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NetVault Plug-in for Exchange 12.0 - ユーザー・ガイド

NetVault Backup Plug-in for Exchange- はじめに Exchangeデータ保護戦略の定義 Exchange Serverシステム構築計画 プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ データのリストア
リストアとリカバリの概要 プラグインを使用したデータのリストア 高度なリストア手順の使用
トラブルシューティング

バックアップ・タイプの確認

Plug‑in for Exchangeでは、以下のバックアップ・タイプを使用することができます。

バックアップ・タイプは、Exchange Serverバックアップ用オプションの完全なセットを表し、トランザクション・ログの管理ルールを順守しています。

フル・バックアップ

フル・バックアップは実行できるバックアップ・タイプの中で最も一般的なものです。これはデータベースやストレージ・グループ/メールボックス・データベースの完全なバックアップの実行に使用されます。フル・バックアップはその他のいかなるバックアップにも依存することなく、ひとつの手順でリストアすることができます。

フル・バックアップにはすべてのデータベース・ファイルおよびトランザクション・ログ・ファイルが含まれます。フル・バックアップがストレージ・デバイスに正常に書き込まれると、Plug‑in for ExchangeはExchange Serverにバックアップが正常に完了した旨通知します。Exchange Serverにトランザクション・ログ・ファイルの切り捨てを実行するよう設定している場合は、この時点で切り捨てが実行されます。Exchange Serverの健全性とパフォーマンスを維持するには、通常のフル・バックアップを実行します。

コピー・バックアップ

場合によっては、Exchangeインフォメーション・ストアの全体的なバックアップおよびリストア手順に影響を与えることなく、特殊な目的でバックアップを実行しなければならないことがあります。コピー・バックアップは、トランザクション・ログ・ファイルの切り捨てを実行することなく、すべてのデータベース・ファイルのバックアップに使用されます。このバックアップにより、バックアップの時点で存在したファイルのスナップショットを提供します。コピー・バックアップは、高速でノン・イントルーシブなExchange Server完全バックアップに使用され、通常はスケーリングやマイグレーション・シナリオ用に使用されます。

コピー・バックアップは、トランザクション・ログ・ファイルの切り捨てを実行しないため、Exchange Serverのディスク・フットプリントがバックアップの結果として変更されることはありません。したがって、コピー・バックアップではいかなるメンテナンス対策も実行することはありません。そのためExchange Serverのパフォーマンス管理も行いません。コピー・バックアップは、通常のバックアップ・ポリシーの一部としては考えるべきではありませんが、ある特殊な目的を持つバックアップ・タイプのひとつと考えてください。

増分バックアップ

増分バックアップは、最後のフルまたは増分バックアップ以後、データベースに発生した変更を記録するトランザクション・ログ・ファイルのバックアップを実行します。Plug‑in for ExchangeがExchange Serverにバックアップが正常完了したことを通知すると、次にExchange Serverはトランザクション・ログの切り捨てを実行します。これは、メールボックス・データベースのメンテナンスに役立ちます。増分バックアップは高速で小規模なバックアップです。

トランザクション・ログのみのバックアップのため、増分バックアップは、「ベース」となるバックアップを常に必要とし、大抵はフル・バックアップが必要となります。まずフル・バックアップを実行せずに増分バックアップを実行すると、バックアップは失敗に終わり、さらにExchange Serverの適切なリストアおよびリカバリを妨げる場合があります。

以下の場合は、増分バックアップを実行しないでください。

初期フル・バックアップが作成されていない場合:トランザクション・ログには、最後のバックアップが作成されてからデータベースに起こった変更のみが含まれます。つまり、「ベース」となるバックアップが必要となります。
複数ストレージ・グループを含む増分バックアップが失敗した場合:この場合、増分バックアップを実行する前に、まずフル・バックアップを実行する必要があります。複数のストレージ・グループ/メールボックス・データベースを含む増分バックアップが失敗した場合、トランザクション・ログのいくつかは切り捨てられ、永久に失われます。この時点では、トランザクションはExchange Serverログから既に削除されています。データはExchange Server内にまだ存在しているものの、増分バックアップ・ジョブが失敗した後に作成された増分バックアップをリストアしようとしてもエラーが発生します。この問題は、ひとつのストレージ・グループ/メールボックス・データベースしか持たない増分バックアップが失敗した場合には適用されません。
トランザクション・ログを手動で切り捨てた場合:この場合、増分バックアップを実行する前にフルまたは差分バックアップを実行する必要があります。Microsoftは、トランザクション・ログを手動で切り捨てないことを強く推奨しています。
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