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NetVault Plug-in for SharePoint 12.1 - ユーザー・ガイド

NetVault Backup Plug-in for SharePoint - はじめに プラグインの構成、インストールおよび削除 プラグインの設定 データのバックアップ データのリストア
SharePointのリストア・プロセスについて SharePointにおけるバックアップのリストア 単一のフル・バックアップ、フル+差分のシーケンス、または個別のサイト・コレクションのバックアップのリストア その他のリストア手順
一般的なタスク 同一のサーバーまたはファームへのリストア 代替サーバーまたはファームへのリストア
NetVault BackupおよびPlug-in for FileSystemを使用して保護する追加アイテム トラブルシューティング

単一サーバーへの導入のディザスタ・リカバリを同じサーバーに実行する

単一サーバーへの導入でのディザスタ・リカバリには、ファームレベル障害(SharePoint SQL Serverインスタンス、アプリケーション・サーバー、およびWebサーバーを格納するサーバー全体の損失)の後の、SharePointの導入全体のリストアとリカバリが含まれます。ディザスタ・リカバリを実行するには、少なくとも1つのフル・バックアップを含む最小のバックアップ・セットが必要です。

以下の手順では、単一サーバーへの導入と同じサーバーにディザスタ・リカバリを実行する方法を詳しく説明します。この手順は、完全なメディア障害が発生し、損傷したホストを同じ設定で再構築するか、元のホストの設定(ホスト名を含む)を模倣して新しいサーバーを設定する場合に使用できます。

以下の要件を満たしていることを確認します。

SharePoint Serverがインストールされている:損傷したサーバーに存在したものと同じバージョンおよびエディションのSharePointソフトウェアをシステムにインストールします。この手順では、コンピュータがWebサーバーとして動作するようにインターネット・インフォメーション・サービス(IIS)をインストールおよび設定し、Microsoft.NET Frameworkバージョン3.0をインストールし、ASP.NET 2.0を有効にします。
サービス・パックがインストールされている:損傷したサーバーに以前インストールされていたWindows ServerおよびSharePointと同じサービス・パックをインストールします。WSSには最低でもSP1が必要です。
NetVault BackupソフトウェアとPlug‑in for SharePointがインストールされていること:損傷したサーバーにもともと存在したものと同じバージョンのNetVault Backupと本プラグインをインストールし、同じように設定する必要があります。
フル・バックアップとオプションの差分バックアップが使用可能である:利用可能な場合は、最新のフル・バックアップと差分バックアップがあることを確認してください。
Plug-in for FileSystemによる追加項目のバックアップが使用可能である:次の項目のバックアップが使用可能であることを確認してください。詳細については、「NetVault BackupおよびPlug-in for FileSystemを使用して保護する追加アイテム」を参照してください。
新しい導入での共有サービスの削除:新しくインストールされた導入で、デフォルトのSSP(SharedServices1)を削除します。詳細は、「新しい導入での共有サービスの削除」を参照してください。
Webアプリケーションの作成:リストアを実行する前に、ファームのすべてのWebアプリケーションを再作成します。この手順では、各Webアプリケーションに関連付けられているタイマー・ジョブが作成されていることを確認します。詳細は、「Webアプリケーションの再作成」を参照してください。
SQL Server Express Dataディレクトリが存在することの確認:破損しているサーバーで、SQL Server Express Dataディレクトリのデフォルト・ディレクトリ以外のディレクトリが使用されている場合は、このディレクトリ構造が新たにインストールされた導入に存在していることを確認してください。
重要: 新しくインストールされた導入にSQL Server Express Dataディレクトリが存在しない場合は、リストア・ジョブが次のエラーを参照して失敗します。ファイル"<Directory\FileName>"のディレクトリ検索はオペレーティング・システム・エラー3で失敗しました。(指定されたパスが見つかりません)。

エラー・メッセージで参照されているディレクトリ構造を再作成し、リストア・ジョブを再び実行します。

ディザスタ・リカバリについて詳しくは、http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=102839&clcid=0x409を参照してください。

フル・バックアップのリストア:少なくとも、リカバリにはフル・バックアップのリストアが必要です。
1
[セレクション・セット作成]ページで、最後の[フル・バックアップ]のセーブセットを選択します。
2
[ファーム]ノードを選択します。
3
[セレクション・セット作成]ページで、[プラグイン・オプションの編集]をクリックして、以下の手順を完了します。
[バックアップ・タイプ]のラベルが、「SP CMDLET FULL」または「STSADM FULL」であることを確認します。
[SQL Serverのユーザー名]フィールドで、「DOMAIN\username」形式を使用して「sysadmin」サーバー・ロールを持つユーザー名を指定します。
[パスワード]フィールドで、上のフィールドで指定したユーザーに関連付けられているパスワードを入力します。
差分バックアップのリストア(オプション):バックアップ戦略に差分バックアップが含まれている場合は、使用可能な最後の差分バックアップをリストアします。
1
[セレクション・セット作成]ページで、最後の[差分バックアップ]のセーブセットを選択します。
2
[ファーム]ノードを選択します。
3
[セレクション・セット作成]ページで、[プラグイン・オプションの編集]をクリックして、以下の手順を完了します。
[バックアップ・タイプ]のラベルが、「SP CMDLET DIFFERENTIAL」または「STSADM DIFFERENTIAL」であることを確認します。
[SQL Serverのユーザー名]フィールドで、「DOMAIN\username」形式を使用して「sysadmin」サーバー・ロールを持つユーザー名を指定します。
[パスワード]フィールドで、上のフィールドで指定したユーザーに関連付けられているパスワードを入力します。
4
設定を保存するには、[OK]をクリックし、[次へ]をクリックして、デフォルトを使用しない場合は[ジョブ名]を指定します。
5
[ターゲット・クライアント][スケジュール][ソース・オプション]、および[詳細設定]のリストに入力し、[保存 & 実行]をクリックします。
ソリューションの再導入:再導入するソリューション・パッケージがある場合は、STSADMの[deploysolution]オプションを使用します。詳細は、「ソリューションの再導入」を参照してください。
パッケージ化されていないカスタマイズと代替アクセス・マッピングのリストア:Plug-in for FileSystemを使用して、パッケージ化されていないカスタマイズとマッピングをリストアします。詳細については、「代替アクセス・マッピング」および「カスタマイズ」を参照してください。
代替アクセス・マッピングの再作成(オプション):代替アクセス・マッピングのテキスト・ファイルを使用して、マッピングを再作成します。詳細は、「代替アクセス・マッピングの再作成(オプション)」を参照してください。
タイマー・ジョブの再起動:Webアプリケーションのバックアップをリストアすると、一部のタイマー・ジョブが開始されません。詳細は、「タイマー・ジョブの再起動」を参照してください。
機能の再有効化:ソリューションに含まれている機能を有効にする必要がある場合は、適切なレベル(Webアプリケーション、サイト・コレクション、またはWebサイト)で機能を有効にします。詳細は、「機能の再有効化」を参照してください。
IISの再起動:IISの設定が最新であることを確認するには、IISを再起動します。詳細は、「IISの再起動」を参照してください。

小規模ファームまたはスケールアウトされたファームのディザスタ・リカバリを同じファームに実行する

小規模ファームまたはスケールアウトされたファームへの導入でのディザスタ・リカバリには、ファームレベル障害、SharePoint SQL Serverインスタンス、アプリケーション・サーバー、およびWebサーバーを格納するサーバーの損失)の後の、SharePointの導入全体のリストアとリカバリが含まれます。ディザスタ・リカバリを実行するには、少なくとも1つのフル・バックアップを含む最小のバックアップ・セットが必要です。

以下の手順では、損傷したSharePointの導入が存在したファームにディザスタ・リカバリを実行する方法を詳しく説明します。この手順は、完全なメディア障害が発生し、損傷したホストを同じ設定で再構築するか、元のホストの設定(ホスト名を含む)を模倣して新しいサーバーを設定する場合に使用できます。

以下の要件を満たしていることを確認します。

SharePoint Serverがインストールされている:損傷したファームに存在したものと同じバージョンおよびエディションのSharePointソフトウェアを、小規模ファームを構成するシステムにインストールします。この手順には、ファーム内の各サーバーに次のソフトウェアをインストールおよび設定する手順が含まれます。
サービス・パックがインストールされている:損傷したサーバーに以前インストールされていたWindows ServerおよびSharePointと同じサービス・パックをインストールします。WSSには最低でもSP1が必要です。
SharePointサーバー管理のWebサイトが作成されている:SharePointサーバー管理のWebサイトは、アプリケーション・サーバーなど、SharePointをインストールする最初のサーバーにデフォルトでインストールされます。詳細は、「SharePointサーバー管理のWebサイトの作成」を参照してください。
SharePoint Searchが設定されている:アプリケーション・サーバーで、SharePoint Searchサービスを開始します。詳細は、「SharePoint Searchサービスの設定」および「SharePoint Searchサービスの設定」を参照してください。サービス名の詳細については、「SharePoint 2010、2013、2016の用語」を参照してください。
Webアプリケーションが作成されている:リストアを完了する前にすべてのWebアプリケーションをファームに対して再作成すると、各Webアプリケーションに関連付けられているタイマー・ジョブが作成されます。詳細は、「Webアプリケーションの再作成」を参照してください。
NetVault BackupソフトウェアとPlug‑in for SharePointがインストールされていること:損傷したサーバーにもともと存在したものと同じバージョンのNetVault Backupと本プラグインをインストールし、同じように設定する必要があります。
フル・バックアップとオプションの差分バックアップが使用可能である:利用可能な場合は、最新のフル・バックアップと差分バックアップがあることを確認してください。
Plug-in for FileSystemによる追加項目のバックアップが使用可能である:次の項目のバックアップが使用可能であることを確認してください。詳細については、「NetVault BackupおよびPlug-in for FileSystemを使用して保護する追加アイテム」を参照してください。

小規模から中規模の導入のディザスタ・リカバリの詳細については、http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=102839&clcid=0x409を参照してください。

フル・バックアップのリストア:少なくとも、リカバリにはフル・バックアップのリストアが必要です。
1
[セレクション・セット作成]ページで、最後の[フル・バックアップ]のセーブセットを選択します。
2
[ファーム]ノードを選択します。
3
[セレクション・セット作成]ページで、[プラグイン・オプションの編集]をクリックして、以下の手順を完了します。
[バックアップ・タイプ]のラベルが、「SP CMDLET FULL」または「STSADM FULL」であることを確認します。
[SQL Serverのユーザー名]フィールドで、「DOMAIN\username」形式を使用して「sysadmin」サーバー・ロールを持つユーザー名を指定します。
[パスワード]フィールドで、上のフィールドで指定したユーザーに関連付けられているパスワードを入力します。
4
設定を保存するには、[OK]をクリックし、[次へ]をクリックして、デフォルトを使用しない場合は[ジョブ名]を指定します。
5
[ターゲット・クライアント][スケジュール][ソース・オプション]、および[詳細設定]のリストに入力し、[保存 & 実行]をクリックします。
差分バックアップのリストア(オプション):バックアップ戦略に差分バックアップが含まれている場合は、使用可能な最後の差分バックアップをリストアします。
1
[セレクション・セット作成]ページで、最後の[差分バックアップ]のセーブセットを選択します。
2
[ファーム]ノードを選択します。
3
[セレクション・セット作成]ページで、[プラグイン・オプションの編集]をクリックして、以下の手順を完了します。
[バックアップ・タイプ]のラベルが、「SP CMDLET DIFFERENTIAL」または「STSADM DIFFERENTIAL」であることを確認します。
[SQL Serverのユーザー名]フィールドで、「DOMAIN\username」形式を使用して「sysadmin」サーバー・ロールを持つユーザー名を指定します。
[パスワード]フィールドで、上のフィールドで指定したユーザーに関連付けられているパスワードを入力します。
4
設定を保存するには、[OK]をクリックし、[次へ]をクリックして、デフォルトを使用しない場合は[ジョブ名]を指定します。
5
[ターゲット・クライアント][スケジュール][ソース・オプション]、および[詳細設定]のリストに入力し、[保存 & 実行]をクリックします。
ソリューションの再導入:再導入するソリューション・パッケージがある場合は、STSADMの[deploysolution]オプションを使用します。詳細は、「ソリューションの再導入」を参照してください。
パッケージ化されていないカスタマイズと代替アクセス・マッピングのリストア:Plug-in for FileSystemを使用して、パッケージ化されていないカスタマイズとマッピングをリストアします。詳細については、「代替アクセス・マッピング」および「カスタマイズ」を参照してください。
代替アクセス・マッピングの再作成(オプション):代替アクセス・マッピングのテキスト・ファイルを使用して、マッピングを再作成します。詳細は、「代替アクセス・マッピングの再作成(オプション)」を参照してください。
タイマー・ジョブの再起動:Webアプリケーションのバックアップをリストアすると、一部のタイマー・ジョブが開始されません。詳細は、「タイマー・ジョブの再起動」を参照してください。
機能の再有効化:ソリューションに含まれている機能を有効にする必要がある場合は、適切なレベル(Webアプリケーション、サイト・コレクション、またはWebサイト)で機能を有効にします。詳細は、「機能の再有効化」を参照してください。
インデックスのスケジュールの再設定:インデックスのスケジュールを適切な間隔に戻します。詳細は、「インデックスのスケジュールの再設定」を参照してください。
IISの再起動:IISの設定が最新であることを確認するには、IISを再起動します。詳細は、「IISの再起動」を参照してください。

代替サーバーまたはファームへのリストア

このトピックでは、以下の手順について説明します。

SharePoint PowerShell CmdletsおよびSTSADMでは、新しい設定へのリストア機能によって、代替のサーバーまたはファームにリストアできます。ただし、新しい設定にリストアすると、より複雑になり、ユーザーからの手動操作がより多く必要になります。

代替サーバーまたはファームにリストアするには、次の手順を実行します。

次のトピックでは、代替サーバーへの、個別のサイト・コレクション、Webアプリケーション、SSP、SharePoint Searchのリストア、およびディザスタ・リカバリなど、複数のリストア・シナリオの手順について説明します。代替サーバーまたはファームへのリストアを成功させるためには、Questはこれらの手順を遵守することをお勧めします。

前提条件の検証

代替SharePointサーバーまたはファームに、ファーム全体または細分化されたリストアを実行する場合は、次の前提条件が満たされていることを確認してからリストア手順(詳細については以降のトピックで説明されています)を開始してください。

同じバージョンおよびエディションのSharePoint:代替SharePoint Serverまたはファームに、ソースのSharePoint Serverまたはファームと同じバージョンおよびエディションのSharePointがインストールされていることを確認します。この要件には、サービス・パックとパッチ・レベルも同じであることが含まれます。
同じファーム導入:代替SharePoint Serverまたはファームへの導入が、ソースのサーバーまたはファームへの導入と一致していることを確認します。たとえば、単一サーバーへの導入からバックアップをリストアする場合、別の単一サーバー導入に対してのみリストアできます。小規模ファームへの導入の場合、別の小規模ファーム導入に対してのみリストアできます。ソースのサーバーまたはファームと代替の間の導入のミスマッチは、現在サポートされていません。
同じドメイン:小規模およびスケールアウトされたファームから代替の小規模およびスケールアウトされたファームにリストアするとき、Questは両方のファームを同じネットワーク・ドメインに配置することをお勧めします。両方のファームでSharePoint管理者と同じドメイン管理者を使用すると、リストアのプロセスが簡略化されます。
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