NetVault Plug-in for SQL Server 10.0.6 - ユーザーズ・ガイド

本プラグインを使用したリストアで使用可能なすべてのオプションは、高可用性環境（SQL Serverrフェイルオーバー・クラスタおよびAlwaysOn可用性グループ）でも使用できます。データも同様の方法で選択します。両者の違いは、［リストア・ジョブ作成 — セーブセットの選択］ページで、リストア可能な仮想クライアントのバックアップが、バックアップ中に使用していた特定のNetVault Backupクライアントまたはノードではなく、仮想クライアント名の下に表示される点です。リストア・ジョブを開始すると、NetVault Backupはすべてのメンバー・クライアントと通信し、クラスタを管理しているマシンを特定し、このマシンをリストア対象として指定します。

さらに、NetVault Backup仮想クライアントを、非クラスタ化（スタンドアロン）NetVault Backupクライアントへリストアすることもできます。


	NOTE: リストア中は、仮想クライアントのノードを使用してプロセスを実行します。クラスタの個々のクライアント用のノードの1つを、このプロセスの実行に使用しないでください。ノードを開くか、展開して階層をドリル・ダウンしていくと、ローカルとして識別され、選択できない状態のSQL Serverインスタンスが表示されます。ログ情報を管理する目的で、システムがこのインスタンスを使用している可能性があるため、このレベルではいかなる処理も実行しないでください。

AlwaysOn可用性グループに関する重要な考慮事項

AlwaysOn可用性グループ内にあるデータをリストアする場合は、以下のガイドラインに従います。

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プライマリ・レプリカの連続リストアを複数実行する場合、最初のリストア後プライマリ・レプリカを省略するときは、Dellでは、［AlwaysOn可用性グループのプライマリ・ノードにNetVault Backupクライアント名を入力］フィールドを入力することをお勧めします。

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SQL Server Management Studioを使用してプライマリ・レプリカをグループに追加する必要がない場合、［リストア後AlwaysOn可用性グループにプライマリ・データベースを追加］チェックボックスを選択します。

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プライマリ・レプリカをリストアする前に、セカンダリ・レプリカは、必ず、グループから削除されているようにします。これには、SQL Server Management Studioを使用して手動で実行するか、または、［リストア前にAlwaysOn可用性グループからデータベースのセカンダリ・コピーを削除］チェックボックスを選択して実行します。

リストアを実行する前にセカンダリ・レプリカを削除しないと、プラグインでプライマリ・レプリカを削除できなかったり、リストアの実行時に警告が表示されたりする可能性があります。また、セカンダリ・レプリカを削除しないと、プライマリ・レプリカの後続のバックアップ時に、セカンダリ・レプリカを追加できない場合があります。

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プライマリ・レプリカの［リストア・タイプ］に［NO RECOVERY設定時］を選択した場合は、［リストア後AlwaysOn可用性グループにプライマリ・データベースを追加］チェックボックスを選択しないでください。グループにデータベースを追加するには、リカバリを完了する必要があります。

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同じジョブを使用して、複数のAlwaysOn可用性グループから複数のデータベースをリストアすることはできません。

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同じジョブを使用して、AlwaysOn可用性グループに属しているデータベースとグループに属していない他のデータベースをリストアすることはできません。

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AlwaysOn可用性グループのノードにSQL Serverの名前付きインスタンスを使用する場合、リストア・プロセスで、仮想クライアントを使用してバックアップされているデータベースはグループの各ノードで同じ名前付きインスタンスに属する必要があります。

AlwaysOn可用性グループ内のデータのリストア

このセクションでは、プラグインで実行することができるその他の（オプション）リストア操作について説明します。

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仮想クライアントへのデータのリストア

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データベースの名前変更または移動

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代替インスタンスへのデータベースのリストア

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代替SQL Server®へのデータのリストア

仮想クライアントへのデータのリストア

さらに、NetVault Backup仮想クライアントを、非クラスタ化（スタンドアロン）NetVault Backupクライアントへリストアすることもできます。


	NOTE: リストア中は、仮想クライアントのノードを使用してプロセスを実行します。クラスタの個々のクライアント用のノードの1つを、このプロセスの実行に使用しないでください。ノードを開くか、展開して階層をドリル・ダウンしていくと、ローカルとして識別され、選択できない状態のSQL Serverインスタンスが表示されます。ログ情報を管理する目的で、システムがこのインスタンスを使用している可能性があるため、このレベルではいかなる処理も実行しないでください。

AlwaysOn可用性グループに関する重要な考慮事項

AlwaysOn可用性グループ内にあるデータをリストアする場合は、以下のガイドラインに従います。

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同じジョブを使用して、複数のAlwaysOn可用性グループから複数のデータベースをリストアすることはできません。

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AlwaysOn可用性グループ内のデータのリストア

以下のトピックでは、AlwaysOn可用性グループ・システムでのデータのリストア手順の概要をリストし、さまざまなリストアの例を示します。

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AlwaysOn可用性グループのリストア手順の概要

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AlwaysOn可用性グループのすべてのレプリカに追加されているデータベースのリストア例

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セカンダリ・レプリカをリストアして、そのセカンダリ・レプリカをプライマリ・レプリカに変換する例

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AlwaysOn可用性グループのVDIバックアップのリストア例

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プライマリ・レプリカに存在しないデータベースをリストアする例

AlwaysOn可用性グループのリストア手順の概要

以下のトピックでは、リストアを実行するために行う必要のある一般的な手順について説明します。

AlwaysOn可用性グループのVSSリストアの実行

VSSベースのバックアップをリストアする場合は、以下の点に注意する必要があります。

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VSSは、スナップショットに含まれているオブジェクトが特定の要件に準拠することを要求するジェネリック・インターフェイスです。たとえば、ステータスが［リストア中］であるSQL Serverデータベースは、VSSによるバックアップのスナップショットの作成と競合します。

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AlwaysOn可用性グループに参加しているSQL ServerデータベースをVSSリストアのスナップショットに含めることはできません。また、一部の操作は、グループに参加しているデータベースには対して使用することはできません。

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［ターゲット・ディレクトリへデータベース・ファイルをコピー］オプションを使用する場合は、グループからデータベースを削除しないでください。

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前に述べたように、VSSによるバックアップの主な欠点は、代替インスタンスが同一サーバーおよびホストまたは代替サーバーおよびホストのどちらに存在していても、SQL Server VSS Writerがデータベースを代替インスタンスにリストアする機能をサポートしていないことです。

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以下の手順は、グループを元の格納先にリストアする場合か、［名前変更］または［再配置］オプションを使用してグループをリストアする場合に適用されます。ただし、名前変更または再配置（あるいは両方）オプションを使用してリストアを実行する場合、AlwaysOn可用性グループに元のデータベースを参加させることはできません。

リストアを実行するには

SQL Server Management Studioを使用して、AlwaysOnグループからデータベースを削除します。

プライマリ・レプリカで、データベースに対して［データ移動を一時停止］を選択します。

すべてのセカンダリ・レプリカで、グループからデータベースを削除します。

プライマリ・レプリカで、グループからデータベースを削除します。

該当するバックアップからプライマリをリストアします。

プライマリ・レプリカ上のAlwaysOn可用性グループにデータベースを追加します。

各セカンダリ・レプリカ上のAlwaysOn可用性グループにデータベースを追加します。

AlwaysOn可用性グループのVDIリストアの実行

セカンダリ・レプリカを削除します。

プライマリ・レプリカを削除します。

該当するバックアップからプライマリをリストアします。

スタンドアロン・システムのプロセスを使用して、プライマリ・レプリカのトランザクション・ログのフルおよび差分バックアップを実行します。

スタンドアロン・システムのプロセスを使用して、各セカンダリ・レプリカのフルトランザクション・ログおよび差分トランザクション・ログのバックアップを実行します。

これらのリストアでは、プライマリ・レプリカに一致するようにセカンダリ・レプリカが設定されます。

プライマリ・レプリカ上のAlwaysOn可用性グループにデータベースを追加します。

各セカンダリ・レプリカ上のAlwaysOn可用性グループにデータベースを追加します。

AlwaysOn可用性グループのすべてのレプリカに追加されているデータベースのリストア例

以下の手順では、AlwaysOn可用性グループのプライマリ・レプリカおよびすべてのセカンダリ・レプリカに追加されているデータベースをリストアする方法を説明します。

リストアを実行するには

リストアするデータを選択します。

詳しくは、「リストア対象データの選択」の「オンラインVDIバックアップからのデータのリストア」または「リストア対象データの選択」の「VSSバックアップからのデータのリストア」を参照してください。

前述したように、同じジョブを使用して複数のグループから複数のデータベースをリストアすることはできません。また、同じジョブを使用して、グループに属しているデータベースとグループに属していない別のデータベースをリストアすることもできません。

［セレクション・セット作成］ページで、［プラグイン・オプションの編集］をクリックして、VSSリストアとVDIリストアのどちらを実行するかに応じて、該当するパラメータを設定します。

すべてのリストア・ジョブに共通のオプションについて詳しくは、「リストア・オプションの設定」の「オンラインVDIバックアップからのデータのリストア」または「リストア・オプションの設定」の「VSSバックアップからのデータのリストア」を参照してください。

［AlwaysOn可用性グループ］セクションで、以下の該当するチェックボックスを選択します。

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［リストア前にAlwaysOn可用性グループからデータベースのセカンダリ・コピーを削除］

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［リストア前にAlwaysOn可用性グループからプライマリ・データベースを削除］

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［リストア後AlwaysOn可用性グループにプライマリ・データベースを追加］

実行するプロセスにより、選択する必要のあるチェックボックスが決まります。たとえば、フル・バックアップのリストアを実行する場合は、すべてのチェックボックスを選択します。トランザクション・ログのリストアを実行する場合は、これらのチェックボックスは選択しないでください。また、［NO RECOVERY設定時］オプションも選択している場合は、［リストア後AlwaysOn可用性グループにプライマリ・データベースを追加］を選択しないでください。

以前、プライマリ・ノード上のAlwaysOn可用性グループからデータベースを削除した場合は、以下のフィールドに入力します。

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［次のAlwaysOn可用性グループにリストア］：グループ名を入力します。

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［AlwaysOn可用性グループのプライマリ・ノードのNetVault Backupクライアント名を入力］（省略可能）：プライマリ・ノードで実行されているクライアント名を入力します。別のノードの名前を入力すると、リストアが失敗します。プライマリ・ノードでどのクライアントが実行されているかが不明な場合は、SQL Server Management Studioを使用して、グループ内のプライマリ・ノードを特定します。


	IMPORTANT: どちらのフィールドも省略可能です。ただし、これらのフィールドを使用する場合は、Dellでは、両方入力することをお勧めします。一方のフィールドに入力し、本プラグインがもう一方のフィールドの名前を特定できない場合、リストアが失敗します。正しい情報を入力し、データベースがすでにそのグループの一部であるが、［リストア前にAlwaysOn可用性グループからプライマリ・データベースを削除］チェックボックスを選択しない場合、リストアが失敗します。データベースがグループの一部ではなく、ユーザーが誤った名前を指定しており、プライマリ・レプリカ上にクライアントがあることを本プラグインが確認できない場合、本プラグインはデータベースをリストアします。ただし、グループにデータベースを追加することはできません。リストア・ジョブを実行し、プライマリ・クライアントおよびグループ名を入力した後に、別のノードへのフェイルオーバーが発生した場合は、新しいクライアント名を反映するため［リストア・オプション］に保存されている情報を更新します。更新しない場合、そのリストア・ジョブの後続の実行が失敗します。

「ジョブのファイナライズと実行」の「オンラインVDIバックアップからのデータのリストア」に記載されている手順を実行します。

プライマリ・レプリカからフル・データベースのバックアップを実行します。

Step 6で実行したフル・データベースのバックアップでバックアップされた各セカンダリ・レプリカからのリストアを実行します。

プライマリ・レプリカを構成する各セカンダリ・レプリカに対して、それぞれリストア操作を実行します。

SQL Server Management Studioを使用して、AlwaysOn可用性グループにセカンダリ・レプリカを追加します。

セカンダリ・レプリカをリストアして、そのセカンダリ・レプリカをプライマリ・レプリカに変換する例

以下の手順では、仮想クライアントから取得したバックアップにセカンダリ・レプリカをリストアし、そのセカンダリ・レプリカをプライマリ・レプリカとして機能するように変換する方法を説明します。

リストアを実行するには

セカンダリ・レプリカで、AlwaysOn可用性グループからデータベースを削除します。

リストアするデータを選択します。

［リストア・オプション］セクションの［ターゲット・インスタンス］フィールドに、セカンダリ・レプリカで実行されているクライアント名を入力します。

［AlwaysOn可用性グループ］セクションで、以下の該当するチェックボックスを選択します。

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［リストア前にAlwaysOn可用性グループからデータベースのセカンダリ・コピーを削除］

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［リストア前にAlwaysOn可用性グループからプライマリ・データベースを削除］

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［リストア後AlwaysOn可用性グループにプライマリ・データベースを追加］

［次のAlwaysOn可用性グループにリストア］に、グループ名を入力します。

「ジョブのファイナライズと実行」の「オンラインVDIバックアップからのデータのリストア」に記載されている手順を実行します。

セカンダリ・レプリカへのフェイルオーバーを実行します。

SQL Server Management Studioを使用して、AlwaysOn可用性グループに割り当てられているすべてのデータベースについて、そのセカンダリ・レプリカをプライマリ・レプリカとして指定します。

SQL Server Management Studioを使用して、新しいプライマリ・レプリカ上のグループにデータベースを追加し直します。


	IMPORTANT: この手順を実行するには、残りのセカンダリ・レプリカからデータベースを削除し、この削除プロセスが完了するまで新しいプライマリ・レプリカへのデータベースの追加を延期する必要がある場合があります。