この記事では管理対象としたいデバイス(コンピュータ)上でKACEエージェントをローカルインストールする手順を説明します。
管理者インターフェースからダウンロードする方法とSMAのSamba共有からコピーする方法に大別されます。
管理者コンソールの 設定| プロビジョニング | KACEからのエージェントのアップデート | すべての通知エージェント更新を表示(通知更新タブ) のバージョン番号のリンクからインストーラーMSIファイルを含むzipファイルをダウンロードします。
ホスト名およびトークン文字列付きのインストーラーを入手したい場合 「管理者コンソールのプロビジョニングメニューから取得する手順(ホスト名およびトークン付き)」の手順でダウンロードしてください。(ファイル名を変更しているだけなので自分でホスト名やトークンをつけかえても問題ありません)
管理者コンソールの 設定 | エージェントトークン のページへ移動します。一覧から作成済みのエージェントトークンの詳細をクリックします。
エージェントトークンバンドルインストーラ セクション からエージェントバージョン番号のリンクをクリックすると SMAホスト名、トークン付きのインストーラーファイルを含むZipがダウンロードされます。
バージョン11.0での新機能: 適切なトークンが組み込まれたエージェントインストーラーを取得する (4263456)
複数組織が有効なSMAの場合)
1.SMA管理者ユーザーインターフェースへログインして、 画面右上からシステムに切り替え
左ペインにて 設定 | コントロールパネル へ移動し、右ペイン セキュリティ設定 を開きます。
Samba のセクションにて 組織のファイル共有を有効にする にチェックが有効(入っている)であることを確認します。
有効になっていない場合、アプライアンス全体でSambaが無効です。有効にするにはチェックをいれて保存します(システム再起動が必要です)
2.組織のSamba共有設定へ移動する
右上のプルダウンを任意の組織に切り替えます。
左ペイン 設定 | コントロールパネル へ移動して、右ペインの 一般設定 を開きます。
3. SAMBA共有設定項目にて[ファイル共有を有効にする]のチェックを有効にします。
パスワードは初期セットアップ時に指定した値ですが任意に設定できます。
古いシステムではデフォルトパスワードは「admin」という値が設定されており、値を入力せず進むこともできます。
4.[保存]ボタンを押します。
KACE SMA Samba共有からインストーラ取得
Windows OSのコンピュータ上から下記のパスにExplorerでアクセスし、各オペレーティングシステムに対応したインストーラを取得します。
※client共有は認証不要(読み取りのみ)、clientdrop共有は要認証(書き込み可)となります。Samba共有アクセス時に認証要求が出た場合は、
ユーザー名:「admin」、項番1で指定したパスワード、もしくはデフォルトパスワードを入力します。
Windows \\お客様のSMAServer名\client\agent_provisioning\windows_platform\ampagent-x.x.xxx.msi
MacOSX \\お客様のSMAServer名\client\agent_provisioning\mac_platform\ampagent-x.x.xxx.osx.dmg
Linux \\お客様のSMAServer名\client\agent_provisioning\linux_platform\xxxx
デフォルト以外の組織の場合 client, clientdropの後ろに_#が付きます。
client デフォルト組織の読み取り専用共有
clientdrop デフォルト組織の書き込み可能な共有
client_2 組織ID2 の読み取り専用共有
clientdrop_2 組織ID2の書き込み可能な共有
client_# 組織ID# の組織の読み取り専用共有
clientdrop_# 組織IDの書き込み可能な共有
「■ローカルインストールの実行」へ
単一組織のSMAの場合)
1.SMA (K1000)管理者ユーザーインターフェースへログインして
左ペインから 設定 | コントロールパネル へ移動して 右ペイン 一般設定 を開きます。
2. SAMBA共有設定項目にて[ファイル共有を有効にする]のチェックをオンにします。
パスワードは初期セットアップ時に指定した値ですが任意に設定できます。
古いシステムではデフォルトパスワードは「admin」という値が設定されており、値を入力せず進むこともできます。
3.[保存]ボタンを押すとシステム再起動要求がありますので、実行します。
4.再起動完了後、SMA (K1000) Samba共有の有効化が完了します。
Windows OSのコンピュータ上から下記のパスにExplorerでアクセスし、
各オペレーティングシステムに対応したインストーラを取得します。
※client共有は認証不要(読み取りのみ)、clientdrop共有は要認証(書き込み可)となります。Samba共有アクセス時に認証要求が出た場合は、
ユーザー名:「admin」、項番1で指定したパスワード、もしくはデフォルトパスワードを入力します。
Windows \\お客様のSMAServer名\client\agent_provisioning\windows_platform\ampagent-x.x.xxx.msi
MacOSX \\お客様のSMAServer名\client\agent_provisioning\mac_platform\ampagent-x.x.xxx.osx.dmg
Linux \\お客様のSMAServer名\client\agent_provisioning\linux_platform\xxxx
インストーラを対象のコンピュータ上で直接実行し、エージェントインストールを行います。
初回インストール時にはダブルクリック等で実行するとウイザードが開始し、SMAサーバー名の入力を要求されます。
いくつかのオプションを用いてFQDN(完全修飾ドメイン名。SMA Webサーバー名に相当)を指定しサイレントインストールすることができます。
Windows用インストーラーのファイル名についてはKACE SMAのWebサーバー名を付加することで、SMAサーバーの入力を省略して対話インストールおよびサイレントインストールが可能です。
※Samba共有上のインストーラファイル名を直接編集するのではなく、
オリジナルのファイルを残し、コピー後のファイルの名称を編集ください。
オリジナルのファイルはSMAからプッシュでのプロビジョニング時に
引き続き使用するため、ファイル名を変更しないようお願いいたします。
下記に変更例を示します。
例 KACE SMAのWebサーバー名が kbox.kacetest.info の場合
インストーラーのファイル名を下記の通り変更します。
ampagent-x.x.xxx-x64_kbox.kacetest.info+トークン文字列.msi
これでインストールダイアログにおいてサーバー名の入力を省くことが可能です。
また、コマンドで実施する場合 "管理者として実行"としてコマンドプロンプト("管理者:コマンドプロンプト" )を起動して以下のようにすることでサイレントインストールができます。
v11.0以上では TOKEN=トークン文字列 も指定します。
msiexec /qn /i ampagent-x.x.xxx-x64.msi HOST=kbox.kacetest.info TOKEN=トークン文字列
ファイル名にホスト名とトークンを含めることもできます。
msiexec /qn /i ampagent-x.x.xxx-x64_kbox.kacetest.info+トークン文字列.msi
ホスト名およびトークン文字列付きのインストーラーの取得については次の記事にて説明しております。
バージョン11.0での新機能: 適切なトークンが組み込まれたエージェントインストーラーを取得する (4263456)
Mac/Linux のインストーラーファイルでもファイルに設定を含めることで同様に行えます。
ファイル名ではなく環境変数を使用する場合、ホスト名 KACE_SERVER, トークン文字列 KACE_TOKEN がインストーラー実行時の環境変数として値をもつようにしてください。
実際にお使いになる場合は、事前にテストマシンなどでお試しいただき正しく設定されるかをご確認ください。
・必ずクライアントコンピュータ側からSMAの FQDNが正しく名前解決できる必要があります。
事前に ping コマンド等でお調べいただくことをお勧めいたします。
・エージェントをローカルでインストールした後、当該コンピュータが様々な理由によりSMA側にインベントリ登録されない場合があります。
トラブルシューティングの方法は以下の記事にて詳細にご案内しております。
インベントリが更新されないまたはコンピュータインベントリに現れない場合の調査指針