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NetVault Plug-in for Oracle 7.1 - ユーザーズ・ガイド

Dell™ NetVault™ Backup Plug‑in for Oracle® - はじめに バックアップ計画の策定 プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ Oracleフラッシュバック・データベースの使用 データのリストア
データのリストアとリカバリ - 概要 ユーザ管理リストアの実行 その他のユーザ管理リストア手順 RMANリストアの実行 非RAC環境で使用可能なRMANリカバリ・タイプ RMANを使用したその他のリストア手順
リカバリ・カタログの管理 RMAN CLIの使用 Oracle RAC環境におけるプラグインの使用 フェイルオーバ・クラスタ環境でのプラグインの使用 Oracle Data Guardでのプラグインの使用 トラブルシューティング 用語集 Dellについて

リカバリ・カタログのバックアップ計画

バックアップ・シーケンス例

フル・バックアップのみ - ビジネス要件で前日までのデータ保護が保証されている場合、フル・バックアップを毎日実行すれば十分です。データベース管理者は、データベースを最後のフル・バックアップ時点までリカバリするだけでかまいません。
フル・バックアップとアーカイブ・ログのバックアップの併用 - ビジネス要件でPITデータ保護が要求されているが、リカバリ時間は重要でない場合、フル・バックアップとアーカイブ・ログのバックアップを組み合わせることで、必要な保護を実現します。
Level 0の増分バックアップ、Level 1の差分増分バックアップ、アーカイブ・ログのバックアップの併用 - ビジネス要件でPITデータ保護が要求されており、バックアップ時間をできる限り短縮する必要がある場合、Level 0の増分バックアップ、差分増分バックアップ、およびアーカイブREDOログのバックアップを併用するのが最適です。
Level 0の増分バックアップ、Level 1の累積増分バックアップ、アーカイブ・ログのバックアップの併用 - ビジネス要件でPITデータ保護が要求されており、リカバリ時間をできる限り短縮する必要がある場合、Level 0の増分バックアップ、Level 1の累積増分バックアップ、およびアーカイブ・ログのバックアップを組み合わせるのが最適です。

バックアップ格納先の計画定義

[バックアップオプション]タブのバックアップ格納先オプションサブタブ画面よりバックアップの格納先を選択することができます。このオプションにより要求に最も適したメディア格納先の計画を定義することができます。このオプションにより要求に最も適したメディア格納先の計画を定義することができます。
[テープ(NetVault Backupのメディアにバックアップ)] - これがデフォルトのオプションです。このオプションを選択すると、RMANが「SBT_TAPE」チャネルを開き、NetVault Backup管理下にあり、[ターゲット]タブの[デバイスオプション]で指定されたバックアップ・メディアにバックアップ・ファイルを書き込みます。NetVault Backupはディスク・ベースのメディア、VTLおよびテープ・ドライブを含むさまざまなバックアップ・デバイスを管理することができ、ディスクからディスク、ディスクからテープへのバックアップを実行することが可能です。FRAがデータベースで有効になっていた場合でも、バックアップ・リカバリ・ファイルの格納には使用されません。これは、現在の制御ファイル、オンラインREDOログあるいはフラッシュバック・ログなどFRAで管理したいユーザに適しています。
[ディスク(FRAにバックアップ)] - このオプションを選択すると、RMANは「DISK」チャネルを開き、FRAにバックアップ・ファイルのみをバックアップします。FRAにバックアップ・リカバリ・ファイルを格納するとRMANで可能なもっとも素早いリストアが可能になります。これはRMANがFRAからリストア・ファイルを直接リストアするためで、バックアップ・メディアからファイルを読み込むことはありません。FRAは通常、データファイルと同様のローカルまたは共有ストレージに存在するディスク・ストレージであるため、メディア障害、損傷、障害復旧に対する保護には対応していません。バックアップ・リカバリ・ファイルがオフサイト・ストレージに格納されていることを確認するには、ユーザーは[ディスクとテープ両方]オプションを使用するか、定期的なFlash Recovery Areaバックアップを実行してFRAに格納されているバックアップ・リカバリ・ファイルをNetVault Backupの管理下にあるバックアップ・メディアにバックアップすることも可能です。
[ディスクとテープ両方(FRAにバックアップし、次にNetVault Backupのメディアにバックアップ)] - テープとディスクへのバックアップを実行すると、高速なリストアと最適な保護が可能になります。このオプションを選択すると、RMANが「DISK」チャネルを開き、FRAにバックアップ・ファイルを書き込み、その後FRAに格納されているバックアップ・リカバリ・ファイルを、同じバックアップ・ジョブ内のNetVault Backup管理下にあるバックアップ・メディアにバックアップします。これにより、隔離されたメディアの障害やデータの損傷からの素早いリカバリと、メディア障害または障害復旧のためのオフサイトでの保護が可能になります。[ディスクとテープ両方]オプションを使用すると、バックアップ・ジョブの間隔が長くなります。これはRMANが同一ジョブで2種類のバックアップを実行する必要があるためです。
高速なリストアのためにFRAにバックアップ・リカバリ・ファイルを格納したり、障害復旧用のオフサイトによる保護を実行したいが、通常のバックアップ・ジョブの間隔を長くしたくない場合に、個別のスケジュールでFlash Recovery Areaバックアップを実行しながらFRAへの日常のバックアップが可能な追加オプションが用意されています。たとえば、フル・バックアップが毎週日曜日の午後11:00に実行される場合、そのバックアップはディスクに対して実行されます。増分バックアップが毎週土曜日の午後11:00に実行される場合、そのバックアップもディスクに対して実行されます。一方、バックアップ・メディアへのFlash Recovery Areaバックアップは、毎週土曜日の午後10:00にフル・バックアップの前に週1回の頻度で実行されます。さらに、ビジネス要求に合わせて、さまざまな間隔でFlash Recovery Areaバックアップを実行できるオプションが用意されています。
NOTE: Flash Recovery Area機能は、Oracle 9iでは使用できません。Oracle 9iで[ディスクとテープ両方]オプションを使用すると、予期せぬOracleエラーが発生する可能性があります。

Oracle Flashback Technology

FRAが構成され、Flashback Database機能が使用可能な場合、FLASHBACK DATABASEコマンドを使用して、データベースを過去のある時点に戻すことができます。Flashback Databaseは、物理データファイルのリストアを行わないため、真のメディア・リカバリではありません。Flashback Databaseは、処理が迅速で簡単なだけでなく、データベース全体のリストアを必要としないので、RESTOREおよびRECOVERコマンドを使用する方法よりも、Flashback Databaseの方が好まれる場合があります。
FLASHBACK DATABASEを使用したデータベースの巻き戻しに要する時間は、さかのぼる時間の長さとその目標時点以降のデータベースのアクティビティの量に比例します。データベース全体のリストアおよびリカバリには、さらに長時間かかる可能性があります。Flashbackログ内のビフォア・イメージは、データベースを過去のある時点までリストアするためにのみ使用され、データベースを過去のある時点の一貫性のある状態にまで戻すにはフォワード・リカバリが使用されます。Oracle Databaseは、データファイルを以前の特定時点まで戻しますが、初期化パラメータ・ファイルなどの補助ファイルは特定時点まで戻されません。
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