、ターゲットMySQLインスタンスへの読み取り専用アクセスが断続的にのみ許容され(週1回または隔週の勤務時間外など)、バックアップ時間をできる限り短縮する必要がある場合、フル・バックアップと増分バックアップの組合せが最適です。たとえば、毎週日曜日の夜11:00にフル・バックアップが実行され、さらに月曜日から土曜日の午後11:00にトランザクション・ログ・ファイルのバックアップが実行されているとします。この場合、各増分バックアップには、前夜のバックアップ、すなわち日曜日の夜に実行されたフル・バックアップまたはいずれかの増分バックアップ以降に生成されたバイナリ・ログが含まれます。
ビジネス要件で前日までのデータ保護が保証されているが、ターゲットMySQLインスタンスへの読み取り専用アクセスが断続的にのみ許容され(週1回または隔週の勤務時間外など)、リストア時間をできる限り短縮する必要がある場合、フル・バックアップと差分バックアップの組合せが最適です。たとえば、フル・バックアップを毎週日曜日の夜11:00に実行し、差分バックアップを月曜日から土曜日の午後11:00に実行します。各差分バックアップには、最後のフル・バックアップ以降に生成されたバイナリ・ログが含まれます。前述のように、この場合の全体的なバックアップ時間は長くなります。
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