ここから、SharePlexコマンドの詳細なリファレンスドキュメントをアルファベット順に記載します。
abort configコマンドを使用すると、設定を即座に非アクティベーションし、関連するすべてのキューとレプリケーションプロセスを同時に削除できます。 このコマンドは、キュー内のデータがポストされたかどうかにかかわらず、ソースシステムとターゲットシステムで設定されたデータソースのすべてのレプリケーションアクティビティを停止します。これは強制的な非アクティベーションです。
abort configコマンドは、システム、設定、またはデータに問題が発生し、ターゲットシステムへのポストを防ぐ必要がある場合に有効です。パイプラインに残っているデータがすべて削除されるため、このコマンドが有効になると、ソースインスタンスとターゲットインスタンスは同期しなくなります。
abort configコマンドの実行前または実行中に、SharePlexレプリケーションプロセスが停止した場合、このコマンドも停止します。プロセスが再開されると、コマンドは動作を再開します。これにより、abort configはネットワークが一時的にダウンした場合でも機能し、接続が回復するまでキューに残ります。
同じソースシステム上に複数のアクティブな設定がある場合は、それぞれのレプリケーションストリームを分離する名前付きexportキューがある場合にのみ、abort configコマンドを使用してください。名前付きexportキューがない場合、SharePlexは、レプリケートされたすべてのデータを1つのexportキューを通して転送します。そして、1つの設定に対してabort configコマンドを実行すると、すべてのアクティブな設定のデータが削除されます。名前付きキューを作成するには、『SharePlex管理者ガイド』の第5章を参照してください。
サポート対象のソース: |
Oracle |
サポート対象のターゲット: | すべて |
認証レベル: | 管理者 |
発行対象: | ソースシステム |
関連コマンド: | deactivate config、purge config |
基本コマンド | リモートオプション |
---|---|
abort config filename |
[ on host | on host:portnumber | on login/password@host | on login/password@host:portnumber ] |
コンポーネント | 説明 |
---|---|
filename |
中断する設定の名前。設定名では大文字と小文字が区別されます。 例: sp_ctrl(sysA)> abort config sales |
これらのオプションにより、リモートマシンにコマンドを発行したり、ログイン名、パスワード、ポート番号、またはそれらの組み合わせを含むコマンドをスクリプト化したりすることができます。
オプション | 説明 |
---|---|
on host |
リモートシステム(現在のsp_ctrlセッションが実行されているシステム以外)でコマンドを実行します。リモートシステムのログイン認証情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。 例: sp_ctrl(sysB)>status on SysA |
on host:portnumber |
リモートログインとポート番号を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。 例: sp_ctrl(sysB)>status on SysA:8304 |
on login/password@host |
リモートログイン、パスワード、ホスト名を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。 例:sp_ctrl(sysB)>status on john/spot5489@SysA |
on login/password@host:portnumber |
リモートログイン、パスワード、ホスト名、ポート番号を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。 例: sp_ctrl(sysB)>status on john/spot5489@SysA:8304 |
abort serviceコマンドを使用すると、SharePlexレプリケーションプロセス(サービス)を、そのプロセスがキューからの読み取り、またはキューへの書き込みを完了したかどうかにかかわらず、直ちに終了させることができます。このコマンドは、プロセスがグレースフルに停止するのを待てない場合、または、stopコマンドを発行してもプロセスがシャットダウンしない異常な状況で有効です。
このコマンドはレプリケートされたデータには影響しません。データは安全にキューに残り、プロセスが再開されると、SharePlexは通常の処理を再開します。
abort serviceコマンドで中断されたプロセスは、SharePlexをシャットダウンして再起動しても、停止したままになります。startコマンドを使用した場合のみ、プロセスを再開できます。
abort serviceコマンドには、他のルートのレプリケーションに影響を与えることなく、任意の(あるいはすべての)システムまたは名前付きキューのプロセスを中断できるオプションがあります。
サポート対象のソース: |
Oracle |
サポート対象のターゲット: | すべて |
認証レベル: | オペレーター(2)、Captureを中断する場合は管理者(1) |
発行対象: |
Capture、Read、およびExportのabort serviceは、ソースシステムに対して発行されます。 ImportおよびPostのabort serviceは、ターゲットシステムに対して発行されます。 |
関連コマンド: | start、stop |
基本コマンド | コマンドオプション | リモートオプション |
---|---|---|
abort service service |
[to host] [from host] [for datasource] [for datasource-datadest] [queue queuename] |
[ on host | on host:portnumber | on login/password@host | on login/password@host:portnumber ] |
コンポーネント | 説明 |
---|---|
service |
必須。中断するSharePlexレプリケーションプロセス。有効な値: capture read export import post |
to host |
このオプションは、指定したシステムへのExportを中断しますが、他のシステムへのExportは続行されます。
例: sp_ctrl(sysA)> abort service export to sysB この例では、sysAからsysBへのExportが中断されますが、sysAから他のターゲットシステムへのその他のExportプロセスは続行されます。 |
from host |
このオプションは、指定したシステムからのImportを中断しますが、他のシステムからのImportは続行されます。 •hostはソースシステムの名前です。 例: sp_ctrl(sysD)> abort service import from sysC この例では、sysDのsys CからのImportが中断されますが、sysDの他のソースシステムからのImportプロセスは続行されます。 |
for datasource |
このオプションは、指定したデータソースのCaptureまたはReadを中断しますが、同じシステム上の他のレプリケーションデータソースは影響を受けません。
例: sp_ctrl(sysA)> abort service read for o.oraA この例では、sysAのインスタンスoraAに対するReadが中断されますが、sysAの他のインスタンスに対する他のReadプロセスは続行されます。 |
for datasource-datadest |
このオプションは、指定したソースSIDからターゲットSIDへのデータストリームに対するPostを中断しますが、他のPostアクティビティは続行されます。
例: sp_ctrl(sysC)> abort service post for o.oraA-o.oraC この例では、インスタンスoraAからoraCへのレプリケートに対するsysCのPostが中断されますが、sysC上の他のPostプロセスは続行されます。 |
queue queuename |
このオプションは、名前付きキューに関連付けられたExport、Import、またはPostプロセスを中断しますが、他の名前付きキューを介したレプリケーションは続行されます。
例: sp_ctrl(sysA)> abort service export queue QA この例では、sysAでの名前付きexportキューQAを介したデータのExportが中断されますが、それ以外のすべての名前付きキューに割り当てられたデータのExportは続行されます。 |
これらのオプションにより、リモートマシンにコマンドを発行したり、ログイン名、パスワード、ポート番号、またはそれらの組み合わせを含むコマンドをスクリプト化したりすることができます。
オプション | 説明 |
---|---|
on host |
リモートシステム(現在のsp_ctrlセッションが実行されているシステム以外)でコマンドを実行します。リモートシステムのログイン認証情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。 例: sp_ctrl(sysB)>status on SysA |
on host:portnumber |
リモートログインとポート番号を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。 例: sp_ctrl(sysB)>status on SysA:8304 |
on login/password@host |
リモートログイン、パスワード、ホスト名を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。 例:sp_ctrl(sysB)>status on john/spot5489@SysA |
on login/password@host:portnumber |
リモートログイン、パスワード、ホスト名、ポート番号を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。 例: sp_ctrl(sysB)>status on john/spot5489@SysA:8304 |
設定をアクティベーションするには、activate configコマンドを使用します。レプリケーションは、アクティベーションプロセスが完了すると直ちに開始されます。設定をアクティベーションすると何が起こるかの詳細については、『SharePlex管理ガイド』を参照してください。
アクティベーションプロセスは、設定ファイルを読み込み、そこからSharePlexが以下を実行するために必要なすべての情報を取得します。
sp_copが設定をアクティベーションするために呼び出すプロセスはsp_tconfです。
アクティベーションは、複数のテーブルを同時にアクティベーションするために、非同期の並列処理スレッドを作成します。各テーブルは、テーブルをアクティベーションするために最低限必要なだけの、非常に短い時間ロックされます。各テーブルのレプリケーションは、そのアクティベーションが完了するとすぐに開始されます。
1つまたは複数のテーブルがアクティベーションに失敗した場合、SharePlexは他のテーブルのアクティベーションを続行します。レプリケーション設定でアプリケーションがテーブルのNOWAITロックを使用している場合、アクティベーションするオブジェクトのロックを取得しようとすると、失敗する可能性があります。
設定をアクティベーションする前に、verify configコマンドを使用して、アクティベーションとレプリケーションを正常に実行するための基本要件が満たされていることを確認します。このコマンドは、アクティベーションの失敗を引き起こす可能性のある潜在的な問題を警告します。
アクティベーションのスレッド数はグローバルに(すべてのアクティベーションに対して)設定することができ、任意のアクティベーションに対してこの設定を上書きすることができます。
スレッド数をグローバルに設定するには:
次のコマンドを発行します。最大32スレッドまで使用できます。
sp_ctrl> set param SP_OCF_THREAD_COUNT number_of_threads
現在のアクティベーションのスレッド数を設定するには:
[threads=n]オプションを指定してactivate configコマンドを発行します。
SharePlexはオブジェクトを、設定ファイルの順番ではなく、オブジェクトIDに従ってアクティベーションするので、アクティベーションの順番を予測する方法はありません。
SharePlexは個々のテーブルのアクティベーションに失敗してもしなくてもアクティベーションを続行するため、テーブルのアクティベーションに失敗すると、 sp_ctrlプロンプトに次のエラーメッセージを表示して警告します。「WARNING, not all objects activated successfully. Check activation log.」(警告、一部のオブジェクトが正常にアクティベーションされませんでした。アクティベーションログを確認してください。)
アクティベーションの結果を表示するには:
show configコマンドを実行します。
テーブルや設定全体のアクティベーションに失敗する原因は多数あります。例えば、設定ファイルの1つ以上のコンポーネントが誤って入力された場合、影響を受けるオブジェクトのアクティベーションは失敗します。
アクティベーションの前にverify configコマンドを実行しなかった場合は、今すぐ実行し、検出された問題を修正してください。その後、もう一度アクティベーションを実行してください。トラブルシューティングの詳細については、『SharePlex管理ガイド』を参照してください。
サポート対象のソース: | Oracle(全オプション) |
サポート対象のターゲット: | すべて |
認証レベル: | 管理者(1) |
発行対象: | ソースシステム |
関連コマンド: | abort config、copy config、create config、deactivate config、edit config、list config、purge config、remove config、rename config、show config、verify config、view config |
基本コマンド | コマンドオプション | リモートオプション |
---|---|---|
activate configfilename |
[threads=n] [nolock] scn=scn_value seqno=log_sequence_number |
[ on host | on host:portnumber | on login/password@host | on login/password@host:portnumber ] |
コンポーネント | 説明 |
---|---|
filename |
必須。アクティベーションする設定の名前。設定名では大文字と小文字が区別されます。 例: sp_ctrl(sysA)> activate config sales |
threads=n |
(Oracleで有効)アクティベーションプロセスが生成する分析スレッドの数を設定するには、このオプションを使用します。このオプションは、SP_OCF_THREAD_COUNTパラメータで設定されたデフォルト値を上書きします。 nの有効な値の範囲は1~32ですが、5スレッド以下にすることをお勧めします。一般的に、それより多い数に設定するとスレッドを使用する利点が損なわれるからです。SharePlexは、分析するテーブル数より多くのスレッドを開始しません。 このオプションを使用する場合は、必須コマンド引数の後に記述しなければなりません。 例: sp_ctrl(sysA)> activate config sales threads=3
|
nolock |
(Oracleで有効)レプリケーションに追加するテーブルをロックせずにアクティベーションするには、このオプションを使用します。 |
scn=scn_value |
(Oracleで有効)REDOログの特定のSCNでレプリケーションを開始する設定をアクティベーションするには、このオプションを使用します。設定をアクティベーションする前に、以下を実行してください。
このオプションは、nolockオプションと併用しないでください。 例: sp_ctrl> activate config myconfig scn=123456 |
seqno=log_sequence_number |
(Oracleで有効)特定のREDOログのシーケンス番号でレプリケーションを開始する設定をアクティベーションするには、このオプションを使用します。 このオプションは、nolockオプションと併用しないでください。 例: activate config myconfig seqno=98765 |
これらのオプションにより、リモートマシンにコマンドを発行したり、ログイン名、パスワード、ポート番号、またはそれらの組み合わせを含むコマンドをスクリプト化したりすることができます。
オプション | 説明 |
---|---|
on host |
リモートシステム(現在のsp_ctrlセッションが実行されているシステム以外)でコマンドを実行します。リモートシステムのログイン認証情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。 例: sp_ctrl(sysB)>status on SysA |
on host:portnumber |
リモートログインとポート番号を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。 例: sp_ctrl(sysB)>status on SysA:8304 |
on login/password@host |
リモートログイン、パスワード、ホスト名を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。 例:sp_ctrl(sysB)>status on john/spot5489@SysA |
on login/password@host:portnumber |
リモートログイン、パスワード、ホスト名、ポート番号を指定する必要がある場合は、リモートシステムでコマンドを実行します。使用する場合は、コマンド構文の最後の構成要素でなければなりません。 例: sp_ctrl(sysB)>status on john/spot5489@SysA:8304 |
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