システムのイメージキャプチャおよび展開をする際、KACEではベストプラクティスとしてシングルパーティション(パーティションを1つしか持たない)のゴールドイメージを作成することをお勧めしています。
重要: 本記事の内容はKACE SDAや周辺製品(OS,パソコン)の古い実装を前提にした記述が多いため、Windows 10 イメージの作成・展開の例 (4261222) を参照いただくことをお勧めします。
現行のSDAには Legacy/UEFIを意識しないで使用できるタスクが用意されています。(v6.1以上)
さまざまなハードウェアオプションを扱う際、複数のパーティションを含むイメージのキャプチャ/展開は難しい場合があります。イメージに単一パーティションのみ持たせてプロセスを簡素化することはベストプラクティスと考えられ、これによりほとんどのハードウェアに簡単にイメージを展開することが可能となります。
当記事ではWindows 8.1 のイメージ作成を想定しています。Windows 7 および 10 オペレーティングシステム用の調整については記事末尾に記載しています。
このベストプラクティスの方法では リカバリパーティションおよび工場出荷時にOEMセットアップにより作成されるようなその他のパーティションも含みません。
この手順ではデバイスにOEM提供されたすべてのパーティションを削除します。
もしリカバリ用・その他のパーティションが必要であれば、それらを受け入れられるようにプレインストール タスクおよび中レベル タスクへ、パーティションのセットアップを調整する処理を組み込む必要があります。そのようなタスクについての詳細はナレッジベース記事 4260803 の "■補足" をご参考ください。
キャプチャされたパーティションのサイズおよびドライブレターは展開先デバイスのストレージに適切にセットアップされている必要があります。プレインストールタスクはこの工程の補助を行わせることができます。
キャプチャを行ったシステムが複数のパーティションを持っていた場合、イメージ書き込み後のOS起動が失敗する可能性があります。このような状況を避けるために当記事ではベストプラクティスとしてシングルパーティションを構成する手順を説明します。
システムイメージをキャプチャするための準備
前提条件
スクリプト形式のインストール
手動でのOSインストール
select disk 0
clean
create partition primary
select partition 1
active
assign
exit
Sysprep Process
イメージをキャプチャする準備がほとんどできている=必要なアプリケーションのインストールや構成の実施が済んでいる場合、Sysprep Creator Wizardを使用することでシステムキャプチャ前にシステムの一般化する際の応答ファイルを作成できます。
このツールは KACE システム導入アプライアンス の ツール タブの導入ワークベンチから 最新の Sysprep Creator Wizard のリンクをクリックして入手できます。
イメージのキャプチャ
この時点でシステムはシャットダウンされているはずです。デバイスをPXE Boot(NIC)あるいは USBのKBE から起動できるように準備してください。
デバイスが起動したらKBEのブートシーケンスが走ることを確認します。SDAブート環境メニューが表示されれば起動成功です。
メモ: これまでの手順に従った場合、パーティション選択は同じになっているはずです。
もしイメージキャプチャ対象のOSのインストール前にドライブのすべてのパーティションをクリアしていなかったら場合、すべての既存パーティションを削除したことを確認してから改めてインストールしてください。
1. KBEメニューから イメージ作成 | このマシンのイメージをキャプチャ を選択します。.
2. キャプチャイメージにつけるイメージ名を入力します。
3.Cドライブ を選択します(選択して反転)。
4. Windows Imaging Format (高速圧縮) 形式をラジオボタンで選択します。
5. オプション: [チェックボックス] エラー発生時に操作を続行
6. オプション: [チェックボックス] ログにデバッグ出力を含める(遅くなるのでお勧めしません。通常はトラブルシューティング目的のみ)
イメージ展開の準備
1. 展開 | システムイメージへ移動します
2. キャプチャしたイメージの名前をクリックして詳細を開きます。
3. プレインストールタスクの欄の下に ビルトインタスク "シングルパーティションの作成" をドラッグします。
4. プレインストールタスクの欄の下に ビルトインタスク "C:をNTFSとしてフォーマット" を前項のタスクの下にドラッグして配置します。
5. プレインストールタスクの欄の下に ビルトインタスク "Install Vista/2008/7/8/10/2012 MBR" を前項のタスクの下にドラッグして配置します。
6. ほかに必要なタスクがあれば 上記パーティション作成/フォーマット/MBR の動作を阻害しない範囲で配置します。
7. "ドライバフィードを使用する(Sysprepベースのイメージでのみ) " を選択します。
メモ - ドライバフィードオプションを使用する場合、指定モデルのドライバーがダウンロードされていること、非Dellマシンの場合はdrivers_postinstall共有 配下のフォルダにファイルが配置されていることを確認してください。
イメージを展開する
次の手順にしたがってイメージを展開します。
1. デバイスをKBEで起動します
2. KBEメニューから イメージ作成 | このマシンにイメージを展開 を選択します。
3. ドロップダウンメニューから展開するイメージを選択します。
4. オプション: [チェックボックス] 展開後に自動的に再起動
5. 展開の開始 をクリックするとイメージが展開されます。
追加メモ -
Windows 7および 10 のイメージングもほぼ同じ手順です。Windows 10 については KBEは ADK for Windows10 と KBE DriverPack 10 を使用して作成してください。SDAのバージョンは3.7.120251以上で対応しました。メディアマネージャはご使用のバージョンのSDAからダウンロードしたものを使用してください。