NetVault 12.2 - ア ド ミ ニス ト レーターズ ・ ガイ ド マネージ ド ・ サービス ・ プ ロバイ ダ向け

参考資料

これらのガイドは、https://support.quest.com/technical-documentsからダウンロードできます。

はじめに

NetVault Backupの展開について

NetVault Backup設定では、1つのマシンがNetVault Backupサーバーとして設定され、保護対象のそれ以外の各種マシンがNetVault Backupクライアントとして設定されます。Active DirectoryをNetVault Backupサーバーと統合し、Active Directoryサービスが常に利用できる状態にしておく必要があります。Microsoft Active Directory（AD）をNetVault Backupと統合させることで、NetVault Backupでのロールベースのアクセス制御が可能になります。NetVault Backupサーバーをドメイン内に配置しておく必要があります。

重要： 最初にActive Directoryを配備してから、NetVault Backupサーバーをそのドメインの一部として配備します。

NetVault Backup配備の概要を次の図に示します。

NetVault Backupのコンポーネントについて

NetVault Backupは、次のコンポーネントから構成されます。

NetVault Backupサーバーには、テナントのデータを保護するための主要サービスが用意されています。

サーバーは、隔離された環境でテナントに対して、スケジュール管理、ジョブ管理、デバイス管理、メディア管理、ユーザー管理、通知管理、およびログ管理などのサービスを提供します。各種物理および仮想ストレージ・デバイスを、サーバーにローカルに接続することができます。MSPは、これらすべてのサービスを隔離された環境で提供します。

マネージド・サービス・プロバイダは、Windows Pure 64 bit NetVault Backupサーバーでサポートされています。

NetVault Backupクライアントは、NetVault Backupソリューションを使用して保護するマシン上にインストールされます。これらのマシンとしては、ファイル・サーバー、データベース・サーバー、メール・サーバー、アプリケーション・サーバー、およびワークステーションが挙げられます。

NetVault Backupクライアントは、クライアントのすべてのデータ保護操作を管理するNetVault Backupサーバーに割り当てられます。単一のサーバーと、その関連するクライアントが、NetVault Backupドメインを形成しています。MSP環境では、テナントのNetVault Backupクライアントは安全なチャネル（VPN）を使用してNetVault Backupサーバーおよびデバイスとの通信を行います。

NetVault Backupクライアントは、AIX、FreeBSD、HP-UX、Linux、Mac OS X、Solaris、およびWindowsの各オペレーティング・システムで動作できます。

NetVault Backupプラグインは、サーバーおよびクライアント・マシン上に保管されている各種アプリケーションやデータを保護するために用いられます。NetVault Backupプラグインは、ビルトイン・プラグインとアドオン・プラグインの2種類に分類できます。

ビルトイン・プラグインは、NetVault Backupソフトウェアに同梱されており、NetVault Backupサーバーおよびクライアント・ソフトウェアのインストール時に、各マシンに自動的にインストールされます。

NetVault Backupは、以下のタイプのビルトイン・プラグインを提供しています。

重要： 統合バックアップのパフォーマンスを改善するには、マネージド・サービス・プロバイダ（MSP）管理者が各テナントに固有のクライアント・マシンを提供することを推奨します。MSP管理者は、このクライアント・マシンに重要なデータが配置されていないことを確認する必要があります。テナント管理者は、このクライアント・マシンを登録して、統合された増分ジョブ操作を実行できます。統合された増分操作以外に、この専用クライアント・マシンで他のバックアップまたはリストア操作を実行することはできません。

重要： データ・コピーのパフォーマンスを改善するには、マネージド・サービス・プロバイダ（MSP）管理者が各テナントに固有のクライアント・マシンを提供することを推奨します。MSP管理者は、このクライアント・マシンに重要なデータが配置されていないことを確認する必要があります。テナント管理者は、このクライアント・マシンを登録して、データ・コピー操作を実行できます。データ・コピー操作以外に、この専用クライアント・マシンで他のバックアップまたはリストア操作を実行することはできません。

ビルトイン・プラグインについての詳細は、『Quest Plug-in for FileSystemユーザーズ・ガイド』および『Quest NetVault Backupビルトイン・プラグイン・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

アドオン・プラグインは、別売りの製品としてご購入いただけるプラグインです。特定のアプリケーションやアプライアンスを保護するために、NetVault Backupサーバーおよびクライアントのマシンにインストールします。

NetVault Backupは、以下のタイプの・アドオン・プラグインを提供しています。

NetVault Backupでは、分散データのデータ保護を有効にする各種プラグインのクラスタ対応版も用意しています。

・アドオン・プラグインについての詳細は、各プラグインのユーザーズ・ガイドを参照してください。

NetVault Backupには、NetVault Backupシステムを設定、管理、および監視するために、NetVault Backup WebUIと呼ばれるWebベースのユーザー・インターフェイスが用意されています。NetVault Backup WebUIを使って、以下のような各種作業を行えます。

任意の標準ブラウザを使って、NetVault Backup WebUIにアクセスできます。WebUIを使って任意のシステムから、サポートされているWebブラウザを実行してHTTPまたはHTTPS経由でサーバーに接続することで、NetVault Backupサーバーをリモート管理することができます。

メモ： マネージド・サービス・プロバイダ（MSP）環境では、NetVault Backupはコマンドラインインターフェイス（CLI）をサポートしません。