システム導入アプライアンス(SDA)のバックアップは、必要なアイテムのみエクスポートできるようにきめ細かなプロセスが用意されています。
ただし、スクリプトインストールやイメージをエクスポートする場合、展開タスク用に構成された様々なリソースを含んでいます。
例えば、システムイメージをエクスポートする場合、SDAは展開タスクに含まれるイメージファイル、プレインストール、
中レベル、ポストインストールタスクをひとつのバンドルとしてエクスポートします。
また災害復旧プロセスの観点から、エクスポートしたデータファイルはSDAとは別のロケーションにバックアップ、もしくはコピーすることが推奨されます。
本記事ではバックアップのスケジュール設定とデータのオフボード転送について説明します。
バックアップ対象の選択 およびスケジュール設定、インポート方法については個別に記事がございます。
詳細については以下の記事をご参照ください。
SDAデータのバックアップ (4252505)
パッケージエクスポートのスケジュールを管理する (4265058)
パッケージのインポート方法 (4309356)
SDAにて各作成データのアイテムをバックアップするには、次の2つのステップが必要です。
注: 記事内の k2sda については お客様のSDA IPアドレスあるいは名前解決可能なSDAホスト名に置き換えてお読みください。
メモ: いったんエクスポートされたアイテムは、内容の変更がされてバージョン番号が増加するまでは再度エクスポートできません。
現在のバージョン、もしくは以前のバージョンでバックアップされているか、または全くバックアップされていないかが、各アイテムについて色分けされて表示されます。
※選択項目について
●重要と判断されるもの(通常、ユーザーにより作成されたデータを含むもの)
・スクリプト形式のインストール(ソースメディアを含む)
・システムイメージ
・ブート環境(KBE)
・新規作成・編集済みのプレ/ポストインストールタスク
・ユーザープロファイル (アップロード済みの場合)
・USMTスキャンテンプレート(作成済みの場合)
▲重要ではないと判断されるもの(選択しない)
デフォルトのプレ/ポストインストールタスク: 修正する必要がないため不要
データベース: サポート調査用のみ、復元には使用できません。
ドライバ: \\k2sda\drivers 共有配下のファイルのみ該当(KBE用のドライバのみエクスポートできます。他のOS用のドライバーは \\k2sda\drivers_postinstall の下に配置されるため含まれません。)
OS用の ドライバについてはドライバーフィードから再取得できないファイル(手動で登録したドライバ等)があれば \\k2sda\drivers_postinstall\<path> に別途エクスプローラーからコピーしておきます。
ステップ2 他の場所へファイルをオフボードする
Samba共有のフォルダ \\k2sda\restore へエクスポートしたアイテムを、外部領域にスケジュールにて自動コピーすることが推奨されます。
メモ: 一度エクスポートされたアイテムはファイルを削除しても、そのままでは対象のアイテムは再エクスポートされません。これは正しい動作です。エクスポートを可能にするには対象アイテムを変更する(何もしなくてよいので詳細を開いて保存する)などを行いアイテムのバージョンを更新する必要があります。
メモ: エクスポート対象のファイルは、ディスクの容量を大きく占有します。
少量のアイテムをエクスポートし、Samba共有のフォルダ \\k2sda\restore から移動させるようにしてください。必要なアイテムを同様の手順を繰り返し、順次エクスポートします。
もし、エクスポートをスケジュールしており、かつ必要アイテムが多数ある場合は、週単位でエクスポートするよう実行間隔を広げる、もしくはオフボードストレージに日次でパッケージ転送する運用を検討いただくようお願いします。
ファイルをRestoreフォルダにエクスポートするとき、サイズの大きなアイテムやアイテム数が多い場合に、時間がかかることがあります。
オフボード転送をスケジュールする前に、アイテムのエクスポートの完了するまでの時間を十分配慮するようお願いします。