VTL(Virtual Tape Library、仮想テープ・ライブラリ)は、ディスク上のテープ・ライブラリをエミュレートします。VTLは、NetVaultにライセンス可能なオプションとして含まれています。
VTLはディスク上ではディレクトリとして表示されます。各VTLには、drives、slots、およびmediaの3つのディレクトリがあります。これらのディレクトリには、いくつかのサブディレクトリが含まれています。仮想ドライブは、drivesサブディレクトリ内にファイルとして存在しています。これらのファイルにはメディア・ファイルへのリンクが含まれます。仮想テープは、mediaディレクトリ内にメディア・ファイルとして存在しています。仮想テープがスロットとドライブ間で移動すると、メディア・ファイル自体はmediaディレクトリ内に残り、ドライブ・ファイルとスロット・ファイルが変更されメディアの移動をエミュレートします。
VTLは同時に多くのNetVaultクライアント・バックアップを処理することができます。物理ライブラリと同様、VTLに含まれるドライブ数によって同時に実行できる操作数が変わります。スロット数は設定されたドライブ数と同じ、またはそれ以上である必要があります。オペレーティング・システムによって最大ファイル・サイズの限度が異なり、最大VTLメディア・サイズに影響してきます。
リリース 12.3 以降、NetVault では、物理ドライブを仮想テープに変換してテープハードウェアをエミュレートする StarWind Virtual Tape Library(StarWind VTL)をサポートしています。また、SMB3、NFSv4.1、iSCSI などの標準アップリンクプロトコルをサポートしており、ほとんどの仮想環境で動作します。
StarWind VTL は、Microsoft Azure Marketplace、AWS Marketplace、およびオンプレミスアプライアンスで利用できます
NetVault では、次のいずれかのストレージサービスプロバイダを介して、StarWind VTL によるパブリックおよびプライベートのクラウドオブジェクトストレージレプリケーションをサポートしています。
VTLの作成や追加を行う前に、以下の情報を確認する必要があります。
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NetVaultではVTLを作成する前に、ディスク空き容量をチェックしてターゲット・ディスクに新規VTL用の十分な空き容量があることを確認します。 |
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