これらのパラメーターは、SharePlexログのプロパティを制御するために使用されます。
このパラメーターは、SharePlexのイベントおよびトレースログのサイズを制御します。
ファイルが最大サイズに達すると、ログに応じて以下のようになります。
このパラメーターを大きくする前に、新しいファイルサイズを収容できる十分なディスク容量があることを確認してください。
デフォルト: 500 MB
有効な値の範囲: 1~2048 MB(1 MBきざみ)
これらのパラメーターは、SharePlex SNMPサポートのプロパティを制御するために使用されます。
このパラメーターは、SNMPサポートを有効または無効にするフラグです。
SharePlexは、SharePlexのレプリケーションでサポートされるすべてのUnixおよびLinuxプラットフォームでSNMP(Simple Network Management Protocol)エージェントをサポートします。
注意: SharePlexは、SNMPのエージェントのみをサポートします。SNMPトラップのみを送信し、トラップを傍受するためのSNMPシグナルデーモン(SNMPマネージャ)はSharePlex ありません。SNMP信号を管理するネットワーク管理ステーション(NMS)がある場合のみ、SharePlexのSNMP機能を使用してください。SharePlex SNMPエージェントはsnmptrapという名前で、SharePlexと共にSharePlexの製品ディレクトリのbinサブディレクトリにインストールされます。このプログラムは実行しないでください。
デフォルト: 0(オフ)
有効な値の範囲: 0または1(オン)
有効になるタイミング: SharePlexの再開時
以下のパラメーターは、NMSと通信するようにSNMPエージェントを設定します。SP_SLG_SNMP_ACTIVEパラメーターが有効になっている場合、各パラメーターには値が必要です。
パラメーター | 値 |
---|---|
SP_SLG_SNMP_HOST | トラップの送信先のシステム(ホスト)の名前 |
SP_SLG_SNMP_COMMUNITY | コミュニティのセキュリティ文字列 |
SP_SLG_SNMP_MJR_ERRNUM | トラップで使用される重大なエラーの番号 |
SP_SLG_SNMP_MNR_ERRNUM | トラップで使用される重大ではないエラー番号 |
以下のパラメーターは、カスタムMIBに必要な情報を指定します。
パラメーター | 値 |
---|---|
SP_SLG_SNMP_ENTERPRISE_OID | トラップと共に送信するエンタープライズオブジェクト識別子。デフォルトは1.3.6.1.4.1.3.1.1です。 |
SP_SLG_SNMP_TRAP_OID | トラップにバインドされるカスタムオブジェクト識別子。デフォルトは1.3.6.1.2.1.1.0です。 |
SP_SLG_SNMP_TRAP_PROGRAM | トラッププログラムの名前。デフォルトはiwsnmptrapです。 |
以下のパラメーターは、特定のレプリケーションイベントに関するトラップを送信するようにSNMPエージェントを設定します。イベントのメッセージまたはエラーテキストはトラップに含まれます。これは、イベントログに表示されるのと同じエラーです。
イベントのSNMPトラップを有効にするには、対応するパラメーターを値1に設定します。デフォルトでは、すべてのトラップは無効になっています(パラメーター値は0)。
パラメーター | SharePlex のイベント |
---|---|
SP_SLG_SNMP_INT_ERROR | SharePlex ロジックエラーとプロセスを終了させるエラー |
SP_SLG_SNMP_SYS_ERROR | SharePlexで発生したシステム関連のエラー |
SP_SLG_SNMP_ERROR | SharePlexのその他のエラー |
SP_SLG_SNMP_OUT_OF_SYNC | レプリケーションが同期していない |
SP_SLG_SNMP_STARTUP | SharePlex の起動 |
SP_SLG_SNMP_SHUTDOWN | SharePlex のシャットダウン |
SP_SLG_SNMP_LAUNCH | SharePlexプロセスの開始 |
SP_SLG_SNMP_EXIT | SharePlexプロセスの停止 |
これらのパラメーターは、システム関連のSharePlexプロパティを制御します。
このパラメーターは、クラスタや代替ネットワークインターフェイスを持つシステムなど、複数のノードで1つのSharePlex変数データディレクトリを共有する環境で使用します。これは、いずれかのプロセスが名前検索を発行したときに、SharePlexに正しい論理ホスト名(グローバル・クラスタ・パッケージ名)を提供して、ローカルシステム名に置き換えます。このパラメーターで設定された名前により、SharePlexはフェールオーバー中に適切に移行できます。
クラスタ化されたマシンに影響を与えるシステムからsp_ctrlコマンドを発行する場合は、[onhost]オプションのホストとしてSP_SYS_HOST_NAMEで設定した名前を使用するか、hostコマンドを使用してsp_ctrlのデフォルトとして設定します。
クラスタ化されたシステムでSharePlexを設定する方法の詳細については、『SharePlexインストールおよびセットアップガイド』を参照してください。
デフォルト: なし
有効な値の範囲: パッケージ名の文字列
有効になるタイミング: SharePlexの再開時
このパラメーターは、NULL値が許容されるキー列を持つテーブルをSharePlexがレプリケートする方法を制御します。
(NULLが宣言されていても)アプリケーションのキーにNULLが含まれないことが分かっている場合は、このパラメーターをオフにしてください。オンにすると、使用する追加ロジックによってオーバーヘッドが増加するからです。このパラメーターは、設定をアクティベーションする前に、ソースシステムで設定してください。
デフォルト: 0(オフ)
有効な値の範囲: 0または1(フラグ)
有効になるタイミング: CaptureとReadの再開時
このパラメーターは、job statusコマンドやreportコマンドで表示するために、過去のcompare、compare using、repair、copy、またはappendジョブに関する情報を何日間保持するかを定義します。
デフォルト: 90日
有効な値の範囲: 0または任意の正の整数
有効になるタイミング: 即時
このパラメーターは、SharePlex変数データディレクトリのdataサブディレクトリに存在するジョブ・ステータス・データベースのサイズを制御します。指定された値によって、データベースに許容される最大サイズ(キロバイト(KB)単位)が決まります。データベースのサイズが指定された値を超えると、エントリは古いものから順に削除されます。デフォルト値は0で、無制限を指定します。
デフォルト: 0(無制限)
有効な値の範囲: 0または任意の正の整数
有効になるタイミング: 即時
このパラメーターは、システムエラーまたはSharePlex内部エラーが発生したときに、CaptureプロセスまたはPostプロセスを停止するかどうかを制御します。デフォルトの1は、エラー発生時にプロセスを停止させます。0を設定すると、プロセスは続行されますが、イベントログにメッセージが生成されます。
重要: Captureを長時間停止すると、Oracleとのペースが崩れ、REDOログがラップする可能性があります。その場合、Captureはアーカイブログを読み込みますが、アーカイブログが利用できなくなった場合は、データを再同期する必要があります。
デフォルト: 1(エラー時に停止)
有効な値の範囲: 0または1(フラグ)
有効になるタイミング: 即時
このパラメーターは、SharePlexの異なるバージョン間の互換性を維持し、スムーズな移行とアップグレードを可能にします。SharePlexは新しいユーザ要件を満たすために進化し続けているため、新しいバージョンで追加された特徴や機能が、必ずしも以前のバージョンと互換性があるとは限りません。このパラメーターは、ソースシステムのSharePlexの上位バージョンからターゲットシステムの下位バージョンへのレプリケーションを可能にします。
デフォルトでは、このパラメーターはインストールされているSharePlexソフトウェアのバージョンに設定されています。
デフォルト: インストールされているSharePlexソフトウェアのバージョン
有効な値の範囲: 6.0.0から最新バージョンまでのSharePlexリリースバージョンで、コンマ区切りの数値を3つまで指定できます(例: 8.6.3)。
有効になるタイミング: Captureの再開時
このパラメーターは、SharePlex変数データディレクトリがインストールされているディスクの使用可能な領域のしきい値を設定します。これにより、キューが使用可能なディスク容量を超えないようにできます。Capture、Read、Importで処理中の操作によって、使用可能なディスク容量がこのパラメーターに設定された値を下回ると、プロセスが停止します。使用可能なディスク容量がSP_SYS_VAR_OKパラメーターで設定されたしきい値に達すると、処理が再開されます。
デフォルト: 30 MB
有効な値の範囲: SP_SYS_VAR_OKの値より大きい任意の正の整数
有効になるタイミング: 即時
このパラメーターは、SP_SYS_VAR_FULLの値に達したために停止したCapture、Read 、またはImportの処理を再開できる使用可能なディスク容量を設定します。
デフォルト: 50 MB
有効な値の範囲: 任意の正の整数
有効になるタイミング: 即時
これらのパラメーターは、SharePlexcompareコマンドのプロパティを制御します。
このパラメーターでは、無視するOracleエラー番号を指定することができます。指定されたエラー番号は500回まで無視されます。このパラメーターは主にデバッグ用で、repair、repair1オプションと併用してはなりません。
デフォルト: 0(なし)
有効な値の範囲: 任意の有効なOracleエラー番号(1406など)
有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能
このパラメーターは、ソースシステムとターゲットシステム間でネットワークアドレス変換(NAT)が実装されている場合に、IPアドレスをマッピングします。NATが実装されている場合、ソースマシンのターゲットIPアドレス(192.168.32.10など)とターゲットマシンのIPアドレス(213.18.123.103など)が異なることがあり、その結果、compareおよびrepairコマンドの発行時に混乱を招くことがあります。ターゲットマシンでSP_DEQ_IP_MAPPINGパラメーターを設定すると、IPアドレス192.168.32.10はIPアドレス213.18.123.103と等価とみなされるため、Postがcompareメッセージを処理し、compare sp_declt クライアントプロセスがCompareプロセスを終了することができます。
ターゲットシステム上でSP_DEQ_IP_MAPPINGパラメーターを以下の例のように設定します。
sp_ctrl> set param SP_DEQ_IP_MAPPING "192.168.32.10:213.18.123.103"
注意: ソースマシンとターゲットマシンには適切なIPアドレスを使用します。上記のIPアドレスは一例です。
さらに、SP_DEQ_IP_MAPPINGパラメーターでは、以下の例のように、カンマで区切った複数のマッピングを使用することができます。
sp_ctrl> set param SP_DEQ_IP_MAPPING "192.168.32.10:213.18.123.103,10.2.3.4:50.64.70.88"
デフォルト: なし
有効な値の範囲: カンマで区切られた1つ以上の有効なIPアドレス
有効になるタイミング: 次のcompareコマンド発行時
このパラメーターは、compareサーバとcompareクライアントが生成するSQLログファイルのサイズを制御します。
デフォルト: 50 MB
有効な値の範囲: 0を超える任意の値
有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能
このパラメーターはフェッチのバッチサイズを制御します。バッチサイズは、SharePlexがcompareのために一度に選択する行数を制御します。バッチサイズが大きいほど処理速度は向上しますが、より多くのメモリを必要とします。この値は、使用するcompareスレッドの数で等分され、次に、すべての列のサイズを足した値に基づいてバッチサイズが再計算されます。
デフォルト: 500(MB)
有効な値の範囲: 50~32,767(MB)
有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能
このパラメーターは、select文のDegree of Parallelismのヒントを管理します。
SP_DEQ_PARRALLISMがゼロに設定されている場合、並列ヒントは使用されません。ユーザがコマンドラインから提供したヒントの方が優先されます。
デフォルト: 2
有効な値の範囲: 0~500
有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能
このパラメーターを使用すると、WHERE句やOracleの[サブ]パーティション名で指定された行のサブセット(水平分割レプリケーションを含む)など、テーブルの行のサブセットのみのcompare・repair後に、repairプロセスでそのテーブルのstatusdbから非同期メッセージを消去できるようになります。
重要! このパラメーターはターゲットシステムで設定します。ソースシステムには何の影響もありません。
このパラメーターは以下のように機能します。
注意: テーブル内の非同期行がすべてrepairされていることを確認するには、テーブル全体に対してcompareとrepairを実行してください。
デフォルト: 0(無効)
有効な値の範囲: 0または1(フラグ)
有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能
このパラメーターは、repair usingコマンドとrepairコマンドをOracleパーティション化ターゲットテーブルに対して発行した場合の動作に影響します。
このパラメーターはターゲットシステムで設定します。
デフォルト: 0(UPDATEでrepairしない)
有効な値の範囲: 0または1(フラグ)
有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能
このパラメーターは、compare/repair操作中のLOB列とLONG列にのみ適用されます。これらの列がcompare/repairされる際に、取得されたLOBまたはLONGデータを保持するバッファのサイズを調整します。パラメーターの値は、使用可能なシステムメモリとデータサイズに基づいて調整しなければなりません。
デフォルト: 1 MB
有効な値の範囲: 1~100の任意の整数(単位はMB)
有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能
このパラメーターは、repair実行時にrepairプロセスがターゲットテーブル全体をロックするか、非同期行のみをロックするかを制御します。非同期行の数が指定された値より少ない場合、非同期行のみがrepairのためにロックされます。これにより、Postプロセスはテーブルの他の行へのポストを続けることができます。ソーステーブル上の非同期行の数がこの値より少ない場合、それらの行はロックされ、そうでない場合は、読み取り値の一貫性を確保するためにテーブルに対する短時間のロックが行われます。
デフォルト: 1,000の非同期行
有効な値の範囲: 任意の正の整数
有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能
このパラメーターは、compare/repair処理にLOBが含まれるかどうかを決定します。
このパラメーターはソースシステムで設定します。
デフォルト: 0
有効な値の範囲: 0または1(フラグ)
有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能
このパラメーターは、ソースシステム上でcompareコマンドが使用する処理スレッド数を制御します。各スレッドは、ターゲットマシン上にsp_decltプロセスを作成します。
デフォルトの2スレッドはUPマシンに最適なスレッド数であることが証明されていますが、最大15スレッドでパフォーマンスが向上する可能性があります。スレッドの数が多すぎると、特に大きなテーブルを同時にcompareすることになった場合に利点が減少します。
スレッド数の値は、compareするテーブルの数とは無関係で、SharePlexは、compareするテーブルの数を超えるスレッドを生成することはありません。マシンにプロセッサーが1つしかない場合は、このパラメーターを1に設定します。システムのプロセッサ数を超える値に設定しないでください。
デフォルト: 2スレッド
有効な値の範囲: 1~15
有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能
このパラメーターは、compareコマンドとrepairコマンドの接続タイムアウトを制御します。sp_desvrプロセスは、ターゲットシステム上のsp_decltプロセス(複数可)をインスタンス化するためにレプリケーションキューに依存しているため、キュー内のそれまでのメッセージがすべて処理されるまでsp_decltプロセスを開始できません。このパラメーターで指定されたタイムアウトよりも遅延が長い場合、sp_desvrは終了し、エラーを返します。キューが30分以上滞留していることが分かっている場合は、必要に応じてこのパラメーターを大きくすることができます。
デフォルト: 1,800秒(30分)
有効な値の範囲: 121秒以上
有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能
このパラメーターは、compareの際にOracle ora_hash()を使用するかどうかを決定します。
デフォルト: 0
有効な値の範囲: 0または1
有効になるタイミング: 次のcompareで即時利用可能
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