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NetVault Plug-in for VMware 11.3 - ユーザー・ガイド

NetVault Backup Plug-in for VMware - はじめに プラグインのインストール プラグインの設定 バックアップ計画の策定 イメージ・レベル・バックアップ方式の使用 ファイル・レベル・バックアップ方式の使用 イメージ・レベルのバックアップのリストア ファイル・レベルのバックアップのリストア トラブルシューティング

RDMディスク

以下の表は、プラグインによるRDM(Raw Device Mapping)ディスクの処理方法を表しています。

物理互換モード

ディスクはバックアップされません。警告メッセージはNetVault Backupバイナリ・ログおよびジョブ・ログに出力されます。

仮想互換モード(独立ディスク)

ディスクはバックアップされません。警告メッセージはNetVault Backupバイナリ・ログおよびジョブ・ログに出力されます。

仮想互換モード

ディスクはバックアップされますが、データはフラット・ファイルのみにリストアされます。タイプ変更に関する警告メッセージは、NetVault Backupバイナリ・ログおよびジョブ・ログに出力されます。

オプションで、仮想互換モードで実行中のRDMディスクをリストア時にスキップすることができます。

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vmware.cfgファイルをテキスト・エディタで開きます。
このファイルは、Windowsでは<NetVault Backup home>\config、Linuxでは<NetVault Backup home>/configにあります。

バックアップおよびリカバリ戦略

適切なバックアップ計画を策定しておくことで、障害が発生した場合でも正常にリカバリして、すばやく日常運用を再開できるようになります。データのバックアップを開始する前に、メディア障害、データ損傷、ユーザー・エラー、データ・センター全体の完全な消失など、さまざまな障害/事態を想定した適切な計画を策定する必要があります。

バックアップ計画には、使用するバックアップ手段、バックアップの実行時期と間隔、バックアップの保管方法、バックアップの保持期間、バックアップ・メディアの再利用方法を定義する必要があります。

ガイドラインとして、以下に、バックアップ・シーケンスの例をいくつか示します。

フル・バックアップのみ:バックアップ・サイズが小さい、バックアップ・ウィンドウは重要ではない、またはストレージ・メディアの制約がない場合は、フル・バックアップのみを実行することができます。このようなシナリオの場合、フル・バックアップのタイミングを、更新頻度に応じて、毎晩またはN時間ごとに設定することができます。
フル・バックアップおよび増分バックアップ:短時間でバックアップを行い、ストレージ・メディアの消費を最低限に抑えるには、フル・バックアップと増分バックアップを計画に含めることができます。たとえば、データの更新頻度に応じて、毎週日曜日にフル・バックアップを実行し、毎日またはN時間ごとに増分バックアップを実行するようにスケジュールできます。
フル・バックアップおよび差分バックアップ:短時間でバックアップを行い、メディアの消費を減らすには、フル・バックアップと差分バックアップを計画に含めることができます。たとえば、データの更新頻度に応じて、毎週日曜日にフル・バックアップを実行し、毎日またはN時間ごとに差分バックアップを実行するようにスケジュールできます。

イメージ・レベル・バックアップ方式の使用

イメージ・レベルのバックアップの実行

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[ナビゲーション]パネルで[バックアップ・ジョブ作成]をクリックして、設定ウィザードを開始します。
[ナビゲーション]パネルで、[ガイド付き設定]をクリックして、次に[NetVault設定ウィザード]ページで[バックアップ・ジョブ作成]をクリックします。
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[ジョブ名]に、ジョブの名前を指定します。
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[セレクション]リストで、既存のバックアップ・セレクション・セットを選択するか、以下の手順に従ってセットを作成します。
a
[NetVault Backupセレクション]ページを開くには、[新規作成]をクリックします。
メモ: 2つのビュー([ホストおよびクラスタ][仮想マシンおよびテンプレート])間を切り替えるには、ESXi ServerまたはvCenter Serverを選択し、[アクション]リストの[インベントリ・ビューの切り替え]をクリックします。このオプションは、サーバー・ノードがオープン状態の場合に限り利用可能です。
[コンテナ内のすべての仮想マシンをバックアップ]:コンテナ・ノードを選択します。データはDatacenterノードから始まるすべてのレベルを選択することができます。たとえば、ESXi Serverでホストされているすべての仮想マシンをバックアップするには、ホスト・ノードを選択し、[仮想マシンおよびテンプレート]ビューで、対応するフォルダ・ノードを選択します。
[個別の仮想マシンをバックアップ]:該当するコンテナ・ノード(Datacenter、クラスタ、およびリソース・プールなど)を開いて、バックアップする仮想マシンを選択します。[仮想マシンおよびテンプレート]ビューで、フォルダ・ノードを開いてバックアップする仮想マシンを選択します。
[個別の仮想ドライブをバックアップ]:仮想マシン・ノードを開いてバックアップするディスクを選択します。仮想ドライブの名前は「Hard Disk 1」、「Hard Disk 2」、...「Hard Disk n」のようになります。スナップショットを生成できるディスクのみが表示されます。
e
[保存]をクリックして、[新規セットの作成]ダイアログ・ボックスにセットの名前を入力します。
f
ダイアログ・ボックスを閉じるには、[保存]をクリックします。
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[プラグイン・オプション]リストで既存のバックアップ・オプション・セットを選択するか、以下の手順に従ってセットを作成します。
重要: Windowsで、イメージ・レベルのバックアップのバックアップ・オプション・セットを作成する際には、デフォルトのセット[デフォルトのバックアップ オプション — VMwareプラグイン — Windows]をテンプレートとして使用する必要があります。別のセットをテンプレートとして使用すると、バックアップに失敗することがあります。
a
[VMwareプラグイン・バックアップ・オプション]ページを開くには、[新規作成]をクリックします。
b
[バックアップ・タイプ]で以下のオプションのいずれか1つを選択します。

フル

仮想ドライブ上のすべての割り当て済みセクタをバックアップするには、このオプションを選択します。

増分

後に実行されたフル、差分、または増分バックアップ以降に更新されたディスク・セクタのみをバックアップする場合にこのオプションを選択します。

差分

最後に実行されたフル・バックアップ以降に更新されたディスク・セクタのみをバックアップする場合にこのオプションを選択します。

c
VMディスク選択オプションで以下のオプションのいずれか1つを選択します。

すべてのディスクのバックアップ

選択した仮想マシンの利用可能なすべての仮想ドライブをバックアップする場合、このオプションを使用します。

Exclude boot disk

選択した仮想マシンのデータ・ディスクのみをバックアップして、ブート・ディスクを除外する場合、このオプションを使用します。

Exclude data disks

選択した仮想マシンのブート・ディスクのみをバックアップして、データ・ディスクを除外する場合、このオプションを使用します。

d
[その他のオプション]で、以下の設定を行います。

VMに対してCBT(Changed Block Tracking)を有効化

VMに対してCBT(Changed Block Tracking)を有効化仮想マシンの増分または差分バックアップを実行する場合、後続の増分および差分バックアップの基となるバックアップとして使用できるように、フル・バックアップについてCBTを有効にしておく必要があります。

バックアップ・ジョブに含まれているすべての仮想マシン上でCBTを有効にする場合、このチェック・ボックスを選択します([CBT(Changed Block Tracking)の有効化]を使用して、特定の仮想マシンでCBTを有効化することもできます。詳しくは、「個別の仮想マシンのCBTの有効化」を参照してください)。

このチェック・ボックスを選択した時に、プラグインが仮想マシン上でこの設定の変更に失敗した場合、警告メッセージがログに記録されます。

このチェック・ボックスを選択しない場合、バックアップ時に仮想マシンのCBT設定は変更されません。CBTが有効になっているか、または無効になっているかに応じて、プラグインは適切なバックアップ方式(CBTベースのフル、増分、差分、またはCBTに対応していないフル・バックアップ)を使用して仮想マシンをバックアップします。

以下の点に注意します。

ファイル・レベルのインデックス作成

イメージレベル・バックアップを実行する際、バックアップ・スナップショットに含まれるすべてのサポート対象ボリュームについて、本プラグインは自動的にファイルレベル・インデックスを作成します。ファイル・レベルのインデックス作成により、仮想マシンのフル、増分、および差分イメージ・レベル・バックアップから、個別のファイルやディレクトリをリストアすることができます。

ファイルレベル・インデックス作成機能は、以下のシステムを使用するボリュームに対して利用可能です。

LinuxおよびUNIX:EXT2、EXT3、およびEXT4

Plug‑in for VMwareはまた、Linuxベース・システム上のLVM(Logical Volume Manager)およびWindowsベース・システム上のLDM(Logical Disk Manager)管理下のボリュームを、シングルまたは複数システムにまたがったディスクとしてサポートします。

ファイルレベル・インデックス作成は、バックアップ・サイズに影響を与えることはありませんが、バックアップ・インデックス・サイズとバックアップにかかる合計時間は増加します。ファイルレベル・インデックス作成実行にかかる時間は、ファイル数、ボリューム上のファイルの断片化率、ネットワーク・トラフィック、およびESXi ServerまたはvCenter Serverにかかる負荷などのさまざまな要因により異なります。

ファイルレベル・リストアにイメージレベル・バックアップを使用したくない場合は、このチェック・ボックスを選択解除します。

Active Block Mappingの有効化

Active Block Mapping(ABM)技術により、バックアップ時に未使用のブロックを削除するためのフィルタが提供されます。未使用のブロックを削除するとバックアップ・サイズおよびネットワーク経由で送信されるデータ量が削減されます。ABMをCBTと併用することにより、増分および差分バックアップ時に、変更されたアクティブなブロックのみをバックアップすることができます。

ABMは、標準ディスク上のNTFSファイル・システムおよびEXTファイル・システムでサポートされます。

ABMは、デフォルトでは無効化されています。このチェック・ボックスを選択するとABMが有効になります。これにより、本プラグインは仮想ドライブ上でアクティブな対象セクションのみをバックアップします。ABMはディスクをスキャンし、インアクティブなブロックを検出します。それらのブロックはバックアップ中に省略されます。

バックアップ・ジョブにサポートされていないディスク・タイプが含まれている場合、このオプションはこれらのディスクでは無視されます。

以前のバックアップからスナップショットを削除する

バックアップ・ジョブを実行すると、選択したデータをバックアップするために、プラグインにより仮想マシンにスナップショット「BKB_SNAP」が作成されます。バックアップが正常に完了するか失敗するかにかかわらず、ジョブが完了するとプラグインによりスナップショットが削除されます。ジョブが停止された場合、または親プロセスか子プロセスが何らかの理由で終了された場合にも、プラグインによりスナップショットが削除されます。ただし、ジョブが異常終了した場合は、クリーンアップ処理でスナップショットを削除できない場合があります。このような場合に対応するために、プラグインではジョブの次回実行時にスナップショットを削除するオプションが利用できます。

現在のジョブを実行するとき、[以前のバックアップからスナップショットを削除]チェック・ボックスを選択して、既存のスナップショットを削除できます。スナップショット「BKB_SNAP」のみが仮想マシンから削除されます。このオプションでは、その仮想マシンに存在するその他のスナップショットは削除されません。

最大パラレル・ストリーム数

デフォルトで、プラグインは1つのバックアップ・ジョブに付き1つのデータ・ストリームを生成し、連続して選択した仮想マシンをバックアップします。スループットの向上およびイメージレベル・バックアップの全体的なバックアップ時間を短縮するため、本プラグインを設定して複数の仮想マシンのパラレル・バックアップを実行することができます。

この設定を使用して、1つのイメージレベル・バックアップ・ジョブについて生成可能なパラレル・データ・ストリームの最大数を決定することができます。たとえば、バックアップ・ジョブに10台の仮想マシンが含まれており、このパラメータに「4」を設定すると、本プラグインは4台の仮想マシンを並行してバックアップします。

1つのジョブに対する実際のパラレル・ストリーム数は以下の要因により異なります。

パラレル・バックアップの場合、プラグインはバックアップ全体を調整する親プロセスと、仮想マシンの実際のバックアップ・タスクを実行する個別の子プロセスを生成します。1つのバックアップ・ジョブに対して生成可能な最大子プロセスは、該当するジョブに設定した[最大パラレル・ストリーム数]の値に相当します。親プロセスおよび子プロセスはすべて、本プラグインが実行中のNetVault Backupクライアント上で作成されます。

子プロセスがバックアップ・デバイスを取得しバックアップ・ストリームを作成すると、ワーカー・プロセスに仮想マシンをバックアップするタスクが割り当てられます。バックアップの完了後、バックアップ対象の仮想マシンが他に存在すると、ワーカー・プロセスには次のタスクが割り当てられます。各タスクにはタスクIDが割り当てられます。スナップショットは、仮想マシンが子プロセスに割り当てられた場合に限り生成されます。

[最大パラレル・ストリーム数]を設定する際、以下の点を考慮する必要があります。

以下の点に注意します。

バックアップエラー時に仮想マシンを自動診断する

仮想マシンのバックアップ・エラーの原因を特定できる事前定義されたテストを実行するには、このチェック・ボックスを選択します。

診断方式についての詳細は、「仮想マシンの問題の診断」を参照してください。

[診断結果]ダイアログ・ボックスには、[ログ参照]ページからアクセスできます。詳細は、ログ・コンテキスト・オブジェクトとして保存されます。

再開できるバックアップを有効にする

このオプションは、失敗した仮想マシンがある状態で完了しているジョブを再開できます。再開されたインスタンスは、以前に失敗した仮想マシンのみをバックアップします。正常にバックアップされた仮想マシンは、再開されたインスタンスには含まれません。

失敗した仮想マシンがある状態で、再開可能なバックアップが完了した場合、このプラグインでは、完了した仮想マシンのバックアップ・インデックスが生成され、ジョブ・ステータスが[ジョブが停止しました]に設定されます。ログ・メッセージおよびログ・コンテキストに、どの仮想マシンがジョブに失敗したかが示されています。後でジョブを再開すると、このプラグインによって増分バックアップ・ジョブが実行され、失敗した仮想マシンがバックアップされます。

ジョブの再開は、[ジョブ・ステータス]ページから行えます。この方法についての詳細は、「バックアップ・ジョブの再開」を参照してください。再開されたインスタンスでは、最初にジョブを実行した後にホストに追加された仮想マシンはバックアップされません。

メモ: すべての仮想マシンがジョブに失敗した場合、ジョブ・ステータスは[バックアップが失敗しました]に設定されます。失敗したバックアップ・ジョブは再開できません。
e
[保存]をクリックして、[新規セットの作成]ダイアログ・ボックスにセットの名前を入力します。
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ダイアログ・ボックスを閉じるには、[保存]をクリックします。
これらの設定についての詳細は、『Quest NetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。
メモ: マルチストリーム・バックアップを実行するときは、[バックアップを必ずターゲット・メディアの先頭に書き込み]チェック・ボックスを選択しないでください。マルチストリーム・バックアップでこのチェック・ボックスをオンにすると、各データ・ストリームでは別々のメディアがターゲットとなり、そのメディア・アイテムで最初のバックアップとして存在することになります。バックアップで5つのストリームが生成される場合は、5つのブランク・メディア・アイテムまたは新しいメディア・アイテムの取得がジョブによって試されます。

このオプションはディスク・ベース・ストレージ・デバイスには適用されません。

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ジョブ実行をスケジュールするには、[保存 & 実行]をクリックします。
スケジュールしないでジョブ定義を保存するには、[保存]をクリックします。このジョブは、[ジョブ定義管理]ページから、表示、編集、または実行することができます。実行しない限り、[ジョブ・ステータス]ページにこのジョブは表示されません。
[ジョブ・ステータス]ページではジョブの進捗をモニタしたり、[ログ]ページではログを参照表示することができます。
[ジョブ・ステータス][ログ参照][ジョブ定義管理]についての詳細は、『Quest NetVault Backupアドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。
関連ドキュメント

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