EMC Data Domainシステムは、ストレージ要件を10~30倍も減らすインライン重複排除機能を持つ、ディスク・ベースのストレージを提供しています。
NetVaultは、EMC DD Boostソフトウェアを使ったData Domainシステムのシームレスな統合手段を提供しており、バックアップ・ウィンドウを最小限に抑えて最適化されたディスク・ベースのバックアップを実行しながら、ストレージ/ネットワーク帯域幅の要件を減らすことができます。
メモ: NetVault Starter EditionはDD Boostをサポートしていません。 |
DD Boostソフトウェアには、2つのコンポーネントが含まれています。
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DD Boostライブラリ:このコンポーネントはNetVaultサーバー上で動作し、Data Domainシステム上で動作するDD Boostサーバーと通信するためのインターフェイスを提供しています。 |
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DD Boostサーバー:このコンポーネントはData Domainシステム上で動作します。 |
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分散セグメント処理:DD Boostは、バックアップ・クライアントまたはバックアップ・サーバーの重複排除処理の一部の負荷を軽減し、このクライアントまたはサーバーは一意のデータ・セグメントのみをData Domainシステムに送信することができます。 |
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高度な負荷分散とリンク・フェイルオーバー:この機能により、複数のEthernetリンクを単一のグループにまとめ、バックアップ・アプリケーションに単一のインターフェイスを登録することができます。Data Domainシステムは、複数インターフェイス上のバックアップ/リストア・ジョブの負荷を自動的に分散し、グループ内のいずれかのインターフェイスが停止した場合には、利用可能な他のインターフェイスにジョブを割り当てます。 |
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ファイルのレプリケーション:ファイル・レベルのレプリケーションにより、複数のDD Boost対応Data Domainシステム間で重複排除されたデータを直接転送し、これにより、WANの必要帯域幅を最大99パーセント減らすことができます。Data Domainシステムは、バックアップ・サーバー上のリソースを何も使用せずに、複製コピーを作成および転送します。 |
NetVaultサーバーにData Domainシステムを追加する前に、以下の条件を満たしていることを確認します。
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Data DomainシステムにDD Boostライセンスをインストールする:バックアップ/リストアにData Domainシステムを使用するには、必要なDD Boostライセンスをインストールして、Data DomainシステムでDD Boostを有効にする必要があります。 |
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DD Boostユーザー・アカウントを作成する:バックアップおよびリストア目的でデバイスにログオンするために使用する、Data DomainシステムにDD Boostユーザー・アカウントを作成します。 |
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必要なDD Boost機能の設定:Data Domainシステムで、使用する機能を設定します。DD Boost機能の有効化と設定についての詳細は、『DD OS Administration Guide』の「DD Boost」セクションを参照してください。 |
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必要なファイアウォール・ポートを開く:DD Boostバックアップおよびレプリケーションをファイアウォールをまたいで実行するには、Data Domainシステムの以下のポートを開く必要があります。 |
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WindowsにMicrosoft Visual C++ 2005 SP1再頒布可能パッケージをインストールする:WindowsベースのNetVaultサーバーに、Microsoft Visual C++ 2005 SP1再頒布可能パッケージをインストールします。この要件は、サポートしているすべてのWindowsプラットフォームに適用されます。Windows上にこのパッケージをインストールしないと、DD Boostライブラリのロードは失敗します。 |
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ネットワーク・タイムアウトの設定:バックアップ/リストア・ジョブの完了までには、多くの場合長時間を要します。DD Boostライブラリは一時的なネットワーク中断から復帰することができますが、データ保護アプリケーションに設定されているタイムアウト値が小さすぎると、データ保護アプリケーション・システムのオペレーティング・システムが早期にジョブを中断してしまう可能性があります。これを防止するために、タイムアウトは、30分(1800秒)以上に設定することをお勧めします。 |
バックアップおよびリストア用にData Domainシステムを使用するには、まずNetVaultサーバーにデバイスを追加する必要があります。設定ウィザードを使って、このデバイスを追加、設定することができます。
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[EMC DDBoost ストレージの追加]ページで、以下の詳細を指定します。 |
バックアップおよびリストア目的でデバイスにログオンするために使用する、DD Boostユーザー・アカウントを指定します。デバイスをNetVaultサーバーに追加する前に、Data Domainシステム上にユーザー・アカウントの作成が必要です。 | |
コンテナ名を入力します。指定したコンテナがData Domainシステム上に存在しない場合、サーバーにデバイスを追加するときにNetVaultによって自動的に作成されます。1つのData Domainシステム上に複数のコンテナを構成できます。 NetVaultに追加された各Data Domainシステムが、コンテナを表しています。 | |
データ転送のブロック・サイズを入力または選択します。ブロック・サイズはKiB単位で指定します。デフォルトのブロック・サイズは128KiBです。 | |
この設定のデフォルト値は、32ストリームです。この設定は、コンテナを追加したすべてのNetVaultサーバーに適用されます。データ・ストリーム数がコンテナに対して定義されている制限値を超えた場合、メディア・マネージャはエラー「デバイス上のストリームがあまりにも多過ぎます」を報告します。 ソフト・ストリーム制限には、1~256の任意の値を設定することができます。 複数のNetVaultサーバーにコンテナを追加した場合は、すべてのサーバーに同じソフト・ストリーム制限を設定します。 | |
デバイスがすでに他のNetVaultサーバーに同じ名前で追加されている場合は、[強制追加]チェック・ボックスを選択します。このオプションは、障害復旧で NetVault サーバの再構築を行っている場合に役立ちます。 |
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[次へ]をクリックしてデバイスを追加します。 |
メモ: Data Domainシステムを追加すると、NetVaultによって、デバイス上に複数のメタデータ・ファイルが作成されます。Data Domainシステムを追加した各NetVaultサーバーは、それぞれ独自のメタデータ・ファイル・セットを作成します。
NetVaultでは、stats.stnzファイルにData Domainシステムのデータ転送統計情報を出力します。このファイルはnvstatsmngrプロセスによって使用されるため、定期的に更新されるようにしておく必要があります。ただし、あまり頻繁に更新すると、システムのパフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。デフォルトでは、NetVaultは5秒ごと、または10ブロックのデータが転送されるたびにファイルを更新します。このデフォルト設定は、[設定変更]ページで変更できます。詳細は、「Foreign RASデバイスの転送更新の設定」を参照してください。 |
このセクションは、Data DomainシステムでDD Boost機能を管理するために使用できる、DD Boostコマンドについて簡単に説明しています。これらのコマンドの説明についての詳細は、『DD OS Administration Guide』の「DD Boost」セクションを参照してください。GUIベースのEnterprise Managerを使ったDD Boostの設定方法についての詳細は、『DD OS Administration Guide』を参照してください。
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