このトピックでは、プラグインで実行することができるその他の(オプション)リストア操作について説明します。
本プラグインを使用したリストアで使用可能なすべてのオプションは、高可用性環境(SQL Serverフェイルオーバー・クラスタおよびAlwaysOn可用性グループ)でも使用できます。データも同様の方法で選択します。両者の違いは、[リストア・ジョブ作成 — セーブセットの選択]ページで、リストア可能な仮想クライアントのバックアップが、バックアップ中に使用していた特定のNetVault Backupクライアントまたはノードではなく、仮想クライアント名の下に表示される点です。リストア・ジョブを開始すると、NetVault Backupはすべてのメンバー・クライアントと通信し、クラスタを管理しているマシンを特定し、このマシンをリストア対象として指定します。
また、NetVault Backup仮想クライアントを、非クラスタ化(スタンドアロン)NetVault Backupクライアントへリストアすることもできます。
メモ: リストア中は、仮想クライアントのノードを使用してプロセスを実行します。クラスタの個々のクライアント用のノードの1つを、このプロセスの実行に使用しないでください。ノードを開くか、展開して階層をドリル・ダウンしていくと、ローカルとして識別され、選択できない状態のSQL Serverインスタンスが表示されます。ログ情報を管理する目的で、システムがこのインスタンスを使用している可能性があるため、このレベルではいかなる処理も実行しないでください。 |
AlwaysOn可用性グループ内にあるデータをリストアする場合は、以下のガイドラインに従います。
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プライマリ・レプリカの連続リストアを複数実行する場合、最初のリストア後プライマリ・レプリカを省略するときは、Questでは、[AlwaysOn可用性グループのプライマリ・ノードにNetVault Backupクライアント名を入力]フィールドを入力することをお勧めします。 |
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SQL Server Management Studioを使用してプライマリ・レプリカをグループに追加する必要がない場合、[リストア後AlwaysOn可用性グループにプライマリ・データベースを追加]チェック・ボックスを選択します。 |
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プライマリ・レプリカをリストアする前に、セカンダリ・レプリカは、必ず、グループから削除されているようにします。これには、SQL Server Management Studioを使用して手動で実行するか、または、[リストア前にAlwaysOn可用性グループからデータベースのセカンダリ・コピーを削除]チェック・ボックスを選択して実行します。 |
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プライマリ・レプリカの[リストア・タイプ]に[NO RECOVERY設定時]を選択した場合は、[リストア後AlwaysOn可用性グループにプライマリ・データベースを追加]チェック・ボックスを選択しないでください。グループにデータベースを追加するには、リカバリを完了する必要があります。 |
以下のトピックでは、AlwaysOn可用性グループ・システムでのデータのリストア手順の概要をリストし、さまざまなリストアの例を示します。
以下のトピックでは、リストアを実行するために行う必要のある一般的な手順について説明します。
VSSベースのバックアップをリストアする場合は、以下の点に注意する必要があります。
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[ターゲット・ディレクトリへデータベース・ファイルをコピー]オプションを使用する場合は、グループからデータベースを削除しないでください。 |
a |
プライマリ・レプリカで、データベースに対して[データ移動を一時停止]を選択します。 |
以下の手順では、AlwaysOn可用性グループのプライマリ・レプリカおよびすべてのセカンダリ・レプリカに追加されているデータベースをリストアする方法を説明します。
2 |
[セレクション・セット作成]ページで、[プラグイン・オプションの編集]をクリックして、VSSリストアとVDIリストアのどちらを実行するかに応じて、該当するパラメータを設定します。 |
3 |
[AlwaysOn可用性グループ]セクションで、以下の該当するチェック・ボックスを選択します。 |
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[次のAlwaysOn可用性グループにリストア]:グループの名前を入力します。 |
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[AlwaysOn可用性グループのプライマリ・ノードのNetVault Backupクライアント名を入力](省略可能):プライマリ・ノードで実行されているクライアント名を入力します。別のノードの名前を入力すると、リストアが失敗します。プライマリ・ノードでどのクライアントが実行されているかが不明な場合は、SQL Server Management Studioを使用して、グループ内のプライマリ・ノードを特定します。 |
重要: 2番目のフィールドはオプションとなっていますが、このシナリオの場合は必須です。 正しい情報を入力し、データベースがすでにそのグループの一部であるが、[リストア前にAlwaysOn可用性グループからプライマリ・データベースを削除]チェック・ボックスを選択しない場合、リストアが失敗します。 データベースがグループの一部ではなく、ユーザーが誤った名前を指定しており、プライマリ・レプリカ上にクライアントがあることを本プラグインが確認できない場合、本プラグインはデータベースをリストアします。ただし、グループにデータベースを追加することはできません。 リストア・ジョブを実行し、プライマリ・クライアントおよびグループ名を入力した後に、別のノードへのフェイルオーバーが発生した場合は、新しいクライアント名を反映するため[リストア・オプション]に保存されている情報を更新します。更新しない場合、そのリストア・ジョブの後続の実行が失敗します。 |
5 |
AlwaysOnの名前付きインスタンスへリストアする場合のインスタンス名フィールドにインスタンス名を入力します。 |
6 |
8 |
Step 7で実行したフル・データベースのバックアップでバックアップされた各セカンダリ・レプリカからのリストアを実行します。 |
以下の手順では、仮想クライアントから取得したバックアップにセカンダリ・レプリカをリストアし、そのセカンダリ・レプリカをプライマリ・レプリカとして機能するように変換する方法を説明します。
3 |
[セレクション・セット作成]ページで、[プラグイン・オプションの編集]をクリックして、VSSリストアとVDIリストアのどちらを実行するかに応じて、該当するパラメータを設定します。 |
4 |
[リストア・オプション]セクションの[ターゲット・インスタンス]フィールドに、セカンダリ・レプリカで実行されているクライアント名を入力します。 |
5 |
[AlwaysOn可用性グループ]セクションで、以下の該当するチェック・ボックスを選択します。 |
6 |
[次のAlwaysOn可用性グループにリストア]に、グループ名を入力します。 |
7 |
AlwaysOnの名前付きインスタンスへリストアする場合のインスタンス名フィールドにインスタンス名を入力します。 |
8 |
以下の手順では、VDIバックアップのリストア方法について説明します。この手順は、「AlwaysOn可用性グループのVDIによるフル・バックアップの作成例」で説明した例に基づいています。また、以下の手順では、トランザクション・ログのバックアップをリストアする必要があります。このプロセスは、前のバックアップ例には含まれていません。
1 |
[ナビゲーション]パネルで、[リストア・ジョブ作成]をクリックします。 |
2 |
[リストア・ジョブ作成 — セーブセットの選択]ページのセーブセット・テーブルで、リストアするプライマリ・レプリカのフル・バックアップを選択して、[次へ]をクリックします。 |
3 |
[セレクション・セット作成]ページで、リストアするAlwaysOn可用性グループを選択します。 |
4 |
[プラグイン・オプションの編集]をクリックします。 |
5 |
[リストア・タイプ]セクションで、[NO RECOVERY設定時]を選択します。 |
6 |
[AlwaysOn可用性グループ]セクションで、[リストア前にAlwaysOn可用性グループからデータベースのセカンダリ・コピーを削除]および[リストア前にAlwaysOn可用性グループからプライマリ・データベースを削除]チェック・ボックスを選択します。 |
7 |
[OK]をクリックして設定を保存し、[次へ]をクリックします。 |
8 |
デフォルト設定を使用しない場合は、[ジョブ名]に、ジョブの名前を指定します。 |
9 |
[クライアント指定]リストで、バックアップのターゲットと同じ仮想クライアントを選択します。 |
10 |
[保存&実行]をクリックし、[ジョブ・ステータス]ページを使用して、進捗状況を監視します。 |
11 |
[ナビゲーション]パネルで、[リストア・ジョブ作成]をクリックします。 |
12 |
[リストア・ジョブ作成 — セーブセットの選択]ページのセーブセット・テーブルで、リストアするプライマリ・レプリカの増分トランザクション・ログのバックアップを選択して、[次へ]をクリックします。 |
13 |
[セレクション・セット作成]ページで、フル・バックアップのリストア時に選択したAlwaysOn可用性グループとデータベースを選択します。 |
14 |
[プラグイン・オプションの編集]をクリックします。 |
15 |
[リストア・タイプ]セクションで、[RECOVERY設定時]を選択します。 |
16 |
[AlwaysOn可用性グループ]セクションで、[リストア後AlwaysOn可用性グループにプライマリ・データベースを追加]チェック・ボックスを選択します。 |
17 |
[次のAlwaysOn可用性グループにリストア]フィールドに、グループ名を入力します。 |
18 |
[AlwaysOn可用性グループのプライマリ・ノードのNetVault Backupクライアント名を入力]で、プライマリ・ノード上のクライアント名を入力します。 |
19 |
バックアップを、デフォルトのインスタンスではなく、名前付きSQL Serverインスタンスにリストアする場合、[AlwaysOnの名前付きインスタンスへリストアする場合のインスタンス名]フィールドにインスタンス名を入力します。 |
20 |
[OK]をクリックして設定を保存し、[次へ]をクリックします。 |
21 |
デフォルト設定を使用しない場合は、[ジョブ名]に、ジョブの名前を指定します。 |
22 |
[クライアント指定]リストで、バックアップのターゲットと同じ仮想クライアントを選択します。 |
23 |
[保存&実行]をクリックし、[ジョブ・ステータス]ページを使用して、進捗状況を監視します。 |
24 |
[ナビゲーション]パネルで、[バックアップ・ジョブ作成]をクリックします。 |
25 |
[ジョブ名]に、ジョブの名前を指定します。 |
26 |
[選択]リストの隣りにある、[新規作成]をクリックします。 |
27 |
選択ツリーで、リストア対象の最初のセカンダリ・レプリカを開き、[すべてのインスタンス]ノードを開きます。 |
28 |
29 |
31 |
32 |
VDIベースのフル・データベースのバックアップを実行します。 |
33 |
34 |
[ナビゲーション]パネルで、[リストア・ジョブ作成]をクリックします。 |
35 |
36 |
[セレクション・セット作成]ページで、リストアするデータベースを選択して、[プラグイン・オプションの編集]をクリックします。 |
37 |
38 |
デフォルト設定を使用しない場合は、[ジョブ名]に、ジョブの名前を指定します。 |
39 |
[クライアント指定]リストで、セカンダリ・レプリカの仮想クライアント名を選択します。 |
40 |
[保存&実行]をクリックし、[ジョブ・ステータス]ページを使用して、進捗状況を監視します。 |
43 |
以下の手順は、リストア前にプライマリ・レプリカからデータベースが削除された場合に、AlwaysOn可用性グループにデータベースをリストアする方法を示しています。
2 |
[セレクション・セット作成]ページで、[プラグイン・オプションの編集]をクリックして、VSSリストアとVDIリストアのどちらを実行するかに応じて、該当するパラメータを設定します。 |
3 |
[AlwaysOn可用性グループ]セクションで、以下のチェック・ボックスを選択解除します。 |
4 |
必要に応じて、[リストア後AlwaysOn可用性グループにプライマリ・データベースを追加]チェック・ボックスを選択、または選択解除します。 |
• |
[次のAlwaysOn可用性グループにリストア]:グループの名前を入力します。 |
• |
[AlwaysOn可用性グループのプライマリ・ノードのNetVault Backupクライアント名を入力](省略可能):プライマリ・ノードで実行されているクライアント名を入力します。別のノードの名前を入力すると、リストアが失敗します。プライマリ・ノードでどのクライアントが実行されているかが不明な場合は、SQL Server Management Studioを使用して、グループ内のプライマリ・ノードを特定します。 |
6 |
バックアップを、デフォルトのインスタンスではなく、名前付きSQL Serverインスタンスにリストアする場合、[AlwaysOnの名前付きインスタンスへリストアする場合のインスタンス名]フィールドにインスタンス名を入力します。 |
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9 |
Step 7で実行したフル・データベースのバックアップでバックアップされた各セカンダリ・レプリカからのリストアを実行します。 |
重要: フル・ファイルおよびファイルグループのバックアップ方法(VDIでのみ使用可能)を使用してデータベースのコピーを作成するには、別のSQL Server®インスタンスにリストアする必要があります。 VSSベース・リストア中にデータベースの名前を変更する場合、データベース・ファイルも代替ディレクトリに移動する必要があります。データベース・ファイルが代替ディレクトリに移動されていない場合、リストアは失敗に終わります。これは、VSSではデータやログ・ファイルを別のディレクトリに移動するまで、データベースの名前を変更できないために発生します。VSSベースのリストア用にデータやログ・ファイルを移動する場合、移動先のディレクトリが移動元のディレクトリと異なれば、データ・ファイルとログ・ファイルを別のディレクトリに以降することができます。 |
1 |
[ナビゲーション]パネルで[リストア・ジョブ作成]をクリックして、[プラグイン・タイプ]リストから[Plug‑in for SQL Server]を選択し、適切なセーブセットを選択して[次へ]をクリックします。 |
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3 |
[名前変更/再配置]ダイアログ・ボックスで、適切な情報を入力します。 |
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[名前変更]:新しい名前を入力します。 |
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[再配置]:新しいパスを入力します。 |
4 |
変更を適用するには、[OK]をクリックします。 |
5 |
「オンラインVDIバックアップからのデータのリストア」の説明に従い、リストア手順を続行します。 |
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